2016年12月31日土曜日

花束を君に

 平成28年、2016年もあと数時間となりました。  わしにとっては、宇多田ヒカルのこの「花束を君に」が今年最も印象深い曲でした。

 

 しみじみ思ったのですが、人の一生の中で、初めて出会う人の数を、別れる(もう会う機会は二度とないだろうという意味で)人の数が逆転してしまう年齢が誰にでもあるのだと思います。

2016年12月30日金曜日

サミットという「流儀」の終わり

 先日、スーパーでこんな納豆を見つけました。納豆大手のあづま食品(宇都宮市)による新商品で、その名も「伊勢志摩あおさのりたれ」納豆。三重県伊勢志摩産のあおさのり(ヒトエグサ)を配合した醤油ベースたれが付いており、実際に食べてみるとほのかにのりの香りがして、これはこれで目先が変わっていいと思いました。
 そういえば、このパッケージのような写真を今年は実によく目にしました。伊勢志摩国立公園、英虞湾のリアス式海岸の航空写真です。今年5月に開催された主要国首脳会議(G7)の舞台であり、サミット関連の報道や、サミットに商機を見出そうとする観光キャンペーン、土産物商品などで必ずこの風景写真が使われていたものです。
 しかし開催から半年以上たって、こうした一過性のイベントの宿命ではあるのでしょうが、急速に世間からは忘れ去られ、もはや完全に過去のことです。人々の話題に出ることもなくなりました。土産物店に並んでいたサミットあやかり商品(土産)も今やまったく見かけません。
 地元の三重県(庁)は、いわゆるサミットの「開催効果」が4168億円にのぼったとし、今後、平成28年度から32年度にかけて観光客の増加など1489億円の効果があると公表していますが、これに期待する声などほとんど聞かれないのが地元の実態だと感じます。

2016年12月29日木曜日

(-。- )ふゥーなお話

 鳥羽市に平成27年から地域おこし協力隊員として赴任していた女性が、12月いっぱいをもって退任することを各紙が報じていました。
 この隊員は東京都出身。十代のころから海女を目指していたそうで、鳥羽市でも海女が多い地区である石鏡(いじか)町に移住し、海女見習いとして地元の先輩海女から指導を受けながらアワビ漁などに参加していました。
 12月26日に鳥羽市役所で行われた退任式では、「海女はとても楽しかった。海女の経験を通してさらに海が好きになった。」などと感想を語り、木田市長は「東京に帰ってもぜひ鳥羽のPRをしてほしい。」と約1年間の活動を労いました。
 この隊員が短い期間ながら観光PRで大いに活躍したとか、田舎町に住み込むことで地域が「明るくなった」などの成果があったことは事実でしょう。しかし、率直に言って、わしにとっては非常な既視感に襲われるニュースでした。
 この手の話で、この手の結末を聞くのはもう何回目だろう? C= (-。- )
 実は、地元ではこの隊員の赴任早々から「(潜水漁である)海女は重労働で、中途から始めた人が技術を会得するのは難しい」とか、「海の汚染で漁獲量は激減しており、海女の収入だけで生計は立てていけない」という心配の声が上がっていました。

2016年12月26日月曜日

やり遂げることこそが難しい

【読感】経済学者 日本の再貧困地域に挑む あいりん改革3年8カ月の全記録 鈴木 亘著(東洋経済新報社)
 わしは仕事がら、まちおこしとか地域振興などに関する本は人より読んでいるつもりですが、この本「経済学者 日本の再貧困地域に挑む」は、わしにとって目新しい切り口の本で、たいへん面白く、かつ参考になる本でした。
 大阪市西成区は区民の4人に1人が生活保護を受給しているという、ありていに言えば貧困地域です。その理由は「あいりん地区」という西日本最大のドヤ街、つまり多くの日雇いの労働者が生活している地区があるためで、行政をはじめ民間の支援者や労働組合など多くの関係者が長年、生活環境の改善に取り組んできたものの、今でも貧困がはびこり ~日雇い労働者の高齢化でますます貧困の連鎖から抜け出せなくなる~、ごみの不法投棄や犯罪発生も多く、たびたび暴動が発生して警察署が襲撃される事件が繰り返されてきました。
 著者の鈴木さんは学習院大学教授の経済学者ですが、あいりん地区をフィールドに研究を行った経験があったことから、大阪市の橋下徹市長による市政改革、なかんずく「西成特区構想」を推進するために平成25年3月から大阪市の「特別顧問」に就任しました。その4年近くにわたる奮闘が、詳細に記録されているのが本書の内容です。

2016年12月25日日曜日

ギャンブル産業は付加価値を生まないのか

 先の国会で、特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律が成立しました。通称、IR(Integrated Resort)法とも呼ばれますが、新聞やテレビなどのマスコミは、この法律が推進する「統合型リゾート」なるものの目玉がカジノであることから、カジノ解禁法と報道し、そのほうが人口に膾炙している気もします。
 カジノのようなギャンブル産業はそもそも政府が成長戦略として進めるべきものではない、とか、すでにパチンコや競輪競馬など国内にはギャンブル産業が林立していて依存症患者や犯罪が増える、とか、外国人観光客が増加しているのは事実で、彼らに国内でもっとお金を落としてもらうのにカジノは必要とか、いやそうではなく、おそらく規制でがんじがらめになることが明らかな日本のつまらないカジノで遊ぶような外国人はいるはずがない、とか、実にさまざまな議論が百出しています。
 しかし実際に法律を読むと、全部で23か条しかないシンプルなもので、主な内容はIRは観光、地域経済振興、財政の改善の3つを目的にしていること、そしてカジノについてはいろいろな問題があることから、公正性の確保(!)とか、換金の制限、暴力団排除などを明確にしてこれから詳細を検討していこうね、という中身です。本質的な議論は先送りされた形であり、今後、世の中がこの問題にどれだけ関心を持ち続けるかが大事な要素になってきます。

2016年12月24日土曜日

年末きいながしま港市(2016)に行ってみた

 三重県紀北町の紀伊長島漁港で行われている「年末きいながしま港市」に行ってきました。
 伊勢海老やブリなど熊野灘の新鮮な魚介類や、干物など地元ならではの商品を地元価格の2~3割引のお値打ち価格で提供しているほか、さんま寿司、押し寿司などの郷土料理、紀伊長島のお菓子である「とらまき」やみかんなどの地元産品の販売が行われており、毎年大変な盛況です。この冬は異常気象ともいえる暖冬のうえに今日は天気も穏やかだったので、かなりの人出がありました。

2016年12月22日木曜日

地方銀行の縮小・再編は進む

【読感】 捨てられる銀行 橋本卓典著 (講談社現代新書)

 中京銀行が尾鷲市にある尾鷲支店を廃止して、松阪支店に統合すると発表しました。平成26年3月の高速道路(紀勢自動車道)全通がもたらした典型的な「負の効果」、いわゆるストロー効果の一つなのでしょうが、この例に限らず、地方にある銀行や信用金庫といった金融機関は今、冬の時代を迎えていると言われています。
 理由の大きな一つは、地方の多くは人口の減少や高齢化によって貸出先となる企業や事業所が減少していることです。ただでさえ商圏が細っていく中で、中小企業では後継者難もあって将来の展望が見いだせず、したがって融資を受けてまで設備投資はしない企業が多くなっています。
 その一方で、中小企業の側からは実際に次のような声も多く聞きます。
「金融機関が融資を決定するのは担保があるかどうかだけで、その企業の商品やサービスの優位性、事業の将来性などはなんら考慮されることがない。担当者も昔に比べて現場にやってこなくなり、経営者の人柄や企業の勢いを目利きできるタイプがすっかり少なくなってしまった。」
 地方の金融が抱えるこうした問題を、共同通信社の記者である著者が、国(金融庁)の取り組みを中心に全国の現場をルポし、提言しているのが本書です。タイトルはたいへんに刺激的で、賛否両論があるでしょう。

2016年12月21日水曜日

ベビースター新キャラクターが路上ライブ

 おやつカンパニーがベビースター三代目新キャラクターを発表しました。
 名前はまだなく、公募を経て来年1月31日に開催あれる「ベビースターキャラクター引き継ぎ式」で発表されるそうです。
 Youtubeには、新キャラが路上ライブを行う謎のムービーも登場、とあり、このような動画がリンクされています。東京都内でしょうか。(品川駅東口の伊勢丹前だけはわかったのですが)


