2015年5月27日水曜日

隣の空き家が・・・わしの体験

 実家に住む親から、「長らく無人となっているお隣の家が、我が家にもたれかかってきて怖い。」という愚痴をよく聞くようになったのは10年ほど前のことでした。
 わしの実家は旧市街地の商店街にあり、戦災や天災をくぐり抜けた古い小さな木造家屋が密集している一帯です。
 お隣の家も高齢の夫婦が商売をされていましたが、ご主人が亡くなり、奥さんは子供さんの家で同居することとなって、それから数年来、空き家の状態でした。
 住む人がいなくなると家はいっぺんに痛み出すとはよく聞くことですが、たしかに見た目にも傾きがひどくなり、一部の瓦が落ちたり、壁板もはがれて壁土がむき出しになっている箇所も目立ってきていました。
 地震になれば間違いなくわしの実家に崩れ落ちてくるでしょう。台風の大風でも倒れ掛かってくる可能性があります。もはや一刻も猶予はならないということで、持ち主と交渉することになりました。

 ちょうど昨日(5月26日)から、長年放置されて老朽化し、倒壊などの恐れがある空き家の持ち主に対して、市町村が撤去などを指導できる、「空き家対策特別措置法」が施行されることとなりました。本当に、隣家がこのような状態になると大変です。
 わしの経験を参考までにご紹介します。

2015年5月26日火曜日

伊勢参宮客の変化

 先日、伊勢市産業支援センターで開かれた経営者向けの情報交換会「K&Kカフェ」に行ってきました。
 メイン講師はこの4月新たに赴任された同センターの沢村センター長。沢村さんは伊勢商工会議所で中小企業の経営支援に従事してこられたのですが、同時に、ほかならぬ伊勢商工会議所にとって最重要なミッションとも言える、伊勢神宮式年遷宮の奉賛行事にも長年従事されてきた経歴をお持ちです。
 その経験を踏まえて色々なお話をされたのですが、なかなか興味深い内容だったのでメモしておきます。

 沢村センター長のお話しのメインは「平成25年に斎行された第62回式年遷宮は、7世紀以来連綿と受け継がれてきた式年遷宮行事の中でもいくつかの大きな変化が顕著になった遷宮であったのではないか」という話題提供でした。
 その土台となる指摘の一つは、実に賑やかに、伊勢の町衆(神領民と自称しています)がまさに総出で従事した、お木曳やお白石持ちといった民俗行事が、実は今回(第62回)は、長い伊勢の伝統の中でも特異なものであったという点です。

2015年5月25日月曜日

「ものづくり」に感じる違和感はなぜか

 以前このブログで、木村英紀氏の著書 ものつくり敗戦(日経プレミアシリーズ) を取り上げたことがあります。
 木村さんは制御工学の専門家として大学で長年教鞭をとっておられた方ですが、日本人の多くがなんとなく信じている、日本の製造業は優秀で技術が高く、製造業を復権すれば停滞する今の現状が打破できる、といったような過剰な思い込みが氾濫していることにこの本で警鐘を鳴らしました。
 その中に、「ものつくり」(わしは「ものづくり」と表記していますが、内容は同一のものです)という言葉に対する違和感への記述がありました。かいつまんで書くと以下のような趣旨です。

・ものつくりという大和言葉(日本古来の発音)の柔らかい語感は魅力的であるが、日本を救う打ち出の小槌のように、ものつくりに頼り、すがる人が多いのは大いに気になる。
・その人たちにとって、ものつくりは日本人の天職であり、生きる道であり、日本の誇りである。戦時中に流行った「大和魂」という言葉さえ連想させる。
・日本のものつくりの強さが語られるとき、そのほとんどがハードウエア、それも量産技術である。
・しかし、量産というよりは一品料理の世界である宇宙や原子力、航空機、防災、放送通信、金融サービスなどの分野では、日本の技術力は高い評価を得ていない。まして、付加価値が作られる最大の場となったソフトウエアの分野で日本はまったくふるわない。

2015年5月24日日曜日

尾鷲まるごとヤーヤ便のカタログが到着

 協同組合尾鷲観光物産協会から、尾鷲市の特産品頒布会である 尾鷲まるごとヤーヤ便 のカタログが送られてきました。

 ここ何年か、実はわしはヤーヤ便を購入していません。
 5年くらい前、ヤーヤ便が立ち上がった時とその翌年の2年間は購入していたのですが、それ以後、わしの住む伊勢市でも北村商店の干物がスーパーで販売されていたり、めでたい屋(三和水産)の鯛ドレッシングや鯛めしの素が、おはらい町の土産物店で販売されていたりするようになり、わざわざ尾鷲の産品を通販で購入する必要性が低まったと考えていたからです。

 で、今回、平成27年度も購入するかどうか考え保留中なのですが、そうは言ってもせっかく送ってもらったものだし、今回のカタログは製作スタッフに例年以上に力が入っているように感じたので、一応アップしておきます。

 尾鷲まるごとヤーヤ便とは、尾鷲市内の鮮魚や農林産物、干物やジャム、調味料などの加工食品、さらにお菓子など、尾鷲市内の合計32の事業者が生産した特産品を、年4回、購入者に宅配してくれるという頒布会です。

2015年5月23日土曜日

結局、エスカレーターは一列なのか二列なのか?

