2014年2月27日木曜日

中日新聞「シャープ亀山工場 稼働10年」が面白い

 早いもので、シャープ亀山工場が操業を開始してから今年で10年目となるそうです。それを記念して?か、中日新聞の朝刊(三重版)に2月25日から3回にわたって シャープ亀山工場 稼働10年 という記事が連載されました。これがなかなか興味深い記事だったので、お読みになっていない方にはぜひご一読をおすすめします。

 わしは、三重県に着任したばかりの新聞記者さんの何人かが異口同音に「三重に来たらぜひ一度シャープ亀山工場や亀山市を取材したい」と言ったのを聞いたことがあります。それほど、「世界の亀山モデル」ともてはやされた工場が、液晶テレビのシェア激減によって、あっという間に凋落した、というストーリーは興味を引くようです。
 実際には今でも(正規・非正規は別として)2千名近くもの方が働いておられるわけですし、第1工場はアップルのiPhone用の液晶パネルを、第2工場は省電力・高精度のIGZO液晶パネルを生産しており、いわばオンリーワンの下請け企業としては着実な稼働をしているので、閑古鳥が鳴いているわけでは決してありません。

 しかし、それほどに強い印象として刷り込まれているのは事実で、四日市公害と並ぶ三重県産業史上の一大反省点、トピックスとして永遠に名を残すことは間違いないでしょう。


2014年2月26日水曜日

【読感】流通大変動  -現場から見えてくる日本経済-

 調査会社のMM総研(東京)が実施した「個人消費動向に関する市場規模調査」によると、インターネットを使って商品やサービスを取引するネット通販(EC)市場が拡大し、2013年度の市場規模は、スーパーや百貨店を大きく上回る15兆9千億円に膨らむ見通しであるとのことです。
 この数字は2012年度の14兆2千億円に比べて約11%の増加であり、国内消費全体の5・6%をも占めていることになります。(リンクはこちら

 MM総研によれば、O2O(=Online to Offline)やオムニチャネル、店舗のショールーム化など、ECにまつわる新しい消費行動も起こってきており、一般用医薬品のネット販売解禁なども手伝って、今年度のEC市場は17.6兆円に、さらに2015年度には20兆円を超えるとの見通しを示しています。

 ほんの十数年前まで、ECの草分けであるアマゾンや楽天は「期待先行のITバブル」呼ばわりされていたものでした。三重県内の中小企業でも意欲的なところはようやっとホームページを持つようになっていましたが、それを使って販売を行う、しかもそのEC事業を企業収益の柱にまで育てようという先見性を持っていた経営者は、ごくほんの少数だったと記憶します。
 流通業、特に小売業はこのように変化の流れが速く、部外者が全体像をつかむのはなかなか難しいのですが、最近出版された 流通大変動  -現場から見えてくる日本経済- 伊藤元重著 (NHK出版新書)が、このような流通業の知識を得られる良書だったのでご紹介しておきます。

2014年2月25日火曜日

みえぎんビジネスプランコンテストの結果発表

 三重銀行と三重銀総研が、昨年秋に公募していた「みえぎんビジネスプランコンテスト」の結果を発表しました。

 このビジネスプランコンテストは、三重県と愛知県内の起業家(既存の事業者が新事業に進出する、いわゆる第2創業も含む)を対象に、新規性・独創性に富み、今後大きな飛躍が見込まれるビジネスプランを掘り起こし、優れたビジネスプランを表彰するとともに、事業化に向けたサポートを実施することで、地域経済の活性化に繋げていくことを目的として行われたもの。
 はんわしが知る限り、三重県内の民間企業が公募形式で実施した初めての起業家向けビジネスプランコンテストです。

 三重銀総研は三重県内の商工団体が行っている「創業塾」等で講師を多く務めており、修了生も多数輩出していますから、自らがコンテストを開催する素地が十分にあったわけでしょうが、それにしても地域の金融機関として大変意欲的で、敬服に値することだと感じます。

