2017年2月23日木曜日

海外協力隊OBが尾鷲ツアーを

 日本も元気にする青年海外協力隊OB会のホームページによると、青年海外協力隊の経験を生かし、“日本の地域を元気にする活動”に取り組むOB・OGや、活動に興味ある関係者が、他地域のOB・OGを訪問して情報交換を行う「OBを訪ねる旅」が3月4日(土)、5日(日)の2日間、三重県尾鷲市で開催されます。
 参加対象は、青年海外協力隊OB・OGのほかに、その関係者や家族・友人、興味ある一般の方なら誰でも参加できるとのこと。
 平成18年度3次隊でベリーズに派遣され青少年活動に従事した経験を持ち、現在は尾鷲市に在住している村田さんが担当となって、典型的な日本の「地方」といえる尾鷲市の企業や観光施設の見学、地域おこし協力隊員との交流などを行う内容であり、非常に有意義な企画だと直感しましたので紹介しておきます。


 ツアーの日程や内容、費用、諸注意事項、申込み締め切りなどはホームページをご覧いただきたいのですが、実はわしが個人的に前々から興味を持っていたのは、誤解を招きやすい表現なので言い回しに注意が必要ですが、発展途上国の支援をしている青年海外協力隊の活動と、いま全国で展開されている「地域おこし」や「地域活性化」の ~まさに地域おこし協力隊などが従事している~ 活動とでは、何か共通するノウハウがあるのか、それとも両者はかなり違っているものなのか、ということです。

 もちろん、海外のほうはインフラ整備とかナショナルミニマムな行政サービス、産業技術移転などが中心であり、これは日本国内での地域活性化支援活動とはかなり違っています。国内はいかに田舎であっても、道路がないとか電気が通じていないところなどないからです。
 しかし、地域の中で人材を育てて、彼らが産業活動に従事することで、それから生み出した付加価値で、必要な社会サービスを供給していく、というサイクルが成立していないか機能不全となっていることは見かけ上、両者に共通しています。
 技術的なテクニックはともかく、マインドとかコミュニケーションといった部分は、かなり共通しているのかもしれませんし、そういう前提だからこそ「OBを訪ねる旅」のように海外の知見を国内で応用しようといった企画が実施されるということなのでしょう。

 しかし、一方でこういう見方もできます。
 発展途上国への支援は、むかしむかしから、わしが小学生のころ、それよりはるか以前から国連や国際機関などを通じて実施されてきました。もう何十年やっているのでしょう。
 しかし、日本の ~太平洋戦争に敗れた直後の日本も、国連などから食糧援助やインフラ融資を受けて復興できたのです~ ような例外を除いて、アジアやアフリカ、南米などの多くの国々はいまだに貧しいままです。
 それは、資本主義、あるいは大国の覇権主義による構造的な収奪にあるのか、気候や地理的な条件が悪いのか、人々の意欲や能力が低いためなのか、宗教や家族などの生活習慣や様式に課題があるのか、など理由は何なのかわかりませんし、複合的な理由なのかもしれません。
 が、極端な言い方をすれば、海外支援(途上国支援)とは活動そのものが一つの業界を作り上げており、ある種の「利権」であって、国際機関や各国政府、大企業、金融機関などにとってはやり続けることが目的と化し、結局のところ長期的には貧しい国々の生活向上に成功などしていないという見方もできるからです。
 この点は、あるいはこれから学理的に究明されるべきテーマなのかもしれません。

 以上は余談で、いずれにしても海外での経験を国内の地域活性化に役立ててもらうのは非常にいい試みだと思います。尾鷲のこの旅によって、新たな人的ネットワークが生まれることも期待できます。
 県や市町村といった地方公共団体もよくこのたぐいの「いなか体験旅」のようなイベントをやっていますが、それよりはずっと実りがある、熱い人々が集う内容なのではないかと思います。
 関心がある方は参加を検討されてみてはいかがでしょうか。

■日本も元気にする青年海外協力隊OB会
  http://blog.canpan.info/nippon-genki-jocv/

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