2013年10月31日木曜日

笑顔のないレストランで考えた


 今日は出張していたので、お昼はとあるファミレスに入りました。
 忙しいピークはもう過ぎている時間のように見えたし、わし一人だったのですが、店員さんが誰も出てこないので立って待っていると、不思議なことに気付きました。

 よく見ると、店員さんは何人かチラチラ歩いているのですが、誰ひとりこちらを見ず、いや、正確にはファミレスのエントランスによくある例のピンポーンというチャイムが鳴っているので来客に気がつかないはずなどないのですが、気がつかないフリをして、ひたすら着席したお客さんたちに料理を運んでいます。

 そして、料理を運びおわると、さっとバックヤードに戻ってしまうので、もうまったく、こちらから声を掛けるヒマもありません。わき目も振らず、というのはまさにこのことでしょう。

2013年10月30日水曜日

おととがプレリニューアルオープンへ

 尾鷲市にある「おわせお魚いちば おとと」が、9月下旬から行っていた、食堂、売場、厨房、トイレ等の改装工事を終えて、11月2日(土)にプレリニューアルオープンすることが、東紀州(三重県南部の、尾鷲市、熊野市、紀北町、御浜町、紀宝町の2市3町からなる地域)の地域ポータルサイトである 東紀州ほっとネットくまどこ で告知されています。(リンクはこちら

おととは、尾鷲市の特産品(鮮魚、干物、練り物といった水産加工品やお菓子、尾鷲ヒノキの木工品など)の売店と、簡単なフードコートが一体となった施設であり、要するにドライブインと考えればいいでしょう。

 国道42号沿い、高速道路(紀勢自動車道)尾鷲北ICと、自動車専用道路(熊野尾鷲道路)尾鷲南ICとの中間地点にあって、周囲にはコンビニ、スーパー、ホームセンター、回転すし、マクドナルド、パチンコ屋などが集積しており、その中で「おとと」は事実上、尾鷲市の「道の駅」の役割を果たしていると言えます。

2013年10月29日火曜日

白黒テレビで、ピンキラを見ていた

 わしがまだ小学生の、それも低学年だった頃、家の二階にあるテレビはまだ白黒でした。
 何曜日だったかの夜9時から始まる流行歌の歌番組を、わしと、小学生の姉と、まだ独身で同居していた叔母の3人が、二階にあった小さなテレビで見るのが習慣になっていた時期がありました。ただ、わしは必ず途中で寝てしまったのでしたが。
団塊世代の思い出より

 ピンキーとキラーズが歌っていたシーンが思い出されます。
 曲が、大ヒットした「恋の季節」だったかどうかは定かでないのですが、山高帽をかぶってステッキを持ったピンキーが真ん中。
 それを挟んで同じく山高帽をかぶり、ひげをたくわえた男達4人が取り囲み、ダンスを踊り、ステップを踏みながら歌っているのが、子供心にも何だか異様な感じで物珍しく思えたのでした。

 わしがはっきり覚えているのは、字幕(テロップ)に「作曲 いずみたく」という文字が出ていたことです。作曲という漢字は読めなかったのですが、いずみたく なる名前がなぜすべてひらがなで書かれたいたのか不思議に思ったのです。(有名な大作曲家であることは後に知りました。)
 そして、もう一つが、「作詞 岩谷時子」という名前でした。おそらく、谷とか、時、子ぐらいの漢字はかろうじて読めたので、記憶に残っていたのだと思います。(むしろ、字としてより記号として覚えていて、それが頭の中で記憶に後付けされたのかもわかりませんが。)

2013年10月28日月曜日

1992年、マクドナルド・コーヒー事件の真実(マニアック)

 GIGAZINEに、「マクドナルド・コーヒー事件の真実」という記事がアップされています。(リンクはこちら
 この事件(訴訟)は、特に、「製造物責任」とか「消費者問題」に関わっている人の間では非常に有名な(おそらく世界的に有名な)事件です。
 わしも、このような事件があったということは報道で知っていました。その内容はおおむね次のようなものだったと記憶します。