 最優秀のグランプリを獲得したのは、有限会社OFFICE ZPI(鈴鹿市)の「釣具カスタムパーツメーカーから総合メーカーへの成長発展を通じて地元三重県への社会貢献を実現する」というプランでした。

2014年2月24日月曜日

「よろず支援拠点」というラビリンス

 経済産業省が、平成26年度からスタートさせる「よろず支援拠点」なるものの公募を行っています。
 中小企業・小規模事業者の経営支援体制を強化する目的で、各都道府県に1か所ずつ設置されるもので、主な業務内容は
(1)既存の商工会議所、商工会などの支援機関では十分に解決できない経営相談に対する「総合的・先進的経営アドバイス」
(2)事業者の課題に応じた適切な「チームの編成を通じた支援」
(3)的確な支援機関等の紹介
 などとされています。

 ただし、この拠点は新たに設立されるのではなく、すでに法人格を有しており、中小企業への支援実績を持つ機関・団体から選定され、そこに経産省が業務委託することになります。

 ここまで説明を聞けば、中小企業支援業界の方なら誰でもピンとくる話です。
 これはもう、中小企業支援センターとか、産業振興公社などといった名称で各都道府県が設立している財団法人などの外郭団体(そのほとんどは都道府県庁OBの天下り団体)を延命することが念頭に置かれているのは間違いないでしょう。

2014年2月23日日曜日

地域おこし協力隊、56%が多いか少ないか

 時事通信社が地方自治体向けに配信している情報サイトである「官庁速報」によると、総務省は、平成21年度から実施している「地域おこし協力隊」事業の経験者を対象に行った、初の現状調査の結果をまとめました。
 その結果、平成25年6月までに最長3年間の任期を終えた隊員の男女366人のうち、56%に当たる204人が派遣先か近隣市町村で定住していることが分かりました。総務省は、協力隊が派遣期間内にと どまらず、起業などを通じて過疎地の活性化に貢献していると分析して いるとのことです。

 地域おこし協力隊とは、地方自治体が都市の住民を地域おこし協力隊員として受け入れ、彼らを地域おこし活動の支援や農林漁業の応援、住民の生活支援などの「地域協力活動」に従事してもらい、あわせてその定住・定着を図りながら、地域の活性化に貢献することが狙いです。
 隊員1人につき、400万円(=報酬等(上限200万円)+活動費(上限200万円))が、さらに募集に必要な経費などが自治体には支払われます(地方交付税措置)。
 隊員は最長3年まで活動できるため、今まで派遣された隊員はのべ2300人、のべ700もの都道府県、市町村が協力隊員を受け入れています。
 このような大規模な事業だったわけですが、定住者が56%というのは、多いのか、少ないのか、どう評価すればよいのでしょうか。


2014年2月22日土曜日

「朽ちるインフラ」講演会に行った

 伊勢市役所主催による「公共施設マネジメント講演会」が皇學館大学で開催されたので行ってみました。
 講師は東洋大学経済学部教授の根本祐二氏。今から2年前に出版された「朽ちるインフラ―忍び寄るもうひとつの危機」(日本経済新聞社)の著者であり、インフラや公共施設の老朽化問題に警鐘を鳴らし続けてきた人物でもあります。

 1970年代、経済高度成長期真っ只中の日本では、いたるところで道路が建設され、橋、高架、トンネルが造られました。上水道、下水道、さらに病院や学校、図書館、公民館、文化ホールといったさまざまな公共建築物も次々と建設されました。
 鉄筋コンクリート製のこれらのインフラの耐用年数は約50年。つまり2010年代後半からは次々と更新時期を迎えることになります。しかし、無秩序に、しかも「右肩上がりの人口増加と経済成長」を暗黙の前提に造られた、これら膨大な施設を更新するには、今後何十年間にわたる莫大な財政支出を伴うことになります。
 少子化と高齢化が進む日本社会は、つまりわれわれ日本国民は、その重い負担に耐えることができるのだろうか、という非常に興味深い内容でした。

2014年2月21日金曜日

財政課や人事課はなぜエリートか(マニアック)