2016年12月20日火曜日

国交省が高速道路にワイヤー式柵を試験設置へ

 高速道路の中央分離帯がない2車線の対面通行区間について、国土交通省は多発している正面衝突事故を防ぐためワイヤロープ式の防護柵を試験的に設置することを決めたそうです。
 高速道路は本来、片側に走行車線と追い越し車線の2車線がある上下4車線であるべきです。しかし実際には、建設費や工事期間の関係から、暫定的に片側1車線の上下2車線で運行供用を開始する、いわゆる「暫定区間」が多数存在しており、その区間は高速道路全体の延長の3割に当たる2500km近くもあります。
 これらの暫定区間は比較的交通量が少ない地方部の区間が多く、時速70キロという速度制限はあるものの、対面車線は樹脂製のポールで仕切られているだけです。
 このため、対向車が反対車線に飛び出す事故が頻発しており、去年は全国で334件も発生し、このうち死亡事故に至った率は一般的な中央分離帯がある区間に比べて2倍近くにものぼります。
 三重県内では紀勢自動車道の勢和多気JCTから尾鷲北ICの間の約55kmがこの暫定2車線区間であり、尾鷲市と熊野市を結ぶ自動車専用道路「熊野尾鷲道路」(国道42号バイパス)の約19kmも全区間が対面通行であるなど、県南部には何カ所かこのような区間があります。
 この安全対策は急務と言ってよく、わしも以前このブログにその必要性を書いたことがあります。(はんわしの評論家気取り やっぱり怖い暫定二車線(2015年10月26日)

2016年12月19日月曜日

これは凄い「訪問販売登録条例」

 今朝の日経新聞を読むまで知りませんでしたが、滋賀県野洲市が訪問販売業者に市への事前登録を義務付け、登録をしないと訪問販売ができなくなるという全国初の条例を制定したそうです。高齢者を狙った悪質商法などの被害やトラブルは全国で後を絶たないことから、この条例が実際にどの程度トラブル防止に役立つのか、各界の注目が集まっているとのこと。(12月19日付け 列島追跡)
 この訪問販売登録条例は、正式には「野洲市くらし支えあい条例」という名称で、今年6月に制定され、10月から施行されたものです。
 全部で28条から成りますが、制定の目的は「安全かつ安心で市民が支えあうくらしの実現に寄与すること」と定義されています。実際には市民(消費者)と事業者との間には、持っている情報量や交渉力に格差があることから、
1)市民の消費生活の安定や向上、消費者安全の確保の必要な措置を講じるとともに、
2)消費者被害や、市民のくらしに関わる様々な問題の発生の背景には経済的困窮とか地域社会からの孤立などの諸課題があることから、その解決及び生活再建を図る
という2つについて規制や対策を行う内容となっています。

2016年12月18日日曜日

告知「2016三重紀北町年末きいながしま港市」

 年末恒例の 年末きいながしま港市 が三重県紀北町の紀伊長島漁港で開催されます。
 今回は12月22日(木)から大みそかの前日の30日(金)までの9日間連続して開かれ、主催する 実行委員会では
新鮮なお魚や美味しい干物、地元特産品がお値打ち価格にて販売されますので、年末のお買い物に、ぜひ!お越しください!!
 と呼びかけています。
 年末きいながしま港市については、何度かこのブログでも取り上げています。会場は漁港に付属するイベントスペースで、ここに紀北町内の漁業者や水産加工業者、農家などが何十店か露店(簡易テント)をズラリと並べて出店しており、鮮魚あり、活伊勢エビあり、貝類あり、干物や練り物、つくだ煮などの加工品あり、農産物あり、味噌・麹あり、寿司あり、弁当あり、お菓子あり、ほかにタコ焼きとかフライドポテトなんかもあって、なかなかにぎやかです。
 わざわざ都会からバスツアーもやってくるほどなので、品ぞろえと鮮度、お値打ち価格なのは間違いありません。


2016年12月17日土曜日

ネコノミクスは田舎にとっての追い風である

 日経MJに「キャットストリートビュー」なるものが人気を集めているという記事が載っていました。近年はネコブームとのことで、昨年、平成27年のネコの飼育数は約987万4千匹となり、犬の約991万7千匹を追い抜くのも時間の問題だと報じられたリもしました。(12月16日付け)
 キャットフードなどのペットグッズはもちろん、ネコに関連するサービスなども含めてネコ人気がもたらす経済効果は ネコノミクス と呼ばれ、ある試算によると2兆300億円強にものぼるとのことです。
 日経MJには「CAT面舞踏会」という参加者が全員ネコのお面をつけて、ネコ語をしゃべりながら交流するイベントとか、さらにその変身願望がエスカレートし、ネコがデザインされたコートやネクタイ、シッポがついたブラとショーツなど猫愛ファッションに身を包む愛好者たちの姿もルポされていました。

2016年12月15日木曜日

やったー、どぶろく来たー!

 わしは酒飲みではまったくなく、むしろアルコールは弱いほうで、自分でカネをだしてビールだの清酒だのを買うことはあまりありません。町内会の夏祭りで景品にもらったビールとチューハイの缶が、つい最近まで冷蔵庫に入っていたほどです。
 しかし、この なめらかどぶろく千枚田 だけは別で、例年この時期、ひと瓶からふた瓶は必ず購入するようになりました。

 なめらかどぶろく千枚田は、熊野市の特産品開発と販売を行っている熊野市ふるさと振興公社が、いわゆる「どぶろく特区」を活用して商品化したものです。
 ユネスコの世界遺産に登録されている丸山千枚田(まるやませんまいだ)で収穫されたお米と麹だけを使用し、三段仕込みという製法によって一か月あまりかけて醸造されるとのこと。
 冬季限定、しかも仕込みの量も限られているため、熊野市ふるさと振興公社の通販サイトをちょっと見逃していると、すぐに売り切れになってしまうほどのレアアイテム、人気商品です。

2016年12月14日水曜日

君の名は。でウルっときた件

 興行収入が205億円以上となり、邦画、洋画を含めて日本の映画興行ランキングの歴代第4位になった東宝映画「君の名は。」ですが、日経の「2016年ヒット商品番付」で堂々の西の横綱になっており、これほど話題の映画を見逃すわけにはいかないと思い、映画館に行ってきました。
 CMだけみると、男女が入れ替わったというバカバカしいコメディみたいな感じですが、まったくそうではないシリアスな素晴らしい作品で、わしは久しぶりに映画館でウルウルきたのでした。


2016年12月13日火曜日

ベビースターラーメンのマスコットが引退へ

 スナック菓子の定番中の定番ともいえる「ベビースターラーメン」のマスコットキャラクター、ベイちゃんとビーちゃんが今年の12月末をもって「引退」することになったのを各紙が報じています。
 ベビースターラーメンの製造元である津市の(株)おやつカンパニーが今日公表したもの。
 ホームページの引退宣言によると「初代キャラクターからベビースターを受け継いで約30年。僕たちも新しい時代へとバトンタッチしていくことに決めました。」とありますが、詳細な引退の理由は明らかではありません。また、来年からの新キャラクターなどについても現時点では未定のようです。
 男の子の「ベイちゃん」は1988年(平成元年)にデビュー、その妹の「ビーちゃん」は2000年(平成12年)にデビューしました。ラーメンのためか基本はチャイナ服姿ですが、カレー味のベビースターのパッケージにはターバン姿、みそ味なら小坊主姿、洋風の味なら水兵服、など、さまざまなファッションで登場していました。

2016年12月11日日曜日

しんみちフードラボに行ってみた

 先日、起業家や起業を志している人たちの交流会である BizCafe イン 伊勢 が、伊勢市の「しんみちフードラボ」で開催されたので行ってみました。
 BizCafe イン 伊勢は、四日市市にある民間のインキュベーションオフィス ビズ・スクエアよっかいち が月一で開催している交流会ですが、堅苦しいものではなく、先輩起業家の体験談と、参加者による自己紹介や情報交換したりする内容です。
 今回は伊勢市に出張してきたわけですが、講師を務めた起業家は伊勢市の銀座新道商店街でユメビトハウスというドミトリー(簡易ホテル)を経営している水落勝彦さんでした。
 水落さんは四日市出身。名古屋市の円頓寺商店街で商店街の活性化に従事し、自らも起業しようと5年前に「ユメビトハウス」をオープンしました。
 そのころは「なぜわざわざ寂れた商店街で起業するのか」とか、「商店街には来客がほとんどないので商売が成り立たないのでは」とよく言われたそうです。
 しかし、水落さんによると、一般には寂れているイメージの地方都市の商店街だからこそ、リスクが少なく起業できるそうです。