 20年くらい前、アメリカのマクドナルド(もちろん、ハンバーガーの)のドラブスルーで、ある女性がコーヒーを買った。
 しかし、コーヒーを受け取った後、誤って自分の太ももにこぼしてしまい、結果的にやけどを負ってしまった。
 女性は、自分がやけどをしたのはコーヒーが熱すぎたからで、マクドナルドには過失があるとして損害賠償を提訴。
 裁判では女性が勝訴し、被告のマクドナルドから巨額の賠償金を得た。

 この「巨額の賠償金」というのが、この話のポイントです。

 アメリカの法律は、州によってかなり違うそうですが、大企業などが起こした民事法上の不法行為に対しては、懲罰的賠償という制度があります。この制度は日本にはないので、米・日の法律での、大きな違いということができます。

2013年10月26日土曜日

鳥羽の「あまちゃん」の広告効果は2億円以上!?

 さる10月14日、三重県鳥羽市の鳥羽市役所が主体となり、実際の海女など100名の女性市民を公募のうえ、海女のコスチューム(磯着)姿で東京・六本木ヒルズへ上京し、大々的な観光キャンペーンをする、「御遷宮奉祝 海と愛に育まれた鳥羽の祝祭~鳥羽のあまちゃん100人上京!食と祝の祭典」が実施されました。

 その観光PR効果をこのたび鳥羽市役所が公表しましたが、なんと2億2300万円相当にのぼったとのことです。

鳥羽市役所ホームページ「とばコマーシャル」より

 このイベントについては、以前このブログでも紹介しました(リンクはこちら)。
 その時は、「市の予算は860万円」と書いたのですが、実際には国から1千万円、三重県からも200万円の補助金が出ており、総計で2000万円という税金がこのイベントに投入されたことになります。また、もろもろの経費も必要で、事業費の総額は2600万円。
 その結果、初期投資の9倍以上もの効果を上げたというわけなのですが、この数字は大きいのでしょうか、小さいのでしょうか? そもそも、どのように計算して導かれた金額なのでしょうか?

2013年10月25日金曜日

【読感】真珠の世界史 -富と野望の五千年-


 はるか昔の大航海時代、ヨーロッパ人が危険を冒してはるばるアラビアやインド、はてはアメリカ大陸を目指したのは、黄金や銀、香辛料といった宝物を手に入れるためであったというのが定説です。

 しかし、この本、

 真珠の世界史 -富と野望の五千年- 山田篤美著(中公新書) 

によれば、彼らが命を懸けた大きな目的の一つは海の宝石である「真珠」を手に入れることでした。
 紅海や、スリランカ近海、それに南米のカリブ海周辺は真珠貝の産地であり、そこで採れた真珠はヨーロッパで黄金と同じ価値を持っていたからです。

 天然真珠は突然変異で出来たものであり、もともと数千個の真珠貝に1つくらいの割合でしか採取できません。しかも、大きさはせいぜい1mmほどのケシ真珠がほとんどで、奇跡的に採れる数mm大のものも形はひどくいびつでした。
 にもかかわらず、その美しい輝きはヨーロッパの王侯貴族たちを魅了しており、富と権力の象徴として彼らは競って真珠を買い求め、身に着けたのでした。

 やがてヨーロッパは武力でこれらの地域を侵略し始めます。特に真珠の産地ベネズエラなどでスペイン人が現地人の海士(真珠貝を採取する潜水夫)に課した所業は過酷極まりないものでした。
 著者の山田さんによれば、実は日本も同じ目に遭う可能性がありました。マルコポーロの東方見聞録では日本は「黄金の国」であると同時に「丸くて美しい真珠がある国」とも紹介されていたのです(実際に大村湾や英虞湾は真珠が特産で、中国に輸出されていました。)。たまたま地理的に遠かったという僥倖によって、日本は強欲なヨーロッパ人の侵略を免れたのです。

