2014年5月30日金曜日

手を変え、品を変え

 内閣官房地域活性化統合事務局が、「地域活性化モデルケース」の選定結果を公表しました。これは、いわゆるアベノミクスによる景気回復の影響が地方では実感できない、という声が多いことに配慮し、国が
① 超高齢化・人口減少社会における持続可能な都市・地域の形成
② 地域産業の成長・雇用の維持創出
 という2つのテーマについて、都市・地域の構造や地域産業を総合的に改革する取組みを行うモデルケースを選定し、関係府省の関係施策等で最大限支援するという事業です。
 公募の結果、135件の提案があり、有識者による選定の結果、テーマ①については16件、テーマ②については17件が採択されています。
 三重県からも、三重県や鳥羽市が提案していた、「『食』で拓く三重の地域活性化」及び「健康、伝統をテーマとした「鳥羽マルシェ」食のしあわせ循環創造事業」と、三重県や愛知県などが提案していた「世界最強のものづくり先進地域を目指して」の2件が採択されており、ご同慶に耐えません。
 しかし、まあ、このニュースを知った地域産業活性化関係者のほとんどが直感でそう感じたであろうように、この事業によって地方が抱える2つのテーマが解決することはあり得ないし、ましてや今回選出された事業が全国のモデルになることなど決してないでしょう。このことは断言できます。

2014年5月29日木曜日

おやつカンパニーが投資ファンド「カーライル」傘下に

 ベビースターラーメンで有名な、中堅食品メーカー おやつカンパニー(本社:津市)が、アメリカの投資ファンドであるカーライル・グループと業務資本提携することを公表しました。

 おやつカンパニーは昭和23年、麺類を製造する松田産業有限会社として創業されました。
 看板商品であるベビースターラーメンは昭和34年に発売が始まったというロングセラーですが、そもそも商品化されたきっかけは、本業だった麺の製造工程で出る「切れ端」を有効利用するためのアイデアだったそうです。

 現在の社名になったのは平成5年のことで、今やベビースターラーメンのさまざまなバリエーションや、多種多様のスナック菓子を企画開発、製造しています。
 現在では資本金9381万円、平成25年7月期の売上高は182億円にものぼる三重県内でも屈指の大規模企業に成長しています。
 
 報道によれば、カーライルは「おやつカンパニー」の発行済み株式の過半数を200億円超で取得して傘下に収めるとのこと。
 アメリカの投資ファンドと聞くと、何だか会社が乗っ取られるような印象を受けますが、同社のホームページでは、この提携の目的は同社の海外進出を加速するためだと説明されています。


2014年5月28日水曜日

JR津駅ではTOICAが使えない

 先日、津市にJRでやって来たお客さんが、「津駅ではTOICAが使えないのですね!」
と言って驚いていました。
 TOICA(トイカ)とはJR東海が運営しているIC乗車券で、簡単に言えばSUICAのJR東海版です。
 ただしSUICAと大きく異なる点の一つは、TOICAはJR東海の主要幹線以外の在来線では、つまり「ローカル路線」ではそもそも使用できないということです。
(TOICAの利用範囲はこちらです。)

 三重県内のJR路線では、関西本線のうち四日市駅までの区間でのみ使用可能ですが、四日市以南の関西本線と、紀勢本線の全線、名松線の全線、参宮線の全線では使うことができないのです。つまりIC乗車券が使える区間は、三重県内のJR東海の総延長(約300km)のうち10%ほどしかないのです。
 
 三重県は、平成25年の観光客数(推計値)は4千万人を超え、現在の集計方法になった平成17年以降で最高の数字となりました。この記録は伊勢神宮の式年遷宮の集客効果が大きかったと言われていますが、このように多くの観光客を集める三重県のJR東海のインフラはなぜここまで貧弱なのでしょうか?

2014年5月27日火曜日

【読感】年収は「住むところ」で決まる(その2)

(承前)【読感】年収は「住むところ」で決まる(その1)

 今回は補足として、わしが読書中に感じた疑問と、それに対する記述をメモしておきます。
 マニアックな内容なので、関心がない方は無視してください。また、わしの独解力が不足しており、あるいは誤読、勘違いしているかもしれません。ご指摘いただけると幸いです。


2014年5月26日月曜日

【読感】年収は「住むところ」で決まる(その1)

