2015年3月30日月曜日

地域経済分析システムって使えるの?

 やや旧聞に属します。昨年の冬あたりから、平成27年度より、政府がビッグデータの活用によって地域経済の競争力強化に本格的に取り組むと各紙が報じていました。
 このビッグデータとは、経済産業省が開発していた「地域経済構造分析システム」のことで、全国70万社の企業の取引情報や人口動態、地方税収の推移などを地図上に落とし込んで可視化したシステムです。
 具体的には、たとえば、地域の中核となる企業を中心に、県内外のどの地域の企業と取引が盛んに行われているかや、どの産業がどの地域に集中しているかといった情報が地図に示される仕組みであり、これに人口の転入・転出や地方税収の推移などを重ね合わせることで、地域の経済実態や産業構造が一目で分かるというものです。
 政府は、これらのデータを各自治体が活用できるようにするため、創生本部や各経済産業局の担当官などをデータ分析官として人材育成し、都道府県庁や市町村などに出張したり電話相談などを受けるほか、自治体職員の研修も今年4月以降実施されるとのことです。
 民間企業ではPOSデータのように、顧客情報をベースにさまざまな付帯データを組み合わせ、課題分析や企画立案を行うことはもはや常識ですが、行政、少なくとも地方自治体ではこのようなデータ活用はほとんど行われてきませんでした。
 ビッグデータが有望で、さまざまな分析が可能になることは間違いないでしょうが、では実際にそれが行政や政治の世界でどれくらい活用できるものなのでしょうか。

2015年3月29日日曜日

大内山酪農NAGヨーグルトを食べてみた

 先週、中日新聞に記事がありましたが、「大内山牛乳」のブランド名で知られ、乳製品に関して三重県南部を中心に地元で高いシェアを占めている大内山酪農農業協同組合が、肌の健康維持などに効果があるとされる糖の一種、N-アセチルグルコサミンを含むヨーグルト、
大内山NAGヨーグルト を新発売しました。

 N-アセチルグルコサミンは「天然型グルコサミン」などとも呼ばれ、肌のうるおいを保つ成分や、関節のクッションの役割を果たす軟骨成分などに含まれるヒアルロン酸の「もと」となる成分だそうです。
 大内山NAGヨーグルトはこのN-アセチルグルコサミンを500mg配合していますが、これは1日の摂取目安量に相当しており、年齢とともに不足しがちなひあるヒアルロン酸の元になる、天然成分由来のN-アセチルグルコサミンを手軽に摂取できることが最大のセールスポイントになっています。

 この大内山NAGヨーグルト、実は限定発売で、大紀町大内山地内の直営店と高速道路紀勢自動車道の奥伊勢パーキングエリアの売店でしか買えないレアものです。
 先日、尾鷲に行った帰りにPAに立ち寄って購入してみたのでレビューします。

2015年3月28日土曜日

夢古道おわせで「ヒロメ」を食べてみた

 その土地で収穫される農林水産物であったり、その土地の風土に育まれた伝統工芸品、あるいは温泉や景観などは「地域資源」と呼ばれ、これらを活用して経済を活性化しようという取り組みが全国各地で注目されています。
 もちろん、三重県内でも各地でこのような動きがあるのですが、県南部の尾鷲市では、「ヒロメ」という海藻があって、あまり地域外の人々には知られていなかったのを、新たに地域資源と捉え直し、多くの人々に知ってもらい食べてもらおうという活動が始まっているようです。
 海洋深層水を使った温泉(温浴施設)とレストランが併設されている複合観光施設である 夢古道おわせ のランチバイキングで、このヒロメが味わえると聞いたので、さっそく食べに行ってみることにしました。


 夢古道おわせは尾鷲市郊外の高台にあって、尾鷲湾と、それを囲むようにそびえる山々を見渡すことができる最高のロケーションです。

2015年3月27日金曜日

【読感】なぜ川崎モデルは成功したのか?

