2014年7月23日水曜日

カネならじゃぶじゃぶある

 政府が「成長戦略」である、日本再興戦略の改訂版を公表しています。
 昨年度、アベノミクスの「金融緩和」、「財政出動」に続く第三の矢として日本再興戦略が策定されたわけですが、景気回復の一定の成果を受けて、より実効性のある内容に修正されたという位置づけとなっています。
 この中には、
 一.日本産業再興プラン 
 1.緊急構造改革プログラム(産業の新陳代謝の促進)
 ii)ベンチャー支援
 という項目があって(日本再興戦略改訂版の33ページ)、目標数値(KPI)として
「開業率が廃業率を上回る状態にし、米国・英国レベルの開・廃業率 10%台(現状約5%)を目指す。」
 と掲げられています。
 
 日本が欧米先進国や新興国に比較して、開業率が低い、すなわち、新規に事業を始めたり、会社を興して自ら経営者となる人が少ない、ということは際立った特徴です。
 これは日本人が基本的に保守的・安定志向であること、連帯保証人制度などの特有の厳しい商習慣によりビジネスの失敗がリカバリーできないこと、など様々な理由があると考えられます。
 一方で、新規創業・起業が活発であることと経済成長には強い相関関係があるので、自動車や家電に代わる新しい主力産業がまったく生れてこない、閉塞感漂う日本にとって、創業や起業を増やすことは意味のあることではあります。


2014年7月22日火曜日

海の日特集・英虞湾にある間崎島に行ってみた(後編)

(承前)海の日特集・英虞湾にある間崎島に行ってみた(前編)

 間崎漁港を歩き出して15分ほど。尾根伝いの一本道の周囲にはポツリポツリと家が建っており、中には数軒が固まって建っている在所もいくつかあるのですが、残念ことに、ほとんどが無人と思われ、あまり人の気配がしません。


 ただ、畑で仕事をしている人がいたり、一回だけクルマとすれ違ったのですが、こちらが会釈すると、むこうも「ああ、観光客か」みたいな感じで返してくれます。この距離感は程よくていい感じでした。

2014年7月21日月曜日

海の日特集・英虞湾にある間崎島に行ってみた(前編)

 三重県には人が住む離島が全部で6つあります。このうち4つ(答志島、菅島、坂手島、神島)は鳥羽市に、2つ(渡鹿野島、間崎島)は志摩市にあり、わしは鳥羽市の4離島はすべて行ったことがありますが、志摩市の2島には実は行ったことがありません。
 今日は「海の日」の祝日で、時間もあったので、初めて間崎島に行ってみることにしました。
 場所はここです。先志摩(前島)半島にぐるりと抱えられたような英虞湾(あごわん)の、ちょうど真ん中に位置していることがお分かりでしょうか。

 

 間崎島への交通手段は、当然ですが船しかありません。近鉄の終点である賢島から、先志摩半島で最大の町である和具(わぐ)を結ぶ一日9往復の航路で、上り下りの途中でそれぞれ船が間崎島に寄港するルートになっています。

2014年7月20日日曜日

行政が今ある企業の体力を強くすることはできるのか

 7月17日付けのわしのブログ「企業誘致は2度死ぬ」に匿名氏から頂戴したコメントが、ある意味で本質的なご質問のように感じましたので、今日はわしなりの答えを書きたいと思います。マニアックな内容なので、産業振興関係者以外の方は読み飛ばしてください。

 ブログでは、DIOジャパンなる会社が国の失業対策事業を受託して全国にコールセンターを乱立させ新規雇用を増加させたものの、事業が終了すると(つまり、国からの受託金がなくなると)、一転、雇用者を大量に解雇する事例が頻発していることを取り上げました。
 中には美濃加茂市などのように、地方自治体が商工政策として同社を誘致した例もあり、長らく行政による商工振興策は企業誘致が主流であったのですが、これは様々な意味で限界を迎えているので、今後は今ある企業の体力を強くすることに施策の軸足を移すべきだと書きました。

 これに対して「行政が今ある企業の体力を強くすることができるのでしょうか?」というコメントをいただいたものです。

 わしの私見は以下のとおりです。


皇太子ご一家の伊勢参拝による交通規制情報

昨年式年遷宮を終えた伊勢神宮
 東宮(皇太子)ご一家が、7月28日(月)、29日(火)の二日間、伊勢神宮参拝のために伊勢市を訪問することが公表されました。

 伊勢神宮では昨年秋に、第62回式年遷宮が執り行われました。
 式年遷宮とは、20年に1度、神宮の本殿(正宮)をはじめ、別宮など付属の神殿、鳥居、さらにはご神宝などをすべて新しく作り替える神事で、7世紀の飛鳥時代(持統天皇の治世下)に第1回目が斎行された記録が残る、千年以上も継続している日本の民族的な行事です、
 
