2014年9月15日月曜日

伊勢神宮の別宮の遷宮はいまこんな感じ

 今日は三連休の最終日でした。
 ここ最近は珍しい、雨の心配のない晴天の終末でしたが、わしは野暮用があって結局どこへも遠出できませんでした。
 今日の早朝、伊勢神宮の外宮周辺を散歩してきたので、超ミクロな私記ですがメモしておきます。
 外宮(豊受大神宮)の式年遷宮は、昨年、無事斎行されました。
 無垢のヒノキ材でできた真新しい社殿や鳥居は黄金色で、あたりにはヒノキ独特の芳香が漂っていました。

 あれから約1年、風雨に打たれ、陽に晒された社殿は、さすがにやや色あせていましたが、それでもなお若々しい雰囲気を讃えています。
 特に、千木(ちぎ)や鰹木(かつおぎ)など本殿の屋根の飾り金具は朝日を受けて燦然と輝いており、神々しさを感じます。
 一方、遷宮で役割を終えた旧社殿はほぼ解体が終わり、古殿地と呼ばれる更地になっています。
 外宮の本殿については、ほぼ式年遷宮の一連の行事が終了した感がありますが、同じ敷地にある別宮については、この10月ごろから遷宮行事が本格化します。
 昨年の遷宮行事を見逃した方も、別宮の行事は見ることができるので、伊勢神宮ご参拝の際は、ホームページなどでスケジュールを確認していただいてはいかがでしょうか。

2014年9月14日日曜日

おわせマハタに見る、地域産品展開のむずかしさ

 たいへんな美味であるものの、そもそも漁獲量が少なく高価なことから「幻の高級魚」と呼ばれているマハタ。
 このマハタを人工養殖するため、マハタの成魚から精子と卵子を採取して、受精、孵化させ、稚魚(種苗)にまで育てる技術の研究開発に打ち込んだとして、三重県水産研究所の土橋靖史さんが、今年3月に日本水産増殖学会の奨励賞を受賞したとの記事が朝日新聞に掲載されていました。
 この記事によれば、養殖用マハタの稚魚は、尾鷲市にある三重県尾鷲栽培漁業センターで種苗生産され、県内の尾鷲市、熊野市、紀北町、南伊勢町の漁業者に販売されています。
 県水産研究所のまとめでは、平成21年が7万匹だったのに対して、平成25年は13万4千匹と倍近くに増加しています。三重県は平成21年から養殖マハタ出荷数で全国一となっており、同年で2位以下の香川県(4万4千匹)、長崎県(2万9千匹)、愛媛県(2万2千匹)、大分県(2万1千匹)を大きく引き離しています。(朝日新聞デジタル 養殖マハタの量産技術 学会、研究者を表彰 9月13日付け リンクはこちら
 三重県立の研究機関が地域産業の大きく貢献している非常に良い事例であり、今後、マハタの養殖をどう拡充し、市場の開拓と、高い価格をいかに維持していくかという流通戦略も重要になってきます。

2014年9月13日土曜日

【読感】ニッポンの経済学部

 わしは大学は法学部卒なのですが、同じキャンパス内にあった経済学部が何をやっているところなのか ~何を研究しているのか、何を教えているのか、卒業生がどんな職業に就くのか~ に着いて、ほとんどまったく何も知りませんでした。
 ややこしいことに、経済学部の隣にはさらに経営学部の校舎もあったのですが、経済学部が、その経営学部と何がどう違うのかもぜんぜん知りませんでした。

 で、わしが人事異動で地域産業振興だの商工振興だのの仕事に関わるようになり、職業柄、やはり金融や財政の仕組みとか、基本的な経済理論とかはわかっていたほうが、たとえて言えば日本経済新聞をぺらぺらっと読んで、大きな記事くらいは意味がわかるようになっていたほうがよかろうということで、通信制大学の経済学部(正確には教養学部の産業と経済専攻)に再入学した経験があります。

 余談ですが、通信制の大学って本当に勉強できるの?、と聞かれることがたまにあるのですが、わしが法学部生だったときも、マンモス私大では基礎科目の講義は定員が300人もある大教室で行われており、一方的に先生が90分しゃべって板書するスタイルでした。
 そこでは先生に質問する学生など皆無だし、そんな時間もないので、テキストとかネットやDVD動画で自習する、つまりは一方通行的な指導である通信制大学も、実は基本はそんなに変わらないのではないかと思います。(要はやる気です。通信の先生は質問にはすごく丁寧に答えてくれるし、わざわざ近くの学習センターに来て丸1日個人レッスンしてもらったことさえありました。)

2014年9月11日木曜日

どてらい男(ヤツ)を探せ

 地上波テレビ、つまり一般のテレビから時代劇が消えて久しくなります。わしが子どもの頃は、月曜8時の水戸黄門(もしくは江戸を斬る、または大岡越前)から、金曜10時の必殺!シリーズまで、週に3~4本は民放で時代劇をやっていました。
 しかし、よく思い起こすと、これまた最近のテレビでまったく見かけなくなったのが、浪速のド根性ものとも言うべきジャンルのドラマです。
 舞台は戦前とか終戦直後の大阪。商都として東京以上の繁栄を誇っていた大阪には多くの商店や工場、銀行、料亭などがあり、そこに丁稚としてやって来た地方出身の幼い主人公が、主人から叱られ、先輩からは苛められ、同期の友人とは励まし励まされ、好況があり、不況があり、戦争があり、恋をし、人に裏切られ、という波乱万丈の人生の中で、たくましい商人(あきんど)として成長していく、みたいな物語です。
 こうやって活字にすると、何だかNHKの「おしん」みたいなストーリーなのですが、確かに設定や筋立てはほとんど一緒です。80年前くらいの日本は、今からは想像もできない貧しい社会でした。多くの人々は子供のころから働かなければならなかったし、実際、苦労も多かったはずです。
 唯一、「ド根性ドラマ」と「おしん」が違うのは、ド根性ドラマは登場人物がみな、コテコテの大阪弁をしゃべることです。