 先日、津市役所主催による津市産業振興セミナーで、シンクタンク・ソフィアバンク代表の藤沢久美さんの講演を聞いてきました。

 最初はその講演内容をこのブログで取り上げようと思っていたのですが、この時のお話は、正直言ってあまり新味がありませんでした。
 藤沢さんが10年ほど前から参加しているダボス会議において、世界のエリートたちはどんなことを話し合っているのか、とか、変化が早い時代なので経営者は現状にこだわるのでなく常に変化を先取らなくてはいけない、とか、日本の中小企業はすばらしい製品やサービスを持っていてもアピールするのが下手なので知られることがないが、実際には世界中に大きな需要があるのだからどんどん海外に出るべきである、とかいった話で、要するに巷間よく言われているような一般的な内容でした。
 もちろん、経済の第一線に立っている藤沢さんの語る言葉だからこそ信が置け、いっそうの説得力が感じられるわけですが。

 まあしかし、講演を聞いたことがきっかけで、実はまだ読んでいなかった藤沢さんの著書 なぜ川崎モデルは成功したのか?(実業之日本社) を読むことにし、やっと読了したのでレビューしてみます。
 副題が「中小企業支援にイノベーションを起こした川崎市役所」とあります。きっとこれは川崎市は相当に画期的な支援方法を行っているのだろうと思いましたが、しかし同時に、わしは恥ずかしながら中小企業振興業界に長く身を置いていますが、いまだかつて「川崎モデル」など聞いたことがなかったので、どうなのかなーと半信半疑な部分もあったのですが。

2015年3月26日木曜日

三重の小さなまちから働きかたを考えるプロジェクト

地域資源バンクNIU
 三重県多気町にある株式会社地域資源バンクNIUが、働き方フォーラム2015「若者よ、地方を目指せ」を開催するそうですのでメモしておきます。

 NIUの持つ問題意識は、食(農水産物)や住(木材)に関連する資源は、本来、生命維持に欠かせないものであり、したがってその産地は日本にとってとても重要な地域。しかし、農山漁村は多くが疲弊しており、生産者から流通、最終マーケットまでを含めて、捉えなおす時代にあるのではないか、というものであり、西井勢津子代表が平成22年に創業した会社です。

 具体的には、地域資源プロデュース事業、都市と農村をつなぐコーディネート事業、コミュニティビジネス・ソーシャルビジネス起業支援事業、Iターン・Uターン支援事業などを行っており、今回の働き方フォーラム2015は、求職中の人とか、Uターン・Iターンを検討中で求職中の人を対象に、田舎を目指す若者が求める仕事と働き方とは何か、をテーマに実施されるものです。
 フォーラムの概要は以下をご覧ください。

2015年3月25日水曜日

日本の家計は本当にリスク回避的か?

 日本政策金融公庫論集の第26号(2015年2月)に、日本政策金融公庫総合研究所 主席研究員 竹内英二氏による「中小企業やNPOの可能性を広げるクラウドファンディング」という論文が掲載されています。
 中小企業やNPO法人の資金需要には、不確実性の高い新規事業や、収益を目的としない慈善事業などのように銀行やベンチャーキャピタルといった既存の金融機関では満たせないものが少なくありません。
 しかしその一方で、日本の家計は多額の金融資産を保有しています。その一部でも起業や社会的問題の解決に振り向けられれば、既存の金融システムではミスマッチな資金需要は多くが満たされるかもしれません。
 この問題を解決するのが、今注目されているクラウドファンディングです。起業家やNPOなど資金ニーズを持つ者と家計を結びつけるには、互いの存在を知り合う機会がなく、多額の取引コストも必要でしたが、クラウドファンディングはインターネットを使うことで資金需要者と供給者のマッチング機会を作り出すことができます。
 日本でも10年ほど前からクラウドファンディングによる資金創出が徐々に浸透してきており、それによってビジネス的に成功した事例も輩出してきています。

2015年3月24日火曜日

あの本は、やはり岩手県で売れていた

 昨日の続き。
 東洋経済オンラインの連載記事である「今週のHONZ」に、「地方消滅」は、やはり岩手県で売れていた という大変に興味深い内容が載っていました。(平成27年3月7日付け)
 2010年から2040年までの間に、若年女性の人口が大幅に減少する全国の896自治体を「消滅可能性都市」とし、この中でも2040年時点に総人口が1万人を切ってしまうと予測される523自治体については「消滅可能性が高い」(消滅可能性都市)と大胆に推測した、日本創成会議なる民間団体の「ストップ少子化・地方元気戦略」を骨子とした 地方消滅 増田寛也著(中公新書)について、
 「地方消滅」は地方の人が読んでいるんだろうか?
という素朴な疑問をリサーチした結果です。
 書籍取次大手「日販」のPOSデータ分析システムであるオープンネットワークWINのデータをもとに、書店1店あたりの平均販売冊数を都道府県別に算出してみたところ、次のような分布図になったそうです。

