2013年5月30日木曜日

全国初の「飛び地合併」が、三重県で

紀南新聞 on lineによれば、三重県南部の東紀州地域にある2つの商工会が、来春をめどに合併することが正式に決まりました。(5月29日付け

 合併するのは紀北町商工会と御浜町商工会。

 商工会とは地域の商工業者、それも特に小規模事業者と言われる零細な事業者の総合的な改善発達を目指すために、原則として市町村単位で設立される公的団体です。
 いわゆる平成の大合併などの影響もあって、商工会が合併するのは全国的に見て決して珍しいことではありません。
 しかし、今回のこの合併が特徴的なのは、2つの商工会がある紀北町と御浜町は距離にして約70キロも離れており、しかも間に2つの市を挟んでいることで、つまりは「飛び地」合併となるということです。

 飛び地関係にある自治体の商工会が合併するのは全国で初めて。
 商工会の合併手続きは、それぞれの総代会で決議をすることが必要ですが、紀北町商工会では4月26日の通常総代会においてすでに合併方針が承認されており、5月25日に御浜町商工会の総代会でも合併が決議されたことにより、順調にいけば経済産業省の認可を経て、平成26年4月には新しく「東紀州地区商工会」が誕生することになるそうです。


2013年5月29日水曜日

伊勢志摩に近鉄新観光列車「つどい」が登場

 近畿日本鉄道が、平成25年10月5日(土)から平成26年3月30日(日)までの土休日、伊勢
市駅~賢島駅間で、新しい観光列車「つどい」を運行することを発表しました。

 伊勢志摩では今年10月に催行される伊勢神宮の式年遷宮が最大のイベントであるわけですが、この「つどい」は、伊勢神宮への参拝客に志摩地域まで周遊してもらう目的で投入されるもので、観光特急「しまかぜ」の運行開始に続いて近鉄の最重要観光拠点である伊勢志摩へ注力する姿勢を示しているといえそうです。

近鉄ホームページより

2013年5月28日火曜日

西粟倉村・森の学校のセミナーに行ってみた

 先日このブログでもご紹介した、東紀州地域雇用創造推進協議会主催による 西粟倉村(にしあわくらそん)・林業再生の取組 新規事業への取り組み方 というセミナーが尾鷲市で開催されたので参加してきました。
 講師は株式会社西粟倉・森の学校 代表取締役の牧大介氏。
 知る人ぞ知る林業再生、地域再生のカリスマであり、ご本人から直接話が聞ける貴重な機会のため、会場の尾鷲商工会議所には50名以上の参加者がつめかけていました。


 西粟倉村は岡山県の北東部、兵庫県と鳥取県の県境にあり、村の95%以上が森林、人口がわずか1600人という小さな村です。
 いわゆる平成の大合併ブームの際、どことも合併しない「自立」の道を選択しましたが、先はイバラの道だということもはっきりしており、村は林業の再生によって生き残りを目指すこととなりました。

2013年5月27日月曜日

三重県南部で離婚率が高いというのは本当か

 5月24日付けの伊勢新聞に 県南部、離婚率高く 中年男性が孤立化 過疎地で家庭崩壊 という記事が掲載されていました。(リンクはこちら

 前日に開催された三重県県経営戦略会議の席上、委員である大学教授から、「県南部の、特に過疎地域で家庭崩壊が進んでいる」、「40代~50代で離婚率が高く、男性が一人取り残されるケースが増えている」などの報告があったもので、他の委員からも「東紀州で今までにないくらい家庭が崩れてきている」などこれに同意する意見があったとのことです。

 詳細は新聞記事では不明ですが、三重県の「県南部」とは一般的には伊勢市、度会郡以南、鳥羽市、志摩市、多気郡、北牟婁郡、尾鷲市、熊野市、南牟婁郡の地域を指すと思われます。
 現実とすれば県南部はたいへん深刻な事態ですが、わしはふだん、地域で離婚率がどれくらいあるのか、高いのか低いのかなどと考えたことがなかったので、実際にデータを当たってみました。

平成25年刊三重県統計書より はんわし作成

 これによると、近年の三重県の離婚率(人口1000人当たりの離婚件数)は1.8~1.9%程度でほぼ全国平均にあります。
 昭和45年からの数位を見ると、平成に入るまでは1%以下でしたが徐々に増加し、平成13年、14年が2.2%で最高となり、それ以降は若干減少傾向にあります。

