2016年4月29日金曜日

賢島はお巡りさんだらけだった

 今日から世間一般では、大型連休、いわゆるゴールデンウィークに突入です。
 デービッド・アーキンソンさんによると、日本の観光産業をダメにしているのが、観光業者が何の努力もしないのに勝手にお客さんが押し寄せてくる、このGWという社会システムだとのことで、これには一理ありますが、まあともかく、標準的な日本人なら休みを使ってどこかに出かけてみようという気持ちが高まるし、観光業者にとっては書き入れ時であるのは間違いありません。
 主要国首脳会議(G7)の開催が1か月後に迫ってきた三重県伊勢志摩地域、特に主会場となる賢島(志摩市)は空前のサミットブームに沸いており、例年に比べて内外から多くの観光客が押し寄せていると連日報道されています。
 一方で、警戒態勢も厳重となり、地元住民の日常生活にも一部では支障が出ているとも聞こえてきます。
 実際のところ、賢島は今どんな感じなのでしょうか。出かけてみることにしました。


 もちろん、賢島といえども広いので、すべてのエリアに行けるはずもありません。わしが行ったのはあくまでも近鉄賢島駅周辺の、志摩マリンランドや志摩観光ホテルがある一帯に過ぎません。


 しかし、結論から言えば、賢島は警察官だらけでした。お巡りさんばっかり。
 しかも、これはまあ時間帯によって多少は波があるのでしょうが、わしが見た限り観光客はほとんどおらず、閑散としていました。
 
 駅の北側に出て、最初に気が付いたのは、駅前の広場がきれいに舗装し直され、周辺もきれいに草刈りされていて、違法駐車(?)も全然なく、非常に清潔感がある景観になっていたことです。
 しかし、すぐに、駅の改札口の前、そして駅から志摩マリンランドへ向かう道路沿いには100メートルおきくらいに警官が立っていることにも気づきました。


 志摩マリンランド前も数名の警官が警戒しており、来場者駐車場はガラガラで、よく見ると警察車両が何台か停まっていました。
 ただ、警官に威圧感はまったくありません。みな愛想がよくて、わしが歩いているとすれ違いざまに「こんにちわ~」とあいさつしてくれます。よく見ると、胸のバッチに「警視庁」とあるので、この人がたははるばる東京からやって来てくれたのでしょう。
 
 せっかくなので志摩観光ホテルのほうにも行ってみようと思い、近くの警官に「記念にホテルの写真を撮りたいのですが、近くまで行って大丈夫ですか?」と聞いたら、全然かまいませんよ、との返事。クルマに気を付けてください、とまで言ってもらいました。

 ホテルへの進入路は志摩マリンランドのすぐ近くにありますが、さすがにこのへんには警官数名が門番のように立っており、用事もないわしが中に入っていく勇気は出ませんでした。
 なのでホテルには行かず、道沿いに歩いて2~3分。志摩観光ホテルをよく見上げることができるベストロケーションに到着しました。


 ここは、賢島と本土を結ぶ2カ所の橋のうち、長さが150mくらいある「賢島大橋」の上です。その欄干からホテルがよく見えるのです。(もう一か所の橋が、冒頭1枚目の写真にある「賢島橋」です。全長約10m!)
 下を見下ろすと、確かに賢島が「島」であることがわかる、海(水道というべきか)があります。


 ちょうど、真珠養殖の筏の間を、警察のゴムボートが走っていくところでした。よくよく見ると、入り江の方々にある真珠の作業小屋のようなところにも、二人一組の警官が何組か警戒しているのが見えました。もちろん、賢島大橋の上にも数名の警官がいるので、少なくとも賢島駅とホテル一帯だけで100名以上は常に警戒しているような勘定になるはずです。

 写真を撮ってそそくさと賢島駅に戻ることにしました。
 結局、観光客はごくわずかしかおらず、通る車も10台に一台は警察関係車両のような印象です。突貫作業でスケジュールがタイトなのか、道路の歩道部分はまだ改修工事中で、10名近くの土木作業員の方々がせっせとインターロッキングを張る作業をしていました。

