2017年5月16日火曜日

鉱山資料館の来場者が倍増

紀和鉱山資料館HPより
 今日の朝日新聞朝刊に、熊野市紀和町にある熊野市紀和鉱山資料館のニュースが載っていました。(5月16日付け 紀和鉱山資料館リニューアル 10年で来場者倍増)
 紀和町は熊野市の南西端、すなわち三重県の最南西に位置し、北山川を挟んだ対岸は和歌山県です。奈良時代から銅が採取されていた歴史を有し、昭和に入ると近代的な設備を備えた紀州鉱山として繁栄し、昭和53年に閉山しました。
 ここ紀和鉱山資料館は古代から採掘場で栄えた紀和町の歴史や、近代鉱山時代の掘削機器などの資料、各種の鉱物標本などが展示されている県下で唯一の専門博物館です。
 ただ、マニアックな内容で、かつ、熊野市街地からクルマで30分近くかかることもあり、一時期は年間2千人弱の入場者でしたが、平成27年には4千人を超え、倍増!
 熊野市も今春、約855万円を投じて外観をリニューアルし、一層の入場者増に向けた追い風と期待されています。

 朝日の記事によると、この来場者増加は、資料館の職員である堀 誠さんの努力が大いに貢献しているようです。
 堀さんは9年前に転職して職員となりましたが、学芸員の資格も、鉱山の専門知識もなかったそうです。資料館の来場者 ~鉱物ファン~ と一緒に館内を回りながら学び、分からない質問を受けるたびネットや本で勉強を重ねたとのこと。

 館外で鉱物を掘り出す体験イベントや企画展を開いて地道に魅力を発信し続けたそうで、わしが平成25年の夏に鉱山資料館に行った時も、館内に一人しかいないように見受けられた職員の方が、熱すぎるウエルカム感と鉱物愛をマックスにしてわしに「金鉱石と黄リン鉱石の違い」を丁寧に説明してくれたことと平仄が一致します。
 ちなみにその時はお客はわし一人で、約一時間の滞在中、わしの貸し切り状態でした。(その時のブログはこちら

 観光客に対して、わりとあっさりした対応を取られることが多い熊野で、珍しく明るく、饒舌で、熱いタイプの人だなあと ~しかも熊野市役所の職員で~ 強い印象があったのですが、あれが堀さんだったのですね。

 堀さんは、今回のリニューアルでも展示物の一つである国内最大級の蛍石を、新たに遮光カーテンで覆って、暗室で青紫色に光るようすが一層映えるようになったなど、来場者からアイデアや知識をもらった実例を語り、「リニューアルで奮い立つものがある。産業遺産を守って恩返ししたい」と決意を新たにしているとのことです。

 鉱山資料館の周辺には、レストランもある温泉ホテル瀞流荘や、日帰り温泉の湯ノ口温泉観光トロッコ列車(鉱山で実際に坑道を走っていたトロッコが定時運行されている)、レールバイクなどもあって、一日中遊べるなかなかいい場所です。
 鉱物ファンの方も、そうでない方も、ぜひリニューアルされた熊野市紀和鉱山資料館を訪れてみてはいかがでしょうか。(入館料は大人300円、子供100円)

■紀和鉱山資料館オフィシャルホームページ  http://kiwa.is-mine.net/index.html

■はんわしの評論家気取り 熊野市紀和鉱山資料館に行ってみた(2013年8月24日)
  https://hanwashi.blogspot.jp/2013/08/blog-post_24.html 
 

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