2014年11月30日日曜日

伊勢・寂照寺「月僊展」に行ってみた

 伊勢市の古市街道に、栄松山寂照寺(じゃくしょうじ)というお寺があります。
 江戸幕府二代将軍 徳川秀忠の娘で、徳川家康の孫にあたる千姫は、数奇な運命の人生を送った悲劇の姫君として知られています。意外にも余生は長命で、寛文6年(1666年)に70歳で没しました。
 その千姫(天樹院)の菩提を弔うため、伊勢神宮に近い古市の地に延宝5年(1677年)建立されたのが寂照寺です。

 当初は寺勢も隆盛していたようですが、やはり人の世の常というべきか、天下泰平が続くうちに戦乱の世を生き抜いた天樹院のこともいつしか忘れられ、18世紀になると寂照寺も衰退傾向となってきます。
 そこで、本山にあたる知恩院から、再興のために一人の若い僧侶が住職として派遣されてきました。寂照寺第8世月僊(げっせん)上人その人です。安永3年(1774年)のことでした。

2014年11月27日木曜日

日本人はどれほど鳥獣戯画が好きか

 前の連休、京都国立博物館で開催されていた特別展「国宝 鳥獣戯画と高山寺」に行ってきました。
 連休の中日、しかも紅葉シーズンの真っ最中ということで、始発に乗って伊勢を出、ほぼ開場時間の朝9時に到着したのですが、入館までの待ち時間は何と90分とのこと。

 わしは基本的に気が短い ~中年の日本人男性ならほぼそうだと思う~ ほうなので、評判のレストランにしろ、話題のアトラクションにしろ、バーゲンにしろ、何せ行列と言うものはことごとく大嫌いなのですが、ここまで来て帰るわけにもいかず、仕方なく行列の最後尾に並ぶことにしました。

 それでもまだスタートダッシュが効いたのか、待ち時間の表示はどんどん伸び、30分後には120分になっており、わしの後ろにも人が続々と並んでいました。

 この特別展は24日までだったのですが、計43日間の会期で20万3753人もの入場者があったということです。
 日本人って、いったいどれだけ鳥獣戯画が好きなのでしょうか?

2014年11月26日水曜日

これは旨い! おばんざい梅ドレッシング

 三重県南部にある御浜町(みはまちょう)は、温暖な気候から「年中みかんがとれる町」を標榜しているほどの柑橘類の一大産地ですが、同時に、梅の栽培も盛んで、多くの梅農家があります。

 その一つ、八香苑(はっこうえん。農園主 杉浦由直さん)が、自家栽培した南高梅を原料に作った「おばんざい梅ドレッシング」を先日購入し、使ってみた(食べてみた)ところ、これが本当においしかったのでレビューしてみます。

 八香苑では、化学農薬や化学肥料の使用料を従来農法の半分以下に減らして栽培する方法、いわゆる特別栽培農産物の認定を受けて南高梅を育成しています。
 その梅を、現代の健康意識・味の好み・食生活にマッチする「新時代の梅干」として加工するため、次のような独自プロセスで「おばんざい梅」なる梅干しに加工しているそうです。

 ● 樹上で完熟させた梅だけを使用
 ● 無添加、保存料なしでつくれる限界の低塩(8%)
 ● たすものは、天然の赤穂の塩と北海道昆布(利尻・日高・羅臼)だけ
 ● 昆布だし漬込みでおだしの旨みたっぷり、果肉をふくふく。
 ● 「塩抜きしない新技術」で、梅本来の「自然のクエン酸」たっぷり
                                           (八香苑ホームページより)