2013年5月26日日曜日

伊勢市駅前は今、どんなふうになっているのか(その4)

 平成25年3月16日付けのブログで「伊勢市駅前は今、どんなふうになっているのか(その3)」まではお伝えしましたが、この記事はけっこうアクセス数が多く、観光客の方も興味をお持ちのようなので、平成25年5月26日時点の状況をお伝えします。
 伊勢市は今年が伊勢神宮式年遷宮の催行年に当たるため、駅前の工事が急ピッチで進んでいるほか、ベロタクシーやゲストハウス(簡易宿泊施設)などの新しいビジネスもいろいろ生まれてきています。

 駅前広場にはタイルがひかれ、街灯も整備されました。


2013年5月23日木曜日

“Mao’s Errand Truck”appears in The Japan Times

Mobile shop is godsend for elderly in Mie town with falling population

Now,She is the most famous business person in Mie prefecture.

Link  The Japan Times /May 23.13

2013年5月22日水曜日

三重県内の創業塾・起業塾情報(5月22日現在)

くわな創業支援事業
(1)開催日 平成25年9月8日(日)、15日(日)、22日(日)の3日間
(2)時間  9:30~16:30 (初日は参加者交流会のため17:30まで)
(3)場所  桑名商工会議所 会議室(サンファーレ南館2F)
(4)受講対象 創業に関心のある方、創業予定者、創業後間もない方
(5)定員  30名(最少開催人数15名)
(6)参加料  6,000円(税込)
(7)内容  http://www.kuwana.ne.jp/chamber/keiei/sougyo/index.html#no2 
(8)申込み方法  ホームページ、電話、FAXで申込み
    桑名商工会議所 中小企業相談所 創業塾担当(0594-22-5155)

津創業道場~白帯編~
(1)開催日 平成25年6月30日(日) 、7月7日(日)、14日(日)、21日(日)、28日(日)の5日間
(2)時間  いずれも10:00~17:00
(3)場所  アスト津4階研修室B (津市羽所町700)
(4)受講対象 津市内で創業を目指す方、創業後さらなる事業拡大を目指す方
(5)25名(応募者多数の場合は抽選)
(6)参加費  5,000円
(7)内容   http://www.ipc.city.tsu.mie.jp/htm/kouenkai_37.htm
(8)申込み方法 「参加申込書」をEメールまたはFAXして申込み
    締切は6月24日(金) 17時必着
    津市産業振興センター(059-236-3355)

鳥羽市起業家育成支援セミナー
(1)開催日 平成25年6月2日(日) 、9日(日)、16日(日)、23日(日) の4日間
(2)時間  いずれも13:30~16:30
(3)場所  鳥羽市民文化会館(鳥羽市鳥羽三丁目8-3)
(4)受講対象 将来的に鳥羽市で起業の可能性がある方。または起業を検討している方、起業に関心がある方、既に起業されている方。(定員に達した場合は鳥羽市内在住者を優先)
(5)20名程度
(6)受講料  無料
(7)内容  http://www.city.toba.mie.jp/shoukou/kigyouka_seminar/index.html
(8)申込み方法 受講申込書に必要事項を記入のうえ、FAX・E-mail で申込むか、鳥羽市役所各連絡所または農水商工課へ直接持参。
    申込締切日:5 月24 日(金)17時まで
    鳥羽市農水商工課商工労政係(0599-25-1230)

2013年5月21日火曜日

若き「企業家」を育成しよう

 イノベーションが技術革新を指すのではなく、もっと広義の「革新」を示す概念であることは、いまや多くの方々の共通認識となっています。

  しかし、このイノベーションという言葉が日本に入ってきた時に、単なる「革新」という訳語にならなかったのは、なぜでしょうか。
(シュンペーターによるイノベーションの定義は「新結合」と訳されているようですが。)

  これを最初に日本に導入したのは昭和33年の経済白書でしたが、当時は「革新」というと社会主義的な政党とか市民活動などを指すイメージが強く、自民党政権下において政府がポジティブな意味で「革新」という語を使うのは政治的にいかがなものか・・・という議論があったためだそうです。

 この話を思い出したのは、三重県が県立高校で進めている 若き「匠」育成プロジェクト のニュースを知ったからです。(リンクはこちら
  若き匠プロジェクトとは、職業高校において、専門性や技術力の向上、新たなアイデアを創出できる人材の育成、学科間連携の取組等について研究開発を行う事業。昨年度から始まったもので、指定されているのは以下の6校です。

2013年5月20日月曜日

くまモンアイテムが地元スーパーにも!

