2013年9月30日月曜日

【読感】鉄道忌避伝説の謎


 もう何十年も前のこと。
 国鉄関西本線の伊賀上野駅に降り立った時の印象を、今でもわしはまざまざと覚えています。
 駅前には郷土の偉人である俳聖・芭蕉の像が建つのみで、商店もなく、それどころか民家もあまりない不必要にだだっ広い広場があるだけ。
 はるか遠くの南の方角に伊賀上野城が望め、市の中心地はあのあたりにあって、駅は市街地から北へ数キロも離れていることを知った時、子供のころ確かに学校で教わった気がする「鉄道敷設に反対した結果、町からうんと離れたところに鉄道が通った」という話はこれのことかあ、と納得したのでした。

 ちなみに、伊賀上野には私鉄(近鉄)も通っていますが、これまた市街地のはるか南を通っており、つまりは国鉄も近鉄も両方とも駅がものすごく離れており、せっかく奈良や大阪と直通できる地勢でありながらその恩恵に浴せていません。(国鉄伊賀上野駅と市街地、さらに近鉄伊賀神戸駅を結ぶため、大正になってわざわざ電車が敷設されたほどです(現在の伊賀鉄道)。)

 しかし、この本、鉄道忌避伝説の謎 ~汽車が来た町、来なかった町~ 青木栄一著(吉川弘文館歴史文化ライブラリー)によれば、蒸気機関車が吐く煤煙や火の粉で農作物が被害を受けるとか、鉄道にお客が取られて街道や宿場が寂れるとか言って、鉄道敷設予定地の住民がこぞって反対したという、いわゆる「鉄道忌避運動」は、そのほとんどに物的な史料がなく、伝説、虚構と考えられるとのことです。

2013年9月29日日曜日

高校生国際料理コンクールで相可高校が1位に!

ISSCC

 オーストラリア調理師連盟クイーンズランド州支部(AustralianCulinary FederationQueensland)が毎年実施している、高校生国際料理コンクール(International Secondary Schools Culinary Challenge=ISSCC)が、日本で初めて、平成25年9月23日に三重県で開催されました。

 コンクールには、日本、オーストラリア、ニュージーランド、ニューァレドニア、台湾、タヒチの6カ国・地域の9チーム(1チーム2名)が出場し、日本から出場していた三重県立相可高校食物調理科3年生のチームが総合1位に輝きました。
 相可高校はこの大会に6年前から出場していますが、最高位は第2位であり、総合1位は念願だったとのこと

 相可高校チームのメイン料理は「牛フィレ肉のステーキプロバンス風 焼きリゾットを添えて」というものだそうです。
 報道によると、しょうゆをベースにしたソースが審査員の好評を博したほか、包丁や調理器具の扱いも高い評価を得たと報じられています。(毎日JP リンクはこちら

2013年9月26日木曜日

尾鷲高速道路開通記念イベント

 尾鷲高速道路開通記念イベントのご案内なるチラシをいただきました。

 三重県尾鷲市は紀伊半島の南東、三重県でも南部に位置しており、リアス式のか複雑な海岸線で熊野灘に面しているため、台風が接近すると必ずテレビで中継されるという微妙なポジションにあります。
 しかも背後には急峻な紀伊山地の山塊が迫っており、つまりは眼前が外洋、背中が高山なので、湿った海風が山の斜面に当たって冷やされ、それが直ちに激しい雨となって降り注ぐ、本州で有数の多雨地帯でもあります。

 このような環境は木の生育には適しており、良質な「尾鷲ひのき」が有名です。また、多種多様で豊富な海産物があり、地理的に他の地域と隔絶され、独特な食文化が色濃く残っていたせいもあって、魚介類の加工品の多様さ、味わいの深さもまた特筆すべきものがあります。

 そのような自然豊かな尾鷲市に、今年、一大革命が起ころうとしています。

2013年9月25日水曜日

伊勢神宮の参拝者数が過去最高に

msn産経ニュースより
伊勢神宮の今年1月から9月20日までの間の参拝客数が900万人に達し、統計を取り始めた明治28年以降、最も多かった平成22年(883万人)も超え、過去最高の人数となったことを各紙が報じています。
 伊勢商工会議所御遷宮対策事務局は、今のペースが続けば年間では1200万人に達すると推測し、伊勢市は当初1000万人としていた年間の参拝者予測数を1300万人に上方修正したとのことです。

