2017年11月21日火曜日

熊野で「どぶろく祭り」があるという

 わしは酒飲みでは決してありませんが、ここ数年は初冬のこの時期、熊野市ふるさと振興公社が製造・販売している なめらかどぶろく千枚田 を購入し、味わっています。
 ユネスコの世界遺産になっている熊野の名勝、丸山千枚田で収穫されたお米を原料に使い、三段仕込みという製法によって、一回につき100本(瓶)分だけが醸造されるというレアなどぶろくです。値段は1本700ml入りで1851円と決して安いものではなく、しかも酵母が生きている状態で出荷されるため、冷蔵宅配料込みで3000円以上になってしまいますが、このどぶろくの旨さを知ってから、わしは熱烈なファンになってしまったのです。
 しかし、もっと根っからのどぶろくファンにとっては、来る11月23日に熊野市で開催される「大森神社どぶろく祭り」こそが、どぶろくの季節のクライマックスとも呼ぶべきもので、参加必須の一大イベントに違いありません。
 大森神社は、熊野市でも市街地からクルマで30分近くかかる山間部にあり、「どぶろく祭り」は何と800年以上の昔から続いている、五穀豊穣を感謝するお祭りだとのことです。

2017年11月20日月曜日

トリエ京王調布「SEIJO ISHII STYLE」に行ってみた

 以前このブログ はんわしの評論家気取り で取り上げた、成城石井 トリエ京王調布店に行ってきました。
 今年9月末にオープンしたこのお店は、食品スーパーと飲食を融合させた「グローサラント」という業態であり、成城石井にとっても初の試みであることが日経MJなどでも大きく報じられました。
 食品スーパーの多くが全国どこも似たり寄ったりのコンセプトである中、成城石井は品ぞろえと品質にこだわりのある高級スーパーとして独自のポジションを保っています。ここトリエ京王調布店では、食品の売場だけでなく飲食スペースの「SEIJO ISHII STYLE DELI&CAFE」を併設し、売場で扱っている食材を使って料理を提供し、お客が食べてみてその料理(食材や調味料など)が気に入れば、すぐ隣の売り場で購入することができます。
 このように既存のスーパーのスタイルに一石を投じるのが「グローサラント」と呼ばれる店舗形態で、消費者が食に求める安全安心や本物志向に応えるとともに、新たなビジネスモデルとしても可能性が期待されているとのことです。
 その注目の店舗、実際はどんな感じなのでしょうか。

2017年11月19日日曜日

伊勢・古市街道「酒詣」に行ってみた

伊勢 古市街道「酒詣」facebookより
 天気のいい休みの日は、老人のようにぶらぶら近所を散歩することが多いわしですが、たまたま古市のほうまで足を延ばしていたら、参宮街道(古市街道)添いでは江戸時代から唯一現存する旅館である「麻吉」で、日本酒のイベントをやっていることを思い出したので参加してきました。
 伊勢 古市街道 酒詣という、創業200年を数える老舗旅館(麻吉)で、酒と食を愉しむというコンセプトのイベントで、今回で第4回目になるとのこと。
 麻吉がある古市は、伊勢神宮の外宮と内宮を結ぶ街道で、往古から多くの人々が行き来する場所でした。特に江戸時代になると遊郭として空前の繁栄を遂げ、全国からの多くの参宮客が「精進落とし」のドンチャン騒ぎを毎夜繰り広げ、1千人いたという芸妓たちが歌い踊る「伊勢音頭」はそれはきらびやかで、にぎやかで、宴席でこれを見た人々はその華やかさが忘れられず、こぞって自分たちの故郷に歌詞とメロディーを記憶して持ち帰り、今でも広く各地に伊勢音頭や伊勢音頭風の民謡が残っているという、そのルーツの場所でもあります。

2017年11月18日土曜日

「斎王」はなぜ伊勢神宮から消えたのか

読感】斎宮 -伊勢斎王たちの生きた古代史- 榎村寛之著(中公新書)