 今話題の、年収は「住むところ」で決まる 雇用とイノベーションの都市経済学 エンリコ・モレッティ著 プレジデント社 を読了しました。

 モレッティさんはイタリア出身で、労働経済学や地域経済学を専門としており、現在はカリフォルニア大学バークレー校教授だそうですが、わしはもちろんこの先生のことなど知る由はなく、ただ単に本のタイトルと、何かの新聞だったかで読んだ書評に惹かれて購入してみたのです。

 結論から言うと大変面白い本で、日本も含めたいわゆる先進国の進むべき方向を示唆するものだと思います。もし時間があれば読んでみて損はありません。

 内容についてはネットを検索するとたくさん出てきますし、ダイジェストはプレジデントオンラインでも読むことができます。はっきり言って、このダイジェストだけでも趣旨の大方はカバーしています(プレジデント社もここまでネットに書いてしまったら本が売れなくなると思うのですが・・・)ので、ぜひそちらの方もお読みいただければと思います。

 この本はまず、80年代まで製造業でアメリカ経済を牽引してきた、デトロイトやピッツバーグといった工業都市が急速に衰退している現状を紹介するところから始まります。

2014年5月25日日曜日

熊野古道サポーターズグラブ会員が募集されています

 ユネスコの世界遺産である熊野古道を守り伝える活動を応援する、熊野古道サポーターズクラブなる団体が設立され、5月23日から会員が公募されています。

 このクラブは三重県と三重県東紀州地域の市町(尾鷲市、熊野市、紀北町、御浜町、紀宝町)、国土交通省紀勢国道事務所、NEXCO中日本、三重交通で構成する、熊野古道世界遺産登録10周年事業三重県実行委員会が主宰するもの。

 現在、熊野古道の保全や啓発活動には、熊野古道保存会熊野古道語り部友の会といった地元ボランティア団体が活躍しています。
 熊野古道サポーターズクラブに入会すると、これらの団体が行う保全・啓発活動に関する情報が会員に提供されます。会員の役割としては、これらサポート活動へ参加体験して熊野古道への関心を高めることや、古道の魅力をSNSで発信することなどが期待されており、入会当初は「ファン会員」からスタートして、活動の状況に応じて「サポート会員」、さらに「特別サポート会員」にステップアップしていく仕組みだそうです。

 なお、会費等は無料で、活動への参加はあくまでも任意。しかも会員登録先着1000名にはイオンが発行する「熊野古道伊勢路WAONカード」などがプレゼントされる特典もあります。


2014年5月22日木曜日

「変な国・日本」が面白い

 大学生が卒業制作で作ったというアニメーション 変な国・日本 Japan - The Strange Country がけっこうおもしろいです。
 約11分間の作品です。
※ ただし、一部にアダルトなシーンがありますので、お子さんの視聴はおすすめしません。

 このビデオクリップが投稿されているvimeoの紹介ページには、日本で生活していると、当たり前すぎて気づかない「不思議な事実」を、海外で生活した経験も生かし、外国人の視点から統計とともに映像化しました。とあるので外国人の製作かと思ったら、どうも海外生活経験がある日本人の方が作者のようですが。

2014年5月21日水曜日

ソー・ロング、ポール

 ポール・マッカートニーがまだビートルズに在籍していた1969年、ポール・マッカートニー死亡説なるものが全世界に流れたことがあります。
 LPアルバム「アビー・ロード」のジャケットは、ビートルズの4人が横断歩道を渡っている有名な写真ですが、これは葬儀の行列を表しており、三番目に裸足で歩いているポールは埋葬されるものに当たる、とか、ビートルズの曲の中でジョン・レノンが「ポールが死んだ、悲しいことだ」と(もちろん英語で)つぶやいている、とかいった「死亡の証拠」が次々と発見され、やがて何と「ソーロング ポール」(So long Paul)なる追悼曲まで発売される始末。ポール本人が正式に噂を否定するまで、多くのファンは半信半疑ながらも騒動に巻き込まれたのでした。

 ポール・マッカートニーはそれから45年間、まもなく72才になるという今もポップス界の第一線でスーパースターであり続けています。本当に驚嘆すべきことです。
 しかし不世出の天才である彼も、老いから逃れるすべはありません。体調管理さえ難しい年齢となったことは ~自然の摂理であり至極当然のことなのですが~ 今回の日本ツアー全日程キャンセルという結末によって、世間も認めざるを得ないことになりました。



2014年5月20日火曜日

丸山千枚田のグッドアイデア!