 このブログではたびたび、「遷宮神風論」を取り上げています。(リンクはこちら
 今回の第62回御遷宮においても、図らずもその説が裏付けられた格好となりました。

 msn産経ニュースが、その原因について有識者による興味深い意見を掲載しています。(グラフもmsn産経ニュースから引用しました。)

2013年9月24日火曜日

女将インターンシップが那智勝浦で

 紀南新聞onlineが、新たなビジネスを提案 女子大生が旅館女将など体験 という記事を掲載しています。(平成25年9月22日付け リンクはこちら

 記事の内容は、9月17日に和歌山県那智勝浦町商工会館で開催された、女子大学生によるビジネスモデル発表会についてです。
 これは、旅館の「おもてなし」文化を体験し、地域で起業できるビジネスモデルを考える目的で、武田経営研究所(武田秀一代表)が主催した短期体験型インターンシッププログラム「女将インターンシップ」の一環として、成果発表の位置づけで開催されたものです。
 武田経営研究所では、過去に三重県津市(榊原温泉)や鳥羽市などの観光地で「女将インターンシップ」を開催していますが、第10期目に当たる今回は、和歌山県東牟婁郡太地町にある 花いろどりの宿 花游で実施されたものであり、和歌山県での開催は初めてとのことです。

 このブログでも、平成21年に鳥羽で開かれた「女将インターンシップ」の成果発表会(ビジネスプラン発表会)の様子を書いています。(リンクはこちら
 また、武田秀一さんがブログ「あなたにピッタリの開業が見つかる」で今回の女将インターンシップについて書いています。(リンクはこちら

2013年9月23日月曜日

まつさか「まちゼミ」が日経新聞に


 先日の日本経済新聞朝刊に「まちゼミ 商店街再生に光」という特集記事が載っていました。

 商店街は全国的に低落傾向で、長年それに歯止めがかかっていません。都市構造の変化、特に幹線道路や官公庁など郊外化や、消費者のライフスタイルの変化や嗜好の多様化はもはや留めようがないので、商圏人口が比較的多いとか、専門店や高級店が多い買い回り型の商店街はまだしも、商店街のうちでも圧倒的多数を占める近隣型(最寄品型)の商店街は、今後も相当厳しい戦いが続くことでしょう。
 そのような中で、全国的に注目を集めているのが「まちゼミ」というイベントです。

 
 日経新聞の記事では、「まちゼミ」とは何か、について、「商店街の店舗一店一店のファンを作り出そうと、対面販売に強みを持つ専門店(はんわし注:商店街のお店の意味。つまり、専門店でないお店では成り立ちにくいということ)が、商品に関する店員の豊富な知識を伝え、それを入り口に顧客を開拓するもの」と説明されます。

2013年9月21日土曜日

市町村主体の創業支援策が創設されるとか

 時事通信社の地方公務員向け業界紙(現在はインターネットですが)の「官庁速報」によると、経済産業省が、市町村主体の創業を支援する制度を創設し、登録免許制の減額措置を盛り込むとのことです。(平成25年9月19日付け)

2013年9月20日金曜日

半導体漫遊記を読んで考える


 このブログでも時々ネタに、いや、情報源に活用している伊勢新聞ですが、その連載コラムの一つに、湯之上隆氏による「半導体漫遊記」というものがあります。

 湯之上氏は日立で半導体の開発や製造に従事した経験をお持ちで、退社された現在は微細加工研究所の所長に就任しておられます。日本の半導体産業が国際競争力を失っていく現状を描いた「日本『半導体』敗戦(光文社ペーパーバックス)」などの著作をはじめ、雑誌、新聞などでも経済や技術開発をテーマにした論評をよく見かけます。