2014年11月25日火曜日

中小企業の誤ったシグナリング

 選挙モードのリップサービスなのか、政治家が「アベノミクスの成果が中小企業にまで行き渡っていない」と言い立てる声が喧しくなってきました。
 安倍政権の経済政策であるアベノミクスは、毀誉褒貶があり、過剰な金融緩和は長期金利上昇のリスクを高めるとか、政府の財政出動は公共投資に偏っている、といった声も大きいですが、客観的な事実として、民主党政権時に比べ、景況のバロメーターである株価は大きく回復し、各種の生産指数も雇用状況も改善しています。
 もちろん、これにはアメリカや中国の旺盛な需要とか、リーマンショック後の日本企業が体質改善に努め、筋肉質になってきたこと、など複合的な理由はあるでしょう。しかし、一定の成果を収めたことは紛れのない事実と思います。
 このような中で、中小企業が取り残されているというのは本当でしょうか。
 このブログでは、中小企業問題は、一律、一括りにして捉えるべきではなく、多種多様であるという実情に応じた理解と対策が必要であることを何度も書いてきました。
 日本には、農林水産業を除いて、約385万もの事業所(企業や個人事業主)があります。このうち99.7%は中小企業なので、生業に近い個人事業や家族経営の企業から、従業員が数百人、資本金が何億円もある企業まで、千差万別なのが中小企業の実像です。

2014年11月24日月曜日

伊勢の人の前で、これだけは言っちゃアカンこと

 この三連休は、台風が続いていた先月とうって違って晴天続きで、しかもそれほど寒くもなく、伊勢はまさに行楽に最適な日よりでした。


 伊勢神宮にお参りに来られた方も非常に多く、特に土曜、日曜は市内の道路も大混雑だったためか、お客さんのほとんどはふだんなら伊勢市民が占めていると思われるコンビニとかスーパーでも、ちょっとした買い物をされている観光客をよくみかけました。

 わしがレジに並んでいたときのこと。
 観光客と思しきお客さんが会計の合間に「がいぐうはやっぱり駐車場が少ないんですかねえ・・・」と話しかけていた時の、店員さんのとまどったような一瞬の表情をわしは見逃しませんでした。

2014年11月23日日曜日

結局「美し国おこし・三重」とは何だったのか

 11月22日、伊勢市にある三重県営サンアリーナで開催された、三重県民大縁会 ~縁 ジョイ!みえの地域づくり~ なるものに見物に行ってみました。
 この会は、「パートナーグループをはじめとする地域づくり団体等による約140の三重の魅力満載の展示・物販・体験・飲食等のブース出展やステージ発表、・・・(中略)・・・ 丸一日、家族で楽しく過ごしていただける地域づくりのフェスティバルとなっています。」とのことです。


 聞いた話では、平成21年度から足掛け6年間にわたって三重県が推進してきた「美(うま)し国おこし・三重」の集大成のイベントとのことで、どのような成果発表が行われるのか、しかもそれが家族で楽しめるとはどんなものなのか、関心があったのです。
 この日の伊勢は晴天、絶好の行楽日和で、かなりの人出がありました。

2014年11月22日土曜日

よかった、三重は変わらない

 一週間ほど前のこと。三重県内の企業が多数出展し、大勢の来場者でにぎわっていた四日市市のイベント会場から、人目を避けて逃げるように出て行く鈴木英敬三重県知事の後姿を目撃した人もいたことでしょう。
 現場主義、庶民派と自称している鈴木氏は、確かに県内各地のさまざまなイベントや会合に小まめに顔を出しています。しかし、ほとんどの場合、彼が表に出てくるのは、下僚が事前にセットして段取りを終えた「限られた空間の限られた時間帯」だけのパフォーマンスであり、たとえばこの産業展でいえば出展企業や来場者の一般県民と、いわば事前の打ち合わせなどなく、どんなハプニングが起こるか、逆に言えばどんなチャンスが転がり出すか予測不能な生々しい現場には決して出てこないのが大きな特徴です。
 もちろん露骨には逃げ出せないので、注意深く口実を準備しています。この日の理由は、「第2回日台若手経営者意見交換会」なるイベントが同じ時間に四日市市内の別会場で開催されるため、そちらに出席しなくてはならないからという理由でした。
 しかしこれは苦しい理屈でした。
 彼が他に用務があると中途退席したのは、三重県の産業功労者や優秀な社会的取り組みをしている企業に対する「知事表彰式」の真っさ中であり、それを途中までやっておいて、キリが付いたところで表彰者本人が会場からいなくなるという実に不自然なものだったからです。

2014年11月21日金曜日

鬼ヶ城センターがマスコットの愛称を募集

 三重県熊野市のユネスコ世界遺産 鬼ヶ城 の、すぐそばに建つ土産物販売店とレストランである鬼ヶ城センターが、新しいマスコットキャラクターである男の子(鬼)と女の子(鬼)の愛称を公募しています。

