2017年4月9日日曜日

10周年記念の夢古道おわせに行ってみた

夢古道おわせホームページより
 尾鷲市にある、入浴施設とレストラン、そして物販店の複合施設である 夢古道おわせ に行ってきました。
 この施設、尾鷲市など三重県の東紀州地域を縦断する「熊野古道」がユネスコ世界遺産に登録されたことから、増加する観光客をもてなす施設として平成20年にオープンしたものです。
 当時、尾鷲市は海洋深層水の取水事業というものも始めていました。海洋深層水は雑菌が少なく、保温性や保湿性にも優れるなど、一種のタラソテラピー効果が期待できるということで、日本唯一の ~たぶん今でも~ 海洋深層水の入浴施設としても注目を集めました。
 わしは残念ながら時間の関係でその自慢のお風呂には入れませんでしたが、レストランでは「お母ちゃんのランチバイキング」というものがこれまた全国的に有名なので、こちらのほうで食事だけしてきたのです。

 この日、尾鷲は雨。
 尾鷲は熊野灘と大台ヶ原の山々に挟まれた地形で雨が多く、年間の降雨量は4000ミリと全国平均の3倍近くあります。
 夢古道おわせは尾鷲湾と市街地が眼下に広がる絶好のロケーションにありますが、残念ながら雨で煙って展望はよくありませんでした。
 ただ、この日は「春鰤(ぶり)桜鰤」という、この時期のブリの特別メニューが追加されており、これで料金は通常通り(大人一人税込み1200円)なので、この点はラッキーでした。

 「お母ちゃんのランチバイキング」とは、地元尾鷲で活動するNPO法人や地域グループなど3つの団体が週替わりで運営しているもので、地元産の野菜や果物、魚介を使った家庭料理が中心のメニューをビュッフェ形式で提供しています。
 一般的なバイキングだと必ず細分化したサラダとかスクランブルエッグとかウインナーとか鶏のから揚げとかがありますが、ここではそういうのは最小限で、この日は「ほうれん草のおひたし」「ヒジキの煮物」「エリンギと春菊の天ぷら」「ポテトサラダ」「ブリ入りのちらし寿司」「(尾鷲名物の)サンマ寿司」「野菜たっぷりのクリームシチュー」「魚入りの味ご飯」といった十数種類の家庭料理です。また、お刺身は別料金(追加メニュー)となります。

 こうつらつら書くと本当の家庭料理で、これをわざわざ金を払って食べるのか、とか思う向きもありましょうが、これが本当に、非常に美味しいのです。また、尾鷲にせっかく来たのだから食い放題の刺身の盛り合わせとかはないのか、と思う方もいるかもしれませんが、ここがポイントで、要するに尾鷲市内にたくさんある活魚料理店や寿司屋などと差別化されており、尾鷲産素材を使った尾鷲ならではの家庭料理を提供するのが夢古道おわせのコンセプトであると理解すべきと思います。

 論より証拠で、料理はこんな感じですとご紹介すべきなのですが、わし、手違いでこの日撮った写真のデータをすべて消去してしまい、アップすることができません。ヘタレですいません。
 せっかく「春鰤桜鰤」キャンペーンで提供されていた、ブリのちらし寿司とかアラ煮がめちゃめちゃ美味しかったのでその写真を消してしまったのは痛恨の極みとしか言いようがありません。(仕方がないので食事の後に売店で買った、これまた尾鷲名物の「あぶり」の写真をあげておきます。)

 というわけで、最後のデザートとコーヒーまで完璧に堪能したわしでしたが、冒頭に書いたようにオープンから10年。こうした美味しい食事や、古民家を使ったゆったりと落ち着く店内の雰囲気は昔からずっとで、このクオリティを維持し続けているスタッフの努力が偲ばれますし、これからもこうであってほしいと思います。
 その一方で、地元産食材を使い、地元の主婦らが手作りするランチバイキング、というスタイルは、この10年の間にわりと全国どこでも見かけるようになってきました。もちろんこのスタイルは尾鷲が最初に発明したものではなく、ここもどこかが先発していた事例を参考にして始まったのでしょうが、夢古道おわせに追随するレストランが次々生まれており、これとの差別化というか ~もっとも。これらと無理に差別化すべきビジネスモデルでもありませんが~ 、今のスタイルに加えて、さらに尾鷲らしい良い特長を出す新たな方法が何かないかなあと思いました。
 と言いつつ、具体的なアイデアは思い浮かばないのですが。

 しかし結論としては、繰り返しになりますが、夢古道おわせは大変いい場所です。安らぎます。
 高速道路の開通によって各地からの尾鷲へのアクセスは大変良くなっているので、これからの行楽シーズン、尾鷲や熊野古道に訪れていただいてはどうでしょうか。ここのすぐ近くには三重県立熊野古道センターもあるので、熊野(紀州)の歴史や文化を知り、食事や入浴もして半日は楽しめます。

■夢古道おわせ  http://yumekodo.jp/

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