 さて、その伊勢新聞の半導体漫遊記ですが、平成25年9月17日付けの第67回は「無駄に多い研究開発費」というものでした。

 三重県四日市市には東芝の半導体工場があります。現在でも国内最大級の規模であり、NAND型のフラッシュメモリを生産しています。先月は、アメリカ半導体製造大手のサンディスク社と共同で、4000億円を投資して新しい工場を増築することも発表しています。
 エルピーダメモリを筆頭に苦境が続く半導体産業の中で、唯一気を吐いているのが東芝四日市であり、巨額の設備投資は多くの雇用も生み出すでしょうし、地元ではいいこと尽くめのように思われていますが、湯之上氏はまったく別の視点で興味深い指摘をしています。

2013年9月19日木曜日

伊勢には伊勢丹がない


 伊勢丹が、トレードマークになっているタータンチェック柄の買い物袋を55年ぶりに新調すると発表し、話題を集めています。現在のデザインは、緑地に赤と黄色の格子があしらってありますが、10月30日からリニューアルされるデザインは色がやや青みがかって明るい感じとなり、格子も大きくなます。

 さて、伊勢丹は日本のファッション界をリードしており、店のコンセプトやファサードといった店舗作りも多数のエピゴーネンを生み出すほどに洗練されています。

 しかし、そもそもなのですが、なぜ「伊勢」丹という名前なのでしょうか。そして、なぜ三重県伊勢市には伊勢丹がないのでしょうか?

 伊勢丹ホームページの企業情報によると、伊勢丹は1886年(明治19年)11月、東京・ 神田旅籠町に「伊勢屋丹治呉服店」として創業されたとあります。関東大震災後に百貨店形式になったとあるので、それまでは当時ほとんどの呉服屋(勧工場)がそうだったように、お客は履物を脱いで下足箱に入れて入店するスタイルだったのかもしれません。
 株式会社となり、さらに新宿本店がオープンしたのは1933年(昭和8年)のことでした。

2013年9月18日水曜日

中小企業への誤解

 日曜日の中日新聞朝刊にはサンデー版というオマケみたいな別刷りが付いてくるのですが、今週の日曜、平成25年9月15日付けの特集は、「日本の中小企業」というものでした。

 中小企業は地味な存在です。統計では日本の全事業所数のうち99%は中小企業であり、正規・非正規含めた全労働者の70%以上も中小企業で働いているのですが、あらためて中小企業の定義であるとか、実像を知っている人は、関係者以外あまりいないと思います。
 
 つまり、一般の人が「中小企業」と聞いて浮かぶイメージは案外にぼんやりしたものです。
 それが、この地方を代表する中日新聞で取り上げられていたので目を通してみました。

 記事の中では、中小企業の定義について、製造業に属する事業者ならば資本金が3億円以下か、常時雇用する従業員が300名以下のどちらかに当てはまれば中小企業になる、という中小企業基本法の定義が示されています。
 また、「中小企業の景気はどうか?」の説明は、中小企業基盤整備機構による中小企業景況調査の結果が引用され、DIはマイナスであるもののそのマイナス幅は3期連続で減少しており、「景気は持ち直しの動きが見られる」とあって、コンパクトにうまく説明しています。

2013年9月17日火曜日

新選組・芹沢鴨暗殺に新説

 歴史研究家のあさくらゆう氏が、幕末に京都で活躍した新選組(新撰組)の首魁、芹沢鴨が暗殺された原因について新説を発表したことが各紙に報じられています。
 芹沢は水戸の郷士(下級武士)出身であり、1863年(文久3年)2月、徳川幕府が京都の治安維持に当たるための浪士隊(新選組の前身)を江戸で募集した際に、腹心の部下とともに参加しました。
 浪士隊は上京後たちまち運営方針をめぐって分裂し、大部分は江戸に戻りますが、芹沢ら水戸出身の一派と近藤勇を筆頭とする江戸・試衛館道場の一派は京都に残ります。その時、京都守護職であった会津藩主松平容保あてに嘆願書を提出し、会津藩の「お預かり」として召抱えられることに成功。「新選組」を名乗った際の初代局長となった人物です。

 小説やドラマに出てくる芹沢鴨はたいてい悪役です。
 実際、彼は神道無念流免許皆伝の剣術の達人であり、水戸天狗党の乱に参戦するなど修羅場も数多く踏んでいます。非常に豪胆だった半面、大変に短気であり、頭に血が上ると前後の見境がなくなる危険人物でもありました。