 三重県南部、熊野市紀和町にある丸山千枚田(まるやませんまいだ)は、ユネスコの世界遺産にも登録されており、眼下に広がる山の斜面に、さまざまな形をした小さな棚田が無数に築かれ、それが幾重にも幾重にも重なって麓まで連なっているのを見ると、この地で営々と米作りに携わってきたであろう先人たちの努力に思いを馳せるのは、決してわし一人ではないでしょう。
 初夏は満々と水を湛えて水面に青空を写している光景、盛夏は青々と育った稲が風にそよぐさま、秋には黄金色になった稲穂が見渡す限り続く景色。それぞれに美しく、決して忘れることができません。

 しかし、急峻な地形ゆえに昭和40年代になると耕作放棄が続出し、荒れ放題だったと聞くとやはり驚きますし、それが地元有志の努力によって平成に入ってからの比較的新しい時期に再興されたものだと知るとあらためて感慨深いものがあると思います。
 当時の日本はバブル景気は最盛期を終えていたものの、全国にはまだその熱気の余韻が残っており、政府が元祖「究極のばらまき予算」であるふるさと創生1億円事業をおっぱじめたりしました。大分県の一村一品運動など、いわゆる「地域おこし」「まち・むらおこし」が燎原の火のように広がっていった時期でもありました。

2014年5月19日月曜日

オイシックス「クレイジー・フォー・ベジー」に行ってみた

  有機栽培野菜などの生鮮食品を宅配するOisix(オイシックス)のリアル店舗であり、東京都武蔵野市の吉祥寺アトレ内にある クレイジー フォー ベジー に行ってきました。
 噂に違わぬ非常に魅力的な店で、近い将来における農産物小売店の一つのスタンダードとなる予感を強く持ちましたのでレビューしておきます。

 オイシックスは、マッキンゼーで電子商取引等のコンサルティングに従事していた高嶋宏平氏が平成12年に脱サラして起業した会社。
 「子どもに安心して食べさせられる食材」をコンセプトとし、有機・特別栽培野菜、無添加加工食品などをネットで提供しています。

 生鮮食品の宅配をネットを使って行うビジネスは、すでに類似のものが多くありましたが、オイシックスは有機や無添加へのこだわりを差別化要因として利用客を伸ばし、現在は7万人以上の会員を有しており、昨年には東証マザーズに上場しています。

 クレイジー フォー ベジー(CFV)はリアル店舗としては3店目の出店であり、恵比寿三越、二子玉川の既存店に比べて、新しく「体験型のコンセプト」を取り入れており、写真や文字情報だけの訴求から抜け出して、直感的に野菜のおいしさや鮮度、産地とのつながりを消費者に感じてもらえるような工夫を凝らしているとのことです。


2014年5月18日日曜日

ギークカフェ伊勢に行ってみた

 今朝(5月18日)の中日新聞朝刊サンデー版はファブラボの特集でした。
 この記事によれば、ファブラボ(FabLab)とは「工作」を意味するFabricationと、「楽しみ」を意味するFabulousを組み合わせたものだそうで、おそらくそれに「実験室」とか「工房」を意味するLaboratoryがくっついてできた造語です。
 「地域に開かれている工房」であり、ものづくりが趣味であったり、技術に関心や知識、技能を持つ市民が集い、そこにある工具や工作機械を使って、好きなものが作れるスペース、というくらいの定義になるかと思います。
 ものづくりというのは幅広い概念で、ものづくりが趣味と言っても、日曜大工、造園、手芸、陶器、ガラス、クラフト作り、織物、染色、模型作りなどなどたくさんのジャンルがあります。
 しかし、ファブラボでいう「ものづくり」とは、往々にしてソフトウエアの製作とかデジタルデータを活用した製造(3Dプリンターを使った造形など)のような、ハイテクな分野を指すことが多いようです。具体的にはゲームソフト、アプリケーションや、ロボット、ラジコン、複雑な形状の模型やオブジェ、メカや装置などを作れることが、ファブラボの持つ強み・差別化ポイントになると思います。

2014年5月17日土曜日

憂鬱なジャスミン

 ディズニー映画の「アナと雪の女王」が近年にない大ヒットとなっており、話題となっています。昨日はついに累計興行収入が176億円を越えて、日本での映画興行成績の歴代第6位となったというニュースも報じられました。
 「クールジャパン」などといわれていても、所詮は日本から海外に流通するコンテンツの多くはサブカルチャーであり、ビジネスとしてはアメリカの持つ力の大きさに及ぶべくもないことが ~残念なことではありますが~ 思い知らされる出来事ではあります。

 しかし、まずは百聞は一見にしかずと思って先日、映画館(シネコン)に行ってみたのですが、同時上映されていた、ウディ・アレン監督の ブルージャスミン のほうがブラックでおもしろそうな感じだったので、こっちを見ていくことにしました。(邦画も幾つかかかっていましたが、見たいと思うものが一つもありませんでした。)

 そして結果的に、その選択は間違いではありませんでした。大変おもしろかったです。これはおすすめ。



2014年5月16日金曜日

魚のまち尾鷲で。生きるように働く人募集!