------三重県庁職員以外は読む価値がありません。無視してください。------

 先日書いた県職員向けのマニアックな内容が、意外に多くのアクセスを集めたことに驚きました。県職員でも情報の感度やリテラシーの高い方は、こんなサイトでも見つけてくれるのだなあ、と妙な感慨に打たれました。

 そんな中、ある若手からこんな質問をいただきました。
 わしが、財政や秘書、企画、人事などの部署を歴任してきたような県庁内エリート・・・・・と書いたことに対して、「財政課とか企画課、人事課の職員は県庁でもエリートなのですか?」という質問です。
  この質問には、はっとさせられました。わしにとっては常識のように思えていたものが、実は固定観念に過ぎないのではないか、と改めて思いましたし、振り返ってみればわしの県職生活も残り少なくなり、若手職員にはわしなりに得た暗黙知というか、考え方を伝えていく必要もあるのではないかと思い至りました。
 わしなりのこの質問に対する答えは以下のようなものでした。


2014年2月20日木曜日

伊賀市役所が郊外に移転、現建物は保存か

 伊賀の情報誌YOUが、岡本伊賀市長が2月19日、市議会の議員全員協議会において、新市役所の移転先として、三重県県伊賀庁舎(伊賀市四十九町)の西に隣接する農地を取得して用地とする整備計画を発表しました。(リンクはこちら
 
 長らく伊賀市の懸案だった新市庁舎の立地に関しては、昨年12月、市長の諮問機関である「庁舎整備計画検討委員会」が「(現)南庁舎を改修し、敷地内に不足分を新築する」という現在地案と、「県伊賀庁舎隣接地に新築」という移転案の2案を併記のうえ答申していました。
 岡本市長はそれを受けて、前市長が表明していた現在の市庁舎(伊賀市上野丸ノ内)を解体して新築するという計画を見直し、市庁舎は県伊賀庁舎付近に移転新築して、現在の市庁舎は改修のうえ図書館や歴史・文化・観光の集客施設として利活用する方針を表明していました。
 
 今回の、市長による全員協議会での踏み込んだ説明により、事実上、現庁舎は改修・他用途転用という形で保存されることになりそうです。


2014年2月17日月曜日

「すずかものづくりシンポジウム」に行ってきた

 鈴鹿市の主催で先日開催された「すずかものづくりシンポジウム」に行ってきました。
 意外にも(失礼!)、これが非常に有意義な内容だったのでレビューしておきます。

 シンポジウムは3部構成で、第1部は鈴鹿市内の中小企業経営者(3社)による会社案内のプレゼンテーション。第2部は「女性の進出が企業の活力を生む」というタイトルの、中小企業の女性社員(2名)による活動報告、そして第3部はメインベントである、名古屋市立大学大学院の國本桂史教授による「想像する創造 ~21世紀のコア産業」という演題の講演でした。

 第1部は、自動車の4次下請けメーカーの経営を引き継ぎ、「脱下請け」を目標に自社のプラスチック成型技術を生かしたオリジナル商品開発と新規販路開拓
に取り組むアサヒ化工(株)の諸岡社長、業務用の味噌とたまり醤油を醸造している、鈴鹿市内で唯一の蔵元である東海醸造(株)の本地社長、そして鍛冶屋さんだったお父上の手伝いからスタートし、「曲げ加工」の高度技術を持つ鉄工所として現在は航空機産業に参入するまでに成長した(株)南条製作所の南条社長のお三方からプレゼンがあり、いずれの取り組みとも素晴らしいもので、大変参考になりました。

 しかし、感動的だったのは第2部、中でも(株)岩間化学で働いている社会人二年目の女性社員の発表でした。

2014年2月16日日曜日

【読感】君に友達はいらない

今話題の本、君に友達はいらない 瀧本哲史著(講談社)を読了しました。
 著者の瀧本氏はマッキンゼーでコンサルタントをつとめ、通信や半導体産業などでの新規事業立ち上げに従事。現在はアーリーステージのベンチャー企業に投資を行う、いわゆる「エンジェル」として活動しつつ、京都大学で産学官連携活動などを担当する客員准教授として活躍されています。