2013年9月16日月曜日

台風一過の伊勢神宮・内宮に行ってみた

 大型の台風18号は、紀伊半島南東部に接近し、今朝未明に愛知県豊橋市付近に上陸しました。伊勢市でも昨日の午後から雨と風が猛烈になり、夜中じゅう、激しい暴風雨でした。
 今日(9月16日)早朝には小康状態となったので、思い立って伊勢神宮内宮(ないくう)に参拝に行きました。(台風の被害に遭われた方には心からお見舞い申し上げます。)

 
 
内宮は太陽神であり皇室の祖先である天照大神をお祀りしていますが、境内は広大で神聖な雰囲気を醸し出しており、春夏秋冬どの季節も、早朝から日没直前までどの時間帯も、それぞれに趣があって荘厳さを感じる空間です。
 これは不謹慎な物言いですが、悪天候の時もそうで、雨、霧、雪といった天気や、大風、大雨の直後(台風の最中は拝観停止となる)なども森の精霊と遭えるような独特の雰囲気となります。

2013年9月15日日曜日

昨日開通した第二伊勢道路を走ってみた

 昨日(平成25年9月14日(土))に開通した、国道167号バイパス、通称「第二伊勢道路」を走ってきましたのでレビューします。

 簡単に地理的な話をすると、伊勢神宮などがある三重県伊勢市と、真珠養殖や志摩スペイン村その他の観光施設やリゾート施設がある志摩市の間を結ぶ道路は、国道167号のルートと、県道32号伊勢磯部線(通称「伊勢道路」)のルートの、大きく2つの幹線ルートがあります。

 このうち国道167号は、伊勢市から東回りに、二見町、鳥羽市を通って志摩市に至ります。
 伊勢道路(県道)のほうは、伊勢神宮内宮近くからうっそうとした山林地帯の中を通って志摩市に至ります。
 距離的には伊勢道路の方が近くて、通行量も多いのですが、全線二車線。しかも急カーブや急坂の連続で、慣れないと少々運転が難しい道路です。
 大きな問題は、伊勢神宮内宮の周辺が恒常的に大渋滞するため、ひどい場合は伊勢市内から伊勢道路に進入するまでに30分以上もかかってしまうという深刻な事態がしばしば発生することです。

2013年9月14日土曜日

モクモクが「明日のえがお大賞」を公募中


 食肉加工や食品製造、レストラン、温泉施設など、農畜産業を中心に多様な関連ビジネスを展開する、いわゆる6次産業ビジネスにおいて、日本を代表するアグリビジネス企業である
伊賀の里モクモク手づくりファーム(三重県伊賀市)が、食育、環境、福祉の各活動に取り組む個人と団体を応援するプロジェクト「明日のえがお大賞」を立ち上げ、応募を広く呼び掛けています。

 このプロジェクトは、農業を通じた食育活動の推進など、モクモクの取り組みに共感する人や団体に、活動資金として賞金を活用してもらおうという事業で、公募するのは「食育」、「環境」そして「福祉」の3部門。
 審査を経て、それぞれの最優秀賞には50万円が贈呈されるほか、優秀な活動には特別賞が授与されるとのことです。

2013年9月12日木曜日

ビジネスモデル競争で負ける三重県

今週の週刊東洋経済(2013年9月14日号)の「新成長ビジネス100」というタイトルに何となく惹かれて読んでみました。

 当然ですが、企業はビジネスの成功を目指して日々努力しており、どのような分野のマーケットが成長しそうなのかを血眼になって探しています。成長可能性の高い市場をライバルに先んじて見つけ、そこにいち早く進出すればビジネス競争で圧倒的な優位に立てるからです。

 そのような成長分野は、基本的には企業が自分で探すものです。
 しかしながら、政府(国や地方自治体)が作る「成長戦略」なる作文にも、どの分野に成長性があるかを政府が勝手に(まあ、それなりの合理的な裏付けはあるにせよ)決定し、それに政府の支援を集中させようという「ターゲティング戦略」が必ず登場しますし、それに期待してお墨付きのある成長分野に参入しようという他力本願な企業も少なくありません。