2013年10月24日木曜日

もし三重県中小企業振興条例を作るなら

 三重県が中小企業振興条例を新たに制定するための議論に入っているそうで、過日、知事と有識者が東京で懇談会を行ったことを伊勢新聞が報じています。(10月21日付け リンクはこちら

 実は、三重県にはすでに、平成18年4月に制定された「地域産業振興条例」という条例が存在します。
 三重県内の地域特性に応じて、農林水産業・商工業など地域の産業を振興していこうという内容で、県議会が主導して制定された経緯もあって、一時は全国でも先進的な条例として注目を集めました。
 ただ、この条例は地域産業の主要な担い手である「中小企業」に関して特別な規定を設けていません。その意味では条例制定から5年以上経って、経済情勢、社会情勢の変化を踏まえた改善なり改良なりを議論していくのは、それなりに意義のある事だとは思います。

 なので、この懇談会でも、地域産業振興条例の成果と課題を検証したうえで、それをベースに新たに中小企業を切り出した条例の必要性が議論されているのかと思ったら、どうもまったくそうではなく、「まず新条例ありき」の木に竹を継いだような不連続な議論が行われているようです。(あくまで伊勢新聞の記事を読んだ印象です。)

2013年10月23日水曜日

バーニャカウダって何ですか・・・

 先日の日経MJに(株)日本能率協会総合研究所が行った「家庭の食卓トレンド調査2013」の結果概要が掲載されていました。
 正直、この内容がわしには信じがたいものだったのでメモしておきます。

 まずこの記事のタイトルは 家庭料理の国際化進む 伊「バーニャカウダ」浸透中 というものだったのですが、このバーニャカウダなるものをわしは初めて聞いた(見たというべきか)のでした。
 バーニャカウダってなんですか? シャンプーか何か??

 まずそこから理解できないとこの記事の伝える内容がわかるはずもないので、コトバンクで検索してみたところ、

《「バーニャ」はソース、「カウダ」は熱いの意》イタリア北部、ピエモンテ州の料理。オリーブ油にニンニクやアンチョビーなどを加えて温めたソースに、野菜やパンなどをつけ、フォンデュスタイルで食べるもの。

 とあり、さっぱりわかりません。
 チーズフォンディユのチーズの代わりに「生臭」を使っているってこと?

2013年10月22日火曜日

展示会見学ツアーが面白そう


 最近、わしは中小企業、特に工業(製造業)の会社に行って経営者にお目にかかったり、工場を見学させてもらう機会が多いのですが、今さらながら、「下請け企業」(と言うと、あまりイメージは良くないかもしれませんが)の「品質」、「コスト」、「納期」を厳守する前向きな姿勢や、それだけにとどまらず、発注元の企業(その多くは大企業とか有名企業)としっかりタッグを組んで、要求された難しい加工を安いコストで完成させたり、反対に、新しい加工方法や新しい素材を提案したりするような、技術力の高い中小企業が多いことを再認識させられます。

  しかし、同時に、これらの企業の多くが従来型の下請け・系列関係の中での将来には限界を感じており、自社で価格が決定できる自社ブランド製品の企画開発・製造や、新しい業務分野への進出を志向していることも感じます。
  
 さらに、このような、いわゆる下請型企業では、営業は主に経営者が、今すでにいるお得意さんを中心に行っていて、自社には営業担当社員がいないとか、新規顧客への営業をしたことがない(もっぱら商社経由や、得意先からの口コミでの新規獲得を期待している)企業が少なくないことも実感します。

  発注元企業が海外からの調達を増やし、それどころか自社の生産拠点を海外に移転させることはもはや珍しくはありません。安定した取引先だけでなく、新しい顧客を探すことも、特に今までもっぱら生産のみを専業でやってきた中小企業には強く求められています。

