2016年7月28日木曜日

伊勢神宮「参拝支援ボランティア」養成講座

 障がいや高齢などのために歩行が困難な人が伊勢神宮に参拝する際、車いすの介助や階段の上り下りなどを手伝うサポートボランティア、「伊勢おもてなしヘルパー」を養成する講座がこのたび開かれます。

 ヘルパー養成講座の対象となるのは、高校生以上で、障がい者や高齢者など参拝サポートを必要とする方々へのおもてなしの気持ちがあること、10月~12月に行われる予定の全4単位(1単位2時間)の研修に参加できること、研修終了後は「伊勢おもてなしヘルパー」といて活動する意思がある、などの要件を満たす人で、専門の免許や資格は必要ではありません。

 問題は、その研修とはどのような内容で、難易度はどれくらいか、ということです。
 これはまだ明らかにされていませんが、養成講座の開催に備えた説明会が、9月25日と26日に計5回、伊勢市内で開催されるとのことです。 




 伊勢神宮は内宮(ないくう。皇大神宮)、外宮(げくう。豊受大神宮)とも参道が砂利であり、距離も長く、車いすのアテンドにもなかなか苦労します。さらに内宮は、正宮(本殿)前が石の階段であるため、事実上、車いすは入ることができず、数人のグループ介助がどうしても必要です。

 今も年3回程度は、内宮において参拝をボランティアスタッフがサポートする「車いすde伊勢神宮参拝プロジェクト」が実施されています。しかしこれは無償ボランティアによる不定期開催のため、制度的に持続可能とするには、最低限の収益を生み出すビジネスモデルの確立が必要でした。

 今回養成される伊勢おもてなしヘルパーは、ボランティアベースではありますが活動は有償で行う、いわゆる有償ボランティアであり、障がい者などの利用者から料金をもらい、サポートしたメンバーには謝礼が支払われる仕組みです。
 
 現在、障がい者や高齢者でも健常者と同じように旅行や観光を楽しむ「バリアフリー観光」が提唱され、サポートボランティアも各地で多くの方々が活躍しています。ただ、そのほとんどは無償活動だと思われ、今回の伊勢の取り組みは全国に先駆けた興味深い実験と言えそうです。

■伊勢おもてなしヘルパー   http://www.ise-omotenashi.jp
 

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