 しかし、高度経済成長期のキャッチアップの時代ならともかく、成熟社会となったこの20年、政府によるターゲティング戦略はほとんど失敗しています。
 またぞろ安倍内閣の成長戦略でもエネルギー、次世代インフラ、医療健康産業、農業などが挙げられているのですが、このような分野に潜在成長性があるのは誰が見ても自明のことで、したがって参入してくるライバルも多く、政府が支援してもビジネスとして成功できるのはごく一部の勝者に過ぎないでしょう。つまり、産業全体の底上げ効果のほどは疑わしいのです。
 なので、ここはお上のパターナリズムでなく、週刊東洋経済という民間ジャーナリズムの眼で、どのような産業分野に注目し、その中で活躍する企業はどのようなものがあると見立てているのかにわしは興味を持ったのでした。


2013年9月11日水曜日

夏休み中の三重県への観光客数が大幅増加

 三重県が今年平成25年の夏休み期間(7/20~9/1、44日間)中の県内主要観光施設(19施設)の入込客数を発表しました。
 それによると、観光客数は608万976人で、昨年の489万3713人と比較すると、24.3%もの大幅な増加となりました。
 今年は昨年よりも調査期間が2日短かったにもかかわらず、13施設で観光客数が増加しており、現在と同じ調査方法になった平成22年以降で最多の観光客数だったとのことです。(三重県庁ホームページへのリンクはこちら
 原因としては、やはり好天に恵まれた(雨が少なかった)ことに尽きるでしょう。お盆期間中の利用客数を公表しているJR東海も管内の鉄道利用者数が4%増加した理由として天候を挙げています。

 
 また、今年が20年に一度の式年遷宮に当たる伊勢神宮で、観光客が大幅に増加していることも挙げられます。
 参拝客は、内宮(ないくう)で89・9%増の105万2517人、外宮(げくう)では同191・9%増の65万3972人となりました。ほぼ倍増していることになります。
 わしは少なくとも月に1回は休日の散歩がてら伊勢神宮(外宮・内宮)に行きますが、今年は感覚的に外宮は昨年の3倍、内宮も1.5倍から2倍くらいのお客さんであるように感じます。人で溢れている感じです。

2013年9月10日火曜日

高価でも国産を選ぶ、本当に?

 日本政策金融公庫が、今年7月に全国の20歳代~70歳代の男女2千名を対象に実施した平成25年度上半期消費者動向調査の結果を発表しました。

 これによると、消費者の食の安全や国産志向は回復傾向にあることが顕著であり、かつ、値段が割高でも国産を選ぶと回答した消費者が増加しているとのことです。
 まず食の志向について聞いたところ、「健康」(44.3%)、「安全」 (23.0%)、「国産」(17.7%)、「美食」(13.5%)などが上位を占めました。
  一方で、「経済性」(注:食品の価格が安いこと)の志向は33.4%、「手作り」は19.9%となり、前回調査から低下しているとのことです。
  また、食品を購入する際や外食の際、それが国産品かどうかを気にかける割合は、24年7月実施が過去最低の割合だったのに対して2半期連続で上昇しており、国産志向が鮮明になっています。

日本政策金融公庫HPより

2013年9月9日月曜日

石本果樹園がアテモヤから転進へ

   三重県最南端の町、紀宝町(きほうちょう)で三代続くミカン農家として活躍している石本果樹園が、ブログで今後アテモヤの生産・販売を縮小していくと発表しました。

 アテモヤとは、11月頃が最盛期の果実(フルーツ)です。大きさは大人の握りこぶし1つ~2つ分くらいあり、表面は薄いグリーン色で、愛知万博のマスコットキャラクターだった「キッコロ」みたいな形をしています。
 ちょっとグロテスクな外見なのですが、中の実は純白でクリーミー。糖度が20~25度という国内栽培のフルーツ最大級の上品な甘みがあり、別名「森のアイスクリーム」といわれるほど美味な高級果実です。