2015年3月23日月曜日

地方間格差と見るか、地方の個性と見るか

 別冊宝島の 図解ひと目でわかる地方消滅 がなかなかわかりやすかったのでご紹介します。

 日本創生会議なる民間団体が昨年公表した「ストップ少子化・地方元気戦略」(いわゆる増田レポート)が、2040年時点において総人口が1万人を切る523の地方自治体を「消滅可能性自治体」と呼んだことが大きな反響を呼び、この1~2年は政府をはじめ全国の地方自治体は人口維持対策に躍起になっています。
 自治体による対策の目標は「出生率の維持と向上」に集中する傾向があり、その具体化のために若者の定住促進、雇用就労機会の増加、子育て環境やインフラの整備、公教育の充実などの施策に巨額の予算が投じられつつあり、過去に何度も繰り返されてきたような全国の自治体間での競争の様相を呈してきています。

 各自治体の焦りと不安がもっともなのは、この本でビジュアル的に分かりやすく紹介されているように、高齢化、少子化は今に始まったことでなく高度成長期にはある程度予測されており、生半可なことでは押しとどめようがないことです。
 その残酷な結果として、2040年には北海道、東北、山陰、四国、九州などの各地方では人口が5割減となることも珍しくはなく、大都市やその周辺部であっても人口減少と4割を超える激しい高齢化が起こる予測が詳細にデータで説明されています。関心がある方はぜひご一読いただいてはどうかと思います。
 この本が有用だとわしが思うのは、さらに以下のような視点での解説があるからです。

2015年3月21日土曜日

超完熟・春ハウス「はるぽん」を食べてみた

 三重県紀宝町にある、三代続くみかん農家 石本果樹園が、超完熟春ハウス「はるぽん」 なるミカンを販売しており、好評を博しているそうです。
 先日の伊勢新聞にも大きく掲載されていましたが、石本果樹園では、通常であれば毎年1月末には収穫が終わるハウス栽培の「不知火」(はんわし注:「清見」と「ポンカン」を掛け合わせた品種で、一般的には「デコポン」として知られているみかん)を、3月まで二カ月間にわたって、木に実った状態で完熟させ、高級ミカン「はるぽん」として出荷しているとのこと。(3月16日付け リンクはこちら
 栽培には長年培ったノウハウが必要であり、スーパー等には出荷されておらず、石本果樹園のネットショップサイトと直売所でのみ販売されています。
 樹上完熟のため甘さと酸味が特に濃厚だという「はるぽん」。どのようなみかんなのでしょうか。さっそく石本果樹園のネットショップから申し込んでみました。


2015年3月20日金曜日

地域づくりフォーラムのワクワクとモヤモヤ

 先日、津市内で 地域づくりイキイキフォーラムinみえ ~持ち寄り、つながり、考えよう!地域づくりと人づくり~ なるイベントが開催されたので行ってみました。


 三重県(庁)が、三重県でも県南部にあたる、度会郡と多気郡以南の県土を活性化するために特に設けたセクションである、三重県地域連携部南部地域活性化局が主催したもので、全国的に地方創生に向けた取組が注目され、地域づくりの現場で活躍する人材の育成がますます重要視されていることから、集落支援に関わる大学生や、地域おこし協力隊などの活動事例について紹介し、地域活性化に取り組む方々とのトークセッションを通じて、明日の地域づくりと人づくりについて考えるという趣旨で開かれたものです。
 開催時間が4時間にもわたるフォーラムでしたが、地域づくりを実践するワクワクするような事例を知ることができ非常に有意義なものでした。
 しかしそれと同時に、何だかモヤモヤした気持ちも残り、わしにとってはこのモヤモヤ感も重要だと感じましたのでメモしておきます。

2015年3月19日木曜日

「あかもく」は残念ながらイマイチだった

 伊勢市に本拠を持つ地元密着型食品スーパー ぎゅーとら が、地元の若手漁業者グループなどが製造にかかわった海藻「鳥羽アカモク」の試行販売を行ったことが各紙に報じられています。

 アカモクはコンブやヒジキなどと同じ褐藻(かっそう)類に属する海藻で、春先になると最大7メートルにまで成長します。しかし、漁船のスクリューや養殖網に絡まるためとして漁師からはジャマモクなどと邪魔者扱いされ、せいぜい畑の肥料に利用される程度の扱いでした。