2016年12月9日金曜日

なぜ法律家は沈黙しているのか

 記憶がもう定かではないのですが、A・トフラーの「富の未来」に、この世の中で進歩が最も遅いものは何か、みたいな問いかけがありました。
 進歩が一番早いのは言うまでもなく科学技術であり、次いでベンチャービジネスとか、現代芸術とか、金融工学などが続き、一般の人々の意識とて進歩(変化というべきか)は決して早くはないのですが、それらよりも政治システムとか教育システムはさらに遅く、最も遅れてしまうのは司法である、みたいな内容だったと思います。(違ったらごめん。)
  これはたいへん当を得ていると思います。
 ポケモンGOをしながらの自動車運転で起こった死亡事故が各地で波紋を呼んでいます。事故を起こした愚かな犯人は厳罰に処されるべきとしても、不思議なのはこれほど重大な事故が頻発しているのに ~こうした「ながら操作」は現在のセンシング技術でもって十分に防止できるはずです~ これを放置しているゲーム提供者(ナイアンテック)がまったく法的な責任を問われないことであり、この点について、法学者や弁護士からもほとんど問題提起がなく、世間の関心も高くないのもたいへん奇妙な現象といえないでしょうか。

2016年12月8日木曜日

ますます感度が鈍っていく件

 先日の日経MJに、この時期恒例の「2016年ヒット商品番付」が掲載されました。

 東の横綱は「ポケモンGO」
 対する西の横綱は「君の名は。」
 いずれも社会現象とさえいえるような大ヒットになっており、大関以下の番付についても、まあ順当と言うべきか、少なくともユーキャンの流行語大賞ほどに国民を混乱に陥れることがない、常識的な内容かと思いました。(ちなみに、番付外の「流行語賞」はゲス不倫。「残念賞」はSMAPです。)
 東西の、横綱から前頭14枚目までの合計38の名前のうち、わし自身、どれくらいよく知っているか、あるいは関わっているかということが、わしなりの情報感度というか流行感度だと思っているのですが、2016年についても全然知らないものがありました。
 昔なら、知らないにしても名前くらいは聞いたことがあるとかのレベルは保っていたのですが、今はダメです。全然知らないのです。
 年寄りはこうやって騙されるようになってしまうのでしょう。

2016年12月6日火曜日

アジアに見捨てられつつあるニッポン

【読感】 ルポ ニッポン絶望工場 出井康弘著 講談社+α新書

 農業は成長産業であるとか、漁業の再生なくして地方の再生はない、などといった意見を最近よく耳にしますが、これら第一次産業の現場には日本人の若者は従事しておらず、その少なくない部分が外国人労働者によって支えられています。
 地方創生の有識者だのカリスマだのという人の話を聞く機会がわしにも時々ありますが、こうした地方の産業の現場に、外国人労働者、つまりは実習生や研修生、あるいは留学生が大挙して従事していることについて、現状の位置づけや課題、そして将来の在り方をきちんと説明してくれた人に、今までただの一人もお目にかかったことがありません。悲しいことに、こういった外国人は一般国民どころか、偉い人の目からも「見えない」存在なのです。
 この本のタイトル「ニッポン絶望工場」とは、かつてルポライターの鎌田慧氏がトヨタの季節工として自動車工場での労働を体験し、その過酷さと、それでもこの仕事を選ばねば生きられない人々の生きざまを生々しく描いたルポルタージュの名著から由来していることは間違いないでしょう。
 それから40年近くを経て、その頃の東北や九州、沖縄の若者たちに代わって、今度はアジアからやってきた若者が日本社会からひどく搾取されている実態を明らかにしたのがこの本です。

2016年12月4日日曜日

滋賀VS京都は傍から見ている限り面白い

 わしが知る限り、二つの都道府県の県庁所在地間が最も接近しているのは、京都市と滋賀県大津市です。地理的にも隣りどうしなので、JRなら10分、車でも30分くらいで簡単に行き来できます。
 「近江」という地名は、京の都から一番近い「海」であることに由来しているように、古代から琵琶湖の存在は京の繁栄と一体化しており、その関係の古さ、近さ、深さ、ゆえに滋賀県民には京都に対するいわく言い難い複合観念があることが知られています。
 この問題を斬新なアイデアで漫画化した作品が人気を集めているとのことです。
 滋賀県在住の漫画家 さかなこうじ氏が、ネットの漫画サイト「くらげバンチ」で公開を始めている 三成さんは京都を許さない ―琵琶湖ノ水ヲ止メヨ― がそれです。(12月3日付け 京都新聞)
 一介の小姓から豊臣秀吉に召し抱えられ、その片腕となって出世の道を驀進し、最後は関ヶ原の戦いで徳川家康に敗れ命を奪われた石田三成。
 その三成が、どういうわけか現代に蘇って滋賀県庁に入庁し、「打倒京都」のために秘策を練る、という物語です。

2016年12月2日金曜日

ビッグマックというイノベーション

 マイケル・デリガッティ氏が亡くなりました。
 98歳。大往生というべきでしょう。

 ただ、ありていに言って、わしは昨日までこの人物のことを全く知りませんでした。マクドナルドのビッグマックは学生のころから ~年に1~2回にしか過ぎませんが~ もう何十年も食べ続けてきているわけですが、ビッグマックを考案した人がマイケル・デリガッティその人であったことは、彼が死去したというニュースが世界を駆け回ったことでわしも初めて知ったわけなのです。
 そもそも「ビッグマック」を考えたのが誰かどころか、考え出した人がいたという当たり前のことにすら、思いを馳せたことはありませんでした。
 ペンシルバニア州でマクドナルドのフランチャイズ店を経営していたデリガッティ氏が、より大きく、インパクトがある商品を開発しようと、ビーフパティ(ハンバーグ)2枚を、バンズ(パン)3枚でサンドしたビッグマックを考案したのは1965年のこと。実際に販売を始めたのはその2年後でしたが、瞬く間に全米で大ヒット商品になりました。
 それまでマクドナルドのメニューは、ハンバーガー、ポテト、ドリンクだけの非常にシンプルなものでしたが、ビッグマックの成功によって商品の多様化戦略が進むことになりました。

2016年12月1日木曜日

何が来るかわからないお魚通販「うみまかせ」

 三重県尾鷲市にある 合同会社き・よ・り が行っている鮮魚のネット通販 うみまかせ が人気を集めているそうです。
 尾鷲は言わずと知れた魚のまちです。
 熊野灘に面しているのは、非常に複雑に入り組んだリアス式海岸であり、その入り江、入り江にいくつもの漁村集落が点在しています。
 かつて、漁だけが生活の糧であった時代、漁場に近いそうした入り江に人々が暮らすことは圧倒的にアドバンテージがありました。
 しかし、時代が変わり、仕事も、世の中も大きく変化すると、都市機能や人口は平地にある中心地に集中するようになり、リアス式ゆえに細く曲がりくねった道路でしか結ばれなかったこうした村々は次第に活力を失い、人口も減少していくようになります。
 き・よ・りがある尾鷲市早田(はいだ)地区も、典型的にその軌跡を辿ってきた集落の一つです。
 そこで、まちの再活性化のために地区の有志たちが「漁師塾」など、さまざまな町おこしを仕掛けるようになり、途中からは「地域おこし協力隊」の若者も参加して実現した、その一つがこの合同会社き・よ・りであり、うみまかせであったとのことです。

2016年11月30日水曜日

都心型?マックスバリュの津丸之内店に行ってみた

 11月3日にオープンし、流通業界では(ほんのちょっと)話題になった、マックスバリュ津丸之内店に行ってきました。
 マックスバリュ(MV)は言わずと知れたイオングループの一角を成す食品スーパーチェーンです。津市内ではもはや10店目の店舗となり、いわば、ありふれたオープンだったはずが注目を集めたのは2つの理由があります。
 一つは、数年前からイオンが「まいばすけっと」のように首都圏の都心で展開を進めてきた、店舗面積が小さく、取り扱いアイテムも絞った、小型で、かつ、都心型のスーパーであるとみられたこと。
 もう一つは、その新店舗が既存の大型家具店の、5階建てのビルの1階部分を改造して作られた、これを居抜きとは言わないのでしょうが、食品スーパーと家具という超異業種の複合施設になっていることです。
 MV津丸之内店がある地区は、バブル期ごろまでは津市の副都心的な立ち位置にあり、中部電力をはじめ大企業の三重支店や津支店が近くに集積している関係で、ちょっとした商店街になっていて映画館もありました。
 しかし、津市でも中心市街地全体の衰退が進み、このあたりも今では仕舞屋や雑居ビル、マンションなどが混在する住宅地になっています。

