2015年10月9日金曜日

アクアイグニスが静岡県に進出へ

 10月8日付けの日本経済新聞によると、三重県菰野町で温泉リゾート施設を運営している(株)アクアイグニスが、静岡県小山町(おやまちょう)で高級ホテルや温浴施設を集めたリゾート施設を新たに建設することが明らかとなりました。
 小山町は静岡県の北東端に位置しており、富士山や山中湖などからも近く、豊かな自然と名勝地に恵まれた人口1万9千人の町です。

 アクアイグニスおやま(仮称)は、不動産ファンド運用のファーストブラザーズが出資してアクアイグニスと合同で開発・運営します。
 約30万平方メートルの敷地内に、宿泊施設や温浴施設、産直市場、レストランなどを建設する予定で、詳細は今後小山町などと詰めるものの、開発費は全体で100億~200億円になる見通しだそうです。

 アクアイグニスは先般、三重県多気町で約115ヘクタールの山林を開発して、温浴施設やレストラン、宿泊施設、産直市場などからなる複合施設である、(仮称)AQUA×IGNIS 多気(アクアイグニスたき)を建設すると公表したばかりです。
 しかしアクアイグニスおやまは多気の70億円よりもさらに事業費が巨額であり、しかもオープンは多気より1年早い平成30年となるとのことです。


 ここの宿泊施設には外資系の高級ホテルの誘致も選択肢に入っており、医療機関や運動施設を併設することで観光客に加えてシニア層もターゲットにするとのこと。
 
 アクアイグニスの戦略が興味深いのは、地元の農産物を活用したり、有名シェフやパティシエとコラボレーションすることなどの手法が共通していることと同時に、立花社長が講演でも話していたように、有名観光地に接近した場所に立地し、その観光地にはないようなコンテンツ ~女性客が支持するスイーツであったり、医療・健康といったキーワードであったり~ を新たに提供することで、今まで定番の観光地だけを目指していた観光客をブロックする商法であることです。立花社長の言を借りれば、究極の「コバンザメ商法」ということになるのでしょうか。(はんわしの評論家気取り アクアイグニス立花社長の戦略を聞く(2015年5月29日)

 ただ、周りを見回してみると、実際にはなかなかアクアイグニスのようなリゾート施設はあるようでないのです。
 御殿場にあるようなアウトレットモールではない。テーマパークや遊園地でもない。いわゆる「複合リゾート」なのですが、食が大きなウエイトを占めている。
 このユニークなビジネスモデルが、有望な投資先を探している投資ファンドの目に留まり、開発に適した立地に一団の土地がある案件にアクアイグニスを誘致してくる、という図式となっているのかもしれません。
 そして、このような要件を備えた立地は全国にあるので、アクアイグニスはますます全国展開が進むのではないでしょうか。そう考えると、三重県の企業だと思っていたアクアイグニスの本社が、実は東京駅すぐ近くの中央区京橋にあることも合点がいくというものです。

■アクアイグニス  https://aquaignis.jp/


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