鬼ヶ城センター HPより
男の子と女の子のそれぞれの名前と、そう名付けた理由を書き、インターネット、ファクシミリ、葉書などで応募するもので、選定された愛称の応募者には、熊野市の特産品詰め合わせセット1万円相当が進呈されるほか、新しいキャラクターは今後、鬼ヶ城センターのマスコットとして使用される予定とのことです。
(ただし、どのような方法で、誰が、いつ選定するのかは明記されていません。)


2014年11月20日木曜日

深緑茶房「茶トリップ」を試してみた

 先日の日経MJに、深緑茶房(松阪市)の新商品 茶トリップ が取り上げられていました。
 日本茶は一貫して消費量が減少しており、消費者の「お茶ばなれ」と言われています。
 これは日本人の食に関する嗜好の変化によるものと考えられていますが、その一方で、ペットボトルのお茶は長期的に増加傾向であり、むしろ、茶葉と急須を使って家庭でお茶を淹れるという機会そのものが減っている、つまりは食習慣の大きな変化がその根本原因だと見られます。

 これに対して、意欲あるお茶農家では、品質の高い茶葉の栽培はもちろん、お茶の飲み方や淹れ方の啓蒙や、新しい茶葉商品の開発などに取り組むところも多く生まれています。
 深緑茶房もその一つといってよく、伊勢茶の一大産地である松阪市飯南町を本社に、深蒸し煎茶をはじめとした多様な茶葉を加工販売しています。今回記事となった「茶トリップ」は、カップ一般分の分量の茶葉が小さなドリッパーに封入されており、それを紙製のフックでカップに引っ掛けてお湯を注ぐと、本格的な煎茶が楽しめる、というもののようです。


 深緑茶房は、JR津駅のターミナルビル チャム の1階にもお店があるので、さっそく昼休みに購入しに行ってきました。

2014年11月19日水曜日

増税の影響は一律ではない、これ大事なこと

 衆議院の解散が決まり、12月の総選挙実施が確定しました。
 これにまつわる論点の一つが、予想外に振るわない日本の景況の原因が、今年4月の消費増税にあるかどうかということです。
 言い換えれば、夏以降の消費低迷は消費税増税による駆け込み需要の反動減が続いているだけなのか?、それとも消費税は直接関係なく、他の要因も複合して景気が悪いのか?、どっちなのか??、ということです。
 もし前者であれば様子を見守っておればおのずと需要は回復し、来年10月の消費税再増税も不可能ではありません。
 一方、それ以外の要因で落ち込んでいるのなら、再増税はもちろん中止して、さらに追加の「景気対策」を打たなくてはならないということになります。

 この議論をするうえで、興味深い資料が三重県庁から提供されています。
 8月に三重県戦略企画部統計課がホームページにアップした「消費税増税の家計消費支出への影響について」という資料です。

三重県ホームページより

2014年11月18日火曜日

伊勢神宮廃材の行き先は?

 昨年、平成25年は伊勢神宮が第62回の式年遷宮を行いました。
 式年遷宮については、このブログ「はんわしの評論家気取り」でも再々取り上げているので、詳しくはそちらをご覧いただくとして、今日は遷宮後に大量に出る廃材はいったいどう処理されているのか、について書いてみます。

 遷宮では、神殿はもちろん、鳥居、塀、附属建物群など一切の建築物が造り替えられます。そのために使用する木材(ヒノキ)は膨大な量となり、丸太材積で約10,000㎥必要になるというのが定説のようです。

 一方で、古殿はまるまるすべて撤下されることになるので、ほぼこれと同等の量の古材が生まれることになります。前回の遷宮以来、20年の風雪を経ているので腐食や目減りがあることは仕方がないとしても、これまた膨大な量の処理が必要となります。

 しかし、これは有名な話ですが、これらの古材は捨てられたりする部分は割と少なく、表面をカンナがけし直すことで、多くが再利用されています。

2014年11月17日月曜日

これからの季節、「神楽の薬湯」

  伊勢くすり本舗が販売している、神楽(かぐら)の薬湯を購入してみました。

 伊勢くすり本舗は、かつて江戸時代の昔、伊勢神宮にやって来た参詣客が伊勢土産として盛んに買い求めたという、丸薬「萬金丹」(まんきんたん)を製造・販売しているメーカーです。

