2016年3月20日日曜日

近鉄宇治山田駅が英語対応に

 近鉄宇治山田駅は、今年3月17日で開業85周年を迎えたそうです。


 今週の初め、月曜だったか火曜だったかの朝。
 わしが電車を待っていたら、列車案内の自動音声がまず日本語で、次いで突然、流暢な英語で始まったのでホームで並んでいた人たちも「おおっ!」という反応を示したような気がしました。
 英語音声は、Limited Express bound for Osaka-Uehonmachi is arriving at track 4. みたいな感じで、続いて「特急のご乗車には乗車券のほかに特急券が必要です。」という意味の案内が続きます。シンプルですが、英語がわかる外国人旅行者には役立つことでしょう。


 他にもう一つ変わった点がありました。ホームにある行き先表示板も日本語と英語の交互表示になったことです。



 こんな感じで、日本語と英語が5秒おきくらいに交互に現れます。
 ただし、英語なのは列車の種別と行き先、停車駅だけで「どこどこ駅まではこの列車が先に到着」とか「なになに駅でどこそこ行きに乗り換え」といったところまでは表記されません。まあ、そこまで細かい情報は不要なのでしょうが。

 以前このブログでも取り上げた、駅ナンバリング表示は今年に入って三重県内の各駅でも完全実施され、宇治山田駅も表示板がM74というナンバーが入りに一新されています。


 宇治山田駅は昭和6年、伊勢神宮の第58回式年遷宮(昭和4年)を記念して開催された「神都博覧会」の跡地に、参宮急行電鉄の終着ターミナル駅として開業しました。
 当時の鉄道駅としてはまだ珍しかった鉄筋コンクリート3階建てで、しかも、ヨーロッパ風のテラコッタタイルやスペイン瓦という斬新な外観を持っていました。旧鉄道省出身の建築家で、南海難波駅や東武浅草駅なども担当した久野節が設計しており、伊勢の玄関口を手掛けた意気込みが伝わってきます。



 1階のコンコースには、建設時や竣工時の写真などが掲示されている開業記念日特設コーナーが設けられていました。
 が、これは毎年の開業記念日の恒例で、昔も見たことがあるような写真や資料ばかりでした。乗降客もほとんど立ち寄らず、せっかく登録有形文化財にもなっているのにもったいない気はします。
(まだまだ発掘すれば、プライベートな写真や記念品(切符とか)をコレクションしている市民はたくさんいると思います。、次回はそういった、宇治山田駅にまつわるあなたのお宝を出品しませんか?、と公募してみたらどうでしょうか。)

 そして、もちろん、これら宇治山田駅の展示に関しては英語表記は一切ありません。この点が、行政や観光業界の思惑と現場との温度差がある部分で、伊勢でさえ大都会とは違って爆発的に外国人観光客が増えている実感もないなか、自分と英語表記とがどう結びつくのかが今一つ腑に落ちていないことを示しています。
 もちろん、外国人をむやみやたらに増やせばいいものではなく、伊勢には伊勢らしさも必要です。それを立ち止まって考える機会が、現場とか一般市民にはほとんどないのが現状なのでしょう。

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