 ところが、東北地方などではキバサと呼ばれてこのアカモクを食用にしており、シャキシャキした食感や粘りなどが珍重されているほか、カルシウムや鉄分、コレステロール低下に効果のある食物繊維「フコイダン」などが豊富であることも知られるようになったことから、鳥羽市浦村町の「浦村の若い衆」なる若手漁業者グループが、食べやすい大きさに粉砕したうえで茹でた状態にまで加工し、商品化したものです。

 ぎゅーとらは3月16~18日の3日間、全店舗で計1000パック(1パック100グラムで298円)を販売しましたが、同社は「アカモクは注目されている食材であるし、なにより鳥羽の若手漁業者の心意気に打たれた。積極的に売り出したい」と話しているとのことです。(毎日JPより)。

2015年3月18日水曜日

皇學館大が「伊勢志摩定住自立圏共生学」履修生募集

 皇學館大学が、平成27年度「伊勢志摩定住自立圏共生学」の社会人履修生を募集しています。

 伊勢志摩定住自立圏共生学とはあまり聞き慣れませんが、同大のホームページによると、
 伊勢志摩圏域の3市5町(伊勢市、鳥羽市、志摩市、玉城町、度会町、大紀町、南伊勢町及び明和町)が参画する「伊勢志摩定住自立圏共生ビジョン」の課題を踏まえ、圏域の歴史、文化、観光資源、自然環境、定住資源、地域経済・産業等を活かした総合学修プログラム
 とのことです。

 現在募集しているのは、同大が文部科学省より「平成26年度地(知)の拠点整備事業」で採択された事業の一環で行われるもので、教学プログラムとして開発された「伊勢志摩定住自立圏共生学」の中の、1・2・3次産業基本論と、6次産業化実践論の2科目。
 共に秋学期(9月25日~2月3日)の金曜日に開講され、1・2・3次産業基本論は4時限(14:40~16:10)、6次産業化実践論は5時限(16:20~17:50)という時間割になるとのことです。

2015年3月17日火曜日

小西萬金丹と丸岡宗太夫邸が国登録文化財に

 国(文化庁)の文化審議会が、3月13日、新たに登録有形文化財に指定すべき建造物を文部科学相に答申しました。今回答申されたのは171件ですが、三重県内からは伊勢市の丸岡家住宅、小西萬金丹本舗、尾鷲市の見世土井家住宅の3つについて、主屋(しゅおく)や門、蔵、塀などあわせて14件が選ばれています。これらは近日中に官報で告示され、県内の登録有形文化財(建造物)は計210件となります。
 これらのうち、小西萬金丹本舗と丸岡家住宅は比較的近い場所にあり、伊勢神宮・外宮北口を起点とすると、歩いて30分ほどでぐるっと回ってくることができます。散歩コースとしておすすめです。(グーグル地図はクリックすると拡大できます。)


 地図の赤丸の部分、NTTビルの付近から撮った写真がこちらです。

2015年3月16日月曜日

高速道路開通で東紀州のスポーツ交流人口が増加

 紀南新聞 onlineが、高速道路紀勢自動車道とそれに接続する自動車専用道路「熊野尾鷲道路」の開通によって、スポーツ交流人口が増加したと報じています。(3月15日付け。リンクはこちら
 紀勢自動車道は、ちょうど今から一年前に当たる平成26年3月20日に、最後の工事区間であった紀伊長島ICと海山ICの間が開通しました。これによって東紀州地域(三重県南部の、尾鷲市、熊野市、紀北町、御浜町、紀宝町の2市3町からなる地域)の自動車交通の利便性は一挙に向上することになったのです。

 たとえば、三重県最南の市である熊野市は、高規格道路(高速道路+自動車専用道路の意味)がなかったころの自動車利用による「3時間圏域」は、せいぜい亀山市あたりまででした。
 しかし、開通後は3時間圏域は一気に愛知県西部(西尾張)のほぼ全域、滋賀県の南部のほぼ全域にまで広がり、観光交流客誘客の広域化や物流の高速化が大きく期待できる状況になったのです。
 高規格道路の具体的な効果については、国土交通省紀勢国道事務所と、三重県、東紀州の2市3町、そしてNEXCO中日本で構成する「東紀州地域高速道路整備効果検討会」なる組織が定期的に経過報告をリリースしていますが、紀南新聞が伝えている直近の3月3日の公表分は、スポーツ交流による地域活性化・地域間連携、鮮魚の輸送時間の短縮化、地域住民のライフスタイル変化の3項目について、顕著なプラス効果が出ていることを検証しています。


