2014年7月30日水曜日

やっぱり、かいな・・・

 msn産経ニュースによると、三重県は今日(7月30日)、企業庁北勢水道事務所の男性技師と、教育委員会保健体育課の男性非常勤職員の2名の職員が、1年以上にわたって無免許運転を繰り返していたと発表しました。県当局は処分を検討するとのことです。

 三重県では先月も、無免許運転で人身事故を起こして有罪判決が確定した桑名農政事務所の男性職員が、地方公務員法の規定によって(禁固刑以上の刑が確定したため)昨年4月に自動的に失職したにもかかわらず、判決を受けたことを上司に報告せず、発覚するまでの約1年2カ月間勤務を続けており、総額約900万円の給与を不当に受け取っていたことが発覚していました。

 このことから県では、約7000人にのぼる全職員を対象として、運転免許証の所持状況を個別調査しましたが、冒頭の2名はこの調査により無免許が発覚したのことです。(リンクはこちら
 わしももちろんこの調査を受けましたが、その時に「ひょっとすると何人かはうっかり失効している奴も見つかることだろうな・・・」と嫌な予感がよぎったのですが、その不安が的中してしまいました。
 やっかいなのは、この2名とも、報道が事実とすれば「うっかり失効」とは到底考えられない悪質なものであることです。

2014年7月29日火曜日

IoT(モノのインターネット)ってなに?

 三重県鳥羽市にある国立鳥羽商船高等専門学校の学生が、7月下旬にアメリカ・シアトルで開催される情報技術を競う学生の世界大会 Imagine Cup 2014 へ出場するニュースが、ICTやスタートアップ情報サイトであるTHE BRIDGEに大きく取り上げられています。

THE BRIDGE より
 制御情報工学科の5年生から2年生の5人からなるチームが開発したのは、「かぞくぐるみ」というぬいぐるみをインターフェースにした遠隔コミュニケーションシステムです。
 子や孫が遠方に住んでいるためなかなか会うことができない高齢者とか、夫婦共働きで幼い子供の子守をするのが大変という夫婦など、核家族化の進展によりコミュニケーションが阻害されている問題を、ICTによって解決しようという発想から開発されたものだそうです。

2014年7月28日月曜日

カップヌードルそうめんを食べてみた

 7月7日に日清食品が新発売した カップヌードルライトそうめん をやっと食べましたのでレポートします。
 カップめんは今や、ラーメン、うどん、そば、そして春雨と、さまざまな種類の、無数のバリエーションが次々とリリースされています。
 が、わしは「そうめん」がカップめんになったというのはちょっと記憶にありません。
 

 カップヌードルそうめんは、椎茸だしベースで、鶏の旨みと生姜の効いた和風スープ。具材には炭火焼チキンなどが入り、めんには食物繊維が練り込まれているとのこと。通常のそうめんというより、フォーとかビーフンのカップに近い味覚のようです。

2014年7月27日日曜日

ウナギの完全養殖はいつごろに可能なのか

 三重県玉城町にある「増養殖研究所」の一般公開があったので行ってみました。
 増養殖研究所は、「独立行政法人 水産総合研究センター」という組織に属しており、ここ玉城町のほかにも三重県内には南伊勢町に「南勢庁舎」が、さらに日光や横須賀、志布志など全国8カ所に拠点を持っている大きな組織です。

 ホームページによると、
 増養殖研究所は、日本の水産業を維持・発展させ、食料自給率を高めるためには、水産資源が減少しないよう管理すると同時に、積極的に水産資源を増やすことも必要であることから、「水産物の安定供給の確保」と「水産業の健全な発展」に貢献するため、養殖技術を中心とした基礎的研究開発と、黒潮浅海域と内水面における資源の維持増大及び生態系保全に関する研究を行っている。
とのことです。

 さてこの増養殖研究所、わしは昔から、宮川のほとりに研究所があることは見て知っていましたが、実際に中に入ったのは初めてでした。まあ、常識的に考えて、漁業者や水産学者でもない一般市民がここに用事に来ることなどほとんどないでしょうから、研究所としても今流行の「地域との共存」とか「活動内容の国民へのPR」の一環として施設見学会を行ったということなのでしょう。

2014年7月26日土曜日

伊勢で唯一の浅沓師が廃業

浅沓(伊勢伝統工芸保存協会HPより)
 三重県ホームページによると、三重県指定伝統工芸品のうち、平成6年に指定した「浅沓(あさぐつ)」について、本年7月10日をもって指定を解除する旨が公表されました。
 解除の理由は「廃業」となっています。(リンクはこちら