2016年11月28日月曜日

ぶっちゃけ、ピコ太郎はなんぼ儲かっているのか

 ついに再生回数が9000万回を越えた、ピコ太郎のペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)。
 後世からは間違いなく2016年を代表する世相キーワードと評されるでしょうし、その裏腹として来年の今頃はラッスンゴレライと同様、影も形もなくなっていると思いますが、それにしてもYoutubeという投稿動画サイトの世界的な影響力を思い知らされました。
 たとえ素人であっても ~ピコ太郎は実際には芸歴が15年近くもある大手プロダクション所属のお笑い芸人らしいですが~、 低予算であっても ~PPAPの製作費は10万円とのこと~、ユニークでインパクトのあるコンテンツでありさえすれば、多額の予算で撮影された専門業者の作る動画よりもはるかに全世界から受け入れられるという事実も強く再認識されたと思います。
 ところで気になるのは、これほどの世界的大ヒットコンテンツであっても、テレビのような「映像商品」ではない単なるSNSへの投稿動画なので、実際にピコ太郎なりプロダクションは儲かっているのか? 儲かっているのだとしたら、どの部分でマネタイズしているのか? という点です。
 今日、日本経済新聞を読んでいたら、今月上旬の日経産業新聞に、まさにこれに関する記事が掲載されていることが紹介されていました。
 これによると、「PPAPの現時点までのフィーを計算すると推定200万~8000万円となるが、実際はその数倍になっている可能性が高い。」とのことです。

2016年11月27日日曜日

世の中のトレンドを「マッチング」から見てみる

【読感】フー・ゲッツ・ホワット (Who Gets What) ―マッチメイキングとマーケットデザインの新しい経済学 アルビン・E・ロス著  日本経済新聞出版社

 よく最近の若者は「モノ離れ」だと言われます。自家用車が必要だと考える若者の割合は年々減少しており、実際に保有率も低下しています。しかし一方で、これはクルマの「所有」に関心がないだけであって、カーシェアリングなどネットで手軽に使えるサービスは若い世代の利用は意外に多い現実があります。
 ICTでシェアリングするサービスといえば、自家用車を使って乗客を運送するUberや、自宅を使って観光客などを宿泊させるAirB&Bといったサービスは、すでに全世界で普及しており、規制が多く先進国で最も浸透度が低い日本は、シェアリングというまったく新しい世界経済のトレンドに乗り遅れているという危機感に満ちた声もよく聞きます。
 「規制」という市場のコントロール手法が行き詰る一方で、シェアリングエコノミーが爆発的に普及しているという事実は、日本の市場開放が不完全なのか、それとも市場メカニズムを超えた新し仕組みなのか、ということについては、わしもぼんやりとではありますがかねがね不思議に思っていたことがあり、夏ごろに新聞の書評で知った本書を購入したのですが、このたびやっと読了できました。率直に言って難しかったです。

2016年11月26日土曜日

社会主義がいつまで通用するか

 何か月か前、自治体職員の業界ネットである時事通信社の「官庁速報」に、過疎化に悩むある町(岡山県和気町)が、町内のスーパーマーケットや商店がまったくない地区に新規出店するコンビニなどに対して補助金を交付する制度を創設したという記事が載っていました。その補助金を受けて、あらたにローソンとカフェが出店することになった、というものです。
 事前に町民にアンケートを行ったところ、コンビニのほか、喫茶店、新刊の書店、レンタルショップに対する要望が多かったということで、これらを新たに出店する経営者に対しては、最大で2000万円を5年間にわたって補助するということです。
 都市部に限らず、と言うよりも、商業集積が少ない農村地域でこそ、ワンストップで買い物や様々な用事が足せるコンビニは生活インフラになっていると言えます。この和気町という町も、地方創生ブームの中で地域活性化に積極的に取り組んでいるところらしく、コンビニに対しても、役場の担当者は補助金によるイニシャルコストにとどまらず長期的に経営支援を行っていくとコメントしており、町民からも「便利になった」等の喜びの声が聞かれるとのことです。
 しかし同時に、町によるとコンビニは以前にも同じ場所で出店計画があったものの採算面から断念された経緯があるそうです。このように経済原理では成り立たないものを行政が補助金で成り立たせる「社会主義政策」が、果たしてどれほど将来にわたる持続性を持つものなのか、わしは正直、疑問なしとはしません。

2016年11月25日金曜日

地方議会は「ある種の」茶番である

  26.94%
 これは、政務活動費を不正請求していた議員の辞職が続出し、各方面から批判を受け、呆れられもした富山市議会の、今年11月に行われたいわゆる出直し選挙の投票率です。
 あれほど注目された選挙にもかかわらず拍子抜けするほどの低投票率だったのは、もちろん富山市の有権者の民度が低いとかでは決してなく、所詮は市議会など市民にとってはその程度のもので、期待もしていないし、やり直しと言われても関心が湧かなかったということなのでしょう。
 なぜか。
 それは市議会が「ある種の」茶番であり ~田舎プロレスとは言いますまい~、 市の行政など市長や市役所に任せておいて何らの不都合もないにもかかわらず、議員が存在感を示すためだけに意味のない議論をし、どうでもいいことを決めたり決めなかったりしているからです。これは全国の都道府県議会、市町村区議会でもほぼ同じだと思います。
 その証拠に、ほとんどの地方自治体では議員選挙は低投票率で、そもそも無投票となる選挙も非常に多いのです。もしこれが「茶番」であるためではないとしたら、なぜこれほど投票率が低く、議員の成り手すら不足しているのかが合理的に説明できません。

2016年11月24日木曜日

「ふくろうカフェ」に行ってみた

 わしは商店街の振興に関心があって、奈良市の「もちいどの(餅飯殿)センター街」を年に1~2回訪れています。かつては限りなくシャッター街に近かったこの商店街は、関係者の尽力もあって、今ではレストランやカフェ、セレクトショップなどが多数出店し、観光客や地元の買い物客で大変に賑わっています。
 そんな中、これも今はやりと言っていいのでしょうが、ふくろう(もちろん鳥の)と触れ合える「ふくろうカフェ」なるものがオープンしており、物珍しかったので入店してみました。
 以前、特に期待もないままに「ねこカフェ」に行ってみたところ、案外癒されたことがあり、その時の話はこのブログにも書きました(リンクはこちら)。
 それとコンセプトは同じだとは思いましたが、生物としての関心は、どちらかというと普段見慣れているネコよりも、やはりふくろうのほうがわし的には高いので、前回と同じく、ダメだったらさっさと帰ってくればいいと思い、ごく軽い気持ちで入ってみたのです。

2016年11月23日水曜日

遊覧船による楯ヶ崎観光が急増

楯ヶ崎(熊野観光公社HPより)
 YOMIURI ONLINEによると、熊野灘にある名勝 楯ヶ崎(熊野市)が人気を集めており、遊覧船を使って海から見物する観光客が急増しています。
 熊野市では、今後、観光遊覧船の増強などを検討していくそうです。(船で巡る楯ヶ崎 客急増 11月18日付け

 この記事によると、熊野市観光公社の話として、平成16年にユネスコの世界遺産に登録されてから、熊野古道を訪れる観光客が増加していますが、ここ数年は「熊野古道以外の観光地もツアーに組み入れたい」との要望が旅行会社から増え、楯ヶ崎を巡る遊覧船観光が組み込まれるようになりました。
 熊野古道と楯ヶ崎を組み合わせたツアーは、山と海の壮大な自然を堪能できるため満足度が高く、特に海から手軽に迫力満点の絶景を間近に見上げることができる遊覧船が人気となっており、利用客は平成25年度までは200人前後だったものが、平成26年度には約400人、翌平成27年度には約1600人に急増。今年度は4~9月の上半期ですでに900人を超えるほどの人気ぶりです。
 わしも何度か楯ヶ崎には行ったことがあるのですが、いずれも国道311号で最寄りの駐車場まで行き、そこから遊歩道を約40分歩く方法であり、残念ながら遊覧船を使ったことがありません。

2016年11月22日火曜日

まっとうな地方創生のために(その2・完)

(承前) まっとうな地方創生のために(その1)

  前日に引き続き、木下斉氏の新刊「地方創生大全」(東洋経済新報社)を読んでの感想を書きます。

その2 地方創生最大の難関は「組織の壁」である
 本書では、地域おこしや地域経済活性化に向けた取り組みとか事業に必要な、「ネタ探し」と、ヒト、モノ、カネなどについて、章を分けて解説されています。
 その最終章(第5章)が「組織の活かし方」なのですが、木下さんによれば、
・活性化事業を黒字化するための「事業の壁」
・他地域でやっていないことに取り組むための規制緩和といった「制度の壁」
 の2つ以上に、困難なのが「組織の壁」です。
 組織とは個人の集合体なので、極めて属人的であり情緒的であり、個人の生活やプライドと直接的に結びついているため、事業とか制度とは違って打開することが難しいのです。
 地方に限らず、全国どこにでも地域には役所とか企業とは別に、町内会とか自治会、防災組織、PTA、NPO、同業組合などなどさまざまな組織(中間団体)が存在しています。これらは地域と密接にかかわり絡み合っていながら、基本的にそれぞれの存立目的があり、基盤も意思決定過程もバラバラです。

