2015年12月21日月曜日

カートインレジをもっと普及させてほしい

 日経MJに、愛媛県に本社があるスーパーマーケット・チェーンの株式会社フジが、12月22日に広島県海田町にオープンする「フジ海田店」のニュースが載っていました。
 同社としては初めて、ショッピングカートに買い物カゴを載せたまま会計ができるレジである、カートインレジを採用するというもので、買い物カゴを上げ下げする必要がなくなるため、体力のない高齢者などの負担が軽くなるメリットがあります。

 高齢化が進む日本、中でもいわゆる「地方」では商店街がほぼ壊滅していることから、日ごろの買い物はスーパーを利用せざるを得ないのが現実で、高齢者にとっては最後の会計で買い物カゴをレジに移さなければならないことは大変な負担になっています。
 そこで浸透してきたのがカートインレジですが、フジのニュースが大きく専門紙に取り上げられるのを見ても、まだまだ地方では普及のスピードが遅いようです。

 参考までに、この写真は平成25年にオープンした「イオンモール東員」のカートインレジの写真です。
(ニュースウォーカーのサイトから引用しました。リンクはこちらです。)

 地方のスーパーでのカートインレジ導入のメリットは2つの側面があります。
 一つは、前述のように高齢者などに優しいバリアフリーという意味。
 もう一つは、レジ係の店員にとっても作業の軽減になるという点です。
 
 よく、地方(中山間地域のような、いわゆる田舎とお考えください)には仕事がない、仕事がないので若者が定着しない、と言われます。
 しかしこれは嘘で、冨山和彦氏なども指摘するように、田舎ほど実は人手不足なのであり、それにはいろいろな原因があるのですが、結論から言えば、地方で食品スーパーやコンビニ、工場などを経営している経営者は、ほとんどが求人難に悩んでいます。(それゆえ新聞の折り込みにもレジオペレーター急募、などの広告が頻繁に入っているのです。)

 この解決には、技術進歩を取り入れて作業の軽減や改善を図るほかなく、その一助としてカートインレジはもっと普及してもいいし、経営者はぜひ導入を検討してほしいと思います。

 また、外国(少なくとも十数年前のイギリスはそうだった)のように、レジ係が座って作業できるようになってもいいと思います。これは、お客さん商売で、お客が立って並んでいるのに店員が座っていてはサービスにならない ~今ふうに言えば「おもてなし精神」がない、とでも表現するのでしょうか~ とお店が考えるからだと思いますが、これは本当にそうなのでしょうか。常識を疑ってみてもいいような気がします。

 要するに、世の中は変わっており、また高齢化や過疎化が進む地方は率先して変わるべきであって、その姿勢が住民によく体感できるのが、生活に身近なスーパーやコンビニの運営形態、労働形態が変わることなのです。
 これらが経営努力によって進み、場合によっては行政も支援することによって、女性の活躍や、ひいては子育て支援といったスローガンが政治的キャンペーンだけではなく、人々の生活に浸透してきたということを実感することになるのです。地域の小売業やサービス業が持つ、こういった効果はもっと重視してもよいでしょう。

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