 巨額のマネーを動かすタフなビジネスの最前線で、世界を股にかけた濃い人生を送られている瀧本さんのような経歴の方が書く本にはだいたい2つの傾向があると感じます。
 1つ目は話が実践的で面白く、非常に読みやすいこと。これは学者が書いた本とは顕著に違う特徴で、やはり多くの人や組織をプロジェクトに巻きこんできた経験から、説得力が磨かれたためであろうと思います。
 2つ目は、瀧本さん自身が東大卒のエリートであり、本の内容は理解でき共感できるとしても、では凡人の自分が実行できるかというと、なかなか難しいだろうなあ、という読後感を持つことです。
 わし的には、この本も、上記2つの「法則」がぴったり当てはまりました。

 実は、この本に書かれている「核心」の部分は ~ある種、ネタバレになるかもしれませんが~ それほど目新しい指摘ではありません。

2014年2月14日金曜日

伊勢新聞が的を射ている(マニアック)

------今回は、三重県庁に関心がある方以外は読む価値はありませんので無視してください。------

 ちょっと前になりますが、ある異業種交流セミナー(特に名を秘す)に参加した時のことです。社会的に影響力を持つ、ある立場の方(世間一般では「先生」と呼ばれるような方)と名刺交換させていただく機会がありました。
 わしが県職員だと名乗ると、「そうですか。おたくの知事も、部長も、張り切っていて次々と改革していくから、職員の方もついていくのが大変ではないですか? あっはっは。」とのお言葉をいただきました。
 失礼ながら、お見かけしたところ本心から(皮肉とかではなく)信じてこうおっしゃっているみたいだったので、私も「御冗談でしょう、あっはっは。」と笑い返すわけにもいかず、ただただお気の毒に思うばかりでした。ああいう地位にいらっしゃると、下からは都合がいい情報しか上がって来ないので真実は案外ご存じないのだろうか、とも思ったりしました。

 そんな出来事も忘れかけていたころ、伊勢新聞が面白いコラムを書いているのを見つけました。(2月12日付け 大観小観 リンクはこちら  そしてこの「大観小観」の元ネタはこちら

2014年2月13日木曜日

継続の難しさ

 尾鷲市にある、物産販売・レストラン・浴場の複合施設である 夢古道おわせ の名物であった、レストランの「お母ちゃんのランチバイキング」から、NPO法人 天満浦百人会 が3月をもって撤退することが決まったと報じられています。

 ランチバイキングは、尾鷲市内の主婦グループなど3団体が、1週間交代で調理を担当する仕組みになっており、尾鷲特産の魚介類や甘夏みかん、野菜などの食材を使って、それぞれのグループが趣向を凝らしたランチメニューを提供しています。

 この手作りのお母ちゃんの味は尾鷲市内外から多くのファンを集めると共に、地域振興に携わる関係者の間からも高く評価され、平成20年4月には経済産業省表彰である「農商工連携88選」に選定されると共に、平成22年3月には農林水産省の「第19回食アメニティコンテスト」大臣賞を受賞しています。

 天満浦百人会は、平成19年に夢古道おわせがオープンして以来、参画し続けてきた団体でした。しかし報道によれば、中心メンバー全員が65歳以上となり、「立ち仕事で重労働。年齢には勝てない」と3月いっぱいでレストランから撤退することを決めたとのことです。(平成26年2月4日付け 読売新聞より)

2014年2月12日水曜日

【読感】メイド・イン・ジャパン逆襲のシナリオ

 平成24年10月にNHKテレビで放映されたNHKスペシャル メイド・イン・ジャパン 逆襲のシナリオの放送内容を書籍化した本が宝島社から刊行されていました。
 放送されたのはソニーやシャープなど日本を代表する家電メーカーが軒並み業績不振に陥り、世界を席巻していた「日の丸家電」の凋落が誰の目にも明らかになっていたころです。