2015年3月15日日曜日

補助金なしで障がい者自立へ

 3月12日付けの中部経済新聞のコラム「ロビー」に、鈴鹿市を中心に三重県内で障がい者就労事業を展開している、社会福祉法人伊勢亀鈴会(きれいかい)の横山仁司理事長が取り上げられていました。
 伊勢亀鈴会は、かつて「授産事業」と呼ばれていた、障がい者の就労機会を確保するための事業、具体的には、印刷事業、ジャムの製造・販売、弁当の製造・販売、ウエス(業務用の雑巾)の販売、などの事業を行っている団体です。そして、就労支援事業としては全国でも珍しい、葬祭事業を行っていることでも知られています。
 「福祉葬祭」というサービス名で伊勢亀鈴会が提供している葬祭事業は、最も高いグレードでも葬儀費用が40万円という、今までの業界の常識を覆す低価格。
 葬儀業務に従事する係員は健常者ですが、障がい者は、祭壇の組み立てや清掃、カゴ盛り・菓子盛りづくり、会葬礼状の印刷、会葬礼品の包装などの作業を担当しています。
 記事にある横山理事長のコメントによれば、この福祉葬祭は年間約600件を受注し、約3億円の売り上げがあるとのことです。

 伊勢亀鈴会が葬祭事業に参入した経緯は、NPO法人日本セルプセンターのホームページに、同じく横山理事長によるインタビューの詳細記事が掲載されています。


2015年3月13日金曜日

近鉄宇治山田駅が開業84周年

 今日、仕事の帰りがけに気が付いたのですが、近畿日本鉄道(近鉄)宇治山田駅の1階コンコースに、このような「開業84周年記念」の特設コーナーが設けられていました。


 近鉄宇治山田駅は、近鉄の前身である参宮急行電鉄が、大阪上本町駅から伊勢まで線路を延伸させた、その終着駅として建設され、昭和6年3月17日に開業しました。
 ヨーロッパ風のテラコッタタイルやスペイン瓦の外観は、南海難波駅や東武浅草駅などを手掛けた戦前の建築家、久野節の設計によるもの。
 鉄骨鉄筋コンクリート造3階建のターミナル駅は、伊勢神宮への参詣客を迎える玄関口としてはかなりモダンなイメージであり、かつ、当時の宇治山田市内で最大級の建築物だったため、かなり話題になったらしく、竣工を記念した絵葉書なども作られています。


2015年3月12日木曜日

はんわしの通販生活(暁石鹼オリブ)

 わしは髪の毛が細い質なので、若いころからオツムの地肌がけっこう目立っていました。ある時、学校で養護教諭をやっている方と雑談していて、抜け毛、薄毛の悩みを話したら、「アナタ、洗髪にシャンプー使ってるやろ。それがいかんのやわ。石鹼シャンプー使わな。」と強く言われ、生まれて初めて石鹼シャンプーなるものの存在を知り、しばらく使っていた時期がありました。
 しかし、それほど効果もなく、と言うか、もともとシャンプーは育毛剤でもなんでもないので、石鹼シャンプーにしたから抜け毛が少なくなるとも断言はできないのでしょうが、そんなこんなでしばらくで使うのをやめてしまいました。

 ところが、あるセミナーで、四日市市にある暁石鹼(株)の関係者とお知り合いになり、その後、工場見学をさせていただく機会があったこともあり、それ以来は時々、暁石鹼の石鹼シャンプー ORIBU(オリブ)を使っています。
 先日、某通販で購入したので紹介してみます。

 よく、(市販の一般的な)シャンプーは石鹼ではなく合成洗剤である、と言われます。ホームページなどで調べてみると、どうもこれは本当のようです。
 ではそもそも、石鹼と合成洗剤はどう違うのでしょうか?

 uki☆uki☆せっけんライフなどによると、相違点は以下のようになります。

2015年3月11日水曜日

ビールというインチキ業界は立ち直るのか

 サントリーホールディングスが、ノンアルコールビールの製法に関して特許を侵害されたとしてアサヒビールを提訴したことが大きく報じられています。先日東京地裁で開かれた口頭弁論では、アサヒも(サントリーの)特許権は無効だと反論しており、ビール業界の第1位と第2位が全面的に争う構図となっているとのことです。
 かつて宴席では「とりあえずビール」が常識であり、ビールは代表的なアルコール飲料でした。しかし、日本酒、ビール、ウイスキーと言った従来型の定番酒類は、ワインや焼酎(チューハイ)の登場と入れ替わりに次第に出荷量と消費量を減らしつつあります。

