2017年2月22日水曜日

プリントちよがみ〈伊勢型紙〉が新発売

  折り紙や千代紙、和紙工芸用品などの製造販売大手、 ショウワグリム(本社:東京)が、三重県の伝統的工芸品である 伊勢型紙(伊勢形紙) のデザインを使った
  プリントちよがみ〈伊勢型紙〉 を新発売しました。
 鈴鹿市で伊勢型紙の製造と販売を行っている、大正13年創業の老舗 オコシ型紙商店とコラボしたもので、伝統とデザイン性を兼ね備えた伊勢型紙の職人が丹念に彫り抜いた、手彫りならではの温かみある文様を、透けるような紙に色鮮やかに合わせた千代紙だということです。
 1月末から販売開始され、「花ざかり」と「花鳥」の2タイプがあって、それぞれ、2柄×2色調×各6枚の24枚入りで、税別300円です。
 伊勢型紙とは着物の生地を染色するのに使う紙のことです。元来は染色の道具なので一種の消耗品でした。生活様式の近代化による着物文化の退潮に伴って、型紙も姿を消してしまって不思議ではなかったはずでした。


 しかし、友禅や小紋などの微細な柄や繊細な文様を染色する伊勢型紙は、それ自体がまったく同じ緻密な文様を持っており、しかもその文様は、すべてが職人の手による、神業としか表現のしようがない卓越した彫刻技術によって作られています。
 江戸小紋のような細かい柄の伊勢型紙の実物を見ると、これが人間によって作られたとはにわかに信じがたいほどの精密な彫刻であることに驚かない人はいないでしょう。
 ここでいう伊勢型紙の伊勢とは現在の三重県伊勢市のことではなく、三重県の旧国名「伊勢国」で作られた型紙という意味です。
 今の鈴鹿市白子地区、寺家地区のみで生産され、江戸時代はここが紀州徳川家の飛び領地だったために、紀州藩の特産品として船で大量に全国に出荷され、江戸時代のファッションの最先端を担い続けました。
 
 このような伊勢型紙の優れた意匠は近年あらためて注目されるようになり、本来の染色用途のほかに、観賞用としてや、デザインを生かした明かりやインテリア、かばん、アクセサリーといった新商品も開発されています。
 オコシ型紙店は、そうしたデザイン性を重視した伊勢型紙の多用途展開に積極的に取り組んでおり、スマートフォンケースなどの新商品の開発や、パリで開かれる世界最大のインテリア見本市「メゾン・エ・オブジェ」にも出展するなど伊勢型紙の海外市場開拓も行っています。

 今回の伊勢型紙の千代紙は、もっともストレートな多用途展開で、メタル製のスマホケースや名刺入れといったインパクトはありませんが、一般消費者にとっては手軽に伊勢型紙のデザインに触れられる機会になりそうです。

■OKOSHI Katagami    http://okoshi-katagami.com/index.html

■無印良品 MUJIキャラバン 伊勢型紙
  https://www.muji.net/lab/blog/caravan/mie/024097.html

■はんわしの評論家気取り 伊勢形紙を使ったイオンのゆかた(2014年4月27日)
 

0 件のコメント: