2013年2月28日木曜日

三重銀行がナジックと業務提携

 本日の日経新聞が、三重県の中堅地銀である三重銀行が、ナジック学生情報センターグループの株式会社ナジック・アイ・サポート(本社:京都市)と業務提携をしたことを報じています。(リンクはこちら

 株式会社ナジック・アイ・サポートは、学生が一定期間(3 ヵ月~1 年)、企業などの中で派遣社員として働き、自分の将来に関連のある就業体験を行う「ワークプレイスメントサービス」を提供しています。三重銀行が同社と提携することで、同行が顧客企業にこの制度を紹介することにより、企業の人材確保と学生の就職率向上を図ることを目指すとのことです。

 これとよく似た制度で、長期インターンシップ事業についてはこのブログでもたびたび取り上げています。通常の、1週間程度のインターンシップとは異なり、長期間にわたって短期インターンやアルバイトでは経験できないビジネスの現場を体験でき、学生の仕事観の醸成や、就職ミスマッチの解決に役立つものとして全国各地で急速に広まっているものです。

2013年2月27日水曜日

水野晴男か

 書店をぶらぶら立ち読みしていたら、官僚に学ぶ仕事術とか、官僚に学ぶ交渉術とかのたぐいの本が平積みされているのを見ました。

 ここで言う官僚とは、中央省庁のいわゆる「キャリア官僚」と呼ばれる人々です。多くの場合、彼らは受験競争の勝者であり、人一倍、いや二倍三倍努力をしたエリートです。
 個人として優秀なのはよくわかるのですが、しかし、ここまで日本が行き詰まり、ボロボロになった責任が問われる彼らから、いったい何を「学ぶ」ことができるのでしょうか。

 ぱらぱら立ち読みした範囲では、高尚な使命感とか、常に情報のアンテナの感度を磨いておくとか、自分を高めてくれる相手とつきあう、といったような心がけが書いてあるのが目に付きました。もちろん熟読はしていないので何なのですが、こんな当たり前のことをアンタたちから学ばなければいけないのかあ、というのが率直な感想でした。

2013年2月26日火曜日

伊勢神宮式年遷宮「遷御」の日取りが決定

http://www.isejingu.or.jp/
2月25日、神宮司庁が伊勢神宮第62回式年遷宮の遷御(せんぎょ)を執り行う日時を公表しました。

 伊勢神宮では、重要なお祭りを斎行する日時は天皇の御治定(ごじじょう)を仰ぎ、天皇が決定する形をとっています。これは、憲法で定められた国事行為ではなく、天皇家のプライベートな信仰上の行為であると考えられます。法的には厳密にはグレーなのかもしれませんが、伊勢神宮の歴史的な沿革を考えると、やむを得ないものではないかと思います。

 神宮司庁のホームページにもあるように、式年遷宮とは、20年に一度、伊勢神宮の社殿や鳥居を新しく建て替え、神宝類もすべて新調したうえで、神様に新宮(にいみや)へお遷りをいただくという神道にとって最大のお祭りです。

 「式年」とは20年に一度という定められた年限を、「遷宮」とは社殿を遷すことを指します。

2013年2月25日月曜日

マイナス成長に耐え得るには

商業界の2月号が非常に面白い特集を組んでいます。「今日のために明日を語ろう」と題され、人口が減少し高齢化が進んでいく中で、商業者はどのような戦略を立て、実行していくべきかというヒントを著名な経営者や研究者がそれぞれの立場で提言しています。

 メインはもちろん、この号の表紙にもなっているユニクロの柳井正社長です。
 最近の著書「現実を見よ」では、小売業をはじめ、日本の多くの経営者が起業家精神を忘れ、新しいチャレンジに尻込みしている現状を憂い、これからの日本企業は最大の人口を有する中国市場を始めとして海外展開をせざるを得ず、今までの日本のキャッチアップを目標とした発展途上国型のガバナンスや教育のあり方を見直し、若者を鍛え、海外への目を開き、活躍してもらう社会体制にすべきだと主張しています。
 商業界でも同様の強い危機感と、革新に向けて経営者がリーダーシップを発揮すべきだとの持論を述べています。

 これは強い成長志向を持つユニクロならではの経営スタイルだと思いますし、一定の共感は覚えますが、はんわしが注目したのは、立教大学特任教授の平川克美氏が書いている「マイナス成長に耐え得る“小商い”のすすめ」という記事でした。


2013年2月24日日曜日

尾鷲市のビジネスホテル「ビオラ」に泊まってみた

 三重県尾鷲市にあった数少ないビジネスホテル、ニューポートホテルがおととし10月に営業を停止したことは、以前このブログにも書きました。

 その後、約1年間は空き家のまま放置されていましたが、昨年秋にリニューアルされ、新しくホテルビオラ(ViorA)としてオープンしています。

 はんわし、昨年末に宿泊したので、タイミングが遅くなりましたがレビューしてみます。


 ビオラの場所は、住所としては尾鷲市北浦町にあたります。尾鷲漁港のすぐ近くで、高速道路(紀勢自動車道)尾鷲北ICを降り、国道42号の交差点をそのまま海側(東側)へと直進してJRのガードをくぐり、まっすぐ1kmほど走ったところにあります。

2013年2月23日土曜日

昭和30年代 奇跡と呼ばれた時代はもう二度と来ない

先日このブログに書いた「本当は恐ろしい昭和30年代」が、日本が戦後復興から高度成長に差しかかる時代の「影」のエピソードを集めた読み物だったのに対して、この本 昭和30年代 ~奇跡と呼ばれた時代の開拓者たち~ 塩田潮著(平凡社新書) は、その「光」のエピソードがまとめた一冊です。

  昭和30年代は、当時の二大保守政党であった自由党と民主党の合併、いわゆる「保守合同」によって幕が開きます。自由民主党が国会の多数議席を占め、社会党などの少数野党がそれに対抗する政治スタイルである「55年体制」の始まりです。

  この本では、国民の所得倍増を唱え、「政治の時代」から「経済の時代」へと舵を切った池田勇人首相、万難を配して東海道新幹線を開通させた十河信二国鉄総裁、官僚による妨害をはね退け「反骨のエンジニア」といわれた本田宗一郎本田技研社長、国産初の合成繊維ビニロンを開発した大原総一郎倉敷レイヨン(現クラレ)社長、など、政治や実業の分野で日本社会を大きく変革し、進歩させた人物の人となりが紹介されます。 


2013年2月22日金曜日

戦略のない三重県

 伊勢新聞が、先日東京で開催された三重県観光審議会の席上、委員から三重県庁が都内で展開中の研産食材フェアに対して、「戦略がない」などと厳しい批判が出たことを報じています。(2月19日付け)
 実はこのイベント、食材を提供している三重県内の市の関係者による評判があまりよくなく、主催者である県に振り回されているという愚痴をわしも仄聞していたので、「やはり」という感じでした。
 しかしこの記事はマニア向けで、今の三重県庁の混乱ぶりがわかっている人には容易に理解できる内容でしょうが、事情をよく知らない方にはわかりにくいと思いますので、独断と偏見で少しレビューしてみます。

2013年2月21日木曜日

「ナニー」って何ぃ?とオヤジは叫ぶ

 伊勢新聞(2月20日付け)におもしろい記事が載っていました。
 松阪市の男女共同参画情報紙「ひまわり」が昨秋実施した、「おじさんだなあ、と思うこと」についてのアンケート結果です。
 このアンケートは松阪市内の20~40歳代の女性418人を対象に行われたもので、オジサン度が高い順に結果を並べてみると

 1位 おしぼりで顔を拭く
 2位 食事の後、つまようじをくわえている
 3位 女性店員を「ねえちゃん」と呼ぶ
 4位 ズボンをハイウエスト気味にはく
 5位 たんを絡ませて喉を鳴らす
 5位(同数) 人前でゲップをする

 となっているとのこと。
 わしは汗かきのうえにアブラ症なので、堂々1位のおしぼりで顔を拭くというのは昔から当たり前のようにやっていて、それどころか耳の裏とか首のあたりもゴシゴシ拭いたりしていました。
 これは女性からの好感度を下げていた(と言うより、激しく嫌悪されていた)ことだったのですね。今さら気づいても遅いですが。(詳細はこちらを 伊勢新聞ホームページへ)

2013年2月20日水曜日

紀勢自動車道「紀伊長島IC」が3月24日開通!

 NEXCO中日本が、紀勢自動車道を現在の終点の紀勢大内山(きせいおおうちやま)ICから、紀伊長島(きいながしま)ICまでの10.3Kmの区間の延伸工事が完了し、今年3月24日(日)15時から開通すると発表しました。
 当分の間は上下各一車線の対面通行による供用で、同区間の通行料金は普通車で400円となっています。


2013年2月19日火曜日

個人保証がなくなったら

 個人自営業者もしくは経営者と、普通のサラリーマンの違いは「保証人になっているかどうか」にあると聞いたことがあります。
 多くの場合、個人事業主は取引先の保証人になっています。会社経営者も取引先や自分の会社の保証人になっています。いつ何どき、他人の借金を肩代わりすることになるかわからない、ぎりぎりのところで生きている ~サラリーマンにはそんなリスクがほとんどない~ というような話でした。

 経営者が自分の会社の保証人になっているのは自己責任と言えばそうかもしれませんが、正確には経営者個人と会社(法人)は別人格なので、会社の負債を経営者個人が肩代わりするのは決して「当たり前」なことではありません。
  日本がアメリカと比べて企業・創業者が少ない原因の一つが、経営者は個人補償しなくては金融機関から融資が受けられない商習慣があり、経営が破たんした時に実質的に無限責任を負わざるをえないことにあるとはよく聞く説明です。経営者による会社への個人保証(経営者保証)は日本型経営に特有の問題なのかもしれません。

 さて、法務大臣の諮問機関である法制審議会が、金融機関が中小企業などに融資する際に求めてきた個人保証を原則として認めないとする内容の民法改正案を本格的に検討することになったと報じられています。

2013年2月18日月曜日

三重県埋蔵文化財展に行ってみた

 伊勢市立小俣図書館で開かれている、三重県埋蔵文化財展「宮川下流域の古墳時代」に行ってきました。伊勢市と玉城町の宮川下流域の遺跡から出土した土器や埴輪(はにわ)、装飾品など約160点が展示されています。(2月24日まで。入場無料。)


 パンフレットによると、弥生時代前期から中期には宮川流域ではあまり遺跡が確認されていませんが、弥生時代後期から古墳時代初めにかけて、宮川支流の汁谷川の河岸段丘上に大規模な集落が展開しました。5世紀には古墳の築造も始まり、6世紀から7世紀にかけての古墳時代後期には古墳築造が拡大したとのことです。

 この展示会の中でもわしが見たかったのが、伊勢神宮外宮の境内地(住所上は伊勢市豊川町)内にある「高倉山古墳」の出土品でした。

2013年2月16日土曜日

皇學館大学ビジネスプランコンテストへ行ってみた

 第5回目となるという皇學館大学ビジネスプランコンテストの公開プレゼンテーション大会を聞きに行ってきました。
 地域活性化に結びつくビジネスプランを三重県を含めた東海地域の大学生、高校生から募り、その中から優秀なプランを顕彰するというものです。
 今年は全部で43のエントリーがあったそうで、今日はその中から書類選考で選ばれた5つのビジネスプランの発表が行われました。

2013年2月15日金曜日

宿泊料金が10倍になった、三重・紀北町の民宿とは

 日経ビジネスオンラインの人気連載「おもてなしの経営学」に、宿泊料金が10倍になった民宿 というタイトルで、三重県紀北町にある「割烹の宿 美鈴」が取り上げられています。
 この「おもてなしの経営学」を書いているのは、サービス産業の生産性向上に関する研究の第一人者である独立行政法人産業技術総合研究所の内藤 耕さん。
 内藤さんは昨年9月、津市で開催された経営革新・生産性向上セミナーでも我が国におけるサービス産業の大きな可能性について講演されています。(くわしくはこちら サービス産業生産性向上セミナーに参加 (2012年9月6日)