2014年9月10日水曜日

世界の基幹工場と地域経済

 半導体製造の世界的大手である東芝とサンディスクが、NAND型(なんどがた)フラッシュメモリの生産を行うため拡張工事に取り組んでいた東芝四日市工場第5製造棟が竣工したことを各紙が報じています。
 工事費用は300億円。この棟では回路の配線幅が15nm(ナノミリ。100万分の15mmに相当)という世界最小のフラッシュメモリが製造されます。

 NAND型フラッシュメモリはスマートフォンやタブレット端末の普及により世界的に需要が増加しており、今後はスマホの高性能化などに伴って、さらなる容量の増加が必須となることは間違いないため、新たに「3次元NANDフラッシュメモリ」を生産するため、平成28年の竣工に向けた新工場(新第2製造棟)も建設が着工されました。
 今後数年間、東芝・サンディスク連合は年間2000億円規模の設備投資を行う予定で、その大部分は四日市工場に投資される見込みとのことです。

 薄型テレビやスマートフォンが壊滅した日本の電子産業において、NAND型フラッシュメモリはほぼ唯一、強い国際競争力がある分野です。東芝・サンディスク連合の世界シェアは韓国のサムスン電子に次いで第二位とのこと。このような先端分野の工場が三重県に立地していることは、県民として素直に嬉しく、誇らしく思います。

 ただ、半導体工場は究極のクリーンさが要求されるため一般人が工場内に立ち入ることはほぼできません。新工場棟の完成を報じる各紙も工場内の様子は詳報していません。
 そんな中、時々このブログにも引用しているGIGAZINEが、竣工式や工場内の様子を伝えているのでご紹介しておきます。

2014年9月9日火曜日

JA三重南紀のミカン輸出が順調らしい

 9月9日付けの日経MJ「食のフロンティア」には珍しく三重県の事例が取り上げられていました。三重県御浜町に拠点を置くJA三重南紀(三重南紀農業協同組合)が、平成22年度から取り組んでいる、タイへのミカンの輸出についてです。
 このことについては、以前もこのブログに書いたことがあります。(はんわしの評論家気取り「JA三重南紀がみかんをタイへ輸出!」2010年11月19日
 御浜町など三重県最南部の南紀地方は温暖な気候を生かした柑橘の栽培が盛んで、御浜町は年間を通じて何らかの柑橘類が収穫可能であり、「年中みかんがとれるまち」を標榜しているほどです。
 しかし、代表的な温州ミカンをはじめ、柑橘類の消費は年々減少しており、産地の生き残りを図る意味でも海外への輸出は大きな課題となっていました。
 JA三重南紀では、酸味が少なく高糖度な早生温州について、タイの消費者の嗜好に合うことなどの判断から輸出に着手しました。
 しかし、愛媛県や和歌山県、静岡県など全国に柑橘の産地は多く、それらも輸出に着手していた中で、決して先発組ではないスタートであり、輸出がすぐにビジネスベースに乗ることはなく、一定期間は試行錯誤が続くものと考えられていました。

 ところが、MJの記事によると、南紀は非常に善戦しているようです。
 早生温州の輸出量は、平成23年度7トン、24年度は8トン、23年度は14トンと順調に増加しています。今年度は、高級品種である「せとか」と、デコポンの愛称がよく知られる「不知火(しらぬい)」2トンも本格輸出し、温州と合わせて22トンを輸出する予定とのことです。
 日本全体のミカン輸出は、ここ10年間は需給調整の意味もあって増減を繰り返しつつ伸び悩んでいるそうですが、南紀はこれとは対照的です。関係者の皆さんの努力のたまものかと敬服する次第です。

2014年9月8日月曜日

銚子川の水を買ってみた

 三重県庁厚生棟の1階にあるファミリーマートで、「銚子川の水」のペットボトルを見つけたので購入してみました。500ml入りで110円(税込)。

 銚子川は、まだ「知る人ぞ知る」という存在かと思います。三重県南部にある紀北町内を流れる川で、大台山地を源とし、熊野灘にそそぐ、延長18kmに過ぎない小河川です。

 しかし、この間の標高差が1000m近くもあり、周りがほとんど開発の手の入っていない山間林地であるため、非常に水質がよく、三重県を代表する清流の一つといっても過言ではありません。

 三重県環境生活部が公表している「平成25年度公共用水域及び地下水の水質調査結果」によれば、河川の水質のよい水域の第1位に、他の5水域と共に選ばれています。(リンクはこちら
 このデータでは、BOD75%値(生物化学的酸素要求量の、年間の日間平均値の全データを水質が良いほうから順番に並べ、その母数の75%の順番に当たるものの数値。汚染度を示す指標として使われます。)が0.5mg/ℓ以下であり、これは水のきれいさとしてはほぼ最高の数値です。
 この水質の良さ、豊かな自然環境を生かそうと、平成10年には中流域にキャンプ場も整備され、徐々に銚子川の美しさが地元住民だけでなく、地域外の観光客にも認識されてきています。