2016年4月24日日曜日

GW中に伊勢志摩に行ってもいいの?

 先日の朝日新聞に 伊勢志摩観光、サミット逆風? GWの予約、出足鈍く という記事が載っていました。(4月19日付け)
 5月26日と27日に三重県志摩市で開催される主要国首脳会議(G7サミット)まで1か月余りとなり、伊勢志摩では本来なら大きな書き入れ時となるゴールデンウィーク(GW)中のホテルや旅館等の宿泊予約状況が今年は低調であり、空室も目立つ、という趣旨の記事です。
 実際には宿泊が制限されるのは開催直前の5月中旬になってからで、GW中は問題なく宿泊はできるそうなのですが、サミットという国家行事のためか、細かいスケジュールなどの情報が政府から現場になかなか示されない事情もあって、旅行会社では4月、5月の伊勢志摩観光ツアーを自粛するケースが多発しており、このことが一種の「風評被害」として個人客にも波及する形となっているようです。
 一方で、鳥羽市や志摩市に行ってみるとわかりますが、警察関係の車両が頻繁に走っており ~中には長野県警や兵庫県警など全国から応援に来ている車両も目立ちます~ 、駅や公共施設には警察官も配置されていて、伊勢志摩全体がある種の緊張感に包まれだしていることは紛れもない事実です。
 今日、鳥羽市内をぶらついていてあらためて感じたことをメモしておきます。


 サミットは日本国の威信をかけた行事です。平成12年の沖縄サミットや平成20年の洞爺湖サミットの時代と比べて、テロの脅威が格段に高くなっている今日の国際状況を踏まえると、警備を強化することはやむを得ません。伊勢志摩は伊勢神宮の関係で、皇族はよくお越しになるので、警察も住民もある程度は警備慣れしていますが、それ以上の厳しい警備が敷かれることでしょう。
 具体的には三重県警も予告しているように、通行止めは随時実施されるでしょうし、検問が強化され、クルマは何キロかおきに検問所で止められて免許書の提示を求められ、運転者と同乗者の関係、行き先と目的、トランクの確認、大きな荷物があればその中身の確認、が行われるはずです。
 これはわしも、前回の遷宮の時に今上陛下が伊勢神宮に参拝された際、ご来勢の10日くらい前から伊勢市内をクルマで走っている時に頻繁に体験しました。仕方がないとわかっているし、警察官も大変だと思いましたが、あれだけ渋滞すると、正直言ってクルマでどこかに行こうという気はなくなります。サミットも、それと同じか、それ以上に厳しい警戒にならざるを得ないでしょう。

 また、今日知ったのですが、たとえば鳥羽市で最も大きな観光商業施設(土産物屋とレストラン)である鳥羽一番街では、館内のコインロッカーのがすべて使用中止となっています。
 鉄道やバスでやってきた観光客は、どうしても自分の荷物を持って観光しなくてはいけないので、これは大きな利便性の低下になるということができます。
 もっとも、コインロッカーそのものは近鉄鳥羽駅や鳥羽バスターミナルなどにもたくさんあり、それらは現在も問題なく使用できています。しかし鳥羽駅周辺のロッカー全体のキャパシティは2/3くらいになっていますし、サミット直前にはこれらのロッカーもすべて使用中止となる可能性は高いでしょう。
 
 こう考えてみると、わしは必ずしも「GWに伊勢志摩に宿泊できないというのは風評だ」という意見を全面肯定はできません。
 もちろん、泊まることはできますし、宿は空いているというのはそうなのでしょうが、これだけの警備体制が着々と実行されているなかで、観光中にさまざまな不都合が生れたり、制限が出たりする可能性は、今年に関してはゼロではないからです。それでもいいという人は、もちろん来てもらったらいいし、そのことは地元にとってありがたいことです。
 しかし元に戻って、伊勢志摩でなぜこれほどの警備が必要か、についてはそもそも論として思い起こしてみる必要はあるでしょう。
 あなたの身を守るのは、あなたしかいません。

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