2017年2月15日水曜日

小池知事が「お膳立て」を禁止

 時事通信社のjiji.comによると、東京都の小池百合子知事が、都議会の本会議での質疑について、都職員が議員に代わって質問を作成することなどを取りやめるよう都庁内の各局に指示したことが分かりました。
 都議の質問を職員が「お膳立て」するケースもあったため小池知事が問題視したもので、平成29年度予算案を審議する都議会定例会が2月22日から始まるのを前に、是正が必要と判断したものです。(都議の質問「お膳立て禁止」=小池知事が職員に指示 2月8日付け)
 地方議員が議会で当局に対して政策を糺したり選挙民の声を届ける機会は、本会議での「質問」が最も重要なもので、いわば議員にって晴れ舞台、日ごろの政治姿勢と普段の研鑽を発揮する場でもあるはずです。

 しかし、わしも以前このブログで書いたように、三重県でも昔は県会議員が県議会の質問を県職員に作らせたり ~つまり県職員作の自問自答劇となる~、そこまで手抜きしないにしても、何を質問したらいいかをあらかじめ県職員に相談したりといったことがあり、当局(県職員)としてはこれをもっけの幸いと、聞いてほしくない事項はやんわりとそらし、県は一生懸命やっていますみたいな自分たちの手柄になるようなことを質問させるよう誘導していたこともあったようです。
 むろん今は、三重県議会では決してそういったなれ合いはないものとわしは信じています。~もしそんなことがあったら今の時代、必ず内部告発されるでしょう~
 
 jiji.comによれば今回の小池知事の指示は、都議会での議論の透明性確保に向け「根回しやなれ合いはしない」とのポリシーで出されたもので、都職員が都議の質問作成に関わる慣行もそうした根回しに当たるとして禁止したわけですが、わしが小池知事の凄さというか、一口で言えば政治力の強さを感じるのは、議員からの事前の「質問通告」とか、各会派との「答弁調整」も含めて、事前の調整を拒否する姿勢を示していることです。
 具体的には
1)都議への都職員からの「質問」の売り込み
2)都議から依頼された質問の作成
3)答弁内容の詳細な擦り合わせ
 を禁止し、事前の調整は質問作成に最低限必要な意見交換などにとどめるとしています。

 答弁内容の事前調整は、職員による質問の肩代わり作成とは全く質が違うもので、質問時間が限られている中、議員から質問の大まかな内容を教えてもらい、それに沿った答弁を準備しておくことで、スムーズな議事進行や、質問と答弁がかみ合わないことを避ける意味があります。
 禁止というものどこまで禁止なのか程度の問題かとは思いますが、ある意味でこのような禁止令は議員にとっては不愉快なものに違いなく、都議側も知事側が答えにくい、答えに窮するような厳しい質問を浴びせてくることは予想されます。
 しかし、それを受けて立とうということなのでしょうから、これほど強い信念と行動力を持ち、発揮する知事 ~いうまでもなく知事の本分は政治家です。~ をわしは知りません。
 まもなく始まる都議会の本会議、都民ではないわしも注目したいと思います。

■はんわしの評論家気取り  なぜ地方議員はあんなふうなのか(2016年4月4日)

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