 わしも、関心を持ってこの番組を見ました。
 Nスぺらしく丹念な取材で構成されていることは強く感じたし、日本の家電メーカーが技術至上主義に陥って、消費者も使いこなせないような高機能の商品開発競争に明け暮れ、市場、特に膨大なボリュームを持つ新興国市場のニーズを汲み取れないことが問題だとし、企業の枠を超えたオープンイノベーションや、ニーズ発掘のためのマーケティングや研究開発機能の「現地化」などが必要だと分析していた部分などには強く共感しました。

 しかし、その一方で、当時の円高、電力供給不安、解雇要件など強い法規制、高い法人税、TPP対応の出遅れといった「五重苦」とか「六重苦」に原因を求め、80年代の日米貿易摩擦の時のような政府主導の通商政策を待望するなど、肝心な最後の最後で「トンデモ番組」になってしまったという驚き(というか落胆)も強く感じたことを記憶しています。


2014年2月11日火曜日

紀勢自動車道が3月30日に全通!

 国土交通省紀勢国道事務所は、紀勢自動車道のうち唯一現在も工事中である、紀伊長島(きいながしま)IC~海山(みやま)ICの間15.1kmが、平成26年3月30日(日)に開通すると発表しました。
 これにより紀勢自動車道は、計画区間である勢和多気JCT~尾鷲北ICの全区間(延長 55.3km)がすべて完成し、全通することになります。
 尾鷲以南については、昨年9月、すでに高速道路並みの自動車専用道路である「熊野尾鷲道路」が尾鷲南IC~熊野大泊ICまで全通しているため、名古屋圏から紀伊半島南部の熊野市まで、約3時間で到達できることになりました。

国交省紀勢国道事務所HP より
 紀勢自動車道は、数年前から工事区間の完成に伴って徐々に延伸してきており、それまでは一般国道42号が唯一の幹線道路であった東紀州地域(三重県南部にある、尾鷲市、熊野市、紀北町、御浜町、紀宝町の2市3町からなる地域)には、交通革命とも呼ぶべき劇的な時間短縮効果が生れており、旅客、物流輸送にも変化が現れています。

2014年2月10日月曜日

古市街道を通って外宮から内宮へ(その2)

承前  古市街道を通って外宮から内宮へ(その1)

 前回は、伊勢神宮外宮から古市街道の麻吉旅館までを踏破しました。その2は、麻吉から内宮宇治橋前までを目指すことにします。

 概念図の前半と後半は以下の通りです。昨日はAからPまでをご紹介したことになります。



2014年2月9日日曜日

古市街道を通って外宮から内宮へ(その1)

 この「はんわしの評論家気取り」をご覧になっている方には、伊勢神宮の外宮と内宮の間を歩くとどれくらいかかるかを調べている途中で立ち寄られた方も多いようです。

■はんわしの評論家気取り

 伊勢神宮外宮と内宮の間を歩いてみた(その1) 2012年12月28日

 伊勢神宮外宮と内宮の間を歩いてみた(その2) 2012年12月29日


 そこで、今回は江戸時代までの参宮街道であった「古市」を通って外宮から内宮へ行くルートをご紹介します。

 古市はかつては芝居小屋や料理屋、遊郭が軒を連ね、大勢の参宮客でにぎわった場所でした。
 長らく旅を続けてやっと伊勢に辿り着いた人々が、無事参拝を終えて最後に精進落しのどんちゃん騒ぎを繰り広げ、散財を重ねた悪所ではありますが、ここの俗謡であった「伊勢音頭」は参宮客の旅の思い出と共に全国に伝播し、いまだに各地には同じ旋律の民謡が残っているところが多いほどの、江戸時代の全国流行発信の地でもありました。

  まず概念図をご紹介します。

 この地図の、外宮からスタートし、青線のルートを通って内宮に至ります。途中、若干のアップダウンがあり、所要時間は約90分です。
 看板や案内板は整備されていますが、ハイキングコースではなく生活道路なので、自動車が行き交う中を歩くことになります。
 また、休憩施設や公衆トイレは基本的にありませんので、その点は十分にご留意ください。