 浅沓とは、写真のような漆塗りの木沓のことです。
 主に伊勢神宮の神職などが用いるもので、この写真を引用させていただいた一般財団法人伊勢伝統工芸保存協会ホームページの浅沓の解説を見ると、

・神宮の門前町として栄えた伊勢には神職の調度類の製作、補修の仕事が数多くありました。
・その一つ、浅沓は代々神官の浅沓師として仕えた伊勢市桜木町の久田家(ひさだけ)が担っており、現在は後継の西澤利一氏が伊勢でただ一人の浅沓師としてその伝統を守っています。
・西澤氏が仕上げる浅沓は気品あふれる漆黒の塗りと深みのある光沢が身上。木型に和紙を柿渋・蕨粉(わらびこ)で幾重にも張り合わせ、塗りと磨きを繰り返していきます。
・二十超の工程を経る丁寧な仕上げのため一般の漆塗りと違い刷毛痕は見られず、漆を塗り重ねるため湿気にも強く、頑丈です。
 とあって、手作業で、かつ非常にクオリティの高い仕事であったことがわかります。(リンクはこちら

 しかしながら、今年になってから廃業されたとのことで、これにより伊勢の地では浅沓の製造技術の継承が途絶えてしまうことになるようです。大変残念なことです。

2014年7月25日金曜日

iTVでのテレビ愛知の地上デジタル放送が終了へ

iTVホームページより
伊勢市のケーブルテレビであるiTV(アイティービー)が、受信契約者に各戸配布している番組ガイドに、「ケーブルテレビによるテレビ愛知の地上デジタル放送終了について」という告知を大きく載せていることが、わしの周りではちょっとした話題になっています。

 三重県でも南部に位置する伊勢市ですが、本来は愛知県内のみを放送エリアとしているテレビ愛知(テレビ東京系)もアナログ放送時代には、いわゆる「スピルオーバー」によって受信することができ、見ることができました。

 しかし、デジタル放送になると受信が困難になるという噂を聞いたわしは、他にもいろいろと事情があってケーブルテレビ(iTV)に加入し、現在もケーブルテレビでテレビ愛知を見ています。

 ただ、これはあくまでイレギュラーな扱いのようです。
 テレビ放送局は国の免許制であり、その際、放送エリアが明確に定められています。三重県には三重テレビ(MTV)という独立系のテレビ局があり、そこは三重県内のみを放送エリアとしているため、エリア外のテレビ愛知が受信できることは、MTVの権益を犯していることになります。
 具体的に言うと、たとえば三重県民向けのコマーシャル収入などが期待できるところ、実際には少なくない三重県民はテレビ愛知を見ており、テレビ愛知でCMを流したほうが広告効果が上がると判断する広告主が出たら、MTVにとっては収入の機会損失になります。このようなことは避けたいというのが経営上の偽らざる本音でしょうし、国は免許制によってテレビ局の権益を保護していることになります。

 このため、地上波がデジタル化されたときに、今までケーブルテレビで県外のテレビ番組を流していた慣行を廃止し、県内のテレビ局しか見えないようにしよう、という声が地元放送局を中心に高まり、政治家や監督官庁へのロビイングが活発になった時期がありました。


2014年7月23日水曜日

カネならじゃぶじゃぶある

 政府が「成長戦略」である、日本再興戦略の改訂版を公表しています。
 昨年度、アベノミクスの「金融緩和」、「財政出動」に続く第三の矢として日本再興戦略が策定されたわけですが、景気回復の一定の成果を受けて、より実効性のある内容に修正されたという位置づけとなっています。
 この中には、
 一.日本産業再興プラン 
 1.緊急構造改革プログラム(産業の新陳代謝の促進)
 ii)ベンチャー支援
 という項目があって(日本再興戦略改訂版の33ページ)、目標数値(KPI)として
「開業率が廃業率を上回る状態にし、米国・英国レベルの開・廃業率 10%台(現状約5%)を目指す。」
 と掲げられています。
 
 日本が欧米先進国や新興国に比較して、開業率が低い、すなわち、新規に事業を始めたり、会社を興して自ら経営者となる人が少ない、ということは際立った特徴です。
 これは日本人が基本的に保守的・安定志向であること、連帯保証人制度などの特有の厳しい商習慣によりビジネスの失敗がリカバリーできないこと、など様々な理由があると考えられます。
 一方で、新規創業・起業が活発であることと経済成長には強い相関関係があるので、自動車や家電に代わる新しい主力産業がまったく生れてこない、閉塞感漂う日本にとって、創業や起業を増やすことは意味のあることではあります。


2014年7月22日火曜日

海の日特集・英虞湾にある間崎島に行ってみた(後編)

