2016年4月10日日曜日

運行再開したJR名松線に乗ってみた(その1)

 約6年5ヶ月間の運行休止を経て、先月(3月)16日に全区間で運行を再開したJR東海・名松線(松阪駅~伊勢奥津駅)に乗ってきました。

 名松線が運行再開した日はちょうど北海道新幹線の営業スタートと重なってしまったため、ニュースとしての全国的な注目度は今ひとつでしたが、三重県の山間部を走る典型的なローカル線 ~しかも盲腸線~ であり、平成21年10月の台風によって線路流出など甚大な被害を受け、一時はそのまま廃線となることも現実性を帯びていただけに、6年以上もの空白を経て再び鉄道が再開したことは非常に珍しいケースだそうです。

 松阪駅で出発を待つキハ11。始発列車の行き先は途中の家城(いえき)駅です。
 乗車してみると超満員ではないにせよ、座席はほぼほぼ満席になるくらいの込み具合でした。やはり東海地方では運行再開がニュースでそれなりに大きく伝えられたためもあるのでしょうか。

 列車は松阪駅を出ると最初のうちはJR紀勢本線や近鉄名古屋線とほぼ並走していますが、やがて大きく左方向(北西方向)へカーブし、現在は合併して津市になっている、かつての一志郡(一志町、白山町、美杉村)方面へ進んでいきます。
 沿線の景色も最初は広々した田畑の中ですが、やがて里山にそって家々が連担する農村地帯となり、次第に緑が深くなっていきます。ちょうど桜のシーズンで、至るところで満開の桜を見ることができました。
 40分ほどで家城駅に到着。


 乗客のうち1/4くらいを占める高校生はこの駅で下車しました。3月に運行が再開されるまでの6年余の間、この家城駅が名松線の終点でした。ここから本当の終点である伊勢奥津行きに乗り換えます。


 名松線のクライマックスは、やはりここ家城から伊勢奥津に至る区間(6年間不通だった区間)でしょう。美杉の山々から伊勢湾に流れる一級河川・雲出川(くもづがわ)の流れに沿って、時には険しい山際伝いに、時には鉄橋で対岸に渡って、くねくねと線路が続きます。


 カーブと登り坂が延々と続くので、列車のスピードは時速40kmほど。特に急傾斜になると時速は30kmほどに落ち、線路と車輪の摩擦音をキンキンと響かせ、ディーゼルエンジンも轟音を立てて喘ぐように進んでいきます。


 20分ほどで伊勢八知駅に到着。
 八知駅から15分ほど、松阪からのトータルでは約90分で終点である伊勢奥津駅に着きました。
この駅もまさに花盛りで、一年でも一番美しく装っている時期かもしれません。



 ここでわしにもわかったのですが、乗客の多くは、ここから数キロ離れたところにある三多気(みたけ)が目当てのようでした。三多気の桜は三重県内では高名な桜の名所で、この時期は多くの花見客が押し寄せます。伊勢奥津駅からもバスが出ており、お客の多くはバスに乗り換えていきました。三多気へは歩いて1時間ほど、また、駅前にレンタサイクルもあって、これだと30分くらいでいけるそうです。


 わしは着いてしまってから、あっそうか、三多気にも行きたかった! と思いましたが特に準備もしていなかったので断念し、駅の周辺をぶらぶら散歩して帰ることにしました。
つづく

■はんわしの評論家気取り 
 JR名松線の不通区間はこんなふうになっていた(2014年7月7日)

 JR東海・名松線が3月26日から運行再開へ(2016年1月5日)

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

夏営業のプールを廃墟呼ばわりってひっでぇな笑

半鷲(はんわし) さんのコメント...

やってたんですね。すいませんでした。該当部分は削除しました。