 三重県はスーパー大手 イオングループの母体である、ジャスコの発祥の地(ジャスコの前身のひとつである「岡田屋」の創業地が四日市市)のためか、県内の主要都市には必ず大きな「イオン」(マックスバリュなどイオン系のGMSを含む)があります。
 
 そこに、名古屋資本のアピタ・ピアゴや、岐阜資本のバロー、和歌山資本のオークワが進出してバトルを繰り広げている構図となっていますが、食品に関しては鮮度が重視されることや、消費者の地産地消意識の定着、さらに地域ごとに特有の食文化などの要素もあって地元資本の中小スーパーがよく健闘しています。
 
 伊勢市では、三重県中南部に広く店舗展開している「ぎゅーとら」と、四日市市のスーパーサンシと業務提携している「生鮮市場ベリー」が地元資本の二大スーパーであり、正確な統計はないものの伊勢市内に関してはこの2つで、伊勢市の全世帯の家計における生鮮食品支出の半分は占めているのではないかとさえ思います。

 さて、わしが休日の買い物で近所の「ぎゅーとら」に行ったら、南九州物産展なるキャンペーンを行っており、やたらに「くまモン」にあやかった商品が置いてありました。

2013年5月19日日曜日

伊勢市に新ビジネスが続々!!

 伊勢神宮の御遷宮を今年秋に迎える伊勢市では、伊勢神宮内宮、外宮界隈を中心に、飲食店や土産物店などのリニューアルや新築が相次いでおり、大変活気が出てきています。
 また、ユニークなサービス業の立ち上げも始まっていますので、いくつかご紹介しましょう。

 まずは、コックピットの付いた自転車型の乗り物「ベロタクシー」を運行しているVELO TAXI ISE(ベロタクシー伊勢)です。
 昨日、伊勢神宮外宮前広場で開催されていた伊勢楽市で客待ちしておられるのを撮らせてもらいました。

 
経営者兼運転手である岡田裕介さんが昨年11月に開業したもので、現在のところ三重県内で唯一のベロタクシーサービスとのことです。

2013年5月18日土曜日

伊勢神宮「お白石持行事」ボランティア募集

 御遷宮対策事務局(伊勢商工会議所内)が、伊勢神宮の第62回式年遷宮の行事に参加する、特別神領民を迎え入れるためのボランティアを募集しています。

 式年遷宮とは20年に一度、伊勢神宮の神殿や鳥居、神宝装束などをすべて新しく建て替え、作り替えた上で、神様にお引越しいただく伝統的な神事で、1300年近く前の7世紀から連綿と今に続いています。

 式年遷宮は足掛け8年にわたって行われ、大小さまざまな神事から構成されている一大行事ですが、その中の一つに「お白石持ち」(おしらいしもち)という行事があります。

 これは、新しく建て替えられ神様にお遷りいただくばかりになった神殿の敷地に、清浄な白い敷石(お白石)を奉献する行事です。通常は立ち入ることができない正宮の敷地に、一人一つずつお白石を持って奉納することは、地元伊勢に住む「神領民」に与えられた特権であり、地域で伊勢神宮とともに暮らす人々にとって大変誇らしいこととされています。

 しかしながら地元民とは別に、日本全国の神社関係者を中心として特別にこのお白石持ち行事に参加する「特別神領民」という制度もあって、今年7月~8月を中心に7万3千人もの方々が伊勢を訪れることとなっています。(以前は、「一日神領民」と呼ばれていたものです。)

2013年5月16日木曜日

地域需要創造型起業・創業補助金(マニアック)

亀山商工会議所HPより
経済産業省中小企業庁の平成24年度補正予算の事業(補助金事業)である「地域需要創造型起業・創業補助金」について、5月22日(水)から第3次募集が 始まることになったようです。
 中小企業庁へのリンクはこちら
 
 この補助金については以前このブログでも取り上げました。

 中小企業の経営者の声を聞いた現場からのボトムアップによって作られた制度にもかかわらず、前回採択されたのは起業・創業型、第二創業型を合わせて13件しかなく、関係者の話では4月の1次募集、2次募集を合わせても応募数は想定されていた8000件の、1/10にも達していない応募状況とのことです。(採択結果はこちら