(承前)海の日特集・英虞湾にある間崎島に行ってみた(前編)

 間崎漁港を歩き出して15分ほど。尾根伝いの一本道の周囲にはポツリポツリと家が建っており、中には数軒が固まって建っている在所もいくつかあるのですが、残念ことに、ほとんどが無人と思われ、あまり人の気配がしません。


 ただ、畑で仕事をしている人がいたり、一回だけクルマとすれ違ったのですが、こちらが会釈すると、むこうも「ああ、観光客か」みたいな感じで返してくれます。この距離感は程よくていい感じでした。

2014年7月21日月曜日

海の日特集・英虞湾にある間崎島に行ってみた(前編)

 三重県には人が住む離島が全部で6つあります。このうち4つ(答志島、菅島、坂手島、神島)は鳥羽市に、2つ(渡鹿野島、間崎島)は志摩市にあり、わしは鳥羽市の4離島はすべて行ったことがありますが、志摩市の2島には実は行ったことがありません。
 今日は「海の日」の祝日で、時間もあったので、初めて間崎島に行ってみることにしました。
 場所はここです。先志摩(前島)半島にぐるりと抱えられたような英虞湾(あごわん)の、ちょうど真ん中に位置していることがお分かりでしょうか。

 

 間崎島への交通手段は、当然ですが船しかありません。近鉄の終点である賢島から、先志摩半島で最大の町である和具(わぐ)を結ぶ一日9往復の航路で、上り下りの途中でそれぞれ船が間崎島に寄港するルートになっています。

2014年7月20日日曜日

行政が今ある企業の体力を強くすることはできるのか

 7月17日付けのわしのブログ「企業誘致は2度死ぬ」に匿名氏から頂戴したコメントが、ある意味で本質的なご質問のように感じましたので、今日はわしなりの答えを書きたいと思います。マニアックな内容なので、産業振興関係者以外の方は読み飛ばしてください。

 ブログでは、DIOジャパンなる会社が国の失業対策事業を受託して全国にコールセンターを乱立させ新規雇用を増加させたものの、事業が終了すると(つまり、国からの受託金がなくなると)、一転、雇用者を大量に解雇する事例が頻発していることを取り上げました。
 中には美濃加茂市などのように、地方自治体が商工政策として同社を誘致した例もあり、長らく行政による商工振興策は企業誘致が主流であったのですが、これは様々な意味で限界を迎えているので、今後は今ある企業の体力を強くすることに施策の軸足を移すべきだと書きました。

 これに対して「行政が今ある企業の体力を強くすることができるのでしょうか?」というコメントをいただいたものです。

 わしの私見は以下のとおりです。


皇太子ご一家の伊勢参拝による交通規制情報

昨年式年遷宮を終えた伊勢神宮
 東宮(皇太子)ご一家が、7月28日(月)、29日(火)の二日間、伊勢神宮参拝のために伊勢市を訪問することが公表されました。

 伊勢神宮では昨年秋に、第62回式年遷宮が執り行われました。
 式年遷宮とは、20年に1度、神宮の本殿(正宮)をはじめ、別宮など付属の神殿、鳥居、さらにはご神宝などをすべて新しく作り替える神事で、7世紀の飛鳥時代(持統天皇の治世下)に第1回目が斎行された記録が残る、千年以上も継続している日本の民族的な行事です、
 
 ご一家は、伊勢神宮の内宮(ないくう)と外宮(げくう)を参拝するほか、式年遷宮を記念して昨年、外宮境内にオープンした伊勢神宮の資料館である「せんぐう館」も見学するとのことです。

 このため、内宮では7月28日 午後3時~午後7時の間と、29日 午前5時~午後3時40分の間、一般の参拝が停止されます。
 外宮では7月29日 午前8時~午前11時30分の間一般の参拝が停止されるほか、7月28日 午後2時~午後5時の間は、表参道の通行が規制されます。(北御門口からの出入りは可能)

 また、せんぐう館は、7月28日は午前11時30分で閉館。29日は午前9時~正午は休館となります。

■伊勢神宮ホームページ 最新情報  http://www.isejingu.or.jp/whatsnew/

 現時点で、交通規制情報は公開されていません。
 今年3月の天皇皇后両陛下のご訪問に比べると小規模なものになると思いますが、この時期に伊勢にお越しの方は十分ご注意ください。


<平成26年7月24日追記>
 本日、伊勢市内で配達された朝刊に、皇太子ご一家伊勢訪問の奉迎場所と交通規制を記したチラシが折り込まれました。同様の内容は伊勢市役所ホームページでも提供されています。