2016年11月21日月曜日

まっとうな地方創生のために(その1)

【読感】 地方創生大全 木下斉著 東洋経済新報社

 地域おこし、地域産業活性化など、最近ブームになっている「地方創生」について、ブームのずっと以前から携わっている人々には、国が基本方針を作り、それに従って地方自治体も基本方針を定めて、国からの交付金を財源にして様々な事業をする、という「まち・ひと・しごと創生」が行き詰りつつあることを見通していると思いますし、一般住民も、地方は人口など増加していないし経済活動も縮小が続いていると実感している方は少なくないと思います。
 このような行き詰まりがなぜ起こるのか、そして、これを克服するにはどうしたらよいか、について、地方活性化業界で最も注目されている仕掛け人・木下斉氏の最新刊を読了しました。
 わしのこのブログでも、地方創生については様々な本を取り上げましたが、おおむね次のような傾向があります。


A:国や地方自治体から仕事を請け負っているコンサルタントやシンクタンク、ジャーナリストなどは全国での活性化成功例の紹介と、その原因の調査。そして、これらの成功はあなたの街でも努力次第で十分可能である、と書きます。

2016年11月20日日曜日

今つながったアドミュージアムと鬼十則

 さすがは東京と感心することの一つは、博物館とか美術館の多さです。中には無料で見学できるところや、かなり専門的な ~マニアックというべきか~ 分野の博物館なども多く、その意味では東京・汐留にあるアドミュージアム東京などはその代表格かと思います。
 初めて訪れたのはもう10年以上前になると思いますが、かの「電通」の本社ビルにあって、広告業界のナンバーワンにして日本の政界、財界、マスコミ界、はては芸能やスポーツの世界にも絶大な影響力があるという電通が、今まで手がけたテレビコマーシャルの映像や、デパート、クルマ、食品など数多くの大企業のポスター、キャッチコピーなどが収集され、展示されている広告の博物館、広告の殿堂ともいうべき施設です。
 行ったときにわしも気は付いていたのですが、アド(アドバタイズ=広告)ミュージアムという名前とともに「吉田秀雄記念事業財団」という名称も併記されており、企業の博物館によくあるように、電通の創設者なり中興の祖と称されるような辣腕経営者が基金やら資料やらを寄贈して設立されたもので、その人の名前なのだろう、くらいの認識でした。

2016年11月19日土曜日

雨の内宮で秋を感じてみた

 今日の伊勢市は雨模様でした。朝一番でちょっと用事があり、その後、降ったりやんだりのはっきりしない天気の伊勢神宮・内宮を散歩してきました。


 紅葉してきた神宮の森を流れる五十鈴川は、かなり水量が増えていました。

2016年11月17日木曜日

ビジネスチャンスナビは三重県中小企業への福音

 先日、四日市市でビジネスチャンスナビ2020の説明会が開催されたので参加してきました。
 2020年(平成32年)に開催予定の東京オリンピック・パラリンピックですが、開催に伴う経済波及効果は20兆円(森記念財団)とも30兆円(みずほ総研、日銀)とも言われています。
 東京のみならず、日本全体にとって大きなビジネスチャンスとなるわけですが、これによって生まれる官公需や民間調達の情報を一元化してネットで提供し、全国の中小企業に受注のチャンスを提供しようという仕組みがこの「ビジネスチャンスナビ2020」と言われるシステムです。
 つまりはネットを使ったビジネスマッチングシステムであり、この仕組み自体はさして目新しいものではありません。
 問題なのは、このようなシステムは整ったとしても、本当に中小企業でも受注を獲得することができるのか?、特に地方にある中小企業でも本当に仕事が取れるのか?、ということです。
 この疑問に対して、講師から2012年のロンドンオリンピックの際に、実際にオリンピック需要がどう中小企業に波及したかについての調査結果が説明されたのですが、これがなかなか興味深いものでした。

2016年11月14日月曜日

新姫&イオンのコラボ商品を発見

 朝日新聞に、三重県熊野市だけで生産されているかんきつ「新姫(にいひめ)」がサントリーやイオンとのコラボ商品開発を加速させているというニュースが載っていました。(「熊野の「新姫」、サントリーやイオンとコラボ」11月12日付け)

 ゆずやすだちと同じの、いわゆる香酸かんきつの一種である新姫は、ニッポンタチバナが温州ミカンと自然交雑してできた新しい品種とみられ、平成9年に品種登録されました。熊野市内の農家のみで栽培されており、熊野市の地域特産品の生産・販売を行っている熊野市ふるさと振興公社が製品化を進めています。

 記事によると、サントリーが新姫の果汁をバーボンに加えた「三重新姫果汁ハイボール」を10月から三重県内の居酒屋で展開しています。また、スーパーのイオンリテールは、新姫の果汁を使った「鶏生つみれ」を8月から本州、四国のイオンなど450店で通年販売しているとのこと。
 恥ずかしながら、わしはこのことを朝日新聞で初めて知ったのですが、先日たまたまイオンの売り場で、まさにこのことだと思われる 純輝鶏生つみれ なる商品を見つけました。

2016年11月10日木曜日

伊勢おもてなしヘルパー研修で考えた

 先日、伊勢神宮・内宮で、「伊勢おもてなしヘルパー」の実地研修会に参加してきました。
 伊勢市や伊勢市観光協会などが事務局を立ち上げて来年からスタートする、車いす利用者の内宮参拝をサポートする有償ボランティア(伊勢おもてなしヘルパー)を養成するための研修会です。
 近年、伊勢神宮では車いす利用による参拝者も急増しているそうで、そのための無料の電動車いすも備えられています。(ちなみにスズキ製でした。)
 これを使えば参道の砂利道はかなり楽に進めますが、やはりどうしても階段は登れないため、25段の階段がある正宮(正殿)の前までは行くことはできません。下から遥拝する形になります。
 しかし遠方からの方にはせっかくの機会なので、なるべく上って参拝してもらうため、電動から普通の車いすに乗り換えてもらい、ボランティアスタッフがその車いすを吊り上げてのぼる、ということが、おもてなしヘルパーの業務のいわば目玉になります。
 具体的な担ぐ方法については、コツをつかめばわりと簡単にできるそうで、講師をつとめた伊勢志摩バリアフリーツアーセンターの経験豊富なスタッフから指導を受け、ヘルパー研修生が交代しながら車いすを持ち上げ、あるいは実際に自分が乗ってみて、階段をのぼる時の傾斜とか衝撃も体験しました。

2016年11月9日水曜日

あらら、トランプ勝っちゃった


 注目のアメリカ大統領選挙は共和党のトランプ候補が勝利しました。日本では番狂わせのように報じられていますが、その割に意外と早い段階で開票結果が出たのではないでしょうか。
 例によって日本のマスコミは、クリントン優勢の予断を持って選挙過程を報じていたか、取材する能力がそもそも劣っていたということでしょう。
 しかし思い起こせばわしが子供の時、レーガン大統領が当選した際も「売れない俳優上がり」だとか「軍備強化となり日本が戦争に巻き込まれる」とかいう報道が溢れていました。
 変な話ですが「地位が人を作る」という面は確かにあるので、トランプ氏も女性差別やイスラム差別のような発言はしなくなるでしょうが、しかし自由貿易反対とか、移民を制限する、みたいな政策はおそらく実行されるでしょう ~そうでなくては公約違反となってしまう~ し、日米軍事同盟の縮小方向での見直しは行われるのではないでしょうか。息子たちが兵士にならざるを得ない、没落した中間層や貧困層は歓迎するような気もするし。
 日本も今は混乱していますが、レーガンの時も中曽根政権ができたみたいに、アメリカの意向に近い政策に政権も変化して行かざるを得ないと思います。
 でまあ、たのしいなぞなぞゲームとして、トランプ政権になったら三重県はどう影響するかを考えてみました。

2016年11月8日火曜日

日本の「地方」も同じこと

 最初は泡沫候補と考えられており、党の正式な最終候補者となってからも、やっぱり結局は当選しないだろうと見られていたトランプ氏が、ここへきて何だか激しく巻き返してきました。
 金持ちだが教養がなさそうなトランプさんと、エリートだが既得権益臭が強いヒラリーさんとの「嫌われ者対決」となっていて、アメリカの一般国民の関心は必ずしも高くないとも伝えられていますが、このトランプ氏の思わぬ追い上げに、日本のマスコミも、トランプ派は白人の中高年男性が多く、これはアメリカでもいわゆる「中間層」が失業や低賃金で痛んでおり、こうした元中間層が「強いアメリカ経済」をわかりやすく求めているためだと報じています。
 わしもこの週末、こうしたテレビ番組をよく見ましたが、こうした中で取材対象となっている白人男性のほとんどが、鉄鋼や自動車、電気製品、繊維製品などのメーカー(製造業)で働いていて解雇されたような人々でした。
 アメリカは経済が成熟して人件費が高く、これらの製造業はほとんどが生産拠点をコストの安いアジアや東欧に移転してしまっています。軍需産業とかハイテク産業以外の一般製造業では、研究開発や設計を担当するエンジニアくらいしか国内には残っていません。