 このあいだ名古屋の地下鉄に乗った時、「エスカレーターの上を歩くのはやめましょう」みたいな内容のポスターが、ちょっと尋常でないほどの大きさになって、上り下り、それぞれの手前の壁面に張り付けられていました。
 名古屋市営地下鉄に関しては、わしの記憶ではおそらく一年以上前から、エスカレーターは二列に並んで乗りましょうという趣旨の掲示がされていましたが、お願いの姿勢は何となく控え目な印象で、何が何でも二列乗りを強制しようという意気込みは感じられませんでしたが、その姿勢が急に硬化してきたのかもしれません。
 地下鉄の車内には、顔が名古屋城のシャチホコで、胴体が駅員の制服という、あんまり可愛くない交通局のゆるキャラ(名前知らない)の中づり広告がつるされていましたが、それによると
・エスカレーターはそもそも上を歩くように設計されておらず、歩いて上り下りすると衝撃で故障する原因になる。
・移動しているエスカレーターの上をさらに歩くのは転倒の原因になる。
・立ち止まっている人と接触事故を起こす原因となる。
・手が不自由などの理由で、片方の手摺しか持てない人がいる。
・エスカレーター上で立ち止る人は(名古屋では)左側に乗ることから、乗り場の付近が混雑する原因となる。
 などの理由があり、このため、エスカレーターの片側(右側)は空けて、そこは歩く人が通る、という乗り方はやめましょうと呼びかけていました。
 しかし、思い起こせば、片側を空けるという今のエスカレーターのルールは、せいぜいここ25年ほど前に広まったものです。もともとは日本中で誰もこんなことはしていませんでした。

2015年5月21日木曜日

ビッグデータは目に見える形で活用を

 ある意味で残念で、残酷なことではありますが、児童や生徒の登校の列に、無謀運転や異常者のクルマが突っ込んで死傷者が数多く出る、という事件は珍しくもなんともなくなりました。
 昨日も大阪府豊中市で、登校中の小学生5人の列に市内の女性が運転していた乗用車が突っ込み、1人が意識不明の重体、残りの4人が重軽傷を負ったという悲惨な事故が起こりました。
 犯人は憎んでも憎み切れませんが、この道路は住宅街を通っているものの朝は渋滞する幹線道路の抜け道として通る車が多く、中には一旦停止標識を守らないドライバーも多いため、ふだんから見守りボランティアが立つなど、住民からは危険な道路として認識されている場所で、いわば起こるべくして起こった事故であるということです。
 もっとこうしておくべきだった、という点はたくさんあるでしょうし、道路管理者(豊中市)や警察も取り組むべきことはあったはずです。これは十分な検証が必要と思います。
 ただ、視点を変えて考えてみると、住民のニーズが身近で、かつ切実なこのような問題に対して、地方「自治」の枠組みの中で、もう少し善処することはできなかったのか、ということです。
 冒頭も書いたように、この種の事故は日本各地で起こっています。その都度、対策の強化やモラル向上などが叫ばれはしますが、それでもどこかで同じようなことが起こり続けているのです。


2015年5月20日水曜日

国税庁に楯突いた代償?

 タイムリーな話題が深堀されており、何より無料で読めるのがありがたいダイヤモンド・オンラインですが、5月19日付けの 「極ゼロ」酒税戦争で 国税庁に楯突いたサッポロの代償 という記事は納得できないものでした。というか、ジャーナリズムとして不可解な立ち位置から書かれたと感じざるを得ません。
 この記事は、ビール大手のサッポロが、いったんはいわゆる第3のビールとして発売していた「極ZERO(ゼロ)」なるビール系飲料について、製造法を調べてみると第3のビールでなく、それより税率が高い「発泡酒」に当たると国税庁から指摘を受け、サッポロが差額分の酒税を国税庁に自主納付したという、昨年起こった騒動についてのものです。
 自主納付の後、サッポロが再度社内調査を行ったところ、やはり極ZEROは第3のビールに当たるとの判断に至り、今年1月、サッポロは国税庁に対していったん納付した酒税を返還するよう要求を行いました。
 これに対して、4月28日、国税庁から「酒税は返還しない」との回答があり、このダイヤモンドの記事は次のようにこの顛末を分析します。