 当分、伊勢でも猛暑が続く見込みです。奉迎される方は熱中症対策にお気を付け下さい。

2014年7月18日金曜日

山中松阪市長が違憲確認訴訟の団体設立

ピースウイング facebookより
 安倍内閣による集団的自衛権行使容認の閣議決定は憲法に違反するとして、国を提訴する方針を示していた山中光茂 松阪市長が、運動母体となる市民団体「ピースウイング」の設立を表明したことが各紙に報じられています。

 山中市長は7月3日の記者会見において、違憲確認訴訟の提起を視野に入れていることを明らかにしており、席上で「憲法の原点は武力による紛争抑止ではなく、徹底した平和主義。愚かな為政者による解釈変更は許されない」などと述べたとのことです。(朝日新聞 7月3日付け)。
 
 知事や市町村長のような地方政治家は、ともすると国政上の大きな争点に対して幟旗を鮮明にすることをしません。
 沈黙するか、無責任に批判するか、逆に権力におもねって迎合するか、いずれにせよ一政治家としての政治信条や理念、哲学が垣間見えないケースが少なくないのが実情です。(というか、実利的な政治屋に過ぎないので、そんな高尚なものは元々ないのかもしれません。)

 そのような中、憲法に違反する行為として単に口先だけで批判するのでなく、実際に政治行動に移した山中市長は、まさに有言実行のリーダーだと言えると思います。わしは、この姿勢には率直に敬意を表さずにおれません。

■ピースウイング フェイスブックページ  https://www.facebook.com/wing.matsusaka/timeline

 しかし、同時に、次の3点も疑問に感じます。
 もしピースウイングが特定の政治思想や圧力団体の立場にあるのでなく、真に民主的に運営されるなら、ぜひこの疑問に何らかの形で意思表示していただきたいと願います。


2014年7月17日木曜日

企業誘致は2度死ぬ

 先日、毎日新聞が報じたところでは、国(厚生労働省)の緊急雇用創出人材育成事業を使って、三重県志摩市が株式会社DIOジャパンに業務委託していた 志摩コンシェルジュセンター が、6月末で事務所を閉鎖し、従業員が5月分の給料が支払われていないとして伊勢労働基準監督署に申し立てを行ったとのことです。(7月12日付け。リンクはこちら

 DIOジャパン(本社東京都。会社名は「ディオジャパン」と発音)は、緊急雇用事業を受託して全国各地に20カ所のコールセンターを設立しましたが、受託期間が終了すると、大量の退職者発生や給料の遅配、さらに事業所閉鎖や業務停止などが相次いでおり、大きな問題となっています。

 厚生労働省が行った実態調査の中間報告などによれば、同社の志摩コンシェルジュセンターは、志摩市においては観光が重要産業であるため、「観光案内等の情報提供などを行う窓口対応業務を行う人材を育成するため、必要な電話対応やパソコン操作などのスキルを身につけるOff-JT及びOJTを通じた基礎研修を行う。」という目的で、市が公募式プロポーザルにより同社を選定し、委託契約。同社は1900万円を使って平成25年3月にセンターを立ち上げ、13名を雇用していました。
 このことは、市民の働く先が増えるいいニュースとして、地元メディアにも大々的に、しかも好意的に取り上げられていたのでした。(たとえば、伊勢志摩経済新聞の記事はこちら

 ただ、この問題がややこしいのは、この中間報告も書くように、緊急雇用創出事業は期間限定の失業対策事業であり、創出される雇用(つまり新規雇用された求職者)が、次の就職に繋げるため
の人材育成であるという位置づけであるため、事業期間終了後(つまり、志摩市とDIOジャパンの委託契約終了後)に雇用が継続されないこと自体は、制度上は、契約違反の問題とはならないことです。


2014年7月16日水曜日

これはアウト、産地偽装

 農林水産省は15日、三重県紀宝町の有限会社 たなか が、国産牛肉商品に事実と異なる原産地を表示し、また、国産品の牛肉、豚肉及び鶏肉に原産地を表示せず、さらに、畜産物加工品に不適正な原材料名を表示し、一般消費者等に販売していたことを確認したことから、JAS法により表示の是正について指示を行ったと発表しました。

 同省ホームページによると、たなかは三重県御浜町内の「ピネ店」において、「紀和牛切落しスライス三重県産」及び「国産紀和牛コマ切れ肉三重県産」と表記していた牛肉に、他社から仕入れた三重県産以外の国産牛肉を使用していました。
 「三重県産」と事実と異なる原産地や、あたかも熊野市紀和町で生産されたかのように「紀和牛」と表示し、少なくとも平成24年1月から平成26年2月までの間に、1325パック(151kg)を一般消費者に販売していたということです。(リンクはこちら

 たなかは「ミートショップたなか」という店名で、三重県と和歌山県で数店舗を展開しています。豊かな自然環境にある自社牧場で、安全性を最優先した飼料と熊野山系の湧水を用いて肥育し、全国肉牛事業協会優秀賞を受賞したこともあるというブランド牛「紀和牛」を看板に、まちのお肉屋さんとして消費者の支持を集めていました。(左上の写真は、たなかのホームページから引用しました。)


2014年7月15日火曜日

少子化で自治体が消えて何が困るの?

