2016年1月7日木曜日

はんわし 初詣めぐり2016(その2)

 本日は、津の初午(はつうま)さんとして親しまれている、
蓮光院初馬寺(れんこういん・はつうまでら)
をお参りした様子をご紹介します。

 あらかじめ正直に告白しなくてはいけませんが、わしはここにこんなお寺があることは二十数年前から知っていたし、ここの前も数えきれないほど歩いています。が、境内に入ってお参りしたのはまったく初めてでした。
 津の初午さん、などと書きましたが、そのように親しまれ崇敬されているということも実はよく知らず、たまたま「伊勢の津七福神まいり」というキャンペーンを知って、せっかくだからお参りしてみよう、という感じで行ってみたのです。

 初馬寺は、JR津駅から徒歩5分の駅裏にあります。すぐ北隣は公園、そのまわりはホテルドーミーイン、ホテルサンルート、さらにたくさんの飲食店がある、つまりは繁華街の外れの一角にあります。いつもたくさんの奉賛者によるノボリがはためいているので、ここが何か立派なお寺らしいということにうすうす勘付いてはいました。
 しかし、今日、あらためて門(写真左側)の中に立つ石柱を見ると、「国宝 馬頭観世音」とあります。
 こ、国宝!?


 この馬頭観音は、かの聖徳太子の作によるものだそうです。
 聖徳太子は、42歳の厄年の時(614年)に、今も名刹として寺勢を誇る四天王寺を建立するため津に来た時、急病となりました。
 師であった高麗の僧、慧慈に相談したところ、「伽藍の艮(うしとら)の方角に馬頭観世音菩薩を彫み、除難の法を厳修したまえ」との返事。
 太子は自ら刀を取って厄除け観音を彫刻し、お祀りした草堂を「馬宝山観音寺」と命名したのだそうです。
 現在もこの観音はご本尊ですが、調べてみても三重県内の国宝(文化財保護法上の)には指定されていません。戦前の国宝保存法(現在は廃止されている)で指定されていたのかもしれません。
 ちなみに、寺所蔵の木造阿弥陀如来坐像と木造大日如来坐像の二体が、現在の重要文化財(県指定)になっています。

 まあ、それはともかく。
 本堂はコンクリート製の近代的なもので、いかにも繁華街の中のビルの谷間にあるお寺という感じがします。
 しかし、江戸時代は津藩主藤堂家の崇敬も篤く、隆盛を誇っていた初馬寺は、昭和20年6月26日の太平洋戦争による津大空襲で焼失してしまいました。この本堂は昭和51年に再建されたものとのことです。
 靴のまま中に入り、綱を引いて鰐口を鳴らすと、「コーン」と高い澄んだ音がしました。
 わしは別に厄年とかではないのですが、今年一年の健康と家内安全をお祈りしました。
 ご本尊は厨子にしまわれているのか、外からうかがうことはできませんでした。

 この時もお昼休み中でしたが、わしのほかに境内には誰もいませんでした。
 静かに仏様と対話で来てよかった気もしましたが、まわりの喧騒を聞くと、ややさびしくも思えました。
 合掌。


■馬宝山蓮光院初馬寺ホームページ  http://park16.wakwak.com/~renkoin/
 

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