2016年7月15日金曜日

三重県初の成城石井が9月オープン

 中部経済新聞によると、高級食品スーパーの成城石井の、三重県内で初となる店舗が9月1日にオープンします。(7月15日付け)
 近鉄百貨店四日市店の1階食品フロアに、成城石井近鉄四日市店(仮称)として出店するもので、近鉄百貨店が成城石井のFCに加盟して運営し、売り場面積は380平方メートル。
 乳製品や惣菜、ワインなど8千点の商品を揃え、年間6千万円の売り上げを見込んでいるそうです。
 2年前にローソンの傘下に入った成城石井は、それ以前の戦略を転換し、地下街や駅ビル内などの比較的小規模の店舗を積極的に新規展開しています。
 価格帯もかつての「高級」な感じから、「高級志向だが値ごろ感がある」という評価が定着してきており、結果的にこれはこれで、独自の品ぞろえや店の雰囲気を支持するファン層の拡大につながっているように見えます。
 地方展開もこの一環かと思いますが、ローソングループである以上、三重県を牙城とするイオンのSC内で出展する可能性はなく、三重県に出展するとしたら郊外のバイパス沿いの単独店舗、もしくはSCテナント出店となるものと見られていました。

 しかし、実際に出展したのは四日市市の中心市街地にある百貨店内でした。まずは近鉄電車を利用するOLや若い主婦などをターゲットにする戦略になったのです。
 この立地は三重県の消費者のボリュームゾーンである自動車利用者の確保は難しいのですが、四日市駅から名古屋圏に通勤するのは比較的所得が高く、生活スタイルも都会的な層でしょうから、四日市の成城石井がまずはどれくらい支持されるのか、ある種のお試しを狙っている意図ではないかと思います。

 もう一つ、マクロでみた場合、三重県内の一人当たりの市町民所得は、四日市市を中心とした三重県北部(北勢地域)に所得が高い市町が集中しており、潜在的な購買力がたいへん高い地域であることがあげられます。
 
平成25年度三重県の市町民経済計算 より

 この地域で成城石井を支持する潜在性がある購買層は、少なくない数が名古屋圏に流出していると思われます。
 つまり、おカネはあるのに地元(四日市)には使う場所が少ない、という状態であり、このニーズをどこまで捉えることができるかが焦点となりそうです。


 

 

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