言論プラットフォームアゴラより
 経済学者の池田信夫氏が、アゴラに「人口の都市集中はよくないの?」という面白い記事を投稿されています。

 民間シンクタンクの日本創成会議が「都市への人口集中がこのまま続くと、人口の再生産力を示す若年女性が2040年までに50%以上減少する市町村が896にのぼり、このうち523市町村は人口が1万人を切ってしまい、自治体として維持できなくなる。」と公表したことを取り上げ、

それで何が困るんでしょうか? 

 と問いかけています。

 わしのように田舎に在住している者にとっては、鳥羽市や志摩市がなくなってしまうことは寂しい気がするし、地域コミュニティが亡失して伝統的な文化や風俗といった地域記憶が途絶えたり、住宅や農地が放置されて荒れ放題になることは、耐え難い損失のような気がします。

 しかし、経済学的に考えれば、池田さんの以下のような論理は、おそらく正しいのです。

・人のいなくなった市町村は廃止して、住んでいた人は都市に引っ越せばいいのです。地方の人口が減ることには何の問題もありません。


2014年7月14日月曜日

尾鷲特産の青唐辛子トラノオ

 本日の伊勢新聞に、三重県尾鷲市特産の青唐辛子「トラノオ(虎の尾)」が大きく取り上げられていました。
 トラノオとは形が虎のシッポに似ている(わしはよく見たことないけど)ことから名付けられ、おそらく「伏見甘長とうがらし」が原種で、交配により辛みがかかった品種であると推測されています。

 尾鷲では、かつてワサビの代わりに刺し身の薬味に使われるなど一般的な食材だったそうですが、食習慣の変化と共に次第に忘れられていました。それに危機感を持った市内の農事生産塾「向井の里」が平成19年から栽培を再開し、現在は約1トンの収穫量があるとのことです。
 同紙によれば、トラノオと命名したのは現在の尾鷲市長である岩田昭人氏だとのことで、市長の発案により辛みを生かしたアメも新商品として開発され、関係者は普及に意欲を燃やしているとのことです。(リンクはこちら

 三重県(庁)でも平成19年度当時から、トラノオは地域固有種を再興するユニークな取り組みとして「バイオトレジャー発見事業」に選定するなど、支援を行ってきました。
 それ以来、関係者の努力もあって、いくつかの関連商品が生まれましたが、実は、わしもこの「トラノオ」を愛好しており、お刺身の薬味は今ではほとんどこれ。
 そのほかにもそうめんとか、おそばとか、チャーハンとか、野菜の辛味炒めなんかにも応用でき、我が家には欠かせない調味料となっています。


2014年7月12日土曜日

道の駅マンボウが活性化策取り組みへ

 南海日日新聞によると、紀北町紀伊長島区にある道の駅「マンボウ」の来客数減少傾向に歯止めをかけるため、道の駅周辺の住民や事業所の有志が、片上池地区活性化協議会マンボウ倶楽部なる団体を立ち上げました。

 道の駅マンボウは国道42号沿いの片上池のほとりにあり、周辺が三重県営熊野灘臨海公園として整備されていることから、同協議会では池畔への桜の植樹、物産市の「マンボウ楽市」開催、片上池の水質改善活動、さらに増加しているバイクツーリング客向けの施設整備要望などに取り組む予定とのことです。

 東紀州地域(三重県南部の、尾鷲市、熊野市、紀北町、御浜町、紀宝町の2市3町からなる地域)では、今年3月30日に高速道路(紀勢自動車道)が尾鷲北ICまで全通しました。その結果、50年近く昔の鉄道(紀勢本線)全通をも凌ぐ交通環境の大激変が起こっています。
 以前もこのブログに書きましたが、国土交通省やNEXCO中日本の調査によると、高速道路全通前と比較して、全通後は交通量が13%も増加しています。しかも高速道路だけでなく、並走する国道42号でも交通量は増えているそうなので、地域全体の交通需要が増加していることは確かで、これは地域活性化や地域産業振興に大きなプラスを与えていると考えられます。