2014年2月8日土曜日

創業フォローアップセミナー&起業家交流会 in 桑名

 桑名商工会議所が主催した、創業フォローアップセミナー&起業家交流会 in 桑名に行ってきました。
 これから起業・創業をめざして商工会議所の「創業塾」を受講した方や、起業後間もない方、さらには起業家を支援する立場のコンサルタントや金融機関関係者などが一堂に会して交流するイベントで、おりから雪の降り続く中、ざっと50~60名が会場のくわなメディアライブに集まっていました。

 内容は盛りだくさんだったのですが、メインイベントはセミナー冒頭の、桑名出身で居酒屋「てっぺん」の創業者である大嶋啓介さんのミニ講演会(15分間!)と、それに続いての大嶋さんと伊藤徳宇桑名市長とのパネルディスカッションだったでしょう。
 全国で数多くの起業・創業を支援しているコンサルタントの武田秀一さんのコーディネートで行われたのですが、歯切れよくサクサク進行していき、この人たちは短時間でもきっちりポイントを押さえる、「時間の使い方がうまい人たちだなあ」とまず感心しました。

2014年2月7日金曜日

ちょっとうれしい

 昨年12月に受験していた、伊勢商工会議所主催の「検定お伊勢さん 上級 歴史・ものづくり編」の合格通知書が来ました。ちょっとうれしいです。


 検定お伊勢さんの上級には、もうひとつ「神宮・遷宮編」というのもあり、わしは3年前に、それにも合格しています。昨年(平成25年)の伊勢神宮・式年遷宮にはわしもボランティアスタッフとしてちょっとだけ参加させてもらいましたが、その時に、この検定で勉強した知識はとても役立ちました。

 上級の合格率は35~40%なので、頭の体操あるいは自己啓発の一つの出口として受験してみるのは貼り合いになっていいかもしれません。 

 惜しむらくは、年1回しか受験のチャンスがないことです。もし仮に遷宮がブームだった昨年の夏や秋に、観光客でも気軽に受けられる(全部で30問くらいの)超初級のお伊勢さん検定を作ったら、多分何百人も受験者があったと思うのですが。

2014年2月6日木曜日

アンテナショップは赤字でもやむを得ない(ふたたび)

 三重県庁が、アンテナショップとして昨年、東京都中央区に開設した「三重テラス」の運営状況を公表しました。
 単なる物産販売施設やレストランであれば、赤字ではそもそも経営が成り立ちませんから売り上げの向上とコストの節減は不可欠になります。しかし、アンテナショップとは、地域の産物や観光情報を地域外の市場に提供してマーケティングを行うことが目的であり、いわば一種の「戦略的施設」であって、運営が赤字になることはやむを得ません。

 この点、たとえば「(三重テラスの)連日のイベント開催が誘客効果を発揮した一方で、物販・レストランの売上額は七千七百万円余りと伸び悩んでいる。」などと報じている中日新聞の記事は、ややピントが外れているように思います。(2月6日付け「足りてる?生鮮食品 東京・三重テラスで物販伸び悩み」 リンクはこちら

 新聞記者は、以下のような質問をすべきだったのです。(もちろん、本来は新聞記者自身が調べるべきことです。)

2014年2月5日水曜日

紀州鉱山の坑道見学が開催されます

 このブログでは、たびたび紀州鉱山(昭和53年閉山)の話題を取り上げています。

 熊野市紀和町にあった紀州鉱山は、文献によれば少なくとも南北朝時代(14世紀)には銅の採掘が行われており、江戸時代は紀州徳川家の支配下に置かれていました。
 昭和初期からは石原産業(株)により大規模な機械化投資が行われて本格的な大量採掘が始まり、戦中は軍需物資として、また戦後は経済成長を支える戦略物資として、操業が行われました。

■はんわしの評論家気取り

    熊野市紀和鉱山資料館に行ってみた(2013年8月24日)

