2016年12月15日木曜日

やったー、どぶろく来たー!

 わしは酒飲みではまったくなく、むしろアルコールは弱いほうで、自分でカネをだしてビールだの清酒だのを買うことはあまりありません。町内会の夏祭りで景品にもらったビールとチューハイの缶が、つい最近まで冷蔵庫に入っていたほどです。
 しかし、この なめらかどぶろく千枚田 だけは別で、例年この時期、ひと瓶からふた瓶は必ず購入するようになりました。

 なめらかどぶろく千枚田は、熊野市の特産品開発と販売を行っている熊野市ふるさと振興公社が、いわゆる「どぶろく特区」を活用して商品化したものです。
 ユネスコの世界遺産に登録されている丸山千枚田(まるやませんまいだ)で収穫されたお米と麹だけを使用し、三段仕込みという製法によって一か月あまりかけて醸造されるとのこと。
 冬季限定、しかも仕込みの量も限られているため、熊野市ふるさと振興公社の通販サイトをちょっと見逃していると、すぐに売り切れになってしまうほどのレアアイテム、人気商品です。


 で、今年も11月中旬から発売が始まっていたのですが申し込みそびれ、12月発送分が先日たっと届きました。
 700ml入りで1960円。これにクール便の送料がかかるので一本3000円以上しますが、これ以上うまい酒をわしは今まで飲んだことがないのです。



 ところで、どぶろくと似ているものに「濁り酒」というのがあります。わしはこのどぶろくにハマってから、酒屋やスーパーでどぶろくを売っていないかと探し求め、濁り酒を買ってきて、あまりに違ったので驚いたことがあったのですが、調べてみると、濁り酒とどぶろくって全然違う種類のようなのです。

 日本名門酒会によると、ほとんどの市販の濁り酒は「清酒」のカテゴリーに入るもので、酒税法では「清酒」の定義として「発酵の終わった清酒のモロミを濾したもの」とあり、目の細かい布などでモロミを濾したものが一般的な澄んだ「清酒」、目の粗いザルのようなもので濾したのを「濁り酒」と呼ぶそうです。
 これに対してどぶろくは、そもそもモロミを濾さない酒を言い、もともと伝統的に一般家庭で作られる日常のお酒だったものが、江戸時代に酒造りの技術や制度が整うにしたがって、民間でのどぶろく造りが禁じられるようになってきたとのことです。


 どぶろくファンとしては、熊野市ふるさと振興公社にもっと醸造量を増やしてもらい、あるいは貯蔵技術を改良して、春以降でも飲めるようにしてほしいところですが、その一方で、熊野市は「どぶろく特区」でもって厳選した材料でこの酒を造っているわけであり、いわばこだわりの酒であって、大量生産ではないから価値があるとも考えられます。
 このあたりの、生産量と商品価値のバランスを取るのが、地域特産品開発の難しいところと言えるのかもしれません。

 ただ、熊野市のどぶろく特区は平成21年から始まっていてもう7年経つわけですが、いまだに商品としては瓶入りのどぶろくの販売にとどまっていて、どぶろくを呼び水にした宿泊プランとか、わりとよくある酒を使ったケーキやお饅頭といった関連商品をどぶろくで作ってみるとか、そのような横展開的な進展があまりないのが少々残念ではあります。
 でもまあ、どぶろくは美味いので、よろしければ皆さまもぜひ。

■一般財団法人 熊野市ふるさと振興公社  http://www.kumano-furusato.com/ 

  なめらかどぶろく千枚田 通販ページ
                        http://www.kumano-furusato.com/shop/doburoku.html


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