2015年12月20日日曜日

中国百度(バイドゥ)の検索地名ランキング

 中国の検索最大手「バイドゥ」(百度)の日本法人が、中国の国慶節前から終了までの時期(平成27年8月1日~10月7日)にバイドゥで検索されたキーワードの中から、日本に関するキーワードを抽出し、検索数をランキング化して発表しています。
 流行語にもなった爆買いを担っているのは中国からの観光客ですが、検索語の統計により、中国人が日本に関してどのような興味・関心を持っているのかを知ることができます。
 バイドゥのホームページによると、
・キーワード「日本旅行」は、パソコン、モバイルとも昨年より増加。
・検索数を世界各国と比較すると、昨年同様「日本」が1位。2位は韓国。
・日本の地域別検索では、パソコンでは「東京」が1位、モバイルでは「北海道」が1位。
とのことです。
 全般的に顕著なのは、スマホやタブレットなどのモバイルからのアクセスが増加していることだそうだです。特に、モバイルで「北海道」と検索した数の伸びは前年比130%。パソコンによる検索数の6倍以上になっており、この1年で中国市場でのモバイル化が急激に進んでいることを示しているとのことです。
 これらのことから、バイドゥ国際事業室の高橋大介室長は以下の3つをコメントしています。

1)訪日前のアプローチ
 検索動向をみると、日本旅行への興味は国慶節の1ヶ月以上前から高まっています。中国人観光客が日本に来てから何かをアプローチをするのではなく、旅行の比較検討をしている段階からアプローチすることが効果的です。
2)モバイル化
 顕著なのがモバイルからのアクセスの増加です。中国市場でもモバイル化が急激に進んでいることを理解することが重要です。ただしパソコンも減少しているわけではないので、インバウンド施策を検討する企業はPCとモバイルの両方の対策が必要です。
3)個人旅行客には東京、大阪、京都、北海道を軸とした地方分散施策を
 中国人の旅行も団体旅行から個人旅行へ移行しつつあり、各都道府県名をキーワードにした検索も増加しています。しかし、大多数が東京、大阪、京都、北海道を検索し、実際に訪問しているので、「東京から1日足を伸ばして〜」などのアプローチが個人旅行客を地方に向かわせる具体的な施策として効果的かもしれません。

 この中で興味深いのは、都道府県別の検索ランキングです。このようになっています。
バイドゥホームページより
 この表はPC、すなわちパソコン検索によるものですが、上位は東京、京都、北海道、沖縄など大都会や有名観光地を抱える都道府県。残念ながら三重県は20位以内には入っていません。
  この傾向はモバイル検索も同様で、中部、北陸、四国、九州の多くが圏外です。三重県を含む東海地域は「昇竜道プロジェクト」などといって中国客向けの広域観光PRをしていますが、三重県はもとより、滋賀、岐阜、長野、岐阜、石川、富山などがことごとく圏外です。弱者が連合することに意味がなくはないでしょうが、ほとんど相乗効果を生まないことはあらためて思い知らされます。
 しかも、ランキングでは東京が一人勝ち状態です。第2位の京都でも検索量は東京の1/4以下しかないのです。

 不思議なのは、秋田、茨城、青森などがランクインしていることです。
 これは一説には、秋田はペットとして中国でも人気が高い秋田県のふるさとであること、茨城は首都圏に近く格安航空機(LCC)の発着地として存在感が高い茨城空港があること、そして青森はリンゴなどフルーツの産地として有名であること、などが理由に推測されるそうです。
 埼玉も上位であり、検索量が急増しているのがわしには意外なのですが、どんな理由があるのでしょうか?

 さて、問題は、三重県、和歌山県、奈良県などをどうPRしたらいいかです。これは高橋室長も言うように、有名訪問地のオプショナルツアーとして「足を伸ばしてもらう」という方法しかないでしょう。それには「食の魅力」よりも、スポーツとかアトラクションや、何かの作業を体験する「アクティビティー」のほうが訴求力があると思いますし、何よりも、名古屋から電車で2時間とか、大阪から2時間、といったように交通アクセスの明快さの説明が不可欠のように感じます。


■バイドゥ株式会社プレスリリース   国慶節時期検索キーワード「日本」が第1位!

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