2013年10月21日月曜日

2013年10月19日土曜日

伊勢進富座でA・ヘップバーンを観る


 三重県で唯一の単館系映画館である伊勢進富座に久しぶりに行ってきました。
 ここは、主に独立プロ作品やヨーロッパ、アジアの映画などシネコンにはなかなかかからない作品を中心に上映しています。

 いま、映画は全世界的に、従来のフィルム映写機を使った上映方式から、デジタルデータによって上映する方式に変わりつつあります。
 全国の多くの単館系映画館では資金的な問題などもあってなかなか転換が進んでいないようですが、伊勢進富座では、先月、新たにデジタル映画を上映できるDCPシステムを導入し、10月からデジタル対応の作品上映が始まりました。

 デジタル方式の利点の一つとして、かつてのフィルム方式の「名画」をデジタル画像データに変換し、その上で映像上の汚れや褪色を補正して、新たに鮮明で美しい画像に甦らせる「デジタル・リマスタリング」が可能になることが挙げられます。
 伊勢進富座では今日から、このD・R作品の第一弾である、オードリー・ヘップバーン主演、ブレーク・エドワード監督の「ティファニーで朝食を」の上映が始まったので、見てきました。

2013年10月18日金曜日

値上げ時代の幕開け

 

 大手食品メーカー 味の素は、かつお風味調味料である「ほんだし」を、来年1月4日出荷分から、出荷価格で1グラムあたり約6~7%値上げすると発表しました。「ほん だし」の値上げは1990年6月以来、実に23年ぶりになるとのことです。
 値上げの理由は、円安が進んだことに加えて、原材料の半分以上を占めるカツオが世界的な需要拡大や漁獲規制の強化で値上がりしたためであり、一部の製品では価格は据え置くものの従来より容量を減らす形で実質的に値上げするとのことです。(日経新聞オンラインより。リンクはこちら

 工場マニア、特にコンビナートマニアの方はよくご承知のように、「ほんだし」は三重県四日市市にある 味の素東海事業所 で生産されています。すなわちメイ ド・イン・三重県の世界的商品なのです。

2013年10月17日木曜日

日本茶はなぜ?

 今日は小ネタ。
 先日セブンイレブンのコーヒーマシンのことを書いたのですが、あれ以来、気になることがあります。
 今まで考えたこともなかったのですが、なぜコンビニの利用者の多くは日本人なのに、売っているのは挽きたて、淹れたての「コーヒー」なのか、ということです。どうしてお茶(日本茶)はないのでしょうか。お茶も、熱い淹れたては香りも良いし、おいしいのに・・・・・

 この問題を考えていると、何となく、日本人の食生活の欧風化(というか、脱伝統的日本食化という表現が正しいのでしょうが)によって、日本茶の消費は減っており、コーヒーの消費が増えているのではないか、というような気がしてきます。
 しかし、統計を見ると、どうもそうではないのです。


2013年10月16日水曜日

三重のすごい中小企業(保冷剤編)

 先日、県外に出張する機会があり、ややハイクラスな食材を専門に扱っている「成城石井」をのぞいてきました。
 誠に遺憾ながら、成城石井も三重県内には店舗がないので、このような機会にしかなかなか行くチャンスがないのです。

 そこで家族へのお土産にケーキを購入し、店員さんから「保冷剤入れますか?」と聞かれたので、「お願いします。」と答え、ふと見ると、例の商品でした。


 誰もが絶対に一度は見たことがある。しかし、特別に記憶に残っているとは限らない小さな保冷剤。
 これにはちゃんと名前があります。「スノーパック」と言います。

2013年10月15日火曜日

三連休で東紀州の交通革命を体感してきた

 平成25年9月29日に全通した、熊野尾鷲道路を走ってみました。まさに「交通革命」と呼ぶべき驚異的な体験だったのでレポートします。

 熊野尾鷲道路は三重県南部の尾鷲市(尾鷲南IC)と熊野市(熊野大泊IC)を結ぶ18.6kmの高規格道路(高速道路並みの自動車専用道路)です。
 途中、尾鷲南ICと三木里ICの5kmの区間はすでに数年前から暫定供用されていましたが、このたび全通したものです。

