2015年12月3日木曜日

AIが戦う!無人運転車によるフォーミュラーレース

 GIGAZINEによると、世界最速の電気自動車(EV)を競うレースである FIA フォーミュラE選手権 が2年後をめどに、人間のドライバーに代わって人工知能がマシンを操縦することで無人で競いあう ROBORACE(ロボレース) を開催することを発表しました。
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 フォーミュラEとは、平成26年からスタートした「電気自動車版F1レース」ともいうべきものです。
 昨年9月には中国・北京で開催されましたが、そのレースにはあの佐藤琢磨選手も参戦しています。
 ロボレースは10チームが2台の競技用電気自動車を持ち込んで参加する予定であり、マシン自体は統一規格である、いわゆる「ワンメークレース」。マシンを操縦するドライバーにあたる人工知能のソフトウェアを各チームが独自に開発するスタイルになるそうです。


 自動運転自動車の高速運転については、平成26年にアウディがAudi RS 7 piloted driving conceptなる車両を最高速度240km/hでサーキット(独・ホッケンハイムイリンク)を公開走行させています。



 このコース走行はブレーキング時に最大で1.3Gの減速G、コーナリング時には1.1Gの横Gがかかるという非常に過酷なものでした。しかしRS 7は問題なく運転を行い、観客の喝さいを浴びたとのことです。
 ただ、この時はあくまで単独走行であり、複数のマシンが走るフォーミュラEは全く環境が異なります。
 しかもロボレースでの想定最高速度は300km/hです。瞬時の状況判断と適確なマシンコントロールが求められます。AI開発の難度は、RS 7の単独走行をはるかに上回るものになることは確実です。

 ちなみに、人間のドライバーが操縦している現行のフォーミュラEもかなりのド迫力です。通常のF1と違ってエンジン音がまったくしないのが、どことなく「地球にやさしい」感じがしますが。

 

 それにしても技術進歩は早いものです。日本にいるとどうしても自動車メーカー間の競争要因は省エネ技術開発(燃費)だけのように思いがちですが、海外では人工知能による自動運転の電気自動車を時速300キロで走らせるレースが実現されようとしているのです。まさに競争要因のトレンドが大きく変わっているのです。
 つい数年前まで自動運転などグーグルのようなICT企業による社会実験、もっと言えばお遊びのように世間では捉えられていました。このような、既存の自動車メーカーからすると亜流の技術で、彼らのマーケティングには決して俎上に乗らないテーマが、決してその分野の主流とはいえない企業からポッと製品化され、それがあっという間に市場を席巻して圧倒的シェアを獲得してしまうことは過去からしばしば見られたところです。
 この分野に関して、トヨタや日産といった日本のメーカーは客観的に世界のどのポジションにいるのか、そしてどのような戦略で製品を展開していこうとしているのかが気にかかります。


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