 周知期間が短いなど、国のやり方が稚拙だったという問題はあったにせよ、ある意味で残念な結果だと感じます。

2013年5月15日水曜日

無人の久居駅前に立つハチ公と上野博士

  今日は、久居(津市)に行ってきました。
 もともとここは「久居市」だったのですが、いわゆる平成の大合併によって平成18年に津市と合併してその一部となり、市の名称は消滅してしまいました。
 ただ、それにしても、もともとは独立した市だったわけですからそれなりに都市的な集積はあって、近鉄久居駅周辺は再開発され立派なビルが建っていますし、特に駅の西側は商店や住宅も多く建ち並んでいます。

 しかし駅の東口のほうは、すぐ近くに自衛隊の駐屯地があって、駅前も公園や広場になっているため人家はあまりありません。

 昼下がりだというのに閑散としている駅前公園の一角に、あまりに場違いでちょっとびっくりするのですが、忠犬ハチ公と飼い主の上野博士の銅像が建っています。
 なぜ久居にハチ公が??

2013年5月14日火曜日

三重県が資金流用で職員を懲戒免職へ

 NHKによると、三重県の課長職が子どもの通う放課後児童クラブの運営費およそ1300万円を着服し、借金の返済などにあてたとして三重県はこの課長を懲戒免職処分にしたとのことです。
  NHKホームページから引用します。
・懲戒免職になったのは、三重県地域連携部の51歳の男の課長。県によるとこの課長は自分の子どもが通う津市の放課後児童クラブで会計業務を務めていたが、平成18年から去年までの7年間にわたって運営費合わせて1300万円あまりを着服した。
・課長は預金通帳やキャッシュカードを1人で管理し、これまではほかの役員に対し虚偽の会計報告をして着服を隠していたが、先月、預金通帳の提出を求められ、不正が発覚した。
・県の調査に対して課長は、「インターネットの有料動画サイトなどの利用料金が高額になって消費者金融から借金し、その返済などに充てた」と着服を認め、すでに全額を返済している。
・三重県の喜多正幸人事課長は「県民の信頼を損ない誠に申し訳ありません」と謝罪した。

 職務に関連した不正ではないようですが、大変残念です。

 NHK津放送局 三重県のニュース http://www3.nhk.or.jp/tsu/lnews/3074565091.html

四日市のオーストラリア記念館が閉館・解体か?

 四日市市羽津、四日市ドームや霞ヶ浦球場などがある公園の一角に「日本万博オーストラリア記念館」があります。

 吊り屋根の独特の外観で遠くからもかなり目立ちますので、中に入ったことはなくても車窓から見かけたことがある方は多いと思います。

  先日、各紙が報じたところによると、この記念館を運営している財団法人は慢性的な赤字が続いており、記念館の存続が極めて厳しい状態にあるということです。

  財団法人は、国による一連の公益法人改革によって、今年11月末までに「公益財団法人」か「一般財団法人」のどちらかに移行する手続きが必要とされています。
 そのどちらにも移行しない場合は解散しなくてはならないと定められていますが、オーストラリア記念館財団は自身の財務状況を考えると移行することは困難と判断しており、解散を前提にして、施設を四日市港管理組合や三重県、四日市市に移管できないか、これらの引き受け意思について確認を行っているとのことです。

2013年5月13日月曜日

5月27日尾鷲商工会議所「創業セミナー」に行くべし

 岡山県西粟倉村という人口1600人ほどの山深い村で、唯一の地域産業である林業が再生され、徐々にではありますが若者のUターンやIターンも実現して人口減に歯止めがかかっているという、実に驚くべき地域活性化が実現していることは有名です。

 「百年の森林構想」と名付けられた森づくりのビジョンにしたがって、村役場、林業者、森林所有者、などのステークホルダーが有機的に連携し、各種の事業に取り組まれているのは実に興味深いのですが、そのプロデューサーと呼ぶべきキーパーソン 牧大介さん(株式会社トビムシ取締役、株式会社西粟倉森の学校代表取締役)が、三重県にやってくるのです。

 西粟倉村・林業再生の取組み 新規事業への取り組み方 と銘打たれた牧さんのセミナーは、日程は平成25年5月27日月曜、時間は午後7時から、場所は尾鷲商工会議所(三重県尾鷲市朝日町14-45)で行われます。
 