 この神楽の薬湯は、ケイヒ(桂皮)、チンピ(陳皮)、センキュウ(川芎)、オウバク(黄柏)、カンゾウ(甘草)、ショウキョウ(生姜)、ソウジュツ(蒼述)、トウキ(当帰)、コウカ(紅花)、シャクヤク(芍薬)という10種類の自然生薬が配合されており、生薬成分が血液の巡りを改善し、身体の芯から温めることにより冷え性や肩こり、疲労等を改善する効能があるとのことです。

 さっそく、わしの家の風呂で実験してみました。

2014年11月16日日曜日

地域ブランド調査、三重県は32位

 民間の調査会社である ブランド総合研究所(東京都)が、「地域ブランド調査2014」の結果を公表しています。
 この調査は、同研究所が年1回実施しているもので、今回で9回目となります。調査対象は、47都道府県と、全国の市(790市)、東京23区、そして地域ブランドに熱心な一部の町村(187町村)の計1047の地方自治体で、地域のブランド力を、消費者が各地域に抱く「魅力」として数値化したものだそうで、各地域の認知度、魅力度、情報接触度などの74項目を調査しています。
 調査はインターネットにより実施され、全国で3万1433人の回答がありましたが、地域ごとの回答者数は1人の回答者に20地域について答えてもらったため、平均としては593人とのことです。
 このような留保が付くわけではありますが、日経グローカルなどと並んで、まあ権威がある地域ブランド力調査だと言えるでしょう。
 で、三重県ですが、ブログのタイトルにも書いたように47都道府県中の第32位で、前回より1ランク、順位がダウンしています。ちなみに第一位は北海道、第二位は京都府、第三位は沖縄県となっており、この一位から三位までは昨年と順位は変わっていません。
 というか、第4位以降の東京都、神奈川県、奈良県、福岡県、大阪府、長野県の第9位までは昨年とまったく同じなのです。第10位は長崎県ですが、ここが初めて昨年度の第11位からトップ10入りしただけで、上位陣はほぼ固定化されていると言うことができます。(同研究所のホームページへのリンクはこちら

2014年11月14日金曜日

一般国道で行く「道の駅」めぐり(紀南編)

 先日、熊野市~御浜町~紀宝町の国道42号沿いにある道の駅に行ってきたので、前回(はんわしの評論家気取り 一般国道で行く「道の駅」めぐり(不定期連載) 2014年8月31日)に引き続きレビューしてみます。

 今回の訪問の目的はみかんの買い出しです。
 東紀州地域(三重県南部の尾鷲市、熊野市、紀北町、御浜町及び紀宝町の2市3町からなる地域)は柑橘が特産で、さまざまな種類のミカンが栽培され出荷されていますが、やはり何と言ってもみかんの王様は温州みかんであり、気候が温暖な東紀州では出荷の最盛期を迎えつつあります。

 まず、三重県最南端に位置し、あと数キロで和歌山県境という場所に立地する、道の駅 紀宝町ウミガメ公園 に立ち寄ってみました。

 東紀州の各市町は熊野灘に面して海岸線が長く続きますが、尾鷲市までの東紀州北部がリアス式の険しい海岸線なのに対し、南部地域は七里御浜の砂利浜が続きます。
 ウミガメが多く産卵にやって来るため、紀宝町では官民あげてウミガメの保護に取り組んでいます。

2014年11月13日木曜日

マックがこんなふうになっていた

 今日は外で会議があり、終わったのがちょうどお昼だったので、帰りに近くのマクドナルドに寄っていくことにしました。

 わしは、マックには年にせいぜい2~3回ほど来るだけなのですが、何年か前、原田泳幸氏が社長に就任し、アグレッシブに経営改革に取組んでいた頃には、何となく彼をリスペクトしていたこともあって、わりと頻繁に ~と言っても月1~2回ほどにすぎませんが~ 通っていたことがありました。
 今日行ったマックも、その頃よく通っていた店だったのですが、久しぶりに行ってみたのですが、まあ、驚きました。