 日本で本格的に栽培が始まったのはここ10年ほどのことです。石本果樹園はいわばアテモヤ栽培農家の草分けであり、まだまだ一般消費者にはなじみが薄いアテモヤのPRと情報発信にも精力的に取り組んできていました。
 栽培・販売を始めて10年目になることを節目に、三重県内の6名の農家が新しく結成する「三重アテモヤ出荷組合」にアテモヤの普及啓発の仕事は引き継いでいくとのことです。

2013年9月8日日曜日

【読感】市長「破産」 住民訴訟の実態を小説で学ぶ

たまたま数日前ですが、三重県内の某市役所が元市長(すでに政界を引退している)を訴えていた民事裁判で、元市長が地裁から1億7785万円の支払いを命じる判決を受けたというニュースが伝えられていました。

 元市長が、市から訴えられる。

 その発端となったのは、この元市長が現役時代、市の施設建設のために購入した土地が著しく高額であり、そのように適正価格をはるかに上回る代金を市費で支払ったのは違法な支出であって市に損害を与えたので、市長が個人的に弁済すべきだという、いわゆる「住民訴訟」を起こされ、6年前に元市長の敗訴が確定していたためです。

 住民訴訟とは地方自治法に規定された特殊な形態の訴訟のこと(地方自治法242条の2)です。
 首長(都道府県知事、市町村長)や職員が、職務に関して違法な行為を行った場合、住民が、地方自治体に代わって首長に対し、違法な行為の差し止めや損害賠償の請求などができる訴訟であり、有名なのは業界で「四号請求」と呼ばれる、首長などの違法な支出に対して住民が損害賠償を請求できる住民訴訟です。

 全国に2000ほどある地方自治体の中には、法的に正当性が説明できない ~地方自治法や地方財政法、民法などの法令に違反している可能性が高い~ 財政支出(予算執行)が首長のトップダウンで強引に実行されたり、秘密裏に実行されたりすることも少なくなく、住民訴訟を起こされる事例も多数にのぼります。
 そのような住民訴訟の実態を「小説」も交えてわかりやすく説明したのが本書
 市長「破産」 吾妻大龍著 信山社新書 です。
 この本、非常に面白いので、地方公務員(特に行政職)の方にぜひ読んでいただきたいと強くお勧めします。

2013年9月7日土曜日

補助金の効果は疑わしい

 製造業に従事している中小企業にとって、いわゆる「アベノミクス」に関連した国による大規模な財政支出の目玉施策であった、「ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金」の採択結果が、過日公表されました。(リンクはこちら

 平成25年6月~7月の間に募集された、いわゆる2次公募分で、全国からの申請11926件について審査を行った結果、5612件が採択されました。
 この補助金については、第1次募集時の第一次締め切り分で742件が、第二次締め切り分で4162件がすでに採択されており、合計で10,516もの中小企業に対して一社当たり1千万円近くの補助金が交付されることになります。

 この事業の予算額(平成24年度補正予算)は1000億円。中小企業に対しては、製造業向けのほかに、商店街活性化や人材育成、海外展開支援などたくさんの補助制度がアベノミクスで作られたため、中小企業向けの補正予算総額は5434億円にも及びます。

 では、この、「ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金」の波及効果はどれほどのものが期待できるのでしょうか。

2013年9月5日木曜日

H&Mがついに三重県へ

流通ニュース より

  流通ニュースによれば、イオンが三重県員弁郡(いなべぐん)東員町に建設している「イオンモール東員」が11月23日(土)にオープンすることが決定しました。(9月4日付け)

 敷地は14万㎡で、3階建延べ床面積8万4千㎡の規模であり、キーテナントのイオン東員店のほか、シネコン(イオンシネマ10スクリーン)と家電量販店のジョーシン、さらに専門店155店が入居するとのことですが、何と言っても注目されるのは三重県初となるH&Mが出店することです。

 いうまでもなく、H&Mはスウェーデンを発祥の地としたアパレルの世界的チェーン店です。高いファッション性を持つアイテムを、徹底したコスト削減による低価格で販売する、いわゆる「ファストファッション」のトップランナーであり、日本では平成20年に銀座店がオープンしたのを皮切りとして、主に首都圏と大阪圏を中心に28店舗が展開しています。