 参加は無料ですが、事前に申し込みが必要です。(尾鷲商工会議所ホームページはこちら

2013年5月12日日曜日

GW中の伊勢神宮参拝者は55万人

 平成25年のゴールデンウィーク中(4月25日~5月6日)の伊勢神宮の参拝者数が昨年に比べて44.6%増の55万6617人となったそうです。
 内訳は、内宮が36万8274人で40.9%増。外宮は18万8343人で52.3%増となっています。(たとえば毎日新聞の記事

 今日は天気が良かったので、朝、ふらりと内宮へ行ってみたのですが、今年が式年遷宮に当たるためか、全般的に参拝客が多いように感じます。

 
 おはらい町にファミリーマート内宮前店が出来つつあったのには驚いたのですが、もう一つ気付いたことというか、あらためて実感したことがあります。
 ここ10年くらいの間に(少なくともわしが思うに)参拝の様子がかなり変わったなあと、大勢の押し寄せる参拝者を見ていて感じたのでした。

2013年5月10日金曜日

三重県立図書館のネット予約取り寄せを使ってみた

 5月7日のはんわしの評論家気取りで取り上げた「機械との競争」(E・ブリニョルフソン、A・マカフィー著 日経BP社)は、三重県立図書館で借りて読んだものでした。
 その時初めて、三重県立図書館が行っている WebOPACサービス なる、オンライン予約配送サービスを使ったのでした。

 これは要するに、津市にある三重県立図書館の蔵書をインターネットでオンライン検索し、読みたい本があればネット上で貸し出しを予約できるサービスですが、津にまで本を取りに行く必要はなく、最寄りの図書館まで ~わしの場合なら、伊勢市立図書館まで~ 県立図書館側で届けてくれ、読み終わったあとの返却も、その最寄りの図書館に返せばよい、というサービスです。

 インターネット環境さえあれば、パソコンでも携帯でも無料で使うことができますが、通常の県立図書館の貸し出しカードのほかに、ネットにログインするためのパスワードが必要です。
 これを取得するには別途申し込みをしなくてはいけません。(しかも、パスワードは郵便で送られてくるので、申し込んでからサービスが使えるまで最短で4~5日必要です。)

 わしが「機械との競争」をオンラインで予約したのが3月24日。しかし新刊本で人気だったためかかなり待たされ、実際に伊勢市立図書館で貸し出し可能との連絡が来たのが約1か月後の4月22日でした。貸出期間は4週間です。


2013年5月9日木曜日

商業・サービス業の設​備投資応援税制(マニアック)

 平成25年度税制改正により、商業(卸売業、小売業)やサービス業、農林水産業に属する中小企業が行う設備投資に対する応援税制が創設されました。
 陳列棚の購入や、レジスターの入れ替え、古くなった看板など店の外装をきれいにするなどの投資を行った場合に制度を活用すれば、設備を使い始めた年度の減価償却費を増やす(30%の特別償却)か、税額の控除(7%)を受けることができ、結果的に納税額を減らすことができます。

 ただし、以下のような要件があります。
 これらすべてに該当しないと、制度を使うことができません。

1.対象となるのは青色申告を行っている中小企業(個人、企業、協同組合など)です。
 また、自社の業種が商業・サービス業に当たるかどうかは、国のパンフレットに例示がありますので参考にしてください。(リンクはこちら

2.対象となる設備は、建物附属設備で60万円以上のもの、器具及び備品で30万円以上のものであることが必要です。中古品は対象となりません。

3.「経営革新等支援機関等」から、経営改善に関する指導及び助言を受けていることが必要です。税制の活用に当たっては、これらの機関が発行する証明書を付けなくてはいけません。
 経営革新等支援機関等とは、国から認定を受けた金融機関や税理士、公認会計士など、または、商工会議所や商工会、中小企業団体中央会、生活衛生営業指導センター、農協、漁協などの団体です。銀行、信金などはほとんどが経営革新等支援機関等に認定されています。
 中小企業経営者の方は、ぜひ一度これらに相談してみてはいかがでしょうか。

■中小企業庁ホームページ 商業・サービス業の設備投資を応援する税制ができました
http://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/zeisei/2013/0401ZeiseiKaisei.htm