 割烹の宿 美鈴は1974年に創業。美鈴がある紀北町は、熊野灘と背後に迫る紀伊山地にはさまれた風光明媚な町ではありますが、名所旧跡や、とりたてた名勝があるわけではありません。しかも美鈴は交通量の多い国道42号にすぐ面して建っており、閑静な場所というわけでもありません。

 あるじの中野さんは、将来教師になることを目指し大学に進学したものの、1970年代は全国で観光ブームが巻き起こり、旅館や民宿が次々と建築された時期でした。中野さんも悩んだ末、地元で父親が獲った魚を提供する民宿の開業を決意します。大学卒業後、名古屋の高級料亭で4年間修行してUターン。1975年に開業しました。

2013年2月14日木曜日

過剰サービスにドン引き


 もう何年か前の話になります。ある、スーツの量販店に行った時の話です。

 以前、その店で会員カード(クレジットカード)を作らされていたので、年に1回プレゼントとして何千円分かの商品券が送られてくる仕組みで、それを使いに行ったようなものだと思ってください。
 2枚で3千円というワイシャツとか、2足で千円とかの靴下を買おうと、適当に見つくろってレジへ持っていくと、
「お客様、このシャツは3千円均一の対象外です。3千円均一はこのタグがついているシャツだけですので、別々に会計していただくか、もう一度商品を選び直していただけますか?」
と言われました。
 シャツの棚をよく見ると、たしかに目立たない仕切りがあって、なるほどこっちの中から選ばなくてはいけないのか、あんまりいいのがないな、ともう一度選び直してレジへ持っていくと、
「お客様、こちらの3千円均一のほうはタイムバーゲンをやっておりまして、まもなく3時になると、さらに10%引きになります。」
と言われました。3時まであと15分くらいあります。


2013年2月13日水曜日

三重県旧伊勢庁舎がとうとう解体・・・

 わしの散歩コースである、伊勢市勢田町にある三重県伊勢庁舎の旧庁舎がとうとう解体され、建物はすっかりなくなってしまいました。
 わしは、かつてこの庁舎に勤務したことがあるので感慨がひとしおです。(もう20年近くも昔のことになってしまいました。仕事はつまんなかったけど、若い仲間がたくさんいていて楽しい思い出しかないのです。)


 これは昨年12月頃の写真。窓枠と窓ガラスがすべて外され、解体準備に入っています。

2013年2月12日火曜日

何が日本の経済成長を止めたのか?(マニアック)

***マニアックな内容なので関心がない方はパスしてください***

民間シンクタンクの総合研究開発機構(NIRA)が、何が日本の経済成長を止めたのかというレポートをネットで公開しています。

 2011年に公表されたもので、失われた20年といわれる日本経済の長期停滞の原因を解明し、経済成長を回復するために有効な政策を提示するため、
①1970年代以降に出現した様々な課題に対する適応の失敗
②バブル崩壊後の1990年代における政策の失敗
③構造改革を推進した小泉内閣の主要政策
について評価を行い、これらの教訓を踏まえて成長戦略(この当時の民主党政権が推進していた「新成長戦略」と呼ばれるもの)の検証を行い、日本の経済成長回復のための政策転換のあり方について提言を行ったものです。

 以下、メモ代わりに要約しておきます。

2013年2月11日月曜日

伊勢湾フェリーの「船弁」を食べてみた

 三重県鳥羽市と、伊勢湾口を横断して伊良湖岬(愛知県田原市)を結ぶ 伊勢湾フェリー が、船上で食べる弁当、いわば駅弁のフェリーボート版である「船弁」を新発売しました。