 尾鷲商工会議所が、「地域おこし協力隊」の隊員に対する中間支援業務に、全国で始めて着手するそうです。
 地域おこし協力隊とは 国(総務省)が平成21年度から実施している事業であり、市町村などの地方自治体が都市の住民を「隊員」として受け入れ、現地で地域おこし活動の支援や、農林水産業の応援、住民の生活支援などといった活動に従事してもらい、あわせて隊員の地域への定住・定着を図りながら、地域の活性化を図ろうというものです。
 総務省が行った調査によると、平成25年6月までに任期を終えた地域おこし協力隊員366人のうち、56%に当たる204人が派遣先やその近隣市町村に定住しているとのことであり、一定の成果は上がっているものと考えられると思います。(はんわしの評論家気取り「地域おこし協力隊、56%が多いか少ないか(2014年2月23日)」)

 今年度についても隊員の募集が行われており、募集地域や募集条件などの詳細は一般社団法人移住・交流推進機構なる団体が大々的にホームページで公開しています。


2014年5月13日火曜日

【読感】司馬遼太郎が描かなかった幕末

 言うまでもなく、小説とかドラマは「フィクション」です。
 事実を題材にしているとはいえ、描かれている人物やストーリーは作者の想像です。
 想像によって生み出された人物が、時間や空間を超えて生き生きと活躍し、その発する言葉が生身の人間の魂を揺さぶり、人生観すらも変えてしまう力を持つ。だからこそ創作は素晴らしいし、芸術の域にまで達した物語は名作として後世にまで読み継がれ、語り継がれていくことになります。
 しかし、創作はその本来的なパワーゆえに、それがまるで事実であるかのような印象を受け手に与えてしまうことがあります。特に留意すべきなのは、それが歴史小説や歴史ドラマである場合で、物語は史実に則って創作されているとはいえ、それは歴史的な事実ではまったくないということです。

 この本 司馬遼太郎が描かなかった幕末 一坂太郎著 集英社新書 は、国民的作家である司馬遼太郎の幕末歴史小説を例にとり、司馬の博識と筆力には十分な敬意を払いつつも、坂本竜馬、高杉晋作といった実在の人物が、いかにすさまじく彼によって「創作」され、史実とまったく異なる人物像が読者に広まっているかについて、最新の歴史学の研究結果を用いて解説している内容です。


2014年5月12日月曜日

【読感】変わった世界 変わらない日本

 連休中に何冊か読んだ本のうち、この 変わった世界 変わらない日本 野口悠紀夫著 講談社現代新書はおススメです。
 事実にしっかりと裏打ちされた内容で、展開も論理的。何より文章が読みやすく、理解しやすい良書でした。

 アベノミクスでは日本は浮上しない、という副題にあるように、金融緩和、財政出動、成長戦略、という安倍首相と黒田日銀総裁の経済政策に対する批判の書で、内容は多岐にわたるのですが、論旨をごくごく簡単に(乱暴に)まとめると、以下のようになると思います。

・成長力を持つ産業分野が、アメリカでは製造業からIT(ICT)や金融といった高度なサービス業に移ってきた。この流れはもはや不可逆的であり、日本もその例外ではない。

・だが日本人の多くはこの流れを正しく認識できず、ITや金融に産業構造をシフトすることが遅れた。小泉政権は輸出型の製造業を振興するために低金利政策、円安政策を推し進めた結果、むしろ古い産業構造が温存されることになった。

2014年5月11日日曜日

宇治山田駅近くのスパゲッティ「モリ」に行ってみた

 前回、伊勢市の錦水橋近くにあるレストラン「クック」のドライカレーのことを書いたのですが(それに対して、伊勢ご出身(在住?)の方からコメントをいただきました。ありがとうございました。)、その時に、伊勢神宮の式年遷宮の影響で観光客が増加している伊勢市において、松阪牛だの伊勢えびだの王道を行くグルメとは一線を画す、地元市民に愛されて止まないグルメとして「モリ」をチェックしておくべきだとの思いを強くしていました。