 賢島駅から、今度は南側に当たる、船着き場 ~ここからは英虞湾観光船のパルケエスパーニャクルーズや、離島の間崎島行きの定期船が出ている~ の方面に行ってみました。


 しかし、ここも警官だらけで、観光客はごく少なく、閑散としています。駅のすぐ近くには臨時の交番が作られていました。


 特急列車が到着するたび十数名くらいのお客は駅からやって来ますが、どこかに行ってしまうと、すぐまた静けさが戻ってきます。
 驚くことに、ここもまた突貫工事の最中で、道路の舗装工事をやっていました。そのためでしょうか、自家用車は全然見かけません。駐車場は警察車両がほとんどで、クルマの観光客は事実上、締め出されているようです。
 繰り返しますが、わしはぜいぜい小一時間くらいの滞在なので、たまたまこの時間帯はお客が少なかっただけかもしれませんが、世間が浮かれているゴールデンウイークの初日、しかも晴天でこの人出では、正直言ってかなり厳しいものがあるような気がしました。

 駅に戻ってコンビニで何か面白いものはないかと店内を物色していたら、安倍首相と夫人のイラストが描かれた、晋ちゃんのお茶会まんじゅう なる、キッチュムード満載のお土産を見つけました。抹茶ミルク味で、12個入り税込み648円だそうです。


 駅で、運転手さんたちの立ち話に聞き耳を立てていたら、やはり賢島はサミットに向けた警戒が厳しく一般観光客は立ち寄れないというイメージが広がっており、そのせいで観光客が少ないのではないか、とのことです。
 サミットは日本国の威信をかけた重要行事で、万が一にも手抜かりがあってはならず、多くの警官が動員されているのもやむを得ません。ただ、実際に現地に来てみると、決して威圧感があるわけでなく、警察も非常に配慮していることはよくわかりましたが、警官が本当にたっくさんいて、しかもあらゆるところにいて、ぶらぶら歩いているのも正直気が引けます。若いカップルはデートもできないでしょう。(どんなにひと気がないところにも必ず警官がいました。)

 帰りの電車から見ていても、並走する国道167号は警察のパトカー、バス、マイクロバス、何という名前かわからないけど装甲車みたいな特殊車両、がひっきりなしに走っており、要所要所には検問が作られ、十数名の警官隊が走って移動していたりして、ある種の緊張感に包まれていました。

■三重県警察オフィシャルサイト 伊勢志摩サミット2016 

■近鉄 伊勢志摩サミット開催に伴う運転休止について

3 件のコメント:

イセオ さんのコメント...

伊勢志摩は毎年、連休は道路渋滞があるのでサミット警備の課題もあるなら公共交通機関でお越しいただけるといいと思います。

匿名 さんのコメント...

29日に志摩方面を回りました。多いですね、お巡りさん。
でも、子供たちは、テンション上がってましたよ。

なぜかというと、、、
賢島は北海道警、西山慕情ヶ丘は群馬県警、
登茂山は長野県警、合歓の郷入口は長崎県警、
神宮内宮は静岡県警、他に警視庁の白バイ軍団も。
これだけ一度に見られる機会はそうはありません。
ある意味、これも貴重な観光資源かもしれません。

ちなみに検問1回、職質1回受けましたが、優しかったです。
皆さん遠くからおつかれさま。
少しでも伊勢志摩を味わって帰ってほしいですね。

半鷲(はんわし) さんのコメント...

イセオ様
 確かにこの時期、もともと伊勢・鳥羽・志摩は交通渋滞するので、なるべくなら電車利用をおすすめしたいですね。
匿名様
 わしもどこ県警か警視庁かわかりませんが、白バイ軍団とすれ違いました。警察車両のさながら博物館で、その方面のマニアの方には十分観光資源になるでしょうね。
 あと、志摩も鳥羽も非番の警官がグループでぞろぞろ歩いているのを頻繁に見かけます。サミットが終わったら、ゆっくり家族なり職場なりでもう一度訪れていただきたいと思います。