 噂には聞いていたし、最近はマスコミでもよく伝えられるマックの凋落ですが、このお店も本当にそうなっていたからです。

 まず、お店自体が数年前とまったく変わっていませんでした。
 レイアウトも、テーブルやイスといったインテリアもまったく同じ。ここは郊外のショッピングセンターの中にある店なので、三重県でも最近の新しいマクドナルドでよく見る、茶色の木目を基調とした落ち着いた雰囲気ではないのですが、それにしてもオレンジやイエローのけばけばしい色あいが、今となってはどこか古びて、野暮ったく見えるのです。
 もちろん、きちんと掃除されていて清潔であるのは間違いないのですが。

2014年11月12日水曜日

海女は文化財か、萌えキャラか

志摩市HPより
 先月末、志摩市で「海女サミット」なるものが開催されたことが、伊勢志摩地域ではちょっと大き目なニュースとして報道されていました。

 衰退が著しい海女漁文化の維持・継承と、海女漁の存立基盤である里海の環境保全を目的に、全国から海女が集まって話し合いをするものだそうで、今回で5回目の開催となり、国内1府9県の海女約140人と、同じく海女漁がある韓国・済州島からも海女3人が参加したとのことです。

 シンポジウムには安倍総理の昭恵夫人も参加して、「海女の問題は、地方や女性など日本が抱える大きな問題が集約されている。海女が活躍することが、日本の明るい未来につながるのではないか」と話したとのこと(10月26日付け読売新聞より)ですが、このような関係各位の努力にもかかわらず、海女は減少に歯止めがかかっていません。

 同じくサミットで講演した海の博物館(鳥羽市)の石原義剛館長によれば、伊勢志摩地域の海女は昨年の調査で761人となり、4年前の973人から2割も減ったとのことです。
 この間、漁業者全体の減少数は11%なので、これをはるかに上回る急速な衰退であると言えます。

 石原館長は、この原因として、主な捕獲物であるあわび貝の減少や収入の不安定さを挙げ、地域外の女性が職業にしたいと希望しても、漁業権を取得することが困難であるとも指摘しました。

2014年11月11日火曜日

クスリのアオキが三重県へ出店

 11月9日付けの日経MJに、珍しく三重県関係のニュースが報じられていました。
 北陸に地盤があるドラッグストア クスリのアオキ が来年2月に津市と亀山市に出店することが明らかになったという記事です。
 クスリのアオキは中部地区において愛知、岐阜の両県に続く出店となるとのことですが、正直言って、わしにはこの記事のニュースバリューがあまりピンときませんでした。
 初出店となるので当然ですが、三重県民にとってクスリのアオキはあまり馴染みがない、というか、失礼ながら、ほとんど知名度のない企業です。MJにこれほど大きな記事になっているということは、これは北陸では相当にすごい企業なのだろうと関心が湧きました。

 ホームページによれば、クスリのアオキは本社が石川県白山市にあり、資本金が13億円。会社設立は昭和60年と比較的最近ですが、創業はなんと明治2年。150年近くも継続していることになる、長寿企業と言えそうです。
 店舗は、石川をはじめ、福井、新潟、長野、群馬などの10県に約250店舗展開しており、従業員数は1243名、売上高は今年5月決算で約1144億円です。
 マービックの分析によると、
・今年5月期の決算結果は大幅な増収増益となった好決算。
・営業活動によるキャッシュフローの114.63%を投資へ回し、不足分を財務活動によるキャッシュフローで補うという離れ業での新規出店。
・来期の予想を見ると、売上高116.2%を目指すとのことで、来期も成長戦略を貫くといえる。
 とのこと。超ポジティブな攻めの経営戦略で、満を持して東海三県に進出してくるようです。

2014年11月10日月曜日

小規模企業振興基本計画を読む

 ばたばたしていてチェックし忘れていたのですが、一ヶ月ほど前の10月3日に「小規模企業振興基本計画」が閣議決定されました。
 小規模企業振興基本計画とは、今年6月に公布された小規模企業振興基本法の規定に基づき、政府が策定する計画です。
 中小企業の中でも、個人事業主や家族経営といった小規模事業者の振興については、安倍政権が誕生した直後から、地味ながら政府の一つの検討課題となっていました。国(経済産業省中小企業庁)は、小規模企業の経営者や、その支援者(商工会議所のような)との意見交換会を全国各地で開催し、現場の意見も聞いたうえで制定された、というのが小規模企業振興基本法の売りというか、大きなセールスポイントでした。
 その法律を現実に執行していく上で、政府の基本的な方針とか、具体的な施策を示す小規模企業振興基本計画については、少なくとも中小企業振興業界の関係者の間ではそれなりに注目されていました。
(小規模企業基本法については、未来の企業☆応援サイト ミラサポ に関連記事があるのでこれを参照してみてください。リンクはこちらです。)

