2015年12月19日土曜日

津サンバレーが閉店へ

サンバレーHPより
 サンバレーという愛称で知られる「イオン津南ショッピングセンター」が、平成28年春をもって閉店すると発表しました。
 サンバレーを運営している津南郊ショッピングセンター(株)と、イオン津南店を運営しているイオンリテール(株)が連名でホームページに掲載したもので、閉店の理由は、多様化する消費者ニーズへの対応が難しいためとしています。
 オープンしたのは今から36年も前の昭和53年です。何度か改修、リニューアルはしていますが、店舗イメージ自体が陳腐化を免れなくなっている中で、平成22年にはわずか数キロ離れた場所に「イオンタウン津城山」がオープンしました。さらに、やはり至近距離の津競艇場付近にも大規模なショッピングセンターがあり、これらとの競争に敗れたことが真相に近いのかもしれません。

 初めてサンバレーに来たのは、わしが中学生くらいの時で、たしか親戚の家族と一緒でした。あまりに大きくて広くて、本当に驚いたことを覚えています。「いち、に、さん、サンバレー」というCMソングをいまだに記憶しています。売り場面積が2万平方メートル以上もある郊外型の大規模ショッピングセンターは、まさに三重県での流通革命だったと言ってよかったのでしょう。
 閉店によって、一つの時代が終わろうとしています。

 サンバレー側の閉店理由の説明については、毎日新聞には「施設設計が現在の消費者ニーズに対応できなくなった」、また伊勢新聞によれば「建物の老朽化が進み、新しい店に客が流れてしまった」と話しているとのことです。

 サンバレーとイオンタウン津城山の1階のレイアウトを比較してみましょう。
 まず、サンバレーです。

イオン津南ショッピングセンター サンバレーHPより
 スポーツデポなど専門店が一階のショッピングセンター本体に取り込まれる形であることが特徴でしょうか。あと、テナントは様々な業種が混在しており、一直線の通路であることもあって雑多な印象があります。

 そしてこちらはイオンタウンです。
 近年のGMS(総合スーパー)によくある、曲線のメインストリートで、同じ業種が固まっているゾーニングがしっかりしています。 
イオンタウン津城山HPより
 何となくではありますが、歩いていて楽しく、しかも目的の店が探しやすいのは下の、イオンタウン津城山のような印象は持ちます。

 GMSの売り場は、デザイン、建築、色彩、人間工学、心理学などの集大成なので、年々進化していくのは当然ですが、そうだとすれば、昭和50年代にできた古いGMS ~たぶん、日本中にたくさんある~ は、どのようにリニューアルし、巻き返すべきなのでしょうか。
 立て直しは非常に難しい問題のように思われます。

 よく言われるように、イオンやイトーヨーカドー、ユニーなどに代表されるGMSは全般的に売り上げ低迷に苦しんでいます。ユニクロに代表されるような大規模専門店に比べて、競争力が低下しているのです。
 一方で、三重県のようなクルマ社会の地方では、いまだにどんどん郊外型の大規模GMSは開発が続いています。今回は、その中でも新・旧の、よく言えば新陳代謝、きつく言えば淘汰が始まってきたことを示しています。

 伊勢新聞の記事にもあるように、これは地域の住民を「買い物難民化」してしまいかねません。
 かつて大規模店の閉鎖で難民化したのは、大規模店によってすでに駅前の商店街が壊滅してしまい撤退の受け皿がなかった中心市街地の住民でした。
 これが郊外の住宅団地などに広がると、拡散しているだけに対応策が困難となります。そして、このような難民化は、今後ますます増加してくるのでしょう。
(過去の例を見ると、イオンが閉店した後は「ザ・ビッグ・エクストラ」なんかに業態展開する例が、少なくとも三重県内では多いようですが・・・・)



2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

建て直すようです。
http://shop.aeon.jp/store/01/0102530/recommend/other/1943/

半鷲(はんわし) さんのコメント...

 情報ありがとうございます。
 わしもこの週末に見に行ったのですが、全店内が閉店セールを盛大に実施しており、ものすごい人出でした。(閉店までのカウントダウンボードもあってビックリしました)
 サンバレーは場所的には23号と165号がクロスする良い位置にあるので、建て直して新しい店舗にする~今度はショッピングモールか、ディスカウント店でしょうが~のもアリかとは思います。