2016年11月7日月曜日

行政と美辞麗句

 政治・行政と美辞麗句は切っても切れない関係にあります。「所得倍増」とか「日本列島改造」、「改革なくして成長なし」といったスローガンが代表的なものですし、「高齢者保健福祉推進10カ年戦略」を「シルバープラン」と、「子育て支援のための総合計画」を「エンゼルプラン」と呼び変える、政策の「愛称」などもそうでしょう。
 しかし、こういったスローガンとか愛称は、実際には必ずしもその目標が達成されなかったり、事態が改善しなかったりと、いわば「看板倒れ」になるケースも少なくないので、これらを聞かされる国民のほうは何か目新しい美辞麗句を聞いても、「ああ、またか」とか「この前も同じような話を聞いたな」みたいな印象しかないケースが多いような気がします。
 これは、美辞麗句とは反対ですが、非常事態宣言とか、緊急事態宣言、のようなマイナスのスローガンも同様で、多くの国民はそもそも無関心ですし、行政も宣言を出し危機感をあおったこと、そのこと自体で仕事は終わってしまった気になって、その非常事態を絶対に何が何でも解消したり改善したりする決意とか気合いが伴っていないケースが大変に多いのではないでしょうか。
 ところで、三重県が11月4日に 交通死亡事故多発に伴う非常事態宣言 を出したこと、皆さんはご存知ですか?

2016年11月6日日曜日

お爺ちゃんぽく二軒茶屋を散歩してみた

 今日は天気も良く風もなく、やや遠くまで散歩してみる気になり、伊勢市の勢田川沿いにある二軒茶屋まで往復で約2時間、歩いてきました。何だかお爺ちゃんみたいですが。
 明治時代に鉄道が敷設されるまで、伊勢神宮の参詣客は、徒歩で伊勢街道を南下するか、伊勢湾を通って舟で来るかの、どちらかのルートでやってきていました。三重県南部の志摩や紀州、また三河や遠州の参詣者はこの舟ルートが多かったそうで、「舟参宮」と呼ばれ、勢田川沿川の神社(かみやしろ)や二軒茶屋が大きな船着場になっていたそうです。


 この写真は、勢田川の上流から下流側を見たものです。中央やや右のこんもりした木立が見えるのが二軒茶屋あたり。ちなみにその背後に遠景で見えるのが伊勢を代表する名峰・朝熊岳です。

2016年11月5日土曜日

ゆるキャラもリストラ時代へ

 ご当地キャラクター日本一を決める「ゆるキャラグランプリ」が5日から愛媛県松山市で始まったそうです。今回で第6回目となる今年は、全国から1421ものご当地キャラクターが参加しており、10月まで行われていたインターネット投票と、5日と6日の二日間に会場で行われるリアル投票の結果を合わせて、日本一が決定されるとのことです。
 このように、すっかりわし達の生活に定着してきた「ゆるキャラ」ですが、先日の日経MJによれば、今回のゆるキャラグランプリでは開催以来初めてエントリー数が減少したり、全国の自治体で増えすぎたゆるキャラが次々とリストラされているなど、「異変」とも呼ぶべき現象がゆるキャラ界に起こっているとのことです。(ゆるキャラリストラ時代 11月4日付け)
 この記事によると、例えば群馬県前橋市は「ことろん」なるゆるキャラを今年はエントリーしませんでした。昨年は選挙カーまで走らせて市民に投票を呼び掛けましたが、「企業のマスコットも加わった激戦であり、自治体が全精力を傾けて参加するのはいかがなものか。」という市長の判断だったそうです。至極まっとうな決定に思えます。

2016年11月4日金曜日

内部の人間でも怖い職員モラル

 三重県教育委員会事務局が11月2日、2名の職員に懲戒処分を行ったことを公表しました。
 1名は県立高校の男性教諭で、今年8月にスマートホンで女性のスカートの中を盗撮したというもの。地方公務員法第29条第1項第1号(法令違反)及び第3号(公務員にふさわしくない非行)に該当するとして停職6ケ月。
 もう1名は社会教育・文化財保護課の主幹で、平成25年4月から平成28年5月にかけて、診断書等を偽造するなどして合計238日の病気休暇を不正に取得したというもの。結果として168日間の欠勤となり、この間、不当に受け取った給与は336万円にのぼりました。地方公務員法第29条第1項第1号、第2号(職務義務違反)及び第3号に該当するとして、免職。

 三重県、ボロボロです。

 もちろん、ここでいう三重県とは地名の意味でなく、行政組織としての三重県(三重県庁)という意味ですが。

 行政職員について付け加えれば、今年4月、四日市建設事務所の男性職員が飲食店のトイレに盗撮目的でビデオカメラを設置したとして停職5ケ月の懲戒処分を受けています。

2016年11月3日木曜日

地域産品こそこだわってほしい

 振り返ってみると、わしも買い物は通販の割合が多くなってきました。全国の特産品なんかが人並みに好きで、時間があるときは津松菱の北海道物産展とか、イオンでやっている京都展とかに行っていろいろ探すのも好きでしたが、今ほとんどそういったものは通販で買っていて、ほとんどそれで不自由しない ~送料はかかるものの、じっくり選べて、注文した1日~2日後には物が届く~ という現実が確かにあります。
 ただ、そういった地域の特産品、超有名どころの品々は別として、その地域の小規模なメーカーや農家、個人の職人が作っている物は、味や品質は確かに立派なのですが、配達される側、消費する側からすると、細部のこまかいことが気になるケースも多くあります。
 作り手はあくまで作り手でよく、品質さえ良ければ自然とお客さんは付いてくるとか、うちは品物の良さが分かってくれるお客以外は相手にしていない、という認識は少なくなってきたように思えますが、たとえばこういうところもをっと気にしてくれると、より買い手は満足するのではないか? と言う点を書いてみたいと思います。
 なお、地域特産の農産物を使ったジュースやジャムやドレッシングなどの容器が、重たくて割れやすい「ガラス瓶」ばかりであることに対する疑義は、以前このブログにも書きました。(リンクはこちら

2016年11月1日火曜日

朱印帳ってそうだったのか!

 先日、野暮用で伊勢市の倉田山あたりを通りがかったら、皇學館大学の学祭「倉稜祭」が開かれていたので、空き時間にのぞきに行ってみました。
 まあいかにも「学祭」という雰囲気で、怪しげな飲食の模擬店が並び、チラシ配りの学生がそぞろ歩く来場者にチラシを配り、あるいはチケットを売りつけ、ステージでは今どきの騒々しいライブだかパフォーマンスをやっていて、これはこれで賑わっていて楽しげな空間だったのですが、もちろんわしはそのようなものには関心がありません。
 時間がなかったので一目散に向かったのは、神道に関する資料を収集・展示している日本でも珍しい博物館、佐川記念神道博物館でした。
 キャンパスのはずれ、学祭の喧騒から離れた場所にひっそりと建っていて、何だか近寄りがたく、ここで学祭中に開かれているという「博物館学芸員課程卒業展示」に対して否が応でも期待が高まるのでした。

2016年10月31日月曜日

「田舎の小さな工場」は謙遜としても

【読感】世界トップシェアを勝ち取った田舎の小さな工場の奇跡 山中重治著 幻冬舎
 
 よくテレビで、「地方にあるこんなに小さな工場なのに、作られた製品は世界でナンバーワンなんです」みたいな番組が流れています。中小企業の工場の場合、最終製品を作っているわけではなく、その一部のパーツを作っている場合が多いので、実はアイフォンに使われているとか、実はレクサスの中に入っている、という企業もあるにはあるのですが、この本の著書、山中さんが社長を務める オキツモ株式会社 は、正真正銘の世界的ニッチトップ中小企業といえます。
 オキツモは、オートバイのマフラーのように高温となる部品を塗装する「耐熱塗料」で圧倒的シェアを持つ企業であり、ロケットエンジンの塗装にも使われている、知る人ぞ知る ~と言いながら実は製造業関係者の間ではかなり有名な~ 中小企業です。
 この本は、三重県でも名張市という、田舎というほどでもないけど都会でも決してない地方都市で、やはり小さな塗料工場だったオキツモが、どのようにニッチトップに駆け上ったかが、経営理念、マーケティング、技術開発といった面から書かれています。(その意味で、経営者のいわゆる自叙伝とは趣が異なります。)