2014年11月9日日曜日

伊勢市産業支援センター 濱田典保氏のセミナーメモ(その2)

(承前)伊勢市産業支援センター 濱田典保氏のセミナーメモ(その1)

 ここから、K&Kカフェの趣旨に沿って、「上に立つ者としての心構え」を話したい。
 これからのリーダーに必要なことは2つあると考えている。
 一つは専門性。お客様に付加価値を提供するために、リーダーが高い専門知識を持つことは欠かせない。
 もう一つは人間性。人と人を結びつけたり、お客様に訴えたりできる力である。
 この2つを備えている人がリーダーと呼ぶべき人で、つまりは「みんなをその気にできる人」「みんなの共感を得られる人」と言い換えてもよい。
 父親の世代には、リーダーは専門性だけでよかった。「俺について来い」で、社員に命令し、社員はそれに従っていればよかった。しかし、今は違う。

 現在、どこでも中小企業や個人事業主の後継者難は実に深刻である。自分と同じような二代目の経営者が集まっている勉強グループがある。そこの友人たちと話をしていると、その多くが後継者がいないため、自分の代で商売は廃業すると言っている。これはどの業種でもそうだろうと思うが、つくづく大変な時代である。
 しかし、このような時代だからこそ、若い世代が事業を継承しなくてはいけない。組織が新陳代謝するには現代の新しい感覚を経営に取り入れることが必要で、そのためには経営者が若くなくてはいけない。

2014年11月8日土曜日

伊勢市産業支援センター 濱田典保氏のセミナーメモ(その1)

 伊勢市産業支援センターが、毎月開催している K&Kカフェ に行ってきました。
 この日の講師は(株)赤福の濱田典保会長。
 三重県を代表する経営者であるとともに、昨年は社長交代劇もあって「父子の確執」とニュース等でも大きく報じられた、さまざまな意味で「時の人」です。
 ニュービジネスを成功させるための心得とは? と題したテーマとのことで、どのようなお話が聞けるのか期待して参加しました。

 参加者は60名ほど。まずはじめに、同センターの渡辺憲一インキュベーションマネージャーから、伊勢市産業支援センターのミッションと活動内容の紹介がありました。このセミナーの名前であるK&Kとは「起業」と「経営」の意味であり、伊勢市の経済を活性化させるため起業支援と、起業者、そして既存の中小企業の経営強化のための各種の事業を行っているとのことです。

 そして、いよいよ濱田会長の登場です。約1時間に渡りお話いただきましたが、非常に興味深く、示唆に富む内容だったので、ポイントを要約してメモしておきます。(当然ですが、文責ははんわしにあります。聞き違い、聞き落しがあり得ますので、その点はご留意の上お読みください。)

2014年11月6日木曜日

金の肉まんは是か非か

近鉄津駅の構内には、いわゆる「駅なかショップ」として、菓子メーカー大手である井村屋のショップ IRODORI STORE があります。
 言うまでもなく、井村屋は本社が津市にあり、三重県内に本拠を置く企業としては数少ない一部上場企業であり、かつ、おそらく最大の規模を有しているため、そのPRも兼ねての出店と思われます。

 津も先週末から冬を感じさせる寒さとなっていますが、今日、ふとこの店の前を通りかかったら、この季節に嬉しい、肉まん・あんまんの販売が始まっていました。
 その中に、ゴールド肉まん、ゴールドあんまん なる商品があったので、あ、これがそうかと思って見てみました。

 ゴールド肉まん・あんまんは、井村屋が肉まんとあんまんを発売してから今年で50周年を迎えることを記念して、今年9月に発売開始されたプレミアムな新商品です。
 同社のホームページによると、
・シート成型機を使用した生地製法により高級感あるもちもちとした生地に仕上げた
・肉は13mmミンチと5mmミンチ肉を併用することで、食感と結着感のある肉感
・たまねぎはソテーオニオンと生たまねぎを使用することで甘みとジューシー感のある具材
・井村屋シーズニングオリジナル調味料「えびペースト」を使用した、風味、旨みのある具材
 等の特徴があるそうで、店頭での蒸し上げ販売商品としては異例とも言える、税込み155円という、通常の肉まん・あんまんに比べ3割ほども高価な商品です。
 本当にそれほどの価値があるのでしょうか?

