2016年2月7日日曜日

引退するJR紀勢本線キハ48に乗ってきた

 JR東海は平成28年3月26日のダイヤ改正により、紀勢本線と参宮線でのすべての普通列車をキハ25形及びキハ75形のディーゼルカーで運行すると発表しました。
 旧国鉄時代から運用されてきたキハ40系ディーゼルカーは、JR東海管内からすべて引退することとなります。
 先日、亀山に行く用事があり、たまたまやって来た列車がキハ48だったので、わしは鉄ちゃんでは決してありませんが、記念に写真を何枚か撮りましたのでアップしておきます。

 このブログでは何度も書いていますが、三重県内の伊勢湾沿いの主要都市間はJRと近鉄が並走しており、運行本数、所要時間、運賃などすべての点で近鉄の利便性がはるかに勝っているので、ラッシュ時を除いてはダイヤも1時間一本程度であり、昼間のためかこのようにガラガラに空いていました。
 車内に入るとどことなく油煙の臭いがします。2人掛けの座席が向き合って並んでおり、機関車に引かれて走る昔の「客車」のような雰囲気がします。

 津駅で相当な待ち時間があったため、ホームに出て正面を撮影しました。
 この時、ほかにも数名の人たちがカメラやスマホを持ってホームに待っており、ちょっとした撮影会になっていました。 


 座席には番号が振られており、リュックサックでも掛けられそうなしっかりとしたフックが付いています。長旅を想定した設計だったのでしょう。
 実際に亀山~新宮間の普通列車は所要が4時間以上かかりますので、当時は必要性があったのかもしれません。


 2つのフックの中央下には扇風機のスイッチがあります。


 天井に扇風機がある列車というのも今ではすっかり見かけなくなりました。
 このキハ48 6812が製造されたのは昭和55年。「富士重工」と書かれたプレートが付いていました。


 運転席をのぞいてみると、運転手の椅子が一段高いところにあって、ハンドルや計器盤はかなり年季が入っていました。
 駅から発車する際は超スロースタートで(これはブレーキテストも兼ねているからかもしれません)、50mくらい進んでから本格的に加速が始まります。フルスロットルになるとディーゼルエンジンのブォーン!という排気音が響いて車両全体が小刻みに揺れ、なかなかの迫力です。


 津駅からしばらくは田園風景の中を走っていきます。快適ですが時速はおそらく60~70kmくらいでしょうか。結構のんびりしています。
 単線の行き違い運転、さらにワンマンカーで運賃精算も運転手が行うので、いったん駅に停まると数分間停車しています。近鉄と比べるとよけいに時間の流れが違うような気になってきます。


 隣の席では暖かい日差しを受けて、おばあちゃんが居眠りしていました。
 キハ48はカーブにさしかかると胴体を揺らしながら軋ませ、急坂になるとゼイゼイと息を上げて走ります。内燃機関ならではのこの独特の人間臭さのようなものは、新世代のディーゼルカーであるキハ25ではあまり強く感じないかもしれません。

 なお、キハ48は引退後、ミャンマーに無償譲渡され、国鉄、JRに続いて第3の人生を送ることになるそうです。

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