2016年11月30日水曜日

都心型?マックスバリュの津丸之内店に行ってみた

 11月3日にオープンし、流通業界では(ほんのちょっと)話題になった、マックスバリュ津丸之内店に行ってきました。
 マックスバリュ(MV)は言わずと知れたイオングループの一角を成す食品スーパーチェーンです。津市内ではもはや10店目の店舗となり、いわば、ありふれたオープンだったはずが注目を集めたのは2つの理由があります。
 一つは、数年前からイオンが「まいばすけっと」のように首都圏の都心で展開を進めてきた、店舗面積が小さく、取り扱いアイテムも絞った、小型で、かつ、都心型のスーパーであるとみられたこと。
 もう一つは、その新店舗が既存の大型家具店の、5階建てのビルの1階部分を改造して作られた、これを居抜きとは言わないのでしょうが、食品スーパーと家具という超異業種の複合施設になっていることです。
 MV津丸之内店がある地区は、バブル期ごろまでは津市の副都心的な立ち位置にあり、中部電力をはじめ大企業の三重支店や津支店が近くに集積している関係で、ちょっとした商店街になっていて映画館もありました。
 しかし、津市でも中心市街地全体の衰退が進み、このあたりも今では仕舞屋や雑居ビル、マンションなどが混在する住宅地になっています。


 20年ほど前からは商店の減少が特に目立ち始め、中心地でありながら高齢者は生鮮食品を買える店もなくなったため、当時の商店街の有志が生鮮品やおかずを売るミニスーパーを開店して、三重県におけるコミュニティビジネス(地域の課題を解決するビジネス)の嚆矢となったことさえありました。
 その後、近鉄津新町駅の再開発を皮切りにマンションが次々建設されましたが、基本的に最寄り品の売場供給は不足しており、今回のMV出店もそのあたりを見越したものと思われます。

 国道163号、伊賀街道とか新町通と呼ばれている大通りを駅から松菱方面に歩くと、わしにとっては見慣れた岡本総本店のビルが見えてきます。まわりには高いビルがほとんどないので、ランドマークになっています。
 駐車場に入ってみると、家具店であるOKAMOTOの看板と、MVのショッキングピンクの看板が併存している何とも不思議な光景です。


 お店に入ってみると広いエレベーターホールになっており、フロアガイドには1階がMV、2階から上が家具店であるとの説明があります。


 エントランスからお店の入り口を見るとこんな感じ。
 奥にクリーニング店、イオン銀行と百五銀行のATM、サービスカウンターが並んでいるのは、もともとスーパー用ではない店舗を転用したことによるためかもしれません。


 店内の写真はないのですが、完全に予想を裏切られたのは、このMV津丸之内店、思っていたより全然小型ではないのです。生鮮三品から加工食品、調味料、パン、酒類、ちょっとしたキッチン雑貨まで、ほとんどフルセットで品揃えされています。
 食彩品館.JPによるとここの売場面積は949㎡であり、これは確かに1500~2000㎡以上が多いMVでは小型ではありますが、コンビニ(平均100~150㎡)に比べて7~8倍もの広さがあります。

 一方、駐車場は58台分。これも岡本総本店と兼用しています。正直言って58台というのは完全な自動車依存社会である津市においてはかなり厳しい数字です。夕方のピーク時にオーバーフローすることはほぼ確実かと思います。(58台というのは店の裏側のほうにある第二駐車場というものも含めての台数のようです。)


 わしはぐるぐる店内を回り、何か特徴はないかと嗅ぎまわったのですが発見できませんでした。この付近には高齢者世帯も非常に多いと思うので、ネット販売(イオンネットスーパー)とか宅配サービスに特化したようなカウンターなんかがあるのかと思ったら、そういうものも見かけませんでした。
 つまり、一昔前の「アコレ」とか「フレックス」を彷彿とさせるような、やや小型とは言え、「普通のスーパー」だったのです。

 これからどのような独自の販売戦略を見せてくれるのか、実験的な店舗として注目されるだけに期待したいところです。もし成功するようなら、全国各地で空き店舗になっているやや大型の物件が再生されるような事例につながるかもしれません。

■マックスバリュ津丸之内店  https://www.mv-chubu.co.jp/store/2281/
 

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