 伊勢湾フェリーは利用客数の低迷により赤字が累積し、いったんは航路の廃止が決まったものの、存続を要望する地元が存続活動を展開し、官民からなる鳥羽伊良湖航路活性化協議会が会社の再建に乗り出し、一転して航路の存続が決定した経緯があります。(以前のブログはこちらを)

 その後の経営努力により、平成24年度の旅客数は今年1月時点で30万4521人であり、経営状況は安定してきているようです。
 今回の船弁も利用促進策の一環で、「フェリー型弁当」と、「しおさい海道かきめし弁当」の2種類がリリースされたものです。
 早速、購入して試食してみました。

2013年2月10日日曜日

総務省が「元気創造本部」を設置

 2月6日付けの官庁速報に、地方発の成長戦略を検討=「元気創造本部」を設置―総務省 という記事が載っていました。
 ちなみに官庁速報とは、時事通信社が配信している地方公共団体の職員向けの情報サービスで、業界用語で「本省」と呼ばれる霞ヶ関の各省庁の予算や政策、人事などの情報とか、全国の都道府県市町村の予算、新規施策やユニークな施策、選挙結果、条例制定状況、などなどの情報が配信されるものです。昔は紙の印刷物でしたが、最近はICT化によってネット配信になっています。それはさて置き。

 記事の概要はこうです。

2013年2月9日土曜日

長太の大樟(なごのおおくす)に行ってみた

  国道23号線の四日市から鈴鹿にかけての区間、東側(伊勢湾側)に目をやると、はるか遠くに巨大な一本の木が立っているのが見えます。長太の大樟(なごのおおくす)です。

 周囲には一面の田んぼが広がっており、家も何もない、真っ平らな地平線に、樟の木の太い幹が天を突き、枝枝が上空に向かって伸び広がっている姿はかなり特徴的でランドマークと呼ぶにふさわしい光景です。
 ふだん通勤している近鉄電車の車窓からもよく見えるので、一度間近で見てみたいと思っていたのですが、案外なかなかその機会が作れませんでした。

 今日はクルマで四日市方面に行き、少々時間に余裕もあったので、国道からわき道に入り、長太の大樟まで行ってみました。

2013年2月8日金曜日

近鉄の通学定期は確かに安かった

 先日、三重大学の先生と話していたら、三重大学の学生の出身県は地元三重県と、お隣の愛知県が拮抗していてほとんど同数であり、この2県の出身者で学生全体の8割くらいを占めていることを教えてくれました。

 その理由として、三重大学の最寄り駅(江戸橋駅)がある近鉄は「通学定期がものすごく安い」ので、愛知県の学生は遠隔地でアパート借りて進学するくらいなら、安上がりに通学できる三重大学を志望するからではないか、といったお話をしてくれました。

 今まであまり考えたこともなかったのですが、本当に近鉄の通学定期代は安いのでしょうか。
 近鉄名古屋駅~江戸橋駅間の距離は65.3km、運賃は980円ですが、通学定期(1か月)は5,640円です。これは高いのか安いのか。

2013年2月7日木曜日

ソーシャルファイナンス勉強会に行ってみた

 津市で開催された、ソーシャルファイナンス勉強会を聞きに行ってきました。

 「勉強会」というタイトルのとおり、よくわかったようでいてわからないことも多いソーシャルファイナンスについて、国(内閣官房)の取り組みと、実際にファイナンスを提供している実務者(ミュージックセキュリティーズ株式会社の小松真実氏と、コミュニティ・ユース・バンクmomoの木村真樹氏)から、自社の取り組みについて講演がありました。

 小松さん、木村さんはお二人ともソーシャルファイナンスの世界では有名な先駆者であり、非常に有意義な時間でした。

 まず内閣官房地域活性化統合事務局の担当官から、現在、有識者による協議会で議論されている「ふるさと投資プラットフォーム」についての説明がありました。
 国では、各地の伝統産業やソーシャルビジネス、若者や女性による起業等を投資対象とする一般投資家向けの投資ファンドのことを「ふるさと投資」と定義し、この投資スタイルを政府や金融機関などとの連携を進めつつ、必要な条件整備をしていくこととしているそうです。

