2015年12月17日木曜日

おそるべし「朝日屋」の行列

 今年11月に、JR津駅前にビジネスホテル「三交イン」(はんわし注:三交とは「さんこう」と発音し、三重県内をほぼ独占するバス会社、三重交通の略称です)がオープンしました。
 その1階と2階に、津市に本店のある松阪肉専門店 朝日屋 が直営するというすき焼き店と、鶏料理店が2店同時にオープンしたことが地元でちょっとした話題になりました。
 理由の一つは、宿泊料が一泊おそらく数千円のビジネスホテルのテナントとしては、予算が一人7千円くらいからという松阪牛のすき焼きのレストランは、価格的に客層とややミスマッチではないかという点。
 もうひとつは、おそらく津市民でその名を知らない人がいないと思われるほどに超有名な老舗である朝日屋が、昭和33年の創業以来、初めて手掛ける飲食店であるということです。
 朝日屋は今年になって積極的な経営姿勢が目立っており、平成27年5月には東京・白銀のプラチナ ドン・キホーテ白金台店に、本店以外で初となる直営店を開店したことも地元では大きな話題となりました。(わしもブログに書きました。リンクはこちら

 津市は日本で一番地味な県都として名を馳せています。大企業の社員が転勤で津市に赴任すると、そのあまりの活気のなさと都市基盤集積の薄さに一様に驚愕することは有名です。
 このため、津市の朝日屋の凄さ(相対的な意味での)についても、津市外や、まして三重県外の人にはほとんどわからないと思いますので、今日見た光景をご紹介しましょう。


 とは書いたものの、我ながら写真があまりにへなちょこで申し訳ありません。
 何を写したのかというと、朝日屋の店頭に並んでいる行列を撮ったつもりだったのです。
 50人くらいは並んでいたと思います。ただ、あまり接近して撮ると迷惑をかけるとも思ったので、おそるおそる遠巻きに撮ったのです。

 この行列は、この一年で最高の松阪牛を選出する松阪肉牛共進会という競りで、朝日屋が優秀賞1席の牛「ももみや」を3310万円(税別)で落札し、ほかにも上位入賞の牛たちを落札した、それらの名牛の精肉が本日から発売開催されたのに集うお客さんによるものです。

 津市のことを知らない人は、たった50人の行列とお思いでしょうが、この日、この時間、寒風の下で50名のお客が行列を作っていた場所は、津市の7万ヘクタールの市域内でここだけだったことはわしが断言できます。津にとっては、50人の行列ができるのは、たいへんに特別な、熱狂的な出来事なのです。

 優秀賞1席、通称「松阪牛女王」のももみやは、松阪牛の産地の一つ度会郡大紀町の農家が肥育したもので、体重680キロ、体高131センチ、肥育日数1007日とのこと。
 審査長をつとめた三重県畜産研究所の岡本俊英主幹研究員の講評によれば、「ももみやは全体的に肉付きのバランスがよく、理想的な俵型をしている。」とのことです。
 
 朝日屋は、長らくこの松阪牛共進会で優秀賞1席となった牛を高値で落札するのが恒例となっています。
 香田社長は「来年の伊勢志摩サミットを世界に松阪牛を知ってもらう機会にしたい」として、落札額をサミットにあやかった3310万円としたともコメントしています。

 本日販売されたのは共進会で四席となった「てるふじ」の肉だそうですが、わしも以前、朝日屋で名牛の肉を購入した人から、上位入賞の名牛であっても通常とほとんど同じ価格(100gで3000円程度らしい)で販売されているので、非常にお値打ちだということは聞いたことがあります。つまり、並んででも買う価値が十分にあるというのです。
 
 残念ながらこの写真はお昼休みに撮ったので、わしは行列に並ぶわけにも行かず ~並んだとしても入店できるまでに30分は待たされたでしょう~ みすみすチャンスを逃してしまったわけです。
 上位入賞牛を販売する 歳末恒例「名牛まつり」 は大みそかの正午まで続けられるとのことなので、もしご関心がある方は、一度朝日屋に立ち寄っていただいてはどうでしょうか。

■名産松阪肉 朝日屋   http://www.asahiya.net/

2 件のコメント:

イセオ さんのコメント...

朝日屋の行列は津の冬の風物詩になっていますね。

半鷲(はんわし) さんのコメント...

 さっきもNHKテレビの全国ニュースでやっていました。津市にある老舗精肉店と言っていましたが映像にはばっちり「朝日屋」って映っていました!(笑)