キリンHD 2013年版データブックより
 これは昨今の消費者の健康志向やライフスタイルの多様化が原因などと言われますが、3か月おきに「新商品」と称して、さらにコクがあるだの、いっそうキレがよくなっただの、麦の香りがするだの、ホップの香りがするだの、鍋物に合うだのと、すでに成熟した商品でほとんど改良の余地もないビールという飲料をほんのわずかばかりこねくり回し、テレビコマーシャルで誇大広告して、少しでも新たな需要を喚起しようとする、さもしいマーケティング競争に陥っていた、いわば「インチキ商品」としてのビールに消費者が飽き飽きしてきた結果ではないかとわしは思います。
 そのゆえに、真にイノベーティブな商品はほとんど生まれず、どこかのメーカーが一つヒットを当てると、他のメーカーも一斉にそのコピー商品を作って追随してくる、という、これまたインチキ業界にふさわしいチキンレースを展開し、自らの首を絞めていた、そのツケが回ってきているに過ぎないのです。

2015年3月10日火曜日

産学官連携のケーキ保存容器「Sweets Box」

松阪市ホームページより
 松阪市に本社がある三重化学工業(株)など民間企業3社と、兵庫県西宮市にある大手前大学、そして松阪市役所の5者が、産学官連携プロジェクトで開発した新商品 Sweets Box(スイーツボックス) の試作品が完成し、このたび発表の記者会見がありました。

 夕刊三重によると、このSweets Boxはケーキなどのスイーツを持ち運ぶための専用容器。洋菓子店でスイーツを購入した際の持ち帰り用には、現在は紙箱が多く使われています。しかし、保冷・保存時間や鮮度維持に限りがあるため、大手前大学でスイーツの開発や文化などの「スイーツ学」なる研究をしているという松井博司教授が製品を考案したものです。
 ケーキ用保冷剤製造大手の三重化学工業と、タイガー魔法瓶(株)、さらにビジネスプロデュースやコーディネートなどを手掛けるザ・ディバイン・プロポーション(株)が連携し、試作を行っていたとのことです。
 Sweets Boxは、八角柱を横にしたような形をしており、高さは約20cm、長さは約26cmで、重さは約1.8kg。正直言って、相当にゴツく大きなサイズと言えそうです。ちなみにスイーツは6個程度を収納することができます。

2015年3月9日月曜日

田舎暮らしがしたいというSさんへの手紙(その2)

(承前)田舎暮らしがしたいというSさんへの手紙(その1)

 地方が停滞している、ハッキリ言えば「衰退」しているのは、地方の「産業」が衰退していることとパラレルです。
 多くの人は、地方(田舎)の産業と聞くと、農林水産業を思い浮かべるかもしれません。しかし統計に当たれば明らかなように、地方でも農林水産業に従事している人はせいぜい1~3%ほど、生産している付加価値も数%に過ぎません。働く人の大部分は小売業やサービス業に従事しており、付加価値では建設業や工業(製造業)のほうがはるかに大きいのです。つまり、第1次産業はもはや地方の基幹産業ではないのです。

 もっとも、第1次産業は、その地方の自然環境や風土、歴史などに強く根ざした産業です。いわばその地方の顔であって、これを軽視していいわけではありません。
 しかし、地方の産業を活性化するという視点で考えた時、重要なのは、農産物、魚、海藻、木材、などを「素材」のまま提供する今までの第1次産業のあり方よりも、それらを惣菜、弁当、ジャム、ジュース、クラフト製品、家具、といった、高い値段で販売できて、利益も大きい、「商品」にすることなのです。
 こう考えると、農林水産業は、食品加工・製造業、製材業、運送業、卸売業、小売業、宿泊業などなど、波及する産業が広い、つまり裾野が広いものであることも再認識できます。

2015年3月8日日曜日

田舎暮らしがしたいというSさんへの手紙(その1)