 次に、ミュージックセキュリティーズの小松さんからお話がありました。

2013年2月6日水曜日

シニア作家の皮算用

 もう20年ほどもむかし、誰かから聞いた話です。
 そのころ世間で大きく注目を集めたのが、日本人が史上初めて国際ソムリエ協会主催の世界最優秀ソムリエコンクールに優勝したというニュースでした。
 当時の日本は漫画を発端とした空前のグルメブームで、そもそも「グルメ」というそれまで聞きなれなかった言葉が広く認知されるようになり、美味しいレストランや珍しいメニューを取り上げるテレビ番組が氾濫し、グルメ雑誌も続々と創刊された時代です。バブル経済の名残が色濃く残っていました。

 そのころ、ようやっと「ワイン」も本格的に浸透してきて、居酒屋でもワインがメニューに置かれるようになりましたし、地方のレストランにもワインリストを備えた店が増えてきました。日本の長い伝統的な食文化史上、それはかなり劇的な変化だったはずです。

 ちょうどそのタイミングで、日本人が世界最高のソムリエに選ばれたのです。
 フランスをはじめとしたワインの輸出国にとっては、日本という、あまり馴染みがなかった、しかし消費者はワイン文化に憧れていて、しかもおカネはいっぱい持っている市場はたいへん魅力的だったはずです。
 ソムリエコンクールに出場するようなソムリエたちはエリートで優秀で、もともと甲乙つけがたい熾烈な競争なので、国際ソムリエ協会は市場の有望性を飽和した欧米よりもアジアの小国に見出し、それゆえに日本人が選ばれた、という、わしが聞いたのはそんな噂ばなしでした。

 さて時代は下って、65歳以上の人口が25%近くにまで迫っている超高齢社会ニッポン。消費をどの市場が牽引するかは明らかです。

2013年2月5日火曜日

銭湯家族プロジェクトって何だ?

 考えてみれば、最近ほとんど風呂屋に行く機会がなくなりました。

 行くとしてもいわゆるスーパー銭湯が多くて、湯船がせいぜい2~3m四方で、床がタイル張りで、洗い場の鏡は湯気で曇っており、シャワーは固定されていてレバーになかなか手が届かず、風呂桶がケロリンの黄色いやつ、という、ごく普通の風呂屋、銭湯に行くことは本当になくなりました。

 まず、風呂屋は近所から激減しています。
 あっても、わざわざそこに行く動機が少なくなりました。
 嫌な言い方ですが、古ぼけて老朽化した銭湯に行くよりも、家の風呂のほうが機能が充実しているくらいだし、そのわりに風呂代もけっこう高いからです。

 ただ、コミュニティ機能という視点からは、文字通り「裸の付き合い」ができる、これ以上の濃密度はないほどの関係が築けるスポットでもあります。
 風呂屋がある町内は「まち」であり、ない町内は「住宅地」です。
 どっちかと言えば、「まち」のほうが住みよいような気がします。個人的にですが。

 さて、尾鷲市にある、海洋深層水を使った温浴施設である 夢古道おわせ が、銭湯家族なる新規プロジェクトを開始したようです。

2013年2月4日月曜日

製造業就業者が1000万人割れへ

 総務省の労働力調査によれば、平成24年12月の製造業の就業者数が前年同月比で35万人減少し998万人となって、約半世紀ぶりに1000万人を下回ったとのことです。
 日本の製造業就業者数が最も多かったのは平成4年10月調査の1603万人でした。しかし、それ以降は一貫して減少を続けており、リーマンショックで主要な輸出産業が急減速した平成20年からは減少のペースが加速していました。

 1000万人を割りこむのは昭和36年以来とのことで各紙が大きく報じましたが、その原因として挙げられている、円高の進行などによる工場の海外移転(いわゆる「製造業の空洞化」)とか、業績が悪化した企業による大規模リストラなどは、ちょっと腑に落ちない感じがします。
 それらは確かに重要な要因ではありますが、平成4年以降ずっと減少をし続けている理由にはならないからです。

