2017年7月27日木曜日

別府に夢の「湯~園地」が

 大分県別府市の遊園地「別府ラクテンチ」に、温泉と遊園地が一体化した 湯~園地(ゆうえんち) が7月29~31日の限定で登場することが大きなニュースになっています。
 「湯~園地」は温泉と遊園地を融合させた架空のアミューズメント施設。別府市が昨年の11月にYoutubeで「湯~園地」計画公約ムービーなる動画で公表したものです。
 温泉につかりながら乗るジェットコースターや観覧車など、マンガ的な ~もちろん入場客は全裸にタオルという姿~ アトラクションが続出する内容です。

 

 これだけなら、ちょうど1~2年前に全国の地方自治体で大流行だった、地方創生交付金による「ご当地動画」の一つとして、人々の記憶に埋もれてしまったことでしょう。


 しかし別府市が凄いのは、長野恭紘別府市長が「この動画が100万回再生されたら湯~園地を実現する」と宣言したことです。公開4日目にして早くも目標再生数を突破し、クラウドファンディングなどで開催費用を募ったところ、何と8200万円もの資金が集まったのでした。
 実際のアトラクションは、温泉が流れる全長約80メートルのコースを滑り降りる「絶叫!かけ湯スライダー」や、ミスト状の温泉を浴びながら空中を旋回する「散泉(さんせん)飛行!スプラッシュグライダー」、泡立てた温泉水で座席を満たしたジェットコースター「温泉バブルジェットコースター」など9種類。

 Youtubeの動画は特殊撮影されたものなので、温泉コースターも実際に座席を温泉水で満たすと重量が重くなりすぎブレーキが利きにくくなるといった課題が次々と立ちはだかり、結局、温泉を泡状にする工夫で乗り切ったとのこと。(ただし、それでもまだ重いため、線路が濡れる雨天は運行中止の見込みとのことです。)

 この、遊びゴコロが突き抜けている ~と言うか、ほとんどオカバワールドと化している~ 「湯~園地」。
 入場券はクラウドファンディングなどの募金に応じた人にお礼として配布されるため、すでにソールドアウトしており、一般の入場はできません。開催中は多くの入場者が見込まれ、マスコミも殺到するでしょう。

 ご当地動画(PV)は、志布志市のように人権問題との批判を浴びて公開中止に追い込まれた例もあれば、三重県の動画のようにほとんど話題にならずに再生回数が低迷し、いつの間にか消えてしまった例がほとんどで、別府市は数少ない成功例と評価されるのかもしれません。
 そしてまた、ここまでぶっ飛ばすことの難しさ、尋常の道のりでないことを想像すると、長野市長をはじめ、市当局や企業、市民など関係者の「熱い思い」が要因だったということなのでしょう。他の自治体の追随を許さない域に達したということです。

■別府ラクテンチ  http://www.rakutenchi.jp/

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