2014年7月11日金曜日

台風と美しさと

 今週は超大型台風と言われていた台風8号に振り回されました。7月のこの時期、台風が上陸することも割合に珍しいケースと思います。

 わしは若いころマスコミ関係でバイトをしていました。
 毎日の払暁、ごそごそと起きて仕事場に向かい、各戸を宅配して回るわけですが、わしの生涯でこの約2年間の時ほど天気予報を真剣に見ていた期間はなかったと思います。何しろ雨が降るか降らないか、どれくらい降るのかで仕事の段取りや作業時間が大幅に替わってしまうので、今思うと、常に頭の片隅では今からの天気のことを考えており、テレビの天気予報は必ずチェックし、今晩から本格的に雨になると聞けば憂鬱になり、台風が接近中と聞けば恐れおののいていました。

 しかし、台風のさなかでもびしょ濡れになり、吹き飛ばされそうになりながら作業していると、ふと雲の切れ間から星が見えたりして、人知の及ばない大自然の暴力とともに、それと裏腹の、悪魔的とさえいえるような美しい光景や不思議な気象現象も体験することができました。

 今回の台風8号も、伊勢に襲来する前後、そんな景色を見せてくれました。たまたま携帯のカメラで撮ったのでアップしておきます。

2014年7月10日木曜日

なぜ過疎地域の若者引き留めに通信制大学は無力なのか

 三重県(庁)のホームページをつらつらと見ていたら、平成26年度第1回南部地域活性化推進本部 本部員会議資料 なるものが仔細に公表されています。
 逃げていてはだめで、現実は直視せねばなりませんが、南部地域活性化局の前身である「東紀州対策局」の頃から、三重県が講じている三重県南部地域への、~つまり過疎化高齢化が進み、企業などの働き口が少なく、したがって県民所得も低い地域に対する~ 活性化対策は、ほとんど、もしくはまったく成功していません。
 東紀州対策局が三重県庁内に設置されたのは平成18年ごろだと思いますが、そのころから県南部は一貫して人口が減少し、高齢化率が高まっています。この原因はまさに現代日本の抱える複合的な要因によるもので、行政の、ましてや住民自身の責任とは決して言い切れないのは事実です。
 しかし、それにしても、冒頭の資料群の中の「資料2-4 南部地域活性化 (若者の流出、 人口減少社会 等) に係る意見交換 概要」を読むとき、「有識者」が語る問題意識や示す解決策は、実にわしがいた6年前と、ほとんど何ら変わっていないことに驚かざるを得ません。

2014年7月9日水曜日

アルプスの少女を凌辱する酷いCM

 家でテレビを見ていたら、かの名作アニメ「アルプスの少女 ハイジ」をおちょくったような、下品なCMをやっていて嫌な感じがしました。

 トライなる「家庭教師」の企業らしいのですが、程度の低い子供をダシにして親から「教育費」を巻き上げるビジネスなのかと疑わせるに十分です。
 驚くことに三重県内にもいくつかこの塾の「教室」があるようですが、名作を凌辱する、こんなCMを流すところに我が子を通わせる親の気が知れませんし、この会社で子供を教える教師の気も知れません。
 
 大変残念ではありますが、いかに多くの人々に感動を与えたアニメキャラクターであっても、あるいは、映像作品、絵画、小説などであっても、知的財産の権利者、すなわち著作権者が承諾すれば、パロディー化はいくらでも可能です。
 その時、一番の問題となるのはおそらく金銭です。つまり、著作物の使用料(ライセンス料)さえ折り合えば、実際に作品に触れた視聴者や読者といったファンが抱いた個人的な感動や感激はいともたやすく乗り越えられ、踏みつぶされることになるのです。

 なので、品のないCM ~それはパロディーと呼べるような知的な諧謔精神は微塵もなく、ただ汚らしい感じしかしない贋作に過ぎません~ は、それを作って流すオカバ以上に、そのようなオカバに著作権の使用を許諾する「著作権者」の大オカバな姿勢が問題です。

2014年7月8日火曜日

ZIPANG舎に見るアートマネジメント

 もう1年以上前になるのですが、桑名商工会議所でのイベント(創業塾のフォローアップセミナーだったか?)で知った、ZIPANG舎のことを紹介します。

 ZIPANG舎は、お琴や三味線、尺八、和太鼓などといった和楽器の演奏会や、演奏者をイベントに派遣するといった、俗っぽく言えば「プロモーター」のような業務を行っています。
 ただ、こういうのを今風にいうと「アーツマネジメント(アートマネジメント)」と表現するようです。
 アートマネジメントとは、日本アートマネジメント学界のホームページによると

