2017年3月29日水曜日

カルビーポテトチップス「鯛めし味」を食べてみた

 コンビニでふと見たら、カルビーのポテトチップス 鯛めし味 なるものを見つけました。
 カルビーは、うす塩味やコンソメパンチなどの通年商品、いわゆる定番商品のほかに、北海道バターしょうゆ味や博多めんたいこ味といった地域の味という商品ラインナップも有しています。
 しかし、この鯛めし味はそれらとも趣向が違い、地元に根付いた味をポテトチップスに再現する「カルビーポテトチップス47都道府県の味」シリーズという商品。
 47都道府県の県庁や市役所などの協力を得て、今年から順次発売していくということだそうです。
 よくよく袋を見ると、確かに「愛媛の味」と書いてあります。「鯛めし」は愛媛県の代表的郷土料理だそうですが、中でも鯛を丸ごと釜に入れて炊き込む、北条地区の鯛めしをイメージしたものだとのこと。



この鯛めし味は焼鯛パウダーを使用しているため、ふわっと上品な鯛の香りに、魚介だしのやさしいうまみが広がるそう。わしなど、ポテトチップスと鯛めしがあまりに遠すぎてイメージがまったく一致しないのですが、このアイデアは奇抜だし、製法にも工夫が凝らされていると感じます。
 カルビーのホームページによると、この鯛めし味の商品企画担当者は、母親が愛媛県ご出身で、かねてから愛媛県にゆかりの商品を発売したいと考えていました。
 地域限定のポテトチップスを全国販売する「ポテトチップスお国自慢祭り」の企画に携わることになり、幼い頃に今治市の親戚と食べた鯛めしの味を再現したいと強く思い、本商品の開発を考案したそうです。
 十数回の試作、約11ヶ月間の開発期間を経て、ようやく発売の運びとなった、担当者の想いが詰まった「ふるさとの味」とのことなので、これはモノにまつわる「モノガタリ」としては十分に魅力的です。

 実際に食べてみると、ただの鯛風味ではなく、鯛めし的な煮込んだ感じというかがうまく再現されていて、わし的には大変美味しくいただけました。


 しかし、わし的に腑に落ちない、残念な気がするのは、愛媛は確かに鯛の一大産地ですが、鯛めしは太平洋沿岸や瀬戸内の漁村では、おそらくどこにでもあるポピュラーな料理であり、何も愛媛県だけの専売特許ではないことです。
 このブログでもたびたび取り上げているように、尾鷲のめでたい屋の鯛めしの素はめちゃめちゃ美味しいし、同じ熊野灘沿岸の紀北町や大紀町、南伊勢町、などでも鯛は盛んに養殖され、鯛めしは焼き鯛やかぶと荷などと並ぶ郷土料理です。
 たまたまカルビーの担当者が愛媛県にゆかりのある人だったから先に取られてしまったのであって、鯛めしイコール愛媛オンリーという誤解が無用に全国に広まらないか心配なのです。

 カルビーでは47都道府県の「地元ならではの味」を開発する「♥ JPN(ラブ ジャパン)」企画というものを発足させ、今年の夏・秋・冬の3回に分けて47都道府県の味のポテトチップスを順次発売するとのことなので、三重県もそのうち出るのでしょうが、これはよほどカルビーの企画担当者のセンスと知識がしっかりしていないと、「いかにも」なアオサ味とか、伊勢えび味といった、三重県内ではありふれている味付けになってしまいかねません。
 三重県の味って何味だ? 何が三重県をイメージさせる味なんだ? 赤福味? トンテキ味?
 三重県味のポテチの発売が気になって仕方がありません。

■カルビー ニュースリリース
 47都道府県の「地元ならではの味」をポテトチップスで再現(2017年3月3日)

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