2016年11月9日水曜日

あらら、トランプ勝っちゃった


 注目のアメリカ大統領選挙は共和党のトランプ候補が勝利しました。日本では番狂わせのように報じられていますが、その割に意外と早い段階で開票結果が出たのではないでしょうか。
 例によって日本のマスコミは、クリントン優勢の予断を持って選挙過程を報じていたか、取材する能力がそもそも劣っていたということでしょう。
 しかし思い起こせばわしが子供の時、レーガン大統領が当選した際も「売れない俳優上がり」だとか「軍備強化となり日本が戦争に巻き込まれる」とかいう報道が溢れていました。
 変な話ですが「地位が人を作る」という面は確かにあるので、トランプ氏も女性差別やイスラム差別のような発言はしなくなるでしょうが、しかし自由貿易反対とか、移民を制限する、みたいな政策はおそらく実行されるでしょう ~そうでなくては公約違反となってしまう~ し、日米軍事同盟の縮小方向での見直しは行われるのではないでしょうか。息子たちが兵士にならざるを得ない、没落した中間層や貧困層は歓迎するような気もするし。
 日本も今は混乱していますが、レーガンの時も中曽根政権ができたみたいに、アメリカの意向に近い政策に政権も変化して行かざるを得ないと思います。
 でまあ、たのしいなぞなぞゲームとして、トランプ政権になったら三重県はどう影響するかを考えてみました。

その1 TPPは無意味となる
 アメリカが離脱したらTPPの意味はあまりない(加盟国に恩恵がない)ので、結果的に瓦解するでしょう。これは少なくとも県内の小規模な農家や酪農家には朗報かもしれません。

その2 製造業はさらに縮小する
 自由貿易が妨げられるということは、各国が輸入品に高い関税をかけて、自国内の比較劣位の産業を保護しようということなので、日本の自動車産業はますます海外に工場を移転させ、そこで生産する(つまり、その国の国産となり関税がかからない)ようになるでしょう。
 三重県には自動車部品を作っている中小企業が多いので、ガソリン車が構造の単純な電気自動車となって部品点数が減る以上に大きな影響が ~もちろん悪い影響が~ 出るでしょう。

その3 海外からの観光客は激減する
 皮肉なことに混乱が予想されるアメリカに嫌気がさし、政情が安定している日本の通貨・円が買われているので円高になっています。当然ながら海外からの観光客は減少するでしょう。三重県をはじめ全国の地方では「地方創生」と称して外国人客誘致に狂奔していますが、優勝劣敗が進み、北海道や京都などのほかはほぼ徒労に帰すでしょう。

その5 輸出戦略は見直しとなる
 東南アジアは経済成長が旺盛ですし、なんだかんだ言ってアメリカや中国も経済成長は低位ながら安定しています。これらの成長力を日本に取り込むと称して、地方の農産物や水産物、工芸品などを輸出する政策がすすめられて来ましたが、これらも一服するでしょう。

 しかし、こういったアメリカ発の経済停滞がこのままずっと続くとも限りません。トランプ大統領の経済政策、財政政策、外交などを見守ることになるでしょう。
 また、アメリカ国民の間の経済格差(タックスヘイブン、貧困など)がトランプ現象の大きな契機となったのは間違いないので、日本でも、子供の貧困や奨学金など貧困対策が改善するような気がします。

 同時に、日本にとって、もちろん三重県にとっても、最も注目すべきなのは長期金利です。これが上昇に転じて何かの拍子に恒常状態になると、日本の国債が暴落して国の財政危機が一気に表面化するからです。すでに日本の財政赤字は世界最悪で、何がきっかけで均衡が破れるかわかりません。このあたり、「トランプリスク」と呼ぶそうな一連のこの混乱が悪さをするかしないか、注視し、自己防衛しなくてはいけないと思います。

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