2015年12月7日月曜日

いせヘボコンに行ってみた

 12月6日に伊勢市内で行われた いせヘボコン に行ってみました。
 ヘボコンとは「ヘボいロボットコンテスト」の略称だそうで、技術力の低い人が作ったロボット同士を対戦させて、一番強いロボットを決めるというコンテストです。

 ヘボいロボットとは
1)技術的に稚拙であること
2)故意に相手のマシンを破壊する装置(自走式電動ドリル等)は禁止 
3)サイズは横50cm 縦50cm 以内(高さ制限なし)、重さ1kg 以内
 の3条件を満たすもので、製作者がロボットに自力で遠隔操縦や自動操縦の機能を実装してしまった場合には、技術力が高すぎるためのペナルティ、いわゆる「ハイテクペナルティ」が課せられます。
 今回のいせヘボコンには10台のエントリーがあったとのことで、これが多いのか少ないのか、わしにはとんと判じかねますが、まあ、何となく面白そうだったので見に行ってみることにしました。


 いせヘボコンの会場は、伊勢神宮・外宮(げくう)に近い官公庁街の一角にある伊勢シティプラザで行われました。


 市民活動YOUNGフェスティバルなるイベントも開催されており、1階のステージでは若者がヒップホップダンスを披露していました。


 その喧騒を離れて2階に昇ると、そこは、ものづくり愛好家(ギーク)たちが集うイベント「伊勢ギーク・フェア」の会場です。


 ギーク・フェアの会場内の様子はこんな感じ。
 長机一つ分のコーナーが20余り作られ、出展者たちが、電子回路や電子楽器、3Dプリンターによる積層の実演、ソフトウエア、クラフト品などを展示しています。


 たとえば、今話題のドローンなんかが展示されていました。(出展者:エクストリーム・コンポジット・ジャパン


 ここはビーコンという無線技術を使って、観光客に情報提供を行うビジネスを構築中の、伊勢ビーコン。(HPはこちら


 小学生向けの工作キットなどを企画販売しているという会社のブース。シャレでこんなのを売っていました。歩いていて邪魔な人がいるときにチリンチリンと鳴らす腕時計型ベルだそうです。


 もちろん、本格的(?)なロボットも出展していました。バーチャル空間を見ながら操縦するというもので、大人が結構ハマっていました。何だか近未来的です。


 で、あれこれ余興がありの、午後からへぼコンが始まりました。
 制限時間60秒の一対一対決です。100cm×50cmのフィールドの両端から同時にマシンをスタートさせ、先に相手をフィールドから追い出したら勝ちとなります。
 また、制限時間内で勝負がつかない場合は、審査員の目測によりロボットの移動距離の長いほうが勝ちとなります。


 ロボットは段ボール製が多く、ほとんどが前進しかできません。激しくぶつかってパーツがぽろっと外れたりする場面もあるにはありますが、多くの対決は単に押し合っているだけでほとんど静止しています。(よく言えばがっぷり四つなのでしょうが・・・)
 時には子供対大人の対決になることもあります。


 本戦であるトーナメントとは別に、戦いぶりを見た観客によって「一番ヘボいロボットを選ぶ投票」も同時に行われました。


 開始から1時間ほどで決勝戦となりました。
 エンジニア魂というべきでしょうか、勝ち上げっていくにつれて、敗退した対戦相手の思いを託されたとかで、破ったロボットのパーツを自分のロボットに乗せたり、セロテープでくっつけてったりするので、右側の人のロボットは「思い」の張りぼてみたいになっていました。
 左側のロボットは、蟹の爪(食べた後の本物の蟹殻)で武装している、これまた奇妙なロボットでした。


 予想通り膠着した戦いとなり、審査員(真ん中のお二人)が評議した結果、目視による移動距離が長かったということで、右側のロボットが優勝しました。


 また、会場審査によるもっともヘボいロボットにも特別賞が贈呈されました。
 全体的に、ほとんど手に汗握らない戦いでしたが、まあ見ていて面白かったし、大人も子供も熱中しているさまは微笑ましくもありました。主催者、関係者の皆様には敬意を表したいと思います。

 しかし、伊勢市という地方都市で開催されたにもかかわらず、ギーク・フェアにもへぼコンにも意外に多くの観客が ~と言っても数十人ですが~ 来ていました。
 それだけ、「ものづくり」が好きな人の土壌が広いということなのかなあ、とも思いました。 

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

伊勢の技術イベントを紹介いただき、ありがとうございます。
行政は観光優先であまり関心を示しませんが、実はこの土地は電子技術や機器関連の産業が根付いています。1970年代はディジタル技術の原点となる電卓生産が伊勢の大きな産業でした。その後も独創的な開発で世界市場に進出している企業もいくつかあります。観光も大切です、しかし地元を本当に活性化するには、高度な教育や技術を習得した人たちが働く産業を育てていくことが必要です。若い人たちが、行政に頼らず、草の根活動で立上げているこの技術イベントが、さらに発展していくことを応援したいと思います。

半鷲(はんわし) さんのコメント...

 伊勢市を中心とする南勢地域は古くから造船や機械産業が盛んで、現在は弱電関係の製造業が多くあります。何事もそうでしょうが一本足打法は良くなく、地域の産業も多様化が望ましいので、伊勢志摩は観光がメインとしてもは、製造業も盛り上げていく必要があると思います。
 伊勢市に関しては、産業支援センターを設置しており、市営の中小企業支援施設があるのは三重県内では、鈴鹿市、津市と伊勢市しかありません。それなりに注力はしていると思います。
 しかし、行政頼みではだめだし、企業関係者もそう考えているはずなので、自主的にへぼこんのようなイベントができることは有意義だし、すばらしいことだと思います。

mate_gai さんのコメント...

いせヘボコン担当のmate_gaiと申します。この度は伊勢ギーク・フェアおよびいせヘボコンを取り上げていただき、ありがとうございます。
ヘボコンは「技術力の低い人専用ロボコン」という意味ですが、
これをきっかけに「動くものを作る」「思考錯誤して作る」楽しさを老若男女問わず感じていただけたら企画側としては嬉しいな、と思います。

半鷲(はんわし) さんのコメント...

 コメントありがとうございました。大変面白いイベントを企画していただき、一観客の立場から、開催にご尽力いただいたmate_gai様にお礼申し上げます。
 ただわしのような機械音痴には参加のハードルはなかなか高いものがあるので、欲を言えば開催に先立って「ロボット工作教室」をやっていただけるとありがたいかもなあ、と思いました。(勝手なことを言ってスイマセン。)