 一言で言えば、アートを鑑賞者へと運ぶ方針を立てて、これを経済的にうまく行うことです。
 アーティストがいかに素晴らしい作品を創作しても、それが鑑賞者のもとに届かなければ、ほとんど意味がありません。
 鑑賞者が鑑賞して心が弾んだり、気持ちが晴れ晴れとしたり、気分が爽快になったり、感動したりしてこそ、その作品が素晴らしい作品と言えるのです。
 アートは基本的にわたくしたちに、感覚的な悦びを与えるものであり、悦びの源泉であるアートを社会に広げる事業が、アートマネジメントです。

 とのことで、今までは美術とか音楽とか舞踊といったアートは、美術館や文化ホールなど公的なサービスとして(いわば採算を度外視して)提供されることが多かったのですが ~もちろん、今までも商業的なアートは厳然と存在していますが~ これをビジネスとして成り立たせようという活動全般のことを指すようです。

2014年7月7日月曜日

JR名松線の不通区間はこんなふうになっていた

 GIGAZINEに、台風被害で5年近く不通のJR名松線の現状はどうなっているのか見てきた(2014年07月06日)という興味深い記事が載っていました。

GIGAZINEより
 名松線は、三重県松阪市の松阪駅から津市(旧美杉村)の伊勢奥津(いせおきつ)駅間を結んでいるローカル線でしたが、平成21年10月、台風18号の大雨によって線路の路盤流出や土砂崩れが頻発。
 その中でも、家城(いえき)駅~伊勢奥津駅間の被害は壊滅的で、平成26年7月の現在もバスによる代行輸送が続いています。

 その当時すでに名松線の旅客減は深刻であり、一時はこのまま廃線となることも取り沙汰されました。
 しかし地域住民の存続希望は大きく、名松線復活が政治問題化したことから、平成23年5月には災害復旧の治山事業・水路整備事業の実施、および復旧後の施設の維持管理は三重県と津市が行い、その工事進捗に合わせて線路の復旧はJR東海が行うという合意に達し、平成25年5月末からは、名松線の復旧工事が始まっていました。
 現在、平成27年度内の運転再開を目指して工事が続けられているとのことですが、GIGAZINEがその様子をレポートしています。(リンクはこちら


2014年7月6日日曜日

鳥羽の名刹「青峰山正福寺」に詣でてみる

 梅雨末期に特有の、嫌な曇り空が雨に変わりつつあった今日の午後、思い立って、というより、ちょっと願掛けみたいなこともあって、青峰山正福寺に行ってきました。
 正福寺は「しょうふくじ」と発音して間違いないと思いますが、「青峰山」は、山号としては「せいほうざん」と読むのかもしれませんが、わしのような鳥羽市出身の人間は「あおのみねやま」とか、単に「あおのみね」と呼ぶことが多く、海上守護の仏様を祀っており漁業や海運関係者が崇敬する名刹と認識されています。


 ただ、ここが有名なのはせいぜい鳥羽市と志摩市のエリアくらいで、伊勢志摩地域に来る一般的な観光客にはほとんど知られていません。
 この最大の理由は、交通アクセスが極端に不便だからだと思います。正福寺に至る道路は幅3~4mのかろうじて自動車が対向できる山道があるだけで、バスの便はなく、自家用車かタクシー、もしくは徒歩しか辿り着く方法がありません。
 上の写真は、近鉄志摩線の松尾駅付近から青峰山を撮ったものです。左下に松尾駅のホームがあり、写真中央の尾根が長くつながっているのが青峰山です。ここから車で約15分、徒歩で約1時間かかります。

2014年7月5日土曜日

三重県産業支援センターの不明朗人事、一旦解決へ

 7月1日、三重県庁で、ある辞令伝達がひっそりと行われました。
 今年4月1日に発令されていた、三重県職員の、県外郭団体である公益財団法人三重県産業支援センターへの「駐在」人事を撤回する辞令です。
 県という地方公共団体の職員(公務員)が、外郭団体とはいえ県とは全く別の法人格である同センターに、法で定められた「派遣」の手続きを経ないまま「駐在職員」として送り込まれ、同センターの中でセンターの職員(ざっくり言って、彼らは公務員ではない)とまったく同じように席に座り、事実上、同センターの監督の下で業務にあたっているのは、地方公務員法と公益法人派遣法に違反している可能性が非常に高いことは、以前このブログでも指摘しました。
 その後、この事態はマスコミなど一部の関係者の知るところとなり、三重県の地元紙である伊勢新聞が大きく報じたほか、庁内に怪文書(怪メール)が送られるなど混乱が生じていました。
 今回の「駐在」撤回辞令は、脱法的な人事を取り巻く情勢が厳しいことに配慮したのもと思われ、遅きに失した感はありますが、異常事態が原状回復された点は評価できると思います。