2013年5月8日水曜日

中部経済新聞に「まおちゃんのおつかい便」が


 三重県紀北町である女子大生が起業した「まおちゃんのおつかい便」のことが、中部経済新聞にかなり詳しく載っていました(平成25年5月4日付け)。

 「まおちゃんのおつかい便」とは軽トラックを使った移動販売サービスです。
  フィールドにしている紀北町は、三重県南部の東紀州と呼ばれる地域にあって、豊かな自然に囲まれ、かつては漁業・林業が盛んでした。
  しかし現在は人口減少が顕著であり、自動車が運転できない高齢者が日々の買い物にも難儀する、いわゆる「買い物難民」問題が深刻な地区も町内に点在しています。

 おつかい便の経営者である東真央さんは、地元紀北町の出身。皇學館大学3年在学中にこのビジネスを始めたそうです。
  就活の時期を迎えても自分にはどんな仕事が合うのかがピンと来ていませんでしたが、ある時、買い物難民の高齢者が移動販売を利用しているニュースを見て、すぐの自分の祖母のことを思い出したそうです。

2013年5月7日火曜日

コンピュータが仕事を奪う「機械との競争」

 先日、プロ棋士とコンピュータの将棋ソフトが対決したニュースが世間を騒がせていました。この種の対決は、永らくて人間(プロ棋士)が勝利を収めていましたが、ついに今回はコンピュータに負け越したらしく、チェスと違って駒が再利用できるという複雑なルールの将棋ですら電脳が人間を凌駕しつつあることがある種の脅威感を持って報じられていました。

 この本、E・ブリニョルフソンとA・マカフィーの共著 機械との競争(日経BP社) は、まさしく、プロ棋士も打ち負かす、コンピュータの加速度的な発展が人間の雇用を減少させつつある現状と、その対処法を提言している非常に興味深い本です。

 2011年のアメリカは2007年から2009年にかけての大不況を脱し、景況の回復が顕著でした。
 GDPは7.4四半期の間に2.6%にもなり、設備投資も短期間でピーク時の95%までに回復します。アメリカ企業の多くが史上最高の収益を上げましたが、同時に失業率は9.1%に高止まったままでした。
 ICTなど新たな産業が11万7千人の新規雇用を生み出したものの、大不況期に職を失った1200万人をリカバリーするにはほど遠い状況でした。まさに雇用なき景気回復だったのです。

2013年5月6日月曜日

京都町家あじき路地に行ってみた

 京都の東山五条にある 京都町家あじき路地 に行ってきました。
 何年か前にテレビで放映されていたのを見て、一度行ってみたいと思っていたのですが、なかなかその機会がありませんでした。
 京阪の清水五条駅から徒歩数分ほど。有名な清水寺や、六波羅蜜寺などの観光スポットとはやや離れた住宅地の真ん中にあります。


 路地は「ろうじ」と発音します。
 町家が密集している京都では、表通りから奥へと細い路地(世古)が続いているのを良く見かけます。路地の入り口には小さな門があって各戸の表札が掲げられており、単なる通路の役割以上に、コミュニティの最小単位という位置づけを持っています。

誰か!あのひと痴漢です!!

 ゴールデンウィーク後半、はんわしは関西方面に行っていました。
 近鉄からJR環状線に乗り換え、さらに山陽本線の新快速に乗ると、梅田にグランフロント大阪なる複合施設がオープンしたばかりのせいもあってか、車内はめちゃめちゃに込んでしました。

 まったく僥倖としか言いようがないのですが、わしの前に座っていた人が次の駅で降りたので、わしら夫婦はその席に座ることができました。嫁と車窓を眺めつつ「神戸って都会やなー」みたいな与太話をしながら揺られることしばし。
 新快速が都心の駅に着きドアが開くと、その瞬間、車内に女性の声が響きました。

 「誰か、あの人、捕まえてください。あの人、痴漢です。捕まえてください、痴漢です!」

 車内は一瞬固唾を呑んだような緊張感が走ります。

 わしが見ると、確かに男性が混雑したホームを全速力で駆けて行くのが見え、その後を女性が叫びながら走っていきます。


2013年5月3日金曜日

新任者のための「商工振興」入門(その8・最終回)