 以前、元皇族である黒田清子さんが就任したことが報じられた伊勢神宮の「祭主」と本書のテーマである「斎王」はまったく別のものです。
 創建当時の伊勢神宮は ~日本書紀によればそれは今から2000年前ということになる~ 天照大神という神威が大変に強く、崇神天皇でさえ宮殿内にお祀りすることを憚るほどの荒ぶる神の祭祀施設でした。神事が政治であった古代、特別な地位であった伊勢神宮にだけ置かれたのが「斎王」だったのです。(平安時代には賀茂神社にも置かれるようになる。)
 よく知られるように、明治維新になるまで天皇本人が直接、伊勢神宮を参拝するお参りることは決してありませんでした。天皇に代わって伊勢神宮の神々に仕えるのが斎王の役割であり、未婚の皇族女性の中から天皇の代替わりごとに適任者が選ばれ、その天皇の治世の間、伊勢神宮の1年間に3回ある重要なお祭りに参列しました。
 ただし、伊勢神宮での出番は日数で言えば1年間でわずか6日間に過ぎません。それ以外の日々を、斎王は「斎宮」という斎王専用に造られた壮麗で広大な宮殿(というより独立した都市であった)で、世俗とのかかわりを断ち切って過ごしていたのです。

2017年11月16日木曜日

本当は出店希望者はたくさんいる

 小売店向けのコンサルタント月刊誌「商業界」の12月号の特集が面白かったのでメモしておきます。
 本当は出店希望者はたくさんいる こんなにある空き店舗対策 というタイトルで、全国の商店街において深刻さが増している空き店舗問題への解決法や解決事例が紹介された特集です。
 東京などの大都市圏やその近郊都市は別として、わしが住む三重県南部など日本の典型的な地方都市や中山間地域は、人々の移動手段がもっぱら自家用車であり、役所やホール、病院といった公共施設も、スーパーや量販店といった商業・サービス施設も、ほとんどすべてが自家用車を念頭に、自家用車を最優先に仕組み作られています。
 生活エリアがせいぜい自転車圏内で、専業主婦が多かった時代には商店街が地域住民の生活を支えていましたが、もはやそういった時代は完全に終わり、生き残っているお店の多くは駐車場経営などが本業の不動産業店主であったり、地元の買い物弱者に支えられ細々続けているお店です。このトレンドは、よほどのこと ~良きにつけ悪しきにつけ、わしらの想像を遥かに超越するような事態~ がない限り覆るとは思えません。
 しかし、地元としては、今以上に買い物環境が悪くなり、地域の「顔」としての商店街の衰退をただ坐して見ているわけにもいきません。心ある商店街の振興組合や、商工会、商工会議所、行政などが、過去から営々と商店街活性化事業として、空き店舗の希望者への賃貸仲介や、チャレンジショップの開設などを行ってきました。
 ただ残念ながら、こうした対策はあまり実を結んでいないのが現状です。


2017年11月14日火曜日

政策競争が大事だというなら

 日経BPのウェブサイト「新・公民連携最前線」が、全国の都道府県、市区町村を対象に調査した 行政視察の受け入れ件数ランキング なるものを公表しています。
 よく、これからは地方自治体にも競争が必要で、良い政策で競い合って切磋琢磨すべきだ、などといった声を聞きますが、自治体による「良い政策」の客観的な指標は存在しないのですから、政策の良し悪しの評価の一つとして、よその自治体からどれくらい多くの視察が来ているのかを数字で見せることは一定の評価軸であり、意義があることだと思います。
 この記事によれば、平成28年度に自治体の職員や地方議員による視察が最も多かった事業は、岩手県紫波町(しわちょう)の オガールプロジェクト でした。
 あまり利用されていなかったJR紫波中央駅前の10haもの町有地に、町役場や官民複合施設、サッカー場、体育館、図書館、宿泊施設、保育園、住宅地などを集中して建設したという事業です。
 外見は一般的な再開発事業に思えますが、大きな特徴は公費(税金)をほとんど使わず、PFIや定期借地など、さまざまなPPP(公民連携)手法を駆使して民の知恵と力で整備されたことです。

2017年11月13日月曜日

喫茶ブラジルに行ってみた

 今日は小ネタ。なので読み飛ばしてください。
 先週末、伊勢神宮・外宮(げくう)の北御門広場で、もう「恒例」と呼んでもいいかと思いますが、外宮奉納市が開催されていました。
 外宮の祭神である豊受大神は、内宮(ないくう)の祭神である天照大神に食事を提供する役割のため、雄略天皇の時代に丹波国から勧進された由緒を持ちます。これが転じて、農耕、養蚕、機織など衣食住を司る神様として、明治時代の国家神道になるまでは内宮以上の崇敬を集めていました。
 その外宮にあやかって、全国の企業や生産者が自慢の商品を外宮の神前に奉納し、発展を願うという行事が数年前から伊勢商工会議所などの主催により行われるようになり、そうした奉納品を展示即売するイベントも定期的に開催されるようになったのです。