2014年11月5日水曜日

移転開業した木花堂がいい感じだった

 熊野の地産地消セレクトショップである 木花堂(コノハナドウ)が、この9月、熊野市中心部から、同市の郊外に引っ越し、あらたにオープンしたとの情報は、かなり以前に聞いていました。
 木花堂については、以前にもこのブログで紹介したことがありますが、こじゃれた雑貨やカトラリー、陶磁器などといったアイテムに関心を持つような、若い世代がただでさえ少ない熊野市。
 それがわざわざ、市街地からさらに遠く離れた小さな漁業集落である須野町(すのちょう)に引っ越したというのです。
 一体どんな感じになっているのやら。
 というわけで、赤木城跡の帰り、新しい木花堂にも寄っていくことにしました。

 須野町は、熊野灘の入り組んだリアス式海岸に沿って熊野市と尾鷲市を結ぶ国道311号の途中にあります。道幅4mほど。曲がりくねり、アップダウンが連続する、典型的な「3ケタ酷道」ということができます。

 最近開通した自動車専用道路「熊野尾鷲道路」の賀田ICまではたいへん快適にドライブできますので、実際の酷道区間は、賀田ICから須野町までの約5kmの区間です。

2014年11月4日火曜日

熊野の天空の城「赤木城」に行ってみた

 熊野市紀和町にある、国指定史跡 赤木城跡 に行ってきました。
 「城跡」というぐらいですから、天守閣や櫓、御殿といった建物は一切残っておらず、ただ石垣が残るのみです。
 しかしながら、築城当時の郭(くるわ。お城のレイアウト)がほぼそのまま残っていることや、中世の山城から近世の城郭へと移り変わる過渡期の特長を持っていること、さらに、標高240メートルの丘の上にあって、さながら「天空の城」と呼ぶにふさわしい迫力ある景観を持っていることから、一部のマニアの間で高く評価されている城跡でもあります。わしにとっても初めての訪問でした。

 赤木城跡への行き方です。熊野市街から国道311号で紀和町方面へ向かいます。熊野市からいったん御浜町に入り、風伝トンネルを越えるとすぐ右方向に、世界遺産丸山千枚田への大きな看板が出ているので、そこを右折します。
 そこから約4kmほど、丸山千枚田を越えて道なりに進むと、「赤木城跡」の左折看板があります。


2014年11月2日日曜日

伊勢ギーク・フェア(本番)に行ってみた

 ものづくりの祭典、伊勢ギーク・フェア が伊勢神宮・外宮前にある伊勢シティプラザの2階で開催されているので行ってみました。
 

 会場の伊勢シティプラザは外宮の真ん前で、外宮前広場では伊勢志摩の産直市である「伊勢楽市」も開かれています。プラザの1階では税務署によるイベントもあって、けっこういい集客環境にはあります。


 ギーク・フェア会場の入口です。ものづくりのギーク(オタク?)たちが集うイベント。何だかドキドキです。


2014年11月1日土曜日

伊勢ひじき納豆を食べてみた

 松阪市にある納豆専門メーカー、奥野食品工業が製造している「伊勢ひじき納豆」を食べてみました。
 わしは目に付くと変わりダネ納豆を買ってきて試していますが、三重県南部では「東京納豆」というブランドで浸透している奥野食品が、ひじき納豆の類の変わりダネを作っていることはあまり認識していなかったので、店頭で見かけた時は軽い驚きでした。


 ご覧のように、超地味なパッケージです。ミネラルが豊富なひじきと、「カルシュウ民」というダジャレをひっかけているのも貧相な感じでたまりません。
 伊勢市民愛用の地元密着型スーパー ぎゅーとら で見つけたからいいようなものの、地域外のスーパーに置かれてもほとんどのお客さんは素通りでしょう。