2017年4月26日水曜日

スポーツ庁のまんが事例集に熊野市が

 文部科学省の外局であるスポーツ庁が、スポーツによる地域活性化を後押しするため、全国から12のテーマを選んでまんが化したまんが事例集を制作したそうです。
 2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据えて、スポーツイベントを通じた交流人口の拡大や経済効果の創出を目指す取り組みや、地域の環境を活かしたスポーツをまちおこしなど「スポーツによる地域活性化」を目指す動きが全国各地で盛んになっています。その一方で、多くの地域では若者人口の減少など活性化を担うべき人材が不足しているため、スポーツが地域活性化の起爆剤となり得ることを啓蒙する目的で、誰にもわかりやすいまんがの形式でスポーツによる活性化の成功事例を紹介することになったものだそうです。
 そして栄えある(?)12事例の中に、三重県熊野市が取り上げられています。
 市内にある赤木城が「続日本の100名城」に選出されて、千載一遇の観光PRチャンスが巡って来ても、花火大会以外関心がないのか、ほとんど地元の反応がない土地柄にもかかわらず、なぜこう次々と熊野市はよそから注目され、陽を浴び続けるのでしょうか。


 それはまあ、さておき。
honto より
 このまんが事例集は、地域の若者が等身大の目線で描くことで、やはり若者を想定している読者にも響く作品となるように、北海道から九州まで全国で12市町を選び、地元の専門学校や短期大学でまんがを学ぶ学生らに描いてもらったとのことです。

 さっそくスポーツ庁のホームページを見てみると、熊野市は「マリンスポーツで地域おこし・熊野」というタイトル。
 描いたのは名古屋コミュニケーションアート専門学校に在学中の石川智代美さんと小川美乃里さんのお二人とのこと。何だかこの絵の感じがほのぼのします。

 あらすじは、
 新たな観光誘客のため、熊野マリンスポーツ推進委員会が穏やかな新鹿湾や熊野灘の絶景を活かし、SUPやシーカヤックを楽しめるまちづくりに挑戦!
 熱意と地域愛を武器に、各所への協力要請、天候との闘いを経て、ついにビーチ・マリンスポーツフェスティバルが開催となるが・・・
 というようなことらしく、つい続きが知りたくなり、一応はスポーツ庁という国の役所が作っているわけだから、ホームページからまんがが無料でダウンロードできるとか、少なくともさわりは立ち読みできるのかと思ったらそうではなく、honto のサイトに誘導されて、そこで税込み540円で本を購入しなくてはならない仕掛けになっています。
 ご関心がある方はぜひご購入のうえご覧ください。それでもって感想をわしまでコメントいただけると嬉しいです。

 このブログでもたびたび取り上げているように、熊野市は温暖な気候を活用して、もうすでに20年近く前からスポーツ合宿が盛んで、特にソフトボールや野球の冬季合宿地として関係者の間では非常に有名な土地です。
 なので、わしも最初、このまんがの話を知ったときはてっきり女子ソフトとか高校野球の話かと思ったのですが、マリンスポーツも結構盛んなのですね。
 観光交流産業の振興に取り組む地方自治体は全国にありますが、熊野市はスポーツにテーマを絞って、長期間にわたり観光プロモーションと施設の充実、人材の育成に取り組んできています。その意味では非常に戦略的で、もしこのまんがにも、そのような視点が取り上げられているのなら、地域活性化に取り組もうとしている若者が読んでもたいへん有意義なものになっていることでしょう。

 このまんがに関しては、熊野市役所も熊野市観光協会もきちんと取り上げてほしいものです。市民にとっても、来街者にとってもうれしい話なのですから。

■熊野マリンスポーツ推進委員会
  http://kumano-outdoor.com/marine_sports/marine_index.html

 ここからは余談で、熊野市ともまんがとも全く関係ありません。
 スポーツ庁のホームページによると、このまんが事例集は制作には日本生命とスズキの2社が協賛している、とあります。この2社とももちろん自社の宣伝になるので積極的にスポンサーになったのだと思いますが、わしがよくわからないのは、スポ庁(文科省)が音頭を取り、カネは企業から出させる、という事業の進め方です。本当に国がやるべきことなら税金を使うべきだし、民間企業が自力でできることならスポ庁がしゃしゃり出てくる必要はそもそもないのではないでしょうか。OBの不正な天下りが問題になった文科省は組織全体の腐敗が強く疑われる三流官庁です。いかにも文科省らしい金銭感覚のマヒと公務員モラルの低さを感じます。

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