2016年1月19日火曜日

近鉄主要駅で銀聯カードが使用可能に

 近畿日本鉄道が平成28年1月21日から、主要駅の営業所窓口において旅行商品(特急券、普通乗車券を含む)を購入する際に「銀聯カード」を使用可能とすると発表しました。
 同時に、駅の窓口で特急券や「まわりゃんせ」等の企画乗車券等を購入する際にクレジットカードが利用可能となること(3月16日から)、また、駅の自動券売機で普通乗車券等を購入する際に、PiTaPa、ICOCA等の全国相互利用サービス対象の交通系ICカードが利用可能となること(2月 1 日から順次)も決まりました。
 「特急券をキャッシュレスで購入したい」という訪日外国人をはじめとする乗客の要望に応えるとともに、より便利に鉄道を利用してもらうため、今回のクレジットカード・やCカードの利用範囲の拡大措置となったものだそうです。
 銀聯カードは中国銀聯が発行しているクレジットカードで、中国でのシェアは9割以上(中国国内でカード発行業務が認められているのは中国銀聯だけだそう)、カードの累計発行枚数は50億枚以上となっており、2015年(平成27年)第1四半期における銀聯カードの取扱高は約1兆9000億ドルと、米・ビザカードの1兆6500億ドルを初めて抜き、事実上世界最大のカード会社となったことが大きく報じられたのも記憶に新しいところです。

 銀聯カードは大阪難波、大阪上本町、大阪阿部野橋、京都、大和西大寺、近鉄奈良、橿原神宮前、名張、近鉄名古屋、近鉄四日市、津、宇治山田の12の駅の「営業所」で使用できます。(券売機や券売窓口ではありません)
 銀聯以外は、VISA、MasterCard、JCBのカードについては、すべての駅の特急券発売窓口で使用できます。

 今日は、昨年1年間に日本を訪れた外国人旅行者が推計で1973万7400人となり、過去最高となったことを政府が発表しました。これは為替の円安傾向が定着していることが大きな要因でしょうが、中国人向けのビザの発給要件が平成27年から大幅に緩和された影響も大きいものがあります。実際に、外国人旅行者を国別に見ると、中国が499万3800人で最も多くなっており、前年比で200%以上の驚異的な増加になっています。
 
 中国人の生活様式は、日本以上にICT化が進んでおり、しかも決済などに先端技術を活用したサービスが次々と生まれていて、変化も早いそうです。若い人の間ではクレジットカード、デビットカードの決済が日本以上に普及しているそうなため、日本にやって来ると乗り物の切符にクレジットが ~しかも「世界最大」のカードが~ 使えないことに意外な印象を持つようです。
 
 日本人は何かというと「おもてなし」が大事だ、日本人にはおもてなし精神がある、などと言い、信じていますが、デービッド・アーキンソンさんも言うように、外国人は細やかな心遣いに感心こそすれ、必ずしもサービスとして高く評価しているわけではありません。
 むしろ、どこでもWi-FIが使える、どこでも外国語表記の分かりやすい看板がある、どこでもクレジットや電子マネーが使える、という観光インフラの整備こそが急務であり、その上で「おもてなし」だの何だののこまごました差別化要因の魅力が光ってくるものであることは、再認識したほうがよさそうです。
 近鉄の取り組みは、以前もこのブログに書いた音声案内のユニバーサルデザイン化と並んで、大変意義があるものだと思います。

■近畿日本鉄道ニュースリリース  http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/2016011914knr.pdf

0 件のコメント: