2016年5月11日水曜日

まず生活の質を守ること

 朝日新聞などによると、住宅街などにある道幅の狭い「生活道路」での事故を減らすため、警察庁は小型の速度違反自動取り締まり装置(オービス)の運用を埼玉、岐阜の両県で始めたとのことです。
 生活道路は、道幅が狭いため違反車両を止める場所がなく、警察官による取り締まりが難しかったのですが、オービスの導入によりその場で違反車両を止める必要がなくなります。警察庁は効果や課題を検証し、全国への普及につなげていきたい考えとのことです。
 わしは知らなかったのですが、すでに岐阜県大垣市などでは試験運用が始まっており、設置の様子がYoutubeにアップされています。



 今回運用が始まった小型オービスは、
・1人で持ち運びできる可搬式(重量約8キロ)
・車両で運べる半可搬式(重量約500キロ)
・道路標識のように支柱を地中に埋める固定式(重量約50キロ)
 の3種類で価格はいずれも約1千万円。
 取り締まる仕組みは、幹線道路にあるオービスと同じで、スピードを超過した車の運転席やナンバーを自動撮影し、後日、警察が運転者を呼び出して違反切符を切る方法です。

 わし個人としては、これは非常にいいことだと思います。
 交通マナー、運転マナーの低下は、数量的な交通統計の動向はよく知りませんが、わしの身近では体感的に非常に高まっていると感じます。
 三重県南部だと高齢のドライバーが多く、その人がたには申し訳ないのですが、一方通行の逆走とか、一旦停止しないとか、赤信号無視を大変多く見かけるのです。
 また、朝晩は渋滞する幹線道路の抜け道として通勤のマイカーやワゴン車、はてはトラックまで猛スピードで走っていくのをよく見かけます。
 その多くは、このYoutubeのような片道一車線とかセンターラインのない市街地の道路で、違反者を摘発するのに必要なスペースがないという、純粋に物理的な制約で取り締まりができていないのが現状であるのなら、小型オービスで取り締まりが可能になれば、道路沿線の生活者全体の大きなメリットです。
 
 地方都市では、行政が子育て支援とか、高齢者福祉を唱え、いろいろなサービスや助成金といった施策を講じています。これはもちろんありがたいし必要なことでしょうが、それにも増して重要であり不可欠なのは、そこで暮らす老若男女が、平穏に、安心して日々暮らせるということです。

 オービスの小型化という技術革新が、安心で安全な住民生活に貢献できるのなら、埼玉と岐阜の結果が良好ならば、一刻も早く全国に展開すべきです。
 岐阜も含め、愛知県や三重県は製造業が盛んで技術力やコスト競争力の高い中小企業が多いので、警察とこれらの中小企業がタイアップすれば、もっと高性能でコストダウンした小型オービスを開発することも不可能ではないはずです。三重県警でそれを公募してみてはどうでしょうか?

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

オービスの是非はともかく、その値段に驚きます。
交通関連(公安委員会関連)の設備・資材は、何かと割高じゃないかと。
民生では、カメラもストレージも通信もずいぶん低価格になってるのに。
ここは、聖域ですかね?

匿名 さんのコメント...

売れてなければ受注生産で部品代もかさみますしね。安くなるのはこれからですかね

半鷲(はんわし) さんのコメント...

 コメントありがとうございます。
 わしは仕事柄、技術力が非常に高い製造業中小企業が三重県内にいくらでもあることをよく知っており、一度、警察関係者にもにもスペックを公開してコンペ方式で中小企業に発注してはどうかと提案したことがありました。
 しかし、仕様が全国共通であること、捜査上の機密事項があること、誤作動など絶対にあってはならず万全の品質保証が必要なこと、などから現行の調達方式を変えるのは難しいとの回答で、やはり取り締まりの現場サイドとしてはそれ以上のアクションは起こせないのだと思います。
 しかし、コストダウンの努力はもっとすべきでしょう。どこから話を進めたらいいのかが、わしにも思いつかないのですが・・・