2016年8月10日水曜日

ICOCAが和歌山県内でエリア拡大

 紀南新聞ONLINEによると、JR西日本和歌山支社が9日、ICカード乗車券である「ICOCA」の利用駅拡大について説明会を実施しました。(8月10日付け
 あらたに和歌山県内のJRきのくに線のICOCA利用エリアが拡大するというもので、今年12月をめどに、新宮~箕島駅間の特急「くろしお」号の停車駅(13駅)においてICOCAが利用可能になるとのことです。
 ICOCAが使えるようになるのは、新宮駅、紀伊勝浦駅、太地駅、古座駅、串本駅、周参見駅、白浜駅、紀伊田辺駅、南部駅、御坊駅、湯浅駅、藤並駅、箕島駅の13駅。
 しかし同じ区間内でも特急が停車しない駅ではICOCAは行えないままで、すべて現金決済が必要となります。
 このため、交通系IC乗車券の大きな利点である定期券の機能は、備えるかどうか現時点では未定だそうです。
 JR西日本は昨年8月にも海南駅までICOCAエリアを広げるなど積極的に導入を推進しているそうですが、同じく紀伊半島東南部で鉄道路線を運行するJR東海が、IC乗車券(TOICA)エリアを四日市駅以南にはまったく延伸しようとしない、交通事業者の社会的使命が欠落しているとしか思えない後ろ向きな姿勢に終始するのと好対照をなしています。


 JR西日本は「今回の導入は利用者増加を見込んだものではなく、利用がスムーズになることを目指したもの。利用者の乗降車手続きをより簡素にできれば。」と話したほか、「券売機の前でじっと目的の駅を探す人の多い大阪府では、むしろ高齢者のICOCA利用者が多い」と、降車駅を気にせず気軽に乗車できるICOCAの利便性を語ったとのことで、和歌山県の観光振興にとって、さらに高齢者の移動支援にとっても、JR西日本のこの姿勢は非常に頼もしく、心強いものだと思います。

 三重県は、大阪と名古屋、伊勢志摩を結ぶ近鉄が鉄道路線としてはJR東海を圧倒しており、運行本数、定時制、安全性、設備などあらゆる点でJRは劣勢で、もはや四日市駅以南では近鉄との競争は放棄しているように見えます。
 
 5月にG7主要国首脳会議が開かれた三重県は、開催後のこの夏が国内外からの観光客を誘致する大きなヤマ場だったはずなのですが、夏の国内旅行人気ランキングを公表している、JTB、地球の歩き方、トリップアドバイザー、楽天トラベルのすべてで、伊勢志摩など三重県の観光地は人気観光地にランクインさえしていません。非常に深刻な事態となっています。

 この一因は、北海道や沖縄、信州、京都といった定番観光地、東京や大阪などの大都市観光地の圧倒的な強さはもちろんですが、IC乗車券すら使えない、あまりに貧弱で不便な三重県内JR東海のせいだと断言できるでしょう。
 極論ですが、三重県内の路線を近鉄とかJR西日本に運営委託したら、利便性も安全性も格段に向上し、サービスは多様化し、三重県の持つ観光資源の魅力がより花開くような気がしてなりません。

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