 Sさん、地域おこしや移住についてのセミナーで偶然出会ったあなたが、いつかは熊野に住んでみたい、と言っていたことをうれしく思いました。熊野は、三重県民のわしには「熊野市」という市の固有名詞としてのニュアンスが強いのですが、一般的には紀伊半島最南部の、奈良、和歌山、そして三重にまたがる広大な一帯を指す、歴史ある名称です。
 この地域に住む人々は熊野人としての一帯感と誇りを持っており、それを県境で区分するのはあまり意味がないことです。ただ、わしが三重県在住なのは事実なので、熊野であっても、いわゆる「東紀州」と呼ばれる三重県南部の、尾鷲市、熊野市、紀北町、御浜町、紀宝町の2市3町からなる人口約8万人の地域を念頭に置いたお話になることはご承知おきください。

 もう1つ前置きです。
 実は、わしはあなたについて強い印象がありました。あなたは根っからの都会人で、あなたのご両親も祖父母も、都会に住みついて生活してきたご家庭とのこと。曾祖父(ひいおじいさん)が千葉の出身らしいと聞いてはいるけど、あなたもご両親も詳細は知らないそうです。
 昔「江戸っ子」と認めてもらうには三代続いて江戸に居住していることが最低条件だったようですが、その意味ではあなたはまっとうな「都会っ子」です。言い換えると、田舎を持っていない。そのような人に会ったのが、わしにとっては久しぶりだったのです。
 帰るべき田舎を持たない人々の田舎へのまなざしやイメージはどのようなものでしょうか。
 良い部分、悪い部分の両方があると思いますが、もし東紀州や、熊野のどこかで生活したいと思っているなら、このようなことも頭に入れて、実際に下見に来てみてください。

2015年3月6日金曜日

公務員を結婚させれば出生率は上がるが

 「すごい!鳥取市」婚活サポートセンター が、男性の参加者を公務員に限定した婚活イベントを3月に企画したものの、外部からの批判が相次いだことを受けて中止を決定したことが大きく報じられています。


 「すごい!鳥取市」婚活サポートセンターは、鳥取市が民間企業と共同で運営している組織で、47都道府県の県庁所在地で一番人口が少ない鳥取市が、人口減少・少子化・移住定住(促進)などの課題を抱える市のため、そして、市に住む人のしあわせな未来のため、行政・民間・市民を巻き込んで マジメに楽しく男女の出会いの場を提供する目的とのこと。キャッチフレーズは「鳥取市の本気の婚活プロジェクト」だそうです。

 ところで、この「すごい」というのは、どうやら鳥取市が「おらがまちはこんなにスゴイんだぞ!」と自称しているキャッチコピーのようです。しかし逆説的なギャグにもなっていないこのあたりのセンスの痛さが、どうもこの鳥取市の決して明るくない先行きを暗示させるものがあるのですが、これはともかく。


2015年3月5日木曜日

蛭子サンにキレない太川サンの強さの秘密は?

 昨年の秋ごろだったか、FMラジオで70年代のアイドル界についての対談番組をやっていて、ゲストで出演していた太川陽介さんが芸能生活38年にして初めての著書を出した、という話題が出ていました。
 で、先日、その本 ルイルイ仕切り術(小学館) をやっと入手し、読了したのでレビューします。
 太川さんと言えば、わし的には「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」の英明なリーダーとしての姿がインプットされていますが、言うまでもなく70年代にLui-Luiなどのヒット曲で人気絶頂だった元アイドルです。
 人気商売ゆえいつかは人気も落ち、テレビにも出られなくなる日がやってきます。凡百のアイドルであれば、人気の低落と共にひっそりと芸能界を引退し、消えていくのでしょう。
 しかし太川さんは10年前に放映が始まった路線バスの旅シリーズで、テレビ東京的ではあるけれど、「視聴率男」として人気を復活させています。

 この本は「仕切り術」と銘打たれており、それは番組の中でも、場の空気を読まない言動で独自の存在感を放つ蛭子能収さんに対する、太川さんによる「あしらい」の驚嘆すべき上手さからヒントを得たことは間違いなく、実際に本文の中でも蛭子さん絡みの記述に多くのページが割かれています。しかし実際には、浮き沈みの激しい芸能界を、笑顔で泳ぎ切っている太川さんの人生観の紹介と自伝が「仕切り」をキーワードにしたエッセイにまとめられているのが本書の主内容です。

