2017年5月6日土曜日

凪のあすからのロケ地、公認へ

凪のあすから HPより
 TOKYO MX系列で平成25年秋~翌26年春に放映され、人気を博したアニメーション「凪(なぎ)のあすから」について、非常に興味深い記事が朝日新聞で報じられていました。(「アニメ放映から3年、待望の『聖地公認』」5月4日付け)
 この作品については、映像の中に出てくる美しい海辺の田舎町の風景が、三重県熊野市をモデルにしたものである ~つまり熊野が「ロケ地」である~ ことが早くから指摘され、製作者側はファンタジー作品という性格上、具体的なロケ地の公表は避けていたものの、ファンの間では半ば公然の秘密となっていました。
 実際に熊野を訪れる、いわゆる聖地巡礼のファンも多く、作品の中の「人魚座」のモデルとされる熊野市波田須町のカフェ&音楽ホールの「くまの天女座」でも、経営者であるアーティスト・矢吹紫帆さんらがファン向けのイベントを定期開催しています。
 こうした中、今年3月になって「凪のあすから」のプロデューサーが、ツイッターで「熊野市をモデルにした」ことを公認したというのです。


 凪のあすからのストーリーは「海底にある海村で生活している中学生たちの青春群像劇」というわしの理解を完全に超えたものです。作品に魅せられたファンが熊野に巡礼に続々と訪れていることを以前このブログで取り上げたときも、わしは結局録画した作品のうち最後まで見終えたものがただの一話分もなかった ~すべて途中で寝オチした~ という面目次第もない結果となり、ストーリーについてやキャラクターについて何ら語る資格を持ち合わせぬ人間であることはよく自覚しています。
 しかし、「ラキ☆スタ」以降、意図するかしないかは別として、地方都市にとって我が町をロケ地(舞台)にしたアニメ作品は、ファンの聖地巡りやノベルティなど関連グッズ販売といった大きな経済効果をもたらすものとして、地域活性化の方策としての確固たる地位を築いていることには関心を持たざるを得ません。
 昨今の地方創生ブームに乗って、ついには製作に地方自治体が全面協力する「準」官製アニメ作品まで次々と生まれるようになっている現状は、同時に厳しい優勝劣敗を必然化しており、「君の名は。」といったメガヒットの陰で、無数の中ヒット、小ヒット、もしくは不発の作品をも生み出しています。

 それはさておき。
 朝日の記事によれば、「凪のあすから」をプロデュースした(株)インフィニットの永谷敬之プロデューサーはツイッターで、
幼少期の原風景を再現したいと思い、吟味する中で熊野市の風景が非常にマッチしていた。地元の皆様が多くのファンを受け入れて下さり、いつか公式に認めたいと思っていた。長く作品を愛してもらえる取り組みができればと、公表しました。
 とコメントしたとのこと。

 これを受けて、矢吹さんらは5月5日、くまの天女座の16周年イベントで公認を祝うコンサートを行ったそうです。また、永谷プロデューサーも「作品を好きでいてくれる皆様と面と向かって話ができる状況になった。ぜひ色々とチャレンジしていきたい」と期待を寄せているとのことです。
 
 永谷さんのコメントを見ていると、(あくまでわしの推測ですが)妙に地域活性化を大義名分にして、行政(地方自治体)がカネも出すが口も出すアニメイベントでなく、くまの天女座がファンのために自主的に、いわば地域住民の力で細く長く続けてきたイベントでファンの交流が生まれていることに、永谷さんも意気に感じたのではないか? それゆえにあえて今になって熊野にインスパイアされたことを告白されたのではないか? とも考えました。実際はどうなのかはわかりませんが。

■海一望カフェ&ホール くまの天女座  http://www.tennyoza.com/

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