2016年8月18日木曜日

伊勢市で遠隔農業テレファームのセミナーが

 伊勢市産業支援センターで9月15日、いま日本で最も注目されているベンチャーといえる「遠隔農場」、(株)テレファームの遠藤忍社長によるセミナーが開催されます。
 テレファームについては、以前このブログでも取り上げたことがあります(はんわしの評論家気取り 遠隔農場・テレファームってなに?(2015年2月23日))が、簡単に言えば有機栽培の安全安心な農産物を購入したいと考えている消費者自身が、パソコンやスマホによってインターネット上の農作物遠隔栽培WEBシステムで野菜を栽培し、収穫された後は宅配便で届けられるというサービスです。
 このテレファームが特に耳目を集めたのは、ネット通販最大手の楽天がテレファームのICTと農業をコラボしたユニークなビジネスモデルや、耕作放棄地の活用による地方創生への貢献といった点を評価し、同社への出資を申し出たことが大きく報じられた件です。
 9月のセミナーでは、「新規就農支援と耕作放棄地活用で地方創生」と題して、遠藤社長がテレファームの仕組みや、これを始めた経緯、さまざまな苦労を経てたどり着いた現状、さらに将来に向けての可能性などを語っていただけるとのこと。まさに、創業や起業、地域振興、農業やコミュニティビジネスなどに関心を持つ、あらゆる人にとって必聴ともいえる貴重な機会になりそうです。

 このテレファーム、起業した場所は愛媛県で、現在も本拠地は松山市にあります。伊勢市産業支援センターでインキュベーションマネージャーを務めている渡辺憲一氏が、愛媛県で起業支援に従事していた時に出会ったのが創業したばかりの遠藤社長だったそうで、今回もこの関係での開催となったようです。

 渡辺さんのフェイスブックによると

◆今回お呼びした遠藤社長は、愛媛県の委託を受けて、山間の過疎地域を巡回し、村人の健康管理を行う仕事に就いていました。

◆笑顔のない老人たち
巡回の度に、一人欠け二人欠け、村人は減っていくのです。
病院も遠い、スーパーも遠い、「お肉はもう何ヶ月も食べてない」、そんなお婆ちゃんやお爺ちゃんばかりです。子供たちも村を出て行って、もう帰っては来ない。
気付くと、遠藤さんを見つめる顔と言う顔に、全く笑顔がないのです。

◆産業がないからアカンのや
「何とかせにゃあ、あかん」、「何とかできんのか」、怒りと切なさに胸を一杯にしながら、何日も何日も考えて彼が得た結論は、「産業がないからアカンのや」でした。
では、どんな産業を興すか。こんな過疎地には、工場もスーパーも、研究機関も、新たに来てくれるような企業はありません。
「だったら今ある産業を盛んにするしかない」
今ある産業、それは農業だったのです。

◆今ある農業を盛んにする
以来10数年、仕事の合間を縫って、休日を返上して、農業の活性化について調査と勉強を進めます。そしてついに、【CSA】という日本生まれの米国育ちである農業経営に出会うのです。
ここから、彼は、
・CSA経営が日本で生まれながら日本で育たなかった理由
・米国では2万件近い農家が取り組んでいる理由
を分析、【テレファーム】と言う、新しい農業経営に乗り出すのです。

◆ネットと農業を組み合わせる
以後は、セミナーで話していただけると思いますが、彼の取り組みには想像できないほどの壁が立ちふさがります。
実際、「コンピューターで農業が出来るか」と言うヤジや、24年6月に伊勢市産業支援センターで講演していただいた時には、「やれるもんなら、やってみろ」と罵声を浴びせた参加者までいました。

◆ついにネット界の巨人・楽天が
しかし、遠藤社長の信念は曲がることなく、事業は注目を得るようになり、ついにはネット界の巨人・楽天が手を組みたいと申し出るほどになりました。
そして、資金と人材を得たテレファームが全国展開の第一歩として選んだのが伊勢です。
農業への新規就農支援や過疎地の活用で、どのように地域を活性化しようとするのか、ぜひ、”常識と戦う男”を、皆様の生の目で見て、生の声を聞いていただければと思います。
この機会を見逃さないようお願いします。

とのことです。
 ちなみに、開催情報は以下の通りです。
◆日時:平成28年9月15日(木)
◆時間:昼の部 13:30~16:00、夜の部 17:30~20:00
◆場所:伊勢市産業支援センター(昼の部、夜の部とも)
◆費用:無料
◆申し込み: メール watanabe@ise-cci.or.jp
         電話  0596-63-5677

 わしが関心を持つのは、遠藤社長の講演や、渡辺マネージャーのアドバイスはもちろんですが、どのような人たちがこのセミナーにやってくるかです。
 行政機関とか外郭団体が行うビジネスセミナーは、商工会議所や商工会、金融機関、企業に参加動員を出して半強制的に集客しているため、会場は見た目満員でも、多くが居眠りしたりスマホをやっているパターンが多い ~わしに内容のつまらなさの愚痴を聞かせてくれる人さえいる~ のですが、今回はおそらく「本気の人」しか来ないでしょう。
 こういう場に来る人こそ、起業や経営において本当に頼りになる、有益な人材ではないかと思います。
 遠藤社長や渡辺さんをはじめ、こういった本気の人々と人脈が築けるなら、これは一生の財産になるのではないでしょうか。

■遠隔農場テレファーム   http://www.telefarm.net/

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