 ご一家は、伊勢神宮の内宮(ないくう)と外宮(げくう)を参拝するほか、式年遷宮を記念して昨年、外宮境内にオープンした伊勢神宮の資料館である「せんぐう館」も見学するとのことです。

 このため、内宮では7月28日 午後3時~午後7時の間と、29日 午前5時~午後3時40分の間、一般の参拝が停止されます。
 外宮では7月29日 午前8時~午前11時30分の間一般の参拝が停止されるほか、7月28日 午後2時~午後5時の間は、表参道の通行が規制されます。(北御門口からの出入りは可能)

 また、せんぐう館は、7月28日は午前11時30分で閉館。29日は午前9時~正午は休館となります。

■伊勢神宮ホームページ 最新情報  http://www.isejingu.or.jp/whatsnew/

 現時点で、交通規制情報は公開されていません。
 今年3月の天皇皇后両陛下のご訪問に比べると小規模なものになると思いますが、この時期に伊勢にお越しの方は十分ご注意ください。

2014年7月18日金曜日

山中松阪市長が違憲確認訴訟の団体設立

ピースウイング facebookより
 安倍内閣による集団的自衛権行使容認の閣議決定は憲法に違反するとして、国を提訴する方針を示していた山中光茂 松阪市長が、運動母体となる市民団体「ピースウイング」の設立を表明したことが各紙に報じられています。

 山中市長は7月3日の記者会見において、違憲確認訴訟の提起を視野に入れていることを明らかにしており、席上で「憲法の原点は武力による紛争抑止ではなく、徹底した平和主義。愚かな為政者による解釈変更は許されない」などと述べたとのことです。(朝日新聞 7月3日付け)。
 
 知事や市町村長のような地方政治家は、ともすると国政上の大きな争点に対して幟旗を鮮明にすることをしません。
 沈黙するか、無責任に批判するか、逆に権力におもねって迎合するか、いずれにせよ一政治家としての政治信条や理念、哲学が垣間見えないケースが少なくないのが実情です。(というか、実利的な政治屋に過ぎないので、そんな高尚なものは元々ないのかもしれません。)

 そのような中、憲法に違反する行為として単に口先だけで批判するのでなく、実際に政治行動に移した山中市長は、まさに有言実行のリーダーだと言えると思います。わしは、この姿勢には率直に敬意を表さずにおれません。

■ピースウイング フェイスブックページ  https://www.facebook.com/wing.matsusaka/timeline

 しかし、同時に、次の3点も疑問に感じます。
 もしピースウイングが特定の政治思想や圧力団体の立場にあるのでなく、真に民主的に運営されるなら、ぜひこの疑問に何らかの形で意思表示していただきたいと願います。


2014年7月17日木曜日

企業誘致は2度死ぬ

 先日、毎日新聞が報じたところでは、国(厚生労働省)の緊急雇用創出人材育成事業を使って、三重県志摩市が株式会社DIOジャパンに業務委託していた 志摩コンシェルジュセンター が、6月末で事務所を閉鎖し、従業員が5月分の給料が支払われていないとして伊勢労働基準監督署に申し立てを行ったとのことです。(7月12日付け。リンクはこちら

 DIOジャパン(本社東京都。会社名は「ディオジャパン」と発音)は、緊急雇用事業を受託して全国各地に20カ所のコールセンターを設立しましたが、受託期間が終了すると、大量の退職者発生や給料の遅配、さらに事業所閉鎖や業務停止などが相次いでおり、大きな問題となっています。

 厚生労働省が行った実態調査の中間報告などによれば、同社の志摩コンシェルジュセンターは、志摩市においては観光が重要産業であるため、「観光案内等の情報提供などを行う窓口対応業務を行う人材を育成するため、必要な電話対応やパソコン操作などのスキルを身につけるOff-JT及びOJTを通じた基礎研修を行う。」という目的で、市が公募式プロポーザルにより同社を選定し、委託契約。同社は1900万円を使って平成25年3月にセンターを立ち上げ、13名を雇用していました。
 このことは、市民の働く先が増えるいいニュースとして、地元メディアにも大々的に、しかも好意的に取り上げられていたのでした。(たとえば、伊勢志摩経済新聞の記事はこちら

 ただ、この問題がややこしいのは、この中間報告も書くように、緊急雇用創出事業は期間限定の失業対策事業であり、創出される雇用(つまり新規雇用された求職者)が、次の就職に繋げるため
の人材育成であるという位置づけであるため、事業期間終了後(つまり、志摩市とDIOジャパンの委託契約終了後)に雇用が継続されないこと自体は、制度上は、契約違反の問題とはならないことです。