2015年11月8日日曜日

地図不要!外宮から内宮への歩き方ガイド

 ちょうど今ごろの時期、9月中旬から11月ごろにかけて、わしのブログのうち、伊勢神宮の内宮(ないくう)と外宮(げくう)の間を歩くことに関する記事へのアクセスが急増します。
 内宮と外宮は健康な人なら歩いていけます。所要時間は1時間前後です。徒歩のルートとしては、大きく以下の3つの経路があります。

1)御木本道路(県道32号伊勢磯部線)のルート
2)御幸(みゆき)道路のルート
3)旧古市(ふるいち)街道のルート

 このうち最短のルートは1で、距離にして4km足らず。所要時間は外宮前から内宮宇治橋前まで40~50分です。ただし、この道は基本的に自動車用バイパス道路なので、周囲に名所もなく、歩いていて特に楽しい道でもありません。
 なので、わし的におススメは2と3で、これらの歩行記は以前このブログでも紹介しました。
 しかし、時間的な余裕がなく、とにかく最短距離で歩きたいという方も多いようなので、先週末に実際に歩いた御木本道路ルートをご紹介しましょう。
 単純なルートなので地図はいりません。写真を見れば絶対に迷うことはありません。

 出発点は便宜的にJR・近鉄伊勢市駅前とします。平成25年の伊勢神宮の式年遷宮の時に駅前や周辺が整備されました。


 早朝なのでまだあまり人がいません。駅から反対側に振り返ると1枚目の写真(鳥居がある)光景が見えます。この鳥居をまっすぐ進む道が外宮参道です。
 数分で、外宮前にある2つ広い道と、それに挟まれた広場に到着します。この4車線の道路が御木本道路です。(写真右手の森は外宮の境内です。)


 行程の無事を祈って(大げさですが)外宮をお参りして行くことにします。


 早朝の境内はまだ人もまばらで、清々しい参道には凛とした空気が漂います。参拝するにはこれくらいの早い時間のほうが神様に心が通じるような気がします。
 参拝を終え、御木本道路に戻ってきました。3枚目の自転車が写っている写真の、ちょうど反対方向から撮ったものがこれです。


 内宮へは、この道の歩道を右側に、ずーっとまっすぐ歩いけばOKです。


 石柱も右側に進むことをうながしています。
 広い歩道を、外宮を右手に見ながら歩いていきます。(方角としては南方向に向かって行くことになります。)
 逆光のため読めませんが、ところどころ案内板も出ています。迷う可能性はほぼありません。


 歩き出して20分ほどで、高速道路が頭上を横切る、大きな交差点に出ます。この道も直進します。


 この交差点は、内宮方面から高速道路に乗る車が猛スピードで左折してくるので、直進する歩行者は十分に注意が必要です。
 ここまでは、途中に学校や、ピザ店や、マンションや、牛丼屋などが建ち並んでいて、わりと町中の感じでしたが、高速を超えると家がまばらとなり、町はずれになってきた感じがします。御木本道路も今までの平坦な道から、ゆるい上り坂となります。


 特に注意がいるのは、歩道の幅が極端に狭くなることです。1メートルくらいしかなく、しかもガードレールがないので、横を車が走っている時に歩行者同士がすれ違うのはちょっと怖い感じです。特にお子さん連れやお年寄りがいるときは十分に注意が必要です。

 外宮から歩き出して30分ほどでゆるい上り坂の頂上部に至ります。道の両側にホンダのディーラーとコンビニが向かい合って建っているあたりです。
 右のほうを見ると、ポコポコと2つの峰が並んでいる山がよく見えます。


 この山が「鼓が岳」です。その昔、かの西行法師が伊勢に来た時にこの鼓が岳を詠んだ歌が伝えられています。
 ちなみにこのあたりは、蓮台寺(れんだいじ)柿という伊勢名産の柿の産地で、たくさんの木があります。わしが子どもの頃は家はあまりなく、このあたりはほとんど柿畑だった記憶があります。
 頂上地点を超えると、こんどは下り坂になります。ここも歩道が狭く、しかも周囲の住宅団地から車が勢いよく出てくるので、やはり十分に注意して歩いたほうがいいでしょう。

 歩き出して35分ほど。坂を下り終わり、猿田彦神社の前に辿り着きます。(左側の森が猿田彦神社です。)


 ここから看板や道路標識がにわかに増えだします。猿田彦神社から200mほどで、「宇治浦田町」という大きな交差点に出ます。
 ここは、御木本道路と国道23号、御幸道路、志摩方面からの道路が合流するため、日中はかなり渋滞するポイントです。


 浦田町交差点を右に曲がってまっすぐ行くと、内宮です。ここから宇治橋前まで約10分。内宮の正宮(本殿)までは宇治橋からまだ約700mあります。
 急ぐ旅でもないので、おかげ横丁などで有名な通称「おはらい町」の通りを歩いてみることにします。宇治浦田町交差点を直進して(右に曲がらずに)交差点をわたり、そのまままっすぐ進んで、一本目の路地がおはらい町の入口です。意外と目立たないので注意してください。


 最初のほうは普通の住宅なども多いのですが、次第に神宮関係の建物(神宮祭主職舎、神宮道場など)が甍を並べるようになります。
 そのゾーンを過ぎると、よくテレビで見るような土産物屋、飲食店が建ち並ぶゾーンとなります。


 朝なので赤福本店のほかは、まだほとんど店は開いていません。観光客も少なく、穏やかな日の光を浴びています。


 内宮・宇治橋前に到着しました。わしの足で外宮からここまで45分ほどでした。おはらい町に回らずに、宇治浦田交差点を右折して来ていれば、あと何分か早く到着できたでしょう。


 わしも最近再認識したのですが、外宮から内宮まで、路線バス(三重交通バス)の運賃は430円もします。地元市民から見れば、利用者の多くが観光客だと足もとを見た「ぼったくり」料金に近い感覚です。(繰り返しますが、距離的にはわずか4kmほどしかありません。)
 特に身体壮健でなくとも、通常の体力があれば御木本道路経由で1時間あれば外宮と内宮の間は歩けます。気候が良い時期ならむしろ歩くのはおすすめです。ご参考にしていただければ幸いです。

(注意点として・・・)
・クルマには十分気を付けてください。特に坂道にさしかかってからは歩道がものすごく狭く、自転車もよく通るので、すれ違いにも注意してください。
・途中、休憩場所のような施設はありません。トイレもありません。(頂上地点にコンビニはあります)

(御幸道路のルート)
 明治時代に天皇の行幸のために作られた道路で、建ち並ぶ石灯籠が有名
   
  

(古市街道のルート)
 江戸時代のお伊勢参りに使われていた街道。史跡などが多いが、やや健脚向け


 

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