2015年3月4日水曜日

産業支援機関なんていらない

 ある老舗料亭の女将のブログが、地域産業支援業界でちょっとした話題になっています。
 岐阜県大垣市にある老舗料亭の女将が、公益財団法人岐阜県産業経済支援センターと思われる「岐阜県の公的な中小企業支援機関」を訪問して経営相談した顛末がつづられているのです。
 女将はかねてから料亭での外国人客向けの新規事業を構想しており、それ広める方策を相談したのですが、岐阜県センターの担当者からの回答は「補助金を申請してはどうか」という的外れなものでした。「私はお金がほしくてここに来たのではありません。」と席を立ったとのことで、ブログの最後は、
 事業主としては確かにお金も助成していただきたい。でも本音は毎月の売り上げを上げたいのです。いままだ、地方ではアベノミクスの恩恵は感じられません。助成のお金が飛び交うだけでこれで世の中良くなるのでしょうか。なんて、少し考えてみました。
 と締めくくられています。
 このような、公的中小企業支援機関による誤った対応、まずい対応は、表面に出てこないだけで、実は相当数あると思います。しかし、中小企業はどうしても県や県の外郭団体といった「権力」に対しては、後々のことも考えて、低姿勢にならざるを得ません。いわば泣き寝入りが多い中で、経営者として非常に率直で、勇気がある問題提起だと思います。
 このような真摯な問いかけに対して、関係者が皆で前向きに議論し、より良い解決策を考えないと、物事は前に進まないでしょう。(ブログへのリンクはこちらです)


2015年3月3日火曜日

【読感】地方自治体に営業に行こう!!

 中小企業の中には、新たな顧客の開拓や販路の拡大を目指して日々営業にいそしんでいるところも多いでしょう。
 しかし、この本 地方自治体に営業に行こう!(実業之日本社) の著者である経営コンサルタントの古田智子さんによれば、中小企業を含めた民間企業の多くが、国や地方自治体といった役所向けの営業努力が不十分か、そもそも営業をかけていません。

 都道府県庁や市・区役所、町・村役場といった地方自治体からは、実際には、地域活性化や女性の社会進出、観光PRや特産品のマーケティング、職員研修などなど、多種多様な業務が民間企業に発注されています。わしも仕事柄、自分の業務に関連する分野で業務委託(民間発注)の仕事を担当することがありますので、このことは熟知していますし、個人的な感覚としては、少なくない民間企業にとって、そのようなことは常識かと思っていました。
 しかし古田さんは、民間企業には、「国や自治体が発注する仕事は建設・土木の仕事だけである」「これら公共の仕事は入札金額の安さだけで受注先が決まる」という誤解が多いと言います。

 実は多くの仕事で門戸が開かれており、自社の持つ商品やノウハウが十分に活用できる業務がたくさんあることを、この本で伝えたかったのが執筆動機とのことです。
 大変わかりやすい文章で、役所への販路開拓に関心がある企業やNPOなどにとって、最良の入門書だと感じましたので、簡単に紹介しておきます。

2015年3月2日月曜日

「津之輝」は津市と無関係だけどおいしかった

 わしがよく利用している、大紀町にあるスーパー、「フレッシュにしむら」に先日立ち寄ったら、店頭にたくさんのミカンが、あるものはバケツに盛られ、あるものは袋に詰められて盛られ、あるものは箱で販売されていて賑やかでしたが、中にこんなポップがあるのを見つけました。

 わしは正直言って、この 津之輝(つのかがやき) というミカンの品種は全く知りませんでした。
 ただ、店長オススメということなので試しに買ってみて、家で食べてみたのですが。

 これが、ウマい!
 しかも普通の温州みかんのように手で皮が剥けて、タネもないので大変食べやすく、香りもよく、これはいい買い物でした。
 試しにネットで「津之輝」を検索してみたら、こんなミカンでした。

2015年3月1日日曜日

志摩市でホテル経営会社が自己破産

 報道によると、志摩市でホテルを経営していた会社が2月3日、津地裁伊勢支部により破産手続きの開始決定を受けました。28億2千万円もの巨額負債を抱えた大型経営破綻は三重県内では1年ぶり。
 この会社は創業期はドライブインを経営していましたが、平成9年、志摩市内に部屋数158室、収容人員280人という、市内でも有数の規模となるホテルを建設しました。
 観光客を主体に集客したものの、バブル崩壊後の不況期と重なって当初から集客数は計画を下回り、平成18年には経営悪化が表面化していました。
 なお、このホテルはすでに平成23年に経営権が別の運営会社に譲渡されており、現在、営業は平常通り継続しています。

 わしは、この経営破綻のニュースの本質は、三重県の観光産業、特に伊勢・鳥羽・志摩地域に固有の問題である伊勢神宮の参詣者数の急激な増減問題と密接に関係している点にあると考えます。