 御承知の方も多いと思いますが、この熊野尾鷲道路ができるまでの尾鷲市~熊野市は、国道42号がほぼ唯一の幹線道路でした。2車線で整備されてはいますが、道路延長は26kmもあり、急カーブ、急勾配が続く道で、途中には矢ノ川(やのこ)峠と佐田坂という2カ所の峠があり、悪天候時には通行止めになることも多かったのでした。
 熊野尾鷲道路は、その国道42号のバイパス道路と位置付けられ、延長が約8kmも短縮されています。道路のほとんどはトンネルと橋梁、盛土であるためで、急カーブも急勾配もまったくなくなりました。


 所要時間も約40分かかっていたものが16分にと驚異的に短縮しました。2013年の日本において、これだけ劇的に時間短縮効果が得られる道路も少ないのではないでしょうか。

2013年10月14日月曜日

肉球雑貨専門店「ホワイトアンドピーチ」に行ってみた

 三重県尾鷲市に、イヌやネコの足裏にある「肉球」をモチーフにした雑貨、いわゆる「肉球グッズ」を専門に販売している、ホワイトアンドピーチなるお店があると聞いたので早速行ってみました。
 まず、尾鷲市のどのあたりにあるのかを調べました。当然ながら商店街や駅があるような中心部に立地していることを想像していたのですが、所在地は、何と尾鷲市九鬼町という、中心部からクルマで20分以上も離れた、海沿いの漁業集落の中にあることがわかりました。

 
 尾鷲市の国道42号を南の熊野市方面に走ると、街並みが途切れたあたりに左方向の国道311号と分岐する交差点があります。その国道311号を道なりに進みます。途中、坂やカーブ、長いトンネルがあったりしてそれなりにスリリングですが、迷うようなことはありません。
 JR紀勢本線の九鬼駅のホームが見えたら、それをいったん通り過ぎたあたりに、九鬼町の集落に入る左方向への分岐点があります。そこから道路沿いに進むこと約1km。建ち並ぶ家々の一角に、肉球雑貨ホワイトアンドピーチの看板を見つけました。
 

2013年10月12日土曜日

伊勢のケーブルテレビ iTV が他社傘下に

 毎日新聞のサイト 毎日.JPによると、三重県伊勢市を中心に、周辺の鳥羽市、度会郡、及び志摩市の一部でケーブルテレビ配信やインターネット事業などを展開する(株)アイティービー(iTV)が、津市に本社があり県内最大手のケーブルテレビ会社 ゼットティービー(ZTV)の傘下に入ることが明らかになりました。
 ZTVは9月末までに複数の株主からiTVの発行済み株式の過半数を取得した模様であり、今後さらに株式を買い増して100%子会社化する可能性もあるとのことです。(記事へのリンクはこちら

 iTVは平成元年、伊勢ケーブルネット(株)として資本金3千万円で設立されました。平成4年から伊勢市内でケーブルテレビ放映を開始。その後、放送エリアを拡大するとともに、インターネットプロバイダ、IP電話などの事業も開始し、増資を繰り返して資本金は21億5千万円となり、同社のホームページによれば、主な株主は、伊勢市、 鳥羽市、 志摩市、 玉城町、 度会町、 南伊勢町といった地方自治体や、 赤福の関連会社である(株)濱田総業、 電気通信工事業の(株)ミック、さらには(株)百五銀行、 (株)第三銀行、 (株)みずほ銀行、 三重信用金庫、 (株)三重銀行などとなっています。