 わしも名古屋にあるH&M松坂屋店や東京の新宿店は覗いて見たことがありますが、いかにも北欧風というのか、色使いのセンスが卓越している商品が多く、全体に若者向けで、おっさんのわしはウエスト78cmのチノパンとかを見て、ハタチの時ならサッと穿けただろうに・・・などと思いながら店内をうろちょろするばかりでした。

2013年9月4日水曜日

那智黒石 広辞苑誤記をチャンスにしては

熊野市物産振興会HPより 那智黒石工房仮谷梅管堂
 三重県熊野市からしか産出されず、三重県伝統工芸品に指定されている「那智黒石」について、
日本を代表する辞書「広辞苑」に、和歌山県の那智地方で産出する云々と、誤った説明が掲載されていることが伝えられました。

  那智黒石は高級碁石や高級すずりの原料となる漆黒色の緻密な粘板岩であり、採掘されるのは三重県熊野市神川町周辺のみで、実際にはこれまで那智地方で採掘されたことはないそうです。

  熊野市教育委員会によると、那智黒石は熊野古道の巡礼者らの土産品として販売されてきたため、明治期以降に土産としての需要が高まると、和歌山県那智勝浦町の「熊野那智大社」周辺でも販売されていたことから混同した可能性があるとの見解のようです。(毎日新聞より)
 熊野市は、1997年ごろに184種類の辞書・事典を調べたところ、多くに「那智地方産」などの表記があったため訂正を申し入れた経緯があるそうです。

2013年9月3日火曜日

お白石持ち行事ボランティアを終えて

 今日は、晴れているかと思えば突然豪雨になり、それがやむと強い日差しが降ってくる、変わりやすい天気でした。
 そんな中、7月27日から9月1日まで、都合20日間にわたって行われた第62回神宮式年遷宮のお白石持ち行事「特別神領民」に関わる市民ボランティアスタッフの解団式が行われました。


 この特別神領民についてやボランティアについては、以前このブログにも書きましたので、詳しくはこちらを参照してください。わしも伊勢神宮の内宮と外宮で都合4回ボランティアしました。

伊勢神宮「お白石持行事」ボランティア募集(2013年5月18日)

「お白石持ち」ボランティアに行ってきた(2013年7月28日)

 合計で7万3千人もいた特別神領民の奉献は酷暑の中で行われたので、高齢者を中心に多数の熱中症が発生したことはやむを得ないことだと思います。それよりも、大きな事故もけが人もなく無事行事が終了したことは、御遷宮対策委員会をはじめ運営サイドの方々、そして2千人近くの市民ボランティアの努力の結果だと思います。本当に素晴らしいことだと思います。

2013年9月2日月曜日

バ×バイトの功罪

 今年、2013年の世相を表す出来事として必ずや人々に記憶されるであろうことは、勤務先の飲食店やコンビニで「悪ふざけ」の写真を撮り、それをツイッターなどに投稿するオカバなアルバイター、いわゆる「バ×バイト」たちの愚行でしょう。

 彼らのほとんどは十代から二十代で、仲間内のウケを狙って軽い気持ちで投稿したのでしょうが、その多くは炎上し、しかも写真はどんどん他のサイトやブログに転載されてしまい、この拡散を止めることは誰にも不可能です。
 若気の至りの過ちは、社会全体の許容度が高かった昔とは違って、永久にネットの世界の中に記録され、再生され続けます。おそらく彼らが死んだ後も画像は残るでしょう。
 これは本当に気の毒で、被害を受けた勤務店の側から解雇されるとか損害賠償請求されるとかの表面的なことだけではなく、プライバシーが永久に晒され続けるのです。冷静に考えれば実に恐ろしいことです。

 20年くらい前、近い将来はコンピュータが普及し誰でも手軽に使えるようになる「ユビキタス社会」がやって来る、と聞いて、そんなに電子計算機が広まっても誰が何に使うのかいな、などとわしは思ったものでしたが、超小型コンピュータであり、カメラでもあり、放送局でもあるスマートホンというデバイスがまさにこれだったわけです。(これが理想のユビキタス社会の実現はどうかは定かではありませんが。)