2016年8月5日金曜日

楽天で最近あんまり買ってない

 先月の日経MJに消費者調査の結果が載っていました。
 ネットショップモールの両雄である楽天とアマゾン・ドット・コムを比較したものでしたが、かつては年20%をも誇っていた楽天の成長率が、近年は数パーセントまで失速し、代わって消費者の支持を確立してきたのがアマゾンであり、調査会社によると今年5月時点で利用者数はアマゾンが楽天を逆転した模様である、といったような内容でした。(7月20日付け「もがく楽天 じわり客離れ」)

 ちなみに「国内EC流通総額」によると、平成27年12月期の楽天の流通額(楽天市場への出店者の売上総額)は2兆7千億円という巨額なものです。コンビニ最大手のセブンイレブンの年間売り上げが約4兆円なので、楽天の取扱額もいかに巨額かわかるのですが、実はこの数字は楽天トラベルのような複数の事業を合算したもので、楽天市場単体の流通額ではありません。

 一方のアマゾンは平成27年度の売り上げ高は1兆円に迫っており、上述の利用者数の逆転確実という情報も加味すると、楽天の旗色は非常に悪いようなのです。
 考えてみれば、わしも楽天は楽天トラベルばっかりで、楽天市場ではここ何年か、ほとんど購入していません。案外、わしのような消費者が多いのかもしれません。


 この日経MJの記事の分析では、消費者の意見として
1)商品の探しやすさ
 楽天は、同じ商品がずらずら並んだり、宣伝が先に出たりと、商品が探しにくい。アマゾンは検索機能が優れており、商品レイアウトもすっきりしている。
2)価格表示のわかりやすさ
 楽天は、送料とか税別とかがお店によって違う。アマゾンは全国統一料金。
3)配送の便利さ
 アマゾンは「アマゾン・プライム」へ加入すれば送料無料で「お急ぎ便」が使い放題になる。
4)品揃え
 楽天は品は揃っている。しかし在庫切れのものまで表示される場合があり、一度の買い物ではアマゾンのほうが良い。
 といった声があり、アマゾンの圧勝です。

 これは、アマゾンは仕入れ先から商品を買い取り、自社の物流センターで仕分けして配送するスタイルなのに対し、楽天市場はショッピングモールであり、消費者は出店している個々のお店から購入する(=楽天は店の売り上げから手数料を取る)スタイルである違いだといえます。
 楽天は、いろいろなお店が集まる商店街のような賑わいがあり、それと同時に、ご当地ならではの逸品とか、生産者から直送される生鮮品など地域性を生かした強みも持っているのですが、わしなんかは案外めんどくさがりで気ぜわしいタイプなので、買い物を楽しむというよりECは急いで、安く買いたいというニーズも多いということでしょう。

 そうこうしているうちに、今日は日経新聞のほうに、8月4日に楽天が公表した今年1~6月期の営業利益(連結)が487億円となり、前年同期比12%の減益となったことが報じられました。
 創業20年目となる電子商取引の「老舗」はイノベーションの停滞が目立ち、最近では三木谷社長が先頭に立ってネット通販を軸にフリーマーケットやオークション、旅行などの分野にも参入しましたが、ネット通販以外は多くが他社の後追いで新味が薄く、相乗効果を発揮していないことが原因とのことです。(8月5日付け ビジネスTODAY 楽天モデル、曲がり角 )

 わし的には、楽天のほうはご当地の特産品を楽天市場で販売する「まち楽」のように、すでに10年近く前から、地場産業や伝統産業の販路を拡大し、地域経済の活性化につなげようという取り組みを具体化しているのを知っています。アマゾンは、こうした取り組みにはあまり熱心ではないように思います。
 そう考えると、日本発のECモールである楽天が、自社の強みを生かして市場を巻き返してくれることを期待せざるを得ません。

 ただ、そう思いつつもわしがあまり楽天を使わない理由は、皆さんと同じく、商品が探しにくい、広告が邪魔、お店によって商品のサイズ選びなどの方法が異なる、などと感じるからです。この点は何とか改善してほしいと思います。

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