ディズニーランドと伊勢神宮

 言論は自由であるべきだし、誰であっても特定の思想観、政治観、宗教観を誰かから押し付けられたり、逆に誰かに押し付けたりはしないように心がけなくてはなりません。
 しかし、次のような報道を見ると、わし個人は激しい違和感を覚えずにはおられません。

 平成25年10月10日付けの伊勢新聞はこう伝えます。

県・全国商工会連合会研修会 知事、遷宮の効果語る
 県商工会連合会(藤田正美会長)は九日、志摩市のホテルで、全国商工会連合会(石澤義文会長)との合同研修会を開いた。鈴木英敬三重県知事が「千客万来!輝く三重を目指して」と題し、伊勢神宮の式年遷宮の集客効果を語り、首都圏営業拠点「三重テラス」をアピールした。

 鈴木知事は、九月末現在で伊勢神宮の参拝者数が、明治二十八年の統計開始以来過去最高の九百五十二万人を突破し、年間で一千三百万人に達する見込みだと述べ、民間シンクタンクのの試算で経済効果は最大三千億円と話した。「テーマパークと比較しては失礼だが、(東京)ディズニーランドの約二千七百万人に次ぐ」と強調した。(以下、略)


2013年10月10日木曜日

セブンカフェ、異状なし

 ネット上で、大手コンビニエンスストア セブンイレブンの「セブンカフェ」のマシンがけっこうネタになっていることを最近知りました。

 セブンカフェとはセブンイレブンが展開している、挽きたて、入れたての薫り高いコーヒーを提供するサービスです。
 サークルKサンクス、ローソンなど他のコンビニチェーンがコーヒマシンの全店展開を先行する中、セブンはどちらかと言えば後発だったのですが、後れを挽回する意気込みからか、コーヒーマシンのデザインにはあの佐藤可士和氏を起用。
 洗練されたデザインと商品イメージでセブンプレミアムなどのヒットを連発するクリエイターだけに、夏ごろにはマックカフェを抜いて累計1億杯を売り上げるほどの成果を生み出しました。
(わしも実際に飲んでみたのですが、確かに美味しいのです。これはセブンカフェのコーヒーマシンが日本製であり、この企業によって商品化に先だち十分なマーケティングと研究開発が行われているせいもあるのでしょう。)

 しかし、同時に、佐藤氏の洗練されたデザインはシンプル過ぎて、お客からは「どうやってカップを入れるのか」とか「どのボタンを押したらいいのか」とかの質問が出ることも多いようで、困ったセブンイレブン各店は、背に腹は代えられず、セブンカフェにテプラで「ホット」「アイス」とか、「レギュラーサイズはこちらを押す」とかのシールを張り付けたり(もちろんデザインは台無し)、大きなポップを張り付けたりしてお客に説明しようとする対応策を、独自に施す事例が続出しました。

NAVERまとめ #セブンカフェの様子 が各店舗の工夫いっぱいで面白い

 そこで、このことが本当なのか確かめるため、わしもこの一週間ほど、出張の時の昼休みなんかに、せっせとセブンイレブンに入ってみました。


2013年10月9日水曜日

【読感】里山資本主義


 発売後わずか2か月で10万部を突破したという、
里山資本主義 ~日本経済は「安心の原理」で動く~(角川oneテーマ21)
をレビューしてみます。

 わしはこの本を8月に書店で見つけ、著者名がわしが敬服した名著「デフレの正体」の藻谷浩介さんだったので、あまり内容も見ずにぱっと買ってしまったのですが、よく見るとNHK広島取材班との共著であり、藻谷さんが実際に書いているのは「中間総括」「最終総括」とあとがきだけで、2/3はNHKのディレクターが書いているので、その意味ではオビにあるように「デフレの正体」のあやかり商法とも思える作りです。

