2016年4月25日月曜日

セミノールは食べにくい

 今日は小ネタ。
 先日のブログで、三重県紀宝町のみかん農家、石本果樹園が行っている「みかん頒布会」にわしも申し込んだことを書きましたが、今日、4月便が届きました。
 8kgの段ボールに入っていたのは、春ハウスはるぽん、日向夏、津の香、セミノール、の4種類のみかんでした。(それぞれのみかんが4ケ~10ケくらい入っています。)
 このうち、スターのポジションに君臨するのはやはり「春ハウスはるぽん」です。種類としては不知火(しらぬい)、一般的には「デコポン」として知られているものですが、石本果樹園のHPによると、
 通常デコポンは1月下旬には収穫を終えますが、石本果樹園では『超完熟』にこだわり、木成りのまま3月下旬まで育てます。木が弱ってしまうリスクを背負うものの、十分目を配り管理を徹底することで、甘みの強い本当に美味しい『はるぽん』に育ちます。
 とのことで、長年の栽培ノウハウを生かして独自の育成方法で作り上げたものであるため、スーパーなどでは決して見ることがなく、直送でのみ販売しているそうです。
 実際に食べてみると、ちょっと形容の表現が浮かばないくらい、超美味です。


 で、他のみかんについても書くと

日向夏(ひゅうがなつ)・・・果皮がなめらかで、さっぱりとした酸味があり、さわやかな味。ママレードやジャムなどの材料にも使われる機会が多い。手で剥くことが出来ない。(石本果樹園HPの解説より)

津の香(つのかおり、もしくは、つのか)・・・甘い温州みかんにオレンジの香りがプラスされたような感じで、とてもジューシーで、甘さに対し程よい酸味が感じられます。また、種がほとんどなく、食べやすいのも特徴です。(旬の食材百科より)

セミノール・・・果皮は蜜柑の中で最も綺麗なオレンジ色をしている。果肉は橙色。三重県の篤志家である桂清吉が偶然に田中の庭で枝変わりを見つけ、商品化させた、三重県にゆかりのある品種。手で剥くことが出来ない。(石本果樹園HPの解説より)

 とのことです。

 わし的には、はるぽんを別にすれば、津の香が一番おいしかったです。というか、食べやすかったです。この「食べやすい」というのは大きなポイントだと思います。

 何年か前に、このブログで消費者の果物離れについて書いたことがあります。果物は市場ニーズに応じて一貫して「甘さ」が追及されてきたため、健康志向の高齢者などは果糖を控えるために果物を食べなくなり、若い世代は皮をむくのが面倒なので果物避けているのかも、というような話だったのですが、わしはセミノールを ~手で剥けないと忠告されているにもかかわらず~ 手で剥いて、ひどい目に遭いました。
 皮むき作業の途中で果汁があふれてきて手がぐじゅぐじゅに濡れ、テーブルがこぼれた果汁まみれになり、まわりには飛び散り、最後は柔らかい果肉そのものがぐじゃりと潰れてしまって、みかんの原型をとどめていない状態になってしまったのです。

 セミノールは、味は大変いいだけに、この「皮がむけない」「種が多い」というのは、食卓を囲んで家族団らんで食べるみかんとしてはかなり致命的な欠陥なのではないかと思わざるを得ません。

 これは農家の責任でも、開発した桂清吉なる篤農家のせいでもないのですが、何というか、もうちょっと消費者思いというか、食べやすくする工夫と提案を誰かが消費者にしないと、セミノールも、ブドウとか、ビワとか、リンゴとか、梨とかと同様に、「手が汚れる」「食べにくい」フルーツとして評価が定まってしまうのではないかと思うのです。

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