2016年10月30日日曜日

三重県立図書館が雑誌スポンサー公募

 三重県立図書館が11月から「雑誌スポンサー制度」を導入することを明らかにしました。
 雑誌スポンサー制度とは、現在は図書館が購入している224種類の雑誌について、企業や団体がスポンサーとなって購入したうえ図書館に寄付してもらい、その代わりに企業や団体の名称と広告を、雑誌の表紙カバーなどに掲載するというものです。
 スポンサーは購入する雑誌を224種類の中から決めることができますが、原則として1年契約であり、価格(年間購読料)は建設物価調査会の月刊「建設物価」が47100円、週刊ベースボールが37800円などとなっているほか、安いものでは千数百円(もちろん年間で)という雑誌もあり、さまざまです。
 実際のスポンサー契約締結にあたっては、広告主及び広告内容に一定の制限 ~公序良俗に反しない、宗教性や政治性を帯びていないなど~ があるほか、「三重県立図書館雑誌スポンサー審査会」での審査を経て決定されるようですが、図書館では「年間32万人が訪れる県立図書館に広告や名称を掲載することで、効率的な情報発信ができます。」と応募を呼び掛けています。

2016年10月29日土曜日

最近のなぜなぜ?

http://www.dentsu.co.jp/
電通(dentsu)ウエブサイトより
 電通社員の過労自殺はたいへんにショッキングな出来事でした。                   
 ツイッターに綴られた絶望の言葉には心が痛みますし、今さら言っても詮ないことながら、ギリギリに追い詰められる前に何らかの手助けはなかったものかと思います。
 ただ、わし的に不思議なのは、このように悲惨な、社会的な影響が大きな事件を招来した電通に対し、世間の非難は高まっていると言いつつも、社長であるとかこの事態を出来した上司であるとかの記者会見が開かれた様子がないし、そのような説明の場を求める声も、なぜかマスコミからほとんど上がっていないように見えることです。
 これは大変に奇妙です。
 メーカーや銀行なんかの大企業が起こしたこの種の不祥事に対しては、大手マスコミは第4権力としての制裁力を如何なく発揮し、悪行を非難し、真実をあぶりだそうと努めることが通例です。しばしば「追求しすぎ」て、プライバシー侵害のような副作用さえ起こすのですが、日本最大の広告代理業という、マスコミにとっては二人三脚の双子のような電通には厳しい追及ができないのかもしれません。(その割にNHKも及び腰なように思えますが。)

2016年10月26日水曜日

Googleインドアビューが凄い!

 三重県東紀州地域(三重県南部の、尾鷲市、熊野市、紀北町、御浜町、紀宝町の2市3町からなる地域)の情報ポータルサイトである 東紀州ほっとネット くまどこ によると、熊野市にあるリゾートホテルである「里創人熊野倶楽部」(リゾートくまのくらぶ)が、あらかじめ撮影した客室や温浴施設など、施設の内部の模様をGoogleストリートビューから確認できる「Googleインドアビュー」を公開しました。
 インドアビューとはストリートビューの屋内版サービスであり、店舗や施設の内部を360°画像で見ることができるもので、日本では平成24年から提供が始まっているとのことですが、恥ずかしながら、わしはまったく知りませんでした。
 里創人熊野倶楽部でも今年6月にインドアビューの公開を始めたとのことで、客室、レストラン、浴場など5カ所の内部を見ることができます。くまどこも言うように、パンフレットやウェブサイトからではわかりにくい細部まで、まるでその場でいるかのようにネット上から確認できるため、予約や施設の利用前などにおおいに活用できそうです。

2016年10月25日火曜日

春日大社のお砂持ち行事に行ってみた

 奈良にある春日大社は昨年から今年にかけて、第60次の式年造替を行っています。
 20年に一度、社殿を新しく作り替える神事ですが、伊勢神宮のようにすべてを新築し直すわけではなく、社殿の修復 ~春日大社の本殿は国宝に指定されています~ を行うもので、その間神様は本殿の西隣にある「移殿」(うつしどの)へ遷り、修復が終わったら再び本殿にお還りいただく(正遷宮)ことになります。
 今回の式年造替ではこの正遷宮が11月6日に行われるとのことですが、それに先立って、本殿の前庭や後殿・周囲の玉砂利を新しく入れ替える「お砂持ち行事」というものが10月23日まで行われていたので参加してきました。
 すっかり秋も深まり、奈良公園から春日大社にかけては、ものすごい人出でした。外国人観光客も非常に多く、奈良が世界的な観光地であり宗教都市であることを再認識しました。

2016年10月24日月曜日

職場で重要なのは「心理的安全性」

 ビジネスにしろ社会システムにしろ、進歩のために重要なのがイノベーション(革新、創新)であることはもはやコンセンサスになっていると思います。イノベーションにつながるようなアイデアを、どうすれば職場や仕事場で生み出すことができるのかについては大学などでさまざまな研究が行われていますし、企業でもいろいろな試行錯誤が続けられています。
 そんな中で、GIGAZINEで紹介されていた、エイミー・エドモンドソンさんによる「仕事場において重要なのは個人の資質ではなく、心理的安全性である」という説が興味深かったのメモしておきます。(職場を崩壊させないために必要な「心理的安全性」を作り出す方法 2016年10月20日
 わしは全然知らなかったのですが、エイミー・エドモンドソンさんはハーバードビジネススクール教授であり、平成25年にはThinkers50「世界で最も影響力のあるビジネス思想家50人」に選ばれている世界的経営学者とのこと。
 エドモンドソン教授はまず、夜勤の看護師が、ある患者への投薬量が多いことに気づき、担当医に電話で確認しようかと一瞬迷いましたが、以前同じように電話した時にけなされたことを思い出して、電話することをやめてしまったエピソード、また、軍の若いパイロットが上官が重大なミスをしているかもしれないことに気づいたものの、上官に対して発言することを思いとどまったエピソードを披露します。どこの職場でも起こりそうなこと ~と言うか、実際に頻繁に起こっているであろうこと~ だと思いますが、そもそもこうしたことはなぜ起こってしまうのでしょうか?

2016年10月23日日曜日

尾鷲病院交差点が金融街に?

先日、尾鷲に行っていました。国道42号沿いのおわせお魚いちば おととの駐車場に車を止めて休憩していた時、ふと道路の反対側(東側)をみると、大きなビルの新築工事をやっているのが目に入りました。看板を見ると「紀北信用金庫センタービル新築工事 清水建設」とあり、尾鷲市に本店を置く紀北信用金庫の、おそらくは事務センター(情報処理センター)の新築移転のようです。
 紀北信金は現在でも、このセンタービル工事現場の南隣に古戸支店という旗艦店があり、さらに北隣には昨年12月にやはり旧市街地から移転新築した岡三証券尾鷲支店があるので、この尾鷲病院交差点の一角はちょっとした 金融街 に姿を変えることになります。
 尾鷲市街は、平成26年3月に紀勢自動車道が尾鷲北ICまで全線供用となり、事実上、全国の高速道路ネットワークの一端に組み入れられて以来、ファミリーマート、ケーズデンキ、コメダ珈琲などのナショナルチェーンが次々出店するなど大きく変貌しています。

2016年10月22日土曜日

全国で2番目の女性会頭が誕生へ

 中部経済新聞などによると、鈴鹿商工会議所で新しく女性の会頭が就任する見込みとなりました。現在の山本会頭の後任として、現副会頭で病院理事長の田中彩子氏が昇格するもので、今月末に開かれる臨時議員総会で正式に決定されるとのことです。
 全国には515の商工会議所があるそうですが、トップである会頭に女性が就任しているのは千葉県の浦安商工会議所があるのみで、鈴鹿商工会議所が全国で2番目となります。
 この、商工会議所の会頭、というポジションが重要です。商工会議所の第一義的な使命は地域の産業の総合的な発達改善を図ることであり、女性の能力活用が我が国挙げての重要課題となっているなか、田中会頭の就任によって鈴鹿市の産業界のみならず、三重県における女性の社会進出に弾みがつくことが期待されると思います。
 ところで、今までのわしの説明には補足が必要かもしれません。多くの人は、「商工会議所」という名前は知っていても、実際に何をやっているのかは知らないケースが多いでしょうし、行政関係者でも多くは「商工会」と「商工会議所」の違いが分かっていないからです。