 実は、この違和感は冒頭の「はじめに」の部分でも強く感じます。
 アメリカが中心となった強欲資本主義がグローバリズムの名で世界を席巻した。それは金融工学という疑似科学を駆使したマネーゲームに過ぎず、リーマンショックによって破綻した。これからは経済成長を志向してカネで買える幸福を追う「マネー資本主義」のではなく、身の丈に合ったもう一つの資本主義「里山資本主義」を追求していくべき、といった、よくありがちな内容です。こういう問題設定の仕方が日本人は大好きです。

 しかし、グローバリズムとは世界の圧倒的多数の人口を占める後進国の人民が、経済的な豊かさと繁栄を追い求めることであり、すでに十分豊かになった先進国の国民が忌避できるものではありません。


2013年10月8日火曜日

日本で一番伊勢えびを売るネットショップ・山藤(やまとう)

MIESC

 公益財団法人 三重県産業支援センター広報誌(季刊)MIESCの、2013年秋号の特集は「地域ブランドを生かす発信力」というものです。三重県南伊勢町の活魚貝類の卸売・加工販売業である(有)山藤が取り上げられています。

  山藤の山本社長に、わしは以前お目にかかったことかあります。
  たしか楽天のカンファレンスの会場で、楽天のコンサルタント社員の方から、「楽天市場で一番伊勢えびを売っているサイトの社長さんです。」と紹介された記憶があります。

  MIESCの記事によると、もともと山藤は家族経営で鰹節や魚の干物を製造していました。
 近くにある観光地・伊勢志摩のホテルや旅館に、食材や土産物用として干物の販売を行うようになって順調に業績を伸ばしましたが、現社長の代に替わった際に、固定客が中心の事業スタイルから脱皮する意味も込めて、新たに鮮魚の販売も開始したそうです。

  その販路開拓の一環として、当時黎明期だったインターネットショップも開設したのですが、当初はなかなか売れずに苦労したとのこと。実際にパソコンの前で商品を探している消費者の目線に立ったサイトへと改善を重ねたことで、次第に売り上げを伸ばしました。

2013年10月7日月曜日

三重県の事業者がコメ産地を偽装・・・


 三重県庁と農林水産省東海農政局は、株式会社ミタキライスほか6事業者が共同して、米穀の産地・品種等を愛知県産「あいちのかおり」や三重県産「コシヒカリ」といった銘柄米に偽装したうえ、用途限定米穀(加工用米)の主食用途として販売、虚偽の取引記録の作成等を行っていたことに対して、JAS法第19条の14項第1項に基づく指示、食糧法第7条の3第1項の規定に基づく勧告、及び米トレーサビリティ法違反に係る指導をそれぞれ行ったと発表しました。(10月4日付け)

 三重県の担当者が「こんなに複雑な偽装は初めて。」(毎日.JPの記事より)と語ったというほどの手口は、以下のようなものです。

1)まず、三重県四日市市に本社がある三瀧商事(株)は、取引先の茶製造販売業 稲垣製茶(株)と、(有)榊原商店に協力を依頼。この両社は三瀧商事が支部長を務める全国穀類工業協同組合三重県支部から、玄米茶製造用として必要量以上の加工用米を仕入れ、三瀧商事に販売した。
2)稲垣製茶と榊原商店は伝票上で、その米を加工用米として、三瀧商事の経営者の親族が経営していた(株)ジャパンゼネラルに販売したと偽装。
3)三瀧商事は、ジャパンゼネラルから架空取引で同量の主食用米を仕入れたことにして、加工用米を主食用米として販売した。