 今日は、伊勢楽市の二日目で、昨日と同様、伊勢ギークフェア・PRイベントをのぞきに行ったりしていたのですが、午後1時ごろにそこを辞するにあたり、どこかで昼飯でも食べていこうと、何十年ぶりかで「モリ」に行ってみることにしました。

 何十年ぶりというのは大げさではありません。この「モリ」という店は、少なくともわしが高校生の時にはすでに同じ場所にあって、土曜日の部活帰りとかにはここでスパゲティだのピラフだのを食べるのがちょっとした贅沢で、それも田舎の高校生のことゆえ先輩に遠慮していたりもして、確か2年生になった時に初めて入り、その後、幾度かはここでメシを食った記憶があります。

2014年5月10日土曜日

伊勢ギーク・フェアに行ってみた

5月10日、11日の両日は、伊勢神宮・外宮前広場で「伊勢楽市」が開催されています。
 伊勢・鳥羽・志摩の名産品や特産品の露店が60軒ほど出店しており、今日は好天だったこともあって、たくさんの観光客や地元の人々が買い物に訪れていました。
 これはこれで面白いイベントなのですが、わしの目的はその一角にPR出店していた「伊勢ギーク・フェア」を目当てに会場をのぞいてみました。

 「ギーク」とは英語だと思うのですが、日本語で言えば「オタク」といったような意味らしく、インターネットやサブカルチャーなどに関してマニアックな知識やスキルを持っている人々のことを指しています。
 それが転じて、今ではコンピュータソフトや、メカを使ったデバイス(機械、ロボット、端末のような)を、趣味や仕事として作り込むジャンルもギークと呼ばれるようになっています。
 伊勢には、このような「ものづくり」というのか「ネット」というのか「コンピュータ」というのか、とにかくそっち方面が大好きで、自分でそういったハードウエアやソフトウエアを作ってしまう人々が集う、ギーク・カフェがあり、そこのイベントの一つとして、伊勢楽市への出店があったのでした。

2014年5月9日金曜日

三越伊勢丹が三重・松阪市に出店か?

 山中光茂松阪市長は、かねてから三越伊勢丹ホールディングスに要請していた松阪市内への出店について、同社より前向きな回答が得られたと発表しました。
 これは、東京都中央区の銀座三越で今年4月に開催された、山中市長と三越伊勢丹の大西洋社長との対談イベントの席上、市長から「三井家発祥の地」である松阪市への出店要請が出ていたものです。
 今月7日には、同社の出店担当者2名が松阪市を訪問し、山中市長と松阪市役所産業経済部長など10名の職員が同行して、出店の候補地となりうる、松阪駅前の百貨店跡地や、駅北側の市営駐車場、中心市街地である本町通りの周辺などを、約3時間かけて回り、意見交換が行われました。
 その場では、山中市長から、「現代の三井越後屋を、歴史を超えて松阪に復活していただきたい。三井と松阪の関わりの象徴となる事業展開を共に作って(ほしい)」と要望。
 これに対して三越伊勢丹からは、「三井の原点の地からの出展要請をいただいたことを大変光栄に感じる。結果として三越のれんのさらなる価値向上につながればと考えている。出店の折には地域行事や住民との接点を大切にして地域に根付いた商売をさせていただきたい」との返答があったとのことです。(5月9日付け 伊勢新聞

 松阪が三井家(三越)発祥の地であることには説明が必要かもしれません。

2014年5月8日木曜日

30年後、500余りの自治体は消滅!?

 日本創成会議なる団体が、「ストップ少子化・地方元気戦略」と称する提言を行いました。それがマスコミに大きく取り上げられています。
 日本創成会議の「人口減少問題検討分科会」は、長期の人口動態を見据えた国のあり方、国家戦略を検討することを目的としており、従来の少子化対策にとどまらない総合的視点からの当面の政策のあり方などを検討してるそうです。
 今回の提言の内容そのものは、日本では少子化が急激に進行しており、それを食い止めるには出生率の向上のための総合的な対策が必要であるという、すでに十分言い尽くされたようなある意味で新味のない内容です。
 しかしこれが衝撃を持って受け止められたのは、この分科会のメンバーは、かつて岩手県知事を務め改革派知事として活躍した増田寛也元総務相を座長とする有識者たちであることと、提言の中で2010年から2040年までの間に、若年女性の人口が大幅に減少する全国の896自治体を「消滅可能性都市」と位置付け、このうち2040年の時点で総人口が1万人を切る523自治体については「消滅可能性が高い」と推測していることです。
 統計学上は当然の予想回帰なのでしょうが、このように現実に目の前に突き付けられると実に暗澹たる思いにとらわれます。