1 日本経済の流れ(おさらい)
  1-1 明治から高度成長まで
  1-2 ニクソンショックからバブル崩壊まで
2 商工振興の概説
3 商工振興の具体策(企業誘致編)
4 商工振興の具体策(中小企業対策編)
5 既存施策の限界 ~何が経済を成長させるのか~
6 基本法改正後の商工振興策
7 新しい商工振興策


7 新しい商工振興策

 ICT化は革命とも呼ぶべき大きな変化でした。
 デスクワークの効率化と省人化が進み、アウトソーシングが一般的となります。ネット通販(EC)など新しいビジネスが生まれ、ものづくり産業でもCADやEDIが普及します。
 情報が世界中で瞬時に共有され、特定のコミュニティに属しないと情報が得られないという優位性は薄まります。また、ハードウエアを制御するソフトウエアの重要性が強く意識されるようになり、ものづくりの概念も大きく変化しました。

 モジュール化とは、自動車組み立てとパソコン組み立ての例がよく用いられます。
 自動車はエンジンでガソリンを燃やし、その力を駆動部に伝達し、油圧や電気で制御する製品です。それぞれの部品は全く異質で、それを最適に組み立てるには「すり合わせ」と呼ばれるスキルが重要になります。それは職人芸とチームワークで支えられる、日本独特の強みとされていました。
 パソコンはこれとは反対で、CPU、メモリ、ハードディスク、モニターなど個別ユニットを全世界共通のインターフェイスで接続していく組み立て方法です。きわめて合理的で、匠の技も不要です。モジュール化した工業では、データさえあれば部品調達から組立加工まで全世界のどこでもできるものとなり、人件費が安いアジアに世界中から生産がシフトするようになりました。

2013年5月2日木曜日

新任者のための「商工振興」入門(その7)


1 日本経済の流れ(おさらい)
  1-1 明治から高度成長まで
  1-2 ニクソンショックからバブル崩壊まで
2 商工振興の概説
3 商工振興の具体策(企業誘致編)
4 商工振興の具体策(中小企業対策編)
5 既存施策の限界 ~何が経済を成長させるのか~
6 基本法改正後の商工振興策
7 新しい商工振興策


6 基本法改正後の商工振興策

 前回は、資本、労働、全要素生産性(イノベーション)の重要性を説明しましたが、ここで地域経済の担い手である中小企業に再びフォーカスして振興のあり方を考えてみます。

 中小企業の振興については、昭和38年に制定された「中小企業基本法」が施策の理念や方向性を定めています。
 この時期は高度経済成長が本格化していましたが、中小企業とは「経済的な弱者」であり、「過少過多」の存在と捉えられていました。大企業との格差を解消するため、事業の高度化と協同化が進められたことは前述のとおりです。しかし時代は大きく変遷して、今までの中小企業振興策には限界も見えてきました。


2013年5月1日水曜日

新任者のための「商工振興」入門(その6)


1 日本経済の流れ(おさらい)
  1-1 明治から高度成長まで
  1-2 ニクソンショックからバブル崩壊まで
2 商工振興の概説
3 商工振興の具体策(企業誘致編)
4 商工振興の具体策(中小企業対策編)
5 既存施策の限界 ~何が経済を成長させるのか~
6 基本法改正後の商工振興策
7 新しい商工振興策


5 既存施策の限界 ~何が経済を成長させるのか~

 ここでやや視点を変えて、経済の成長のためにはどのような手段を講じたらよいかを考えてみます。
 一般的に、ビジネスを通じて新たな価値(付加価値)を生み出すための要素は3つに分解されます。
 一つ目は、「資本」です。生産や販売・サービス提供のためには設備が必要であり、その他もろもろの運転資金が必要です。この金額が大きければ大きいほど、生み出す価値は大きくなるでしょう。
 二つ目は、「労働力」です。労働に従事するマンパワーが多ければ多いほど、有能であれば有能なほど、やはり生み出せる価値は大きくなります。
 三つめは、「生産性」です。(資本と労働以外のすべての要素という意味で「全要素生産性」(TFP)と呼ばれます。)このTFPに大きな影響を与えるのが「イノベーション」と呼ばれる概念です。

 産業が大量生産・大量消費型の時代は、資本や労働力を多く投入すればそれに比例して大きな付加価値を生むことができました。しかし産業が高度化・複雑化してくると、少量でも価値の高い商品(製品やサービス)が多く登場してきます。これらに密接な関連を持つのがイノベーションです。