2013年10月6日日曜日

新しくなった伊勢神宮・外宮に行ってみた

 皇大神宮(伊勢神宮・内宮)に続いて、昨日、外宮(げくう。豊受大神宮。)でも20年に一度催行される式年遷宮の最重要神事である「遷御の儀」が催行されました。

 伊勢神宮には内宮(ないくう)と外宮(げくう)の2つの社殿がありますが、内宮(祭神は天照大神)は2千年前に伊勢に御鎮座。その後、天照大神より自分の食事の世話をするため豊受大神を迎えて祀るようにとの神託があり、それを受けて豊受大神を祀る外宮が5世紀末に創建されました。
 いわば内宮の「外つ宮(とつみや)」の性格があるわけですが、この二社は歴史的には永らく対立してきました。その原因は、どちらの神格が高いかの争いですが、遠因は両宮の地理的な関係に由来していると言われます。内宮が五十鈴川上流の奥まった谷あいに鎮座するのに対して、外宮は宮川の川原(平地)に鎮座しており、交通の便がいいことから次第に鳥居前町が発展し、両宮の経済的な格差が大きくなっていったからです。(明治政府の神道政策により内宮外宮の対立は完全に終わって融和し、現在は宗教法人の神宮司庁が両宮をお祀りしています。)

 それはさておき、今では外宮は伊勢市の中心部(山田地区)にあり、内宮がやや格式が高く、観光地化しているよそ行きの顔を持つのに対して、外宮は食、ひいては農業、商業などの実利の神様であり、町中にあるために伊勢市民の憩いの場のような顔も持っています。

 遷御が今夜に迫った昨日(10月5日)朝6時半ごろの外宮はこんな感じでした。

 

2013年10月3日木曜日

新しくなった伊勢神宮・内宮に行ってみた

 第62回式年遷宮のクライマックスとも言える「遷御の儀」から一晩空けて、今日、平成25年10月3日から御神体が遷った、伊勢神宮・内宮(皇大神宮)の新宮にお参りしてきました。


 参拝に境内に入れるのは午前5時からのことで少し早めに行ってみたのですが、すでに2000人以上と思われる人々が行列を作っていました。行列は500mくらいありました。
(しかし、実際には行列に並ばなくても午前5時になったら入場はできたようで、わしの周りの皆さんは口々に「何のために並ばされていたんだろう?」とぶつぶつ言っていました。)

2013年10月2日水曜日

伊勢神宮は今、こんな感じ

 本日、平成25年10月2日、伊勢神宮・内宮(ないくう。皇大神宮。)では第62回式年遷宮の「遷御の儀」が執り行われています。
 わしらのような一般庶民は、もちろんこの神聖な儀式を見ることはおろか、内宮の境内にすら立ち入ることができません。
 しかし、何と言っても20年に一度の儀式。次回はわしも皆さんも生きているかどうかわかりません。
 なので、雰囲気だけでも感じようと、自転車漕いで内宮宇治橋前に行ってきました。


 午後8時ごろ、ライトアップされた宇治橋前には、200人ほどの人々と、たくさんのマスコミ関係者が集まっていました。

2013年10月1日火曜日

鳥羽市「海女姿100人キャラバン隊」


 三重県鳥羽市の鳥羽市役所から一般公募していた、
海女姿100人キャラバン隊 の結団式が先月末、同市内で行われたことが報じられています。

 明らかにNHKの朝ドラにあやかったと思われるこの企画は、「御遷宮奉祝 海と愛に育まれた鳥羽の祝祭~鳥羽のあまちゃん100人上京!食と祝の祭典~」と銘打ち、白の磯シャツと紺がすりの腰巻き、白頭巾という海女の「磯着」を身に付けた女性100人が、東京の六本木ヒルズで鳥羽市の観光をPRするというものです。

 キャラバン隊は、10月14日朝8時に海女姿のまま鳥羽駅から近鉄と新幹線を乗り継いで東京へ移動。さらに地下鉄に乗り換えて六本木へ。
 六本木ヒルズでは午後1時半から、鳥羽の「食」や海女文化、真珠などをテーマとして鳥羽市をPR。あわせてイセエビの干物1000匹分や、あわびご飯、タイ串など3200食を振る舞うほか、首都圏から募集した結婚30周年を迎える5組の真珠婚式を行うとのことです。

 読売新聞が海女姿の結団式の模様を写真入で大きく報じているほか、NHKでも全国放送されたので相当大きな反響を呼んでいるようです。