    究極の産業観光「坑道探検in紀州鉱山」(2012年10月17日)

 現在は熊野市紀和鉱山資料館が最盛期の紀州鉱山の様子を伝えているほか、実際に採掘に使用されたトロッコ列車が観光用に運転されていたり、選鉱場跡の大規模な廃墟が山腹に残っていたりはします。しかし鉱山が唯一の産業であった紀和のまちは閉山後はすっかり様子を変え、今は山間部の静かな(と言うか、寂しい)集落になっています。

 さて、そのような熊野市紀和町で、紀和鉱山資料館の見学と、今も残っている坑道の散策がセットとなった「マインウォーク」なるイベントが、三重県紀南地域活性化局の主催により実施されるそうです。

2014年2月4日火曜日

新幹線清掃チームの「働く誇り」・・・経品協議会月例会から

 三重県経営品質協議会が開催する月例会に行ってきました。
 2月例会の講師は株式会社JR東日本テクノハートTESSEIの「おもてなし創造部長」である矢部輝夫さん。

 TESSEI(てっせいと発音。元々は鉄道整備株式会社という社名だったのを後に変更したもの。)は、JR東日本の運行する東北・長野新幹線などの車内清掃や、駅構内の清掃を行う会社です。
 新幹線が東京駅で折り返すわずかな時間に、統率のとれたチームがテキパキと車内の清掃をこなす仕事ぶりは高く評価されており、今や東京駅の名物となっています。
 これはいつしか、作業時間にちなんで「7分間の奇跡」とよばれるようになり、日本を代表するおもてなしサービス業として海外にまで名が轟いています。
 -新幹線清掃チームの“働く誇り” 「奇跡の職場」- と題された90分にわたる講演は、大変興味深いものでした。

 矢部さんは昭和41年に旧国鉄に入社されました。一貫して運輸安全対策の現場を歩み、民営化後はJR東日本に移って、立川駅長、横浜支社運輸部長、東京支社運輸車両部司令部長などを歴任。58歳の時に関連会社のTESSEIに取締役として、いわば本社からの「天下り」として着任しました。
 当時のTESSEIは利用客からのクレームも多く、矢部さんもこれまでの自分の経歴とあまりに違う分野の会社であり、清掃業に対するイメージも良くなかったため、着任時にはかなりの戸惑いがあったのが正直なところだったそうです。

2014年2月3日月曜日

愛Bリーグ本部などが地域ブランド監理監視機構を創設

 商店街のイベントや、地域のお祭りで、もはやご当地グルメ(B級グルメ)というコンテンツは欠かせないものとなっています。
 
 わしも数年前、伊勢市内のかなり大規模なイベントに、ずらっと並んで出店していた露店に「佐世保バーガー」があるのを見つけ、購入したことがありました。
 それまでテレビでは見たことがあったけれど、まだ食べたことがなかったので、「ちょっとラッキー!」とその時は思いました。

 しかし、500円くらいだったか、1個購入して食べてみると、たしかにサイズは大きいのですが、ハンバーグが魚の練り製品の「はんぺん」みたいな食感で、味も明らかに肉ではなく、「あ、これ、露店のバッタモノだ」と気が付いたのでした。
 
 さて、時事ドットコムによると、弁理士の職能団体である日本弁理士会と、ご当地グルメを通じたまちおこしに取り組む 一般社団法人 愛Bリーグ本部 などがこのたび、模倣品防止のために「地域ブランド監理監視機構」を創設することになったとのことです。(記事へのリンクはこちら

2014年2月1日土曜日

イオンモール幕張新都心に行ってみた

 千葉市美浜区に昨年12月20日オープンした、イオンモール幕張新都心に行ってきました。
 
 敷地は19万2000㎡、長さが1.5kmにも及ぶ広大なものです。コンセプト別に「グランドモール」、「ファミリーモール」、「アクティブモール」、「ペットモール」の4つのモールが設置され、延床面積は約40万2000㎡、イオンと360の専門店からなるスケールは、全国のショッピングモールとしては3番目の規模となるそうです。