2016年4月5日火曜日

伊勢市の「三交イン」がいまこんな感じ

 平成26年暮れに三重交通が建設を公表していたJR伊勢市駅前のホテル三交インですが、わしがふだんあまり意識していない間に、かなり巨大な躯体が立ちあがってきたのでメモしておきます。
 三交インが新しく建つのはJR伊勢市駅前の伊勢市宮後一丁目地内です。古い伊勢の方なら三交百貨店の跡地と言ったほうがピンとくるでしょう。
 計画によれば、三交インは地上12階建て。延べ床面積は3200㎡で、1階は店舗、2階以上がビジネスホテル。建設工事は大日本土木により平成27年10月から始まっており、今年11月に竣工予定とのことです。
 この写真はJR伊勢市駅の広場から右方向を見たものです。周囲に高いビルがほとんどないので、完成後はかなり目立つ建物になることでしょう。一説には完成時点で伊勢市内で一番高いビルになるそうです。

 伊勢市は平成25年に伊勢神宮の式年遷宮があったことから観光客が激増し、これにともなって商業施設や宿泊施設もリニューアルや新設が相次ぎました。これが伊勢市経済のいわゆる遷宮効果であり、ホテルも伊勢市駅前に伊勢神泉、内宮に近い宇治地域に伊久がそれぞれオープンしています。
 ちょうどこの遷宮効果が落ち着く今の時期に、幸いにもと言うか、円安等による外国人観光客の激増(インバウンド効果)があり、伊勢市も伊勢神宮の外国人参拝者が過去最高になるなどの影響が出ています。

 しかしながら、宿泊者数の動向は正確に掴み難いものがあります。先般発表された伊勢市観光統計では平成27年の伊勢市(二見町除く)内の宿泊者数は平成26年に比べて増加していますが、これは調査範囲を増やしたことによる影響も含まれており、実際に遷宮直後の平成25年に比べると減少傾向になっています。(リンクはこちら

 三交インは、既存店の主要顧客はビジネス客であり、立地も駅前が多くなっています。しかし伊勢市の場合そもそもビジネス需要はほとんどないことから、ターゲットは明らかに観光客になります。
 伊勢市への宿泊者数は今後国内客は緩やかに減少していくでしょうが、インバウンド、特にコスト重視で、あまり日本的な「おもてなし」に重きを置かない層の外国人客がどれだけ獲得できるかがカギになりそうです。

 また、市民にとっては1階にどのような商業施設ができるのかも気になるところです。土産物店やセレクトショップは市民にはほとんど利用されないし、外宮周辺は飽和状態になっています。
 この場所はかつては中心市街地商店街があり、多くの買い物客でにぎわっていたところです。伊勢市もマイカー利用前提の郊外型の都市発展をしてきましたが、将来の高齢化、人口減少を見通したとき、コンパクトシティの流れは地方都市であっても必然なので、まちづくりを踏まえたテナント展開をぜひ期待したいと思います。

■三交インホテルズ   http://www.sanco-inn.co.jp/

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