2014年5月7日水曜日

(求人情報あり)NPO向け融資のリスクは高くない

 コミュニティ・ユース・バンク momo の木村さんから情報提供があったのでメモしておきます。しかし、これは非常に注目すべき話だと思うので、どうぞ最後までお読みいただきたく。

 momoについては、このブログでもすでに何度かご紹介しています。
 ごく簡単に言えば、通常の金融機関が融資しないようなNPOの事業やコミュニティビジネスに対して融資を行う、いわゆる「NPOバンク」とか「市民バンク」と呼ばれる組織です。
 貸し付けの原資は、NPO活動などに関心を持ち、それらに共感する一般市民から出資を募って造成されたもので、momoのコンセプトである「お金の地産地消」という言葉がまさにぴったりの仕組みです。設立されたのは平成17年ですから、もう9年も前です。

 ではなぜ普通の銀行はNPOに融資しないのでしょうか? 一つには融資額が少額すぎて貸し手の儲けにならないこと。もう一つは、非営利事業であるNPOや収益性が低いコミュニティビジネスは、貸し倒れリスクが高いと考えられるためです。
 しかし、木村さんによれば、NPOに対する融資リスクは一般企業に比べて高いわけではありません。

2014年5月6日火曜日

知る人ぞ知る、京都・船岡温泉に行ってみた

 京都市街地の北西部、西陣と呼ばれる地域は、昔は高級着物である西陣織の産地として、それはそれは景気がよく、繁栄した土地だったそうです。しかし残念ながら、現代の都市交通にとって要ともいうべき、鉄道や高速道路は西陣を通っていません。そのため西陣織産業の衰退も相まって、今では繁華街というより、閑静な住宅街と近隣商業地というイメージが強くなっています。
 往時の繁栄の名残りはそこかしこに残っていますが、その代表的な建築物の一つが、マニアの間では非常に有名な 船岡温泉 という公衆浴場(銭湯)です。


 写真が下手で恐縮ですが、高級そうな巨大庭石がまるで要塞のように築きあげられたその奥に、立派な破風の玄関を持つ純和風建築が建っています。これが船岡温泉で、大正12年に、元々は料亭として建築されたものだそうです。

2014年5月4日日曜日

5月だ、鳥羽だ、駅ボラだ!

 5月に入って初夏のような日々が続いています。わしは暑がりなので基本的に夏が苦手なのですが、この時期は空気が乾いてカラッとしているので凌ぎやすく、そのためでもないのですが、個人的にゴールデンウイークの恒例となっている「駅ボラ」に行ってきました。


 駅ボラとは、鳥羽駅ボランティアガイドの略称で、三重県鳥羽市にあるNPO法人 伊勢志摩バリアフリーツアーセンターが実施している活動です。連休で観光客が増加するため、近鉄鳥羽駅の2階構内と、1階のエントランスで道案内や観光施設の情報提供などの簡単な観光ガイドを行うもので、スタッフは公募された市民のボランティアが行っています。

2014年5月1日木曜日

小規模企業向けの補助金は使わないと損

 先日、このブログにいわゆるアベノミクスのバラマキ政策のおかげで、中小企業向け、特に今まで国が直接補助金を支給するケースは稀であった小規模事業者や個人事業主に向けた補助金制度がたくさん創設されていることを書きました。
 タダより怖いものはない、というのは補助金も同じで、あまりそれにばかり頼りすぎると農業や林業、水産業のように補助金漬けとなってしまい、何も考えずにお国に食わせてもらうふうに堕落してしまいかねません。
 しかし、リーマン後の不況やデフレ、さらには消費増税による買い控えなど、体力のない零細な企業を取り巻く経営状況は厳しさが続いています。単なる「延命措置」でなく、自社の製品・サービスのPR、店舗の改装による新規の顧客開拓といった、小さくて地味ながら、身の丈に合った経営の革新に取り組もうとしている経営者にとっては、うまく活用すれば大きなチャンスとなることは事実です。

 そこで、最大50万円で、主として販路拡大のために使える補助金である「小規模事業者持続化補助金」についてもう一度書いてみます。もしチラシやポスティングカードを印刷しようと思っているとか、包装紙のデザインを変えたい、店舗の改装をしたい、などをお考えの小規模事業者の方はぜひ前向きにご検討ください。