 これには製造業特有の「生産性の向上」という問題が影響しているので留意が必要です。

2013年2月3日日曜日

神宮徴古館で国史絵画展を見る

 伊勢神宮に関する史料や神宝装束などが展示されている博物館 神宮徴古館(伊勢市)で、新春企画展「見て学ぶ国史絵画」が開催されているので見てきました。
 国史絵画とは、日本の国のはじまりから近代に至るまでの歴史を描写した、いわゆる歴史絵画と呼ばれるジャンルの絵画です。


 昔、歴史の教科書で見た、徳川慶喜による二条城での大政奉還のシーンだとかの、ああいう歴史の決定的瞬間を、まるで写真みたいに、本当に見ていたかのように迫力満点に描いてあります。
 こちろん、歴史絵画は日本に特有のものではありません。ヨーロッパの絵画でも、「最後の晩餐」とか、わしは題名は知らないけどフランス革命でグラマーな女の人が旗を持って、それに武器を持った市民たちが続いていく、という有名な絵画とかがあります。
 画家は絶対にそのシーンを目で見ていたわけでなく、あくまで想像で描いたものだと思いますが、まるで歴史的な真実のように広く見る人に訴えかけ、ある種の政治的なメッセージを発信します。

2013年2月2日土曜日

知名度を上げても、売れないものは売れない

 先日、とある機会で、三重県内ではわりとよく知られている産業振興関係者のお話を聞くことがありました。
 わしにとっては残念なことに、その方も「三重県にはお茶とか焼物(陶磁器)、日本酒といったような実は全国でも指折りの優れた地場産品がある。しかし、東京や海外ではほとんど知名度がないために、良いものなのに売れない。なので、三重県をもっとPRして知名度を上げる必要がある。」といったような趣旨のことをおっしゃっていました。

 また、何日か前にも新聞(比較的購読者が多い中部地域のブロック紙)の囲み記事に、「○○市には良い特産物がいろいろあるのに、知名度が低いので思うように売れない。せっかく来た来訪者も観光施設を知らないので長くとどまってくれない。行政はもっと○○市の知名度を上げるべきである。」みたいなことが書いてありました。

 前の産業関係者、後の新聞記者の方、両方とも本心からそう考えられ、善意でそうおっしゃったり書いたりしているのでしょうが、これはよくある誤解で、再考を要します。

 知名度が上がれば、本当にものは売れるのでしょうか。

 この論調には、3つの問題がごちゃごちゃに混じっているので分解してみます。


2013年2月1日金曜日

三重県庁のパワハラと共通する問題

 柔道全日本女子の監督が、選手に対して暴力をふるったり、暴言を吐くと言ったパワーハラスメントをしていた問題は、急転直下、監督の辞任と言う形で決着したようです。
 スポーツの世界、特に柔道のような武道では、上下の関係が厳しく、しかも勝敗という結果が大きくものを言う独特の価値観で成り立っているので、選手にとって監督は神様であり、畏怖の対象だったことでしょう。

 この監督の言動や、全日本柔道連盟の無責任な態度はマスコミで次々伝えられており、今後さらに深堀りされていくことでしょうが、基本的にはこの事件は現代の日本社会の縮図とも考えられます。それが極端に出ただけなのです。

 まず、連盟側が試合の勝敗といった短期的な目先の結果だけにこだわり、本来求められるべき柔道家の人格陶冶や、健全な常識人の育成という大本を軽視ないし無視していたことが挙げられます。
 また、暴力や暴言を選手への愛情の表現だと勝手に思い込んでいた、無知ないし常識の欠落も顕著です。
 さらに、この監督は指導者としての力量が欠けており人望もなかったのに、現役時代の優勝歴や、柔道界の人脈・派閥・学閥によって、若くして抜擢された経緯もあるようです。

 なんだか、三重県庁の有名なパワハラに似ています。