 しかし、言うまでもないことですが、問題はこれで終わったわけではありません。

2014年7月4日金曜日

気の毒なのは県職員

zakzakホームページより
 夜のニュース番組は、兵庫県の例の「号泣議員」のニュースばっかりやっています。

 この県会議員(野々村竜太郎氏)は、平成25年度に195回もの日帰り出張をしたとして、県から議員に支給される政務活動費で、交通費として約300万円を受給していたとのことです。

 常識的に考えてこの出張回数は異常なので、マスコミに対して釈明会見を行っているうち、厳しい追及が続く中で突如情緒不安定となり、約30分間に渡ってわけのわからないことを絶叫し、号泣したということです。

(ただ、ニュース番組でも何人かが指摘していましたが、わしが見た感じでもあまり涙は出ておらず、「号泣」ではないような気はしました。)

 おそらくこれによって疑惑はますます深まるでしょう。この責任は議員ご本人が負うと共に、選出した選挙区民にも、その責任は(積極的に選んだにせよ、消極的に選んだにせよ)及ばざるを得ないと思います。

2014年7月3日木曜日

くまの天女座で「凪のあすから」のファン交流会が

 東紀州ほっとネットくまどこ によると、平成25年10月から今年4月までTOKYO MXやテレビ愛知などでテレビ放映されたアニメ「凪のあすから」の、非公式ファンイベント 凪のあすからファンの交流会 が、7月5日(土)、三重県熊野市にあるカフェ くまの天女座 で開催されるとのことです。
 これは、「凪のあすから」のストーリーの中で熊野市波田須(はだす)町によく似た風景が描かれており、一部のファンの間で「波田須町がモデルなのでは」と話題となって、いわゆる「ロケ地めぐり」にやって来る若者が増えていることから、熊野市在住でくまの天女座を経営しているシンセサイザー奏者 矢吹紫帆さんが開催を呼びかけたとのことです。(くまどこへのリンクはこちら



2014年7月2日水曜日

エレベーターで見かける新しい人種たち

 最近、特に、ここ一年くらいでよく思うことです。
 エレベーターに乗っていると、やたらとこのような人を見かけるようになった気がします。皆さんはこんな場面を見たことがないですか。

 エレベーターに乗っていて、フロアに着いて、ドアが開く。
 すると、ボタンの脇に立っている人が(なぜだか)「開」ボタンを押す。
 誰か、人が乗り降り続けている限り「開」を押し続ける。そして、乗り降りが終わると「閉」を押す。
 もちろん、今のエレベーターは自動運転なので、乗り降りの時間が15秒とか20秒とか、よほど長くなることがない限り、つまり数人が普通に乗り降りできる5秒くらいの間なら自動で開き続けています。

 もし途中でドアが閉まりそうになったら、あわててそばにいる誰かが「開」を押す、というパターンが多かったと思うのですが、わしが最近よく見るのは、降りるのがたとえたった一人でも、わざわざ「開」を押す(押し続ける)人です。
 昔はまったく見かけませんでした。
 こんな「親切な」人が増えたのは、本当にごく最近になってからのような気がします。

2014年7月1日火曜日

【読感】そして、メディアは日本を戦争に導いた

 今日7月1日は「井村屋あずきバーの日」だそうですが、後世からは、日本政府が今までの憲法解釈を改め、集団的自衛権の行使を容認することを閣議決定した日として記憶され、歴史の審判を受けることになるのでしょう。
 
 NHKなどの報道によると、

・これまで政府は、日本は集団的自衛権を(固有の権利として)保有しているものの、その行使が許容されるのは、日本に対する武力攻撃が発生した場合に限られると考えてきた。
・しかし、日本を取り巻く安全保障環境が変化し続けている中、今後、他国に対する武力攻撃であっても、その目的や規模、態様などによっては、日本の存立を脅かすことも現実に起こり得る。
・そこで、①日本と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、②日本の存立が脅かされ、③国民の権利が根底から覆される明白な危険がある場合には、必要最小限度の実力を行使することが自衛措置として憲法上許容されると憲法解釈を変更し、集団的自衛権の行使を容認することとした。
・ただし、民主的統制の確保が求められるのは当然で、自衛隊に出動を命じる際には原則として事前に国会の承認を求めることを法案に明記するとしている。

 とのことです。
 偶然にもというべきか、最近読了したこの そして、メディアは日本を戦争に導いた 半藤 一利 ・保阪 正康著 東洋経済新報社 が大変示唆に富む内容だったので簡単にレビューしておきます。