2015年11月16日月曜日

いつやめようか、年賀状

ガベージニュース より
 図書館で週刊誌を読んでいたら、「年賀状の正しいやめ方」という記事が載っていました。そろそろ11月も後半。というか、今年もあと1か月ちょっと。何かとやるべき用事が増えるこの時期、年賀状を書く(印刷する)というのはかなり負担になる作業であることは、わしにとって正直な感想です。
 コミュニケーションのツールが郵便しかなかった時代なら、年始を寿ぐ郵便年賀状は、人づきあいの大事な潤滑油であり、礼儀でもあったことでしょう。
 しかし、わしが小学生だった時のように、一枚一枚手書きで ~しかもエンピツで~ メッセージを書いているのなら、まだ魂もこもるでしょうが、今のように年賀状用の無料テンプレートをネットで拾って、住所と氏名と、ちょっとしたコメントだけを来年向けに入れ替え、紙面の大部分を干支のイラストだの息子・娘の写真だのが占めている、単なる「絵ハガキ」をパソコンで印刷しているだけの年賀状に、あまり重要な意味があるとも思えません。誤解を恐れずに言えば、惰性と言えば惰性、虚礼と言えば虚礼だということになるでしょう。

 ガベージニュースによると、郵便局による年賀ハガキの発行枚数は平成15年の約44億6千万枚をピークに減少が続いており、国民一人当たりに換算すると平成27年は23.8枚と最盛期から10枚以上も減っています。年賀状を取り巻く社会環境は、ここ30年くらいであまりにも大きく変わってしまったのです。


 この週刊朝日の記事は、exciteニュースにも掲載されているので、関心がある方はお読みいただきたいのですが、結論から言うと、年賀状はやめてもマナー違反にはならない、というのが専門家の意見のようです。
 文筆家の中川越氏は、「メールや携帯電話が発達し、一部の年賀状は『去年来たから今年も出す』という儀礼的なものに(なっている)。それでは付き合いとして意味をなしませんので、その場合は出さなくてもよいでしょう。特に仕事の付き合いが不要になったシニアならなおさらです。」とのこと。
 日本マナー・プロトコール協会の明石伸子理事長は、「年賀状をやめるのは、マナー違反には当たりません。・・・(ただ、何も伝えず急にやめると、相手に心配させる懸念があるため)・・・今年書く年賀状の末尾に一言、次の年から出さないという旨を添えるのがよいでしょう。とはいえ『年賀状だけの付き合いなのでやめたい』『虚礼を廃止しましょう』と“本音”を書くのはNG。」とのこと。

 中川さんによると、年賀状辞退のあいさつで重要なのは、
【1】すべての人に対しやめる旨を明記する
【2】辞退する理由は、「年齢」など当たり障りのないものに
【3】これが絶交ではないことを伝える
 の3つだそうです。
 なるほど、ここまで書かれると、本当にやめられそうな気がしてきます。

 わしが思うのは、高度成長期生まれのわしらの世代が、おそらくリアルな「郵便」を使う世代の最後になるだろうということです。リアルな郵便とは、本当に、家族や友人との重要なコミュニケーションに手紙を書いて、折りたたんで封筒に入れ、切手を貼り、ポストに入れた。そして、時にはドキドキしながら、あるいはハラハラしながら、相手からの返事が家の郵便受けに届くのを待っていた、そんな伝達手段としての郵便の生活体験を持つという意味です。

 わしらより年上の世代は完全に郵便世代ですが、団塊の世代などはそろそろ手紙をやりとりする気力の限界を迎えつつあります。 週刊誌に記事が載るということは、潜在的にこのようなニーズを持つ読者が多いであろうからで、良くも悪くも年賀状という習慣が薄れていくのは防ぎようがないでしょう。

■ガベージニュース  年賀葉書の発行枚数などをグラフ化してみる(2015年)
  http://www.garbagenews.net/archives/2114695.html   

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