2016年10月20日木曜日

最近、つらいこと

 店の前を通りがかり、おや、今日は休業かな、と思ったのは初夏のころだったでしょうか。わしもよく面識がある、その地域の主婦仲間が立ち上げたレストランです。みなさん妙齢に差し掛かっており、子供は手が離れ、時間にゆとりが出てきた。そんな中で、地域の人々が気軽に集えるような場を作りたい、というお話があり、郷土料理 ~よそ行きでない、娘がお母さんから伝えてもらうような~ や、地域の食材を使ったメニューを提供するレストランを開業するというコンセプトが決まった頃に、ほんの少しだけお手伝いをしたことがあったのです。もう10年くらい前のことです。
 その後、このお店の経営は順調で、その当時、国や県が旗を振っていた「ベンチャーブーム」に乗って、あるいは、やはり世間の関心を集めるようになっていた「地域資源の活用」という流れに乗って、時おりマスコミにも取材されるようになっていました。
 わしも時々は食べに行っていたですが、自宅から遠隔地であることもあって知らず知らずに足は遠のいてしまい、思い起こせば最後に行ったのは5年ほど前のことだったと思います。
 今日、その店の前を通ったら、完全に看板が外され、駐車場にはロープが渡され、一見して無人のさびれた感じになっていました。あの主婦の皆さんは今もお元気だろうか、前向きな、晴れ晴れとした最後だったのだろうか、などと思いを巡らせました。

2016年10月17日月曜日

三重県の自殺者が再び増加へ

 10月13日に津市で開かれた三重県公衆衛生審議会の自殺対策推進部会において、三重県の平成27年の人口10万人当たりの自殺者数を示す「自殺死亡率」が19.0%となり、全国平均の18.4%を上回ったことが明らかになりました。県の自殺死亡率が全国平均を上回るのは統計が残る平成9年以降で初めてのことです。
 また、平成27年中の県内自殺者数は、前年比で約9%(29人)増の339人とり、3年ぶりに前年を上回りました。全国では前年比5%減の23152人となり、これでも6年連続で減少しているとのことで、三重県は全国とは逆の傾向を示しています。
 自殺対策推進部会の部会長である齋藤洋一県医師会理事は、「全国的に自殺が減少する中、県内では増加という非常に良くない事態となった」と述べ、自殺予防の啓発強化を県に要請しました。
 これに対して県は、「報道機関への資料提供や街頭でのティッシュ配りをしているが、予算が限られている」と説明したとのことです。(伊勢新聞10月14日付け
 日本人の死因の第一位が自殺であるとか、毎年の自殺者数が3万人を超えた、などと騒がれ出してから、もうゆうに10年以上は経つのではないでしょうか。
 これほど悲しい、そして重大な社会問題がなかなか解決せず、むしろ増えている三重県は何かが壊れているのではないでしょうか?

2016年10月16日日曜日

起業家の声を虚心坦懐に聞く

*****起業家、経営者の方以外には関係ない内容です*****

 先週から、県内の経営者や起業家(創業して間もない経営者、これから創業しようという人)などが出席するセミナーや交流会にいくつか参加する機会がありました。わしはサラリーマンなのであくまでオブザーバーで、勉強させていただく立場ではあるのですが、県庁が行っている産業振興策などに対して多くの質問をいただくので、何かの参考になるかもしれないと思い、いくつか共有しておきます。
 なお、当然ですが、これはわし個人の見解・感想であって、公式見解でも何でもありません。あくまで参考までにお気に止めていただければ結構です。

問1
 県が起業を支援しているというが、具体的に何をしているのか。
答1
 経営に必要な資源は、人、モノ、カネ、情報、ですが、行政の支援はこれらすべての要素に対して支援ツールがあります。


2016年10月13日木曜日

伊勢神宮の外国観光客認知度は3%

McKinsey&Company  The future ofJapan’s tourism

 世界的なコンサルタント会社であるマッキンゼー・アンド・カンパニーが実施した、米英などの外国人を対象にした日本の観光地の認知度に関するアンケートによると、鎌倉や奈良といった地方の有力観光地の認知度は1割に満たないことが分かったことを各紙が報じています。(共同通信 10月13日付け
 日本政府は今年3月、「明日の日本を支える観光ビジョン」を策定しましたが、この中で2020年(平成32年)までに外国からの訪日客を平成27年の2倍にあたる4千万人に増やす方針を掲げています。
 しかしマッキンゼーは、海外経済成長に伴う訪日客の自然増だけでは940万人不足すると試算し、実現のためには東京だけでなく、地方の魅力も知ってもらうために効果的な取り組みが必要だと提言し、その論拠として、鎌倉を知っている外国人は9%、奈良は7%、日光は5%、伊勢神宮は3%にとどまったというアンケート結果を示しています。


2016年10月12日水曜日

サンバレー跡地は3年以内でイオンモールに

イオンモールHPより
 中部経済新聞によれば、今年2月に閉店したイオン津南ショッピングセンター「サンバレー」の跡地が新たに「イオンモール」となることが明らかになりました。(10月12日付け)
  サンバレー跡地は現在、建物の解体工事が行われていますが、年内にも解体を完了して新築工事にかかり、平成30年~31年の開業を目指すとのことです。
 イオンモールは三重県内に5店舗あり、新たに津が開業することになれば平成25年にオープンしたイオンモール東員に次ぐものになります。
 イオンモールを運営するのはイオングループに属するイオンモール株式会社で、国内外で約160カ所のモールを運営しています。東海地域では、イオンモール長久手(愛知県)が今年12月に、イオンモール土岐(岐阜県)が平成31年にそれぞれ開業を予定しており、豊川市(愛知県)でも再来年夏で操業を終える予定のスズキ豊川工場の跡地に進出する方針が固まっています。

2016年10月11日火曜日

四日市梨のセミドライフルーツを食べてみた

 当たり前のことのように、巷で売られているドライフルーツとは、すべて果物を乾燥させて作られているものだと思っていました。干しブドウとか、干しマンゴーとか、フルーツを薄切りにして文字通り天日乾燥なり、機械乾燥なりさせているものだと信じ込んでいました。
 しかし、市販されている比較的安価な外国産のドライフルーツは、砂糖漬けにして乾燥させる「砂糖脱水」という方法であったり、油で揚げる脱水方法で製造されているものが多いとされ、むやみやたらにただただ甘いだけであったり、カロリーが高かったりして、健康志向という現代の消費者ニーズに必ずしも適合するものではなかったそうです。
 そのような中、砂糖を使わずフルーツの自然な甘さを生かすとともに、しっとりとした食感を残すセミドライタイプのドライフルーツを製造できる方法を、このたび三重県工業研究所が開発しました。(特許第5358772号「ドライフルーツ、及びその製造方法」)
 先日、この製法による四日市梨のセミドライフルーツを入手したのでレビューしてみます。

2016年10月10日月曜日

○○-ビズはすべて成功しているのか?

 先週の日経新聞の中部版に、岐阜県関市が今年7月に開所した セキビズ (関市ビジネスサポートセンター)の相談件数が9月末までの2か月間で270件にも達したという記事が出ていました。
 このセキビズは、岐阜県内で中小企業の数が2番目に多いという関市で、それらの中小企業が抱える、販路拡大、商品開発、新分野進出、資金調達などといった経営課題を、無料相談を通じて現状把握から課題解決の提案・実行までをワンストップで継続サポートする施設であり、起業や創業についてもサポートしています。
 このセキビズの大きな反響は関市の当初想定を大きく上回っており、全国展開を目指す刃物メーカーの商品開発の支援やサービス業の開業など具体的な成果も現れており、セキビズでは現在2名の相談員をもう一人増員することになったとのことです。(記事名「ビジネス支援センター 予想以上の相談件数)
 セキビズをはじめ、○○ビズ(Biz)と呼ばれる施設が全国で徐々に広がっています。これは法律で必置とされている機関というわけではなく、もちろんフランチャイズでもなく、静岡県の富士市産業支援センターf-Biz(エフビズ)のセンター長で、中小企業支援業界のカリスマである小出宗昭氏の薫陶を受けて、市町村が自ら設立しているものです。

2016年10月9日日曜日

縮小社会に向けた議論の難しさ(マニアック)

 幸いなことにと言うか、このはんわしブログには大学のアカウントからのアクセスも結構あり、時間帯から見て学生と思われるので、地方自治や地域経済に関心が高い若い人が見てくれているのかもしれません。
 その教材となればいいと思い、(地方自治体としての)三重県で、今まさに始まっている来年度(平成29年度)の当初予算議論に関する三重県議会でのやり取りの記事を紹介しましょう。
 三重県(地域としての)の地方紙である伊勢新聞が9月5日付け朝刊の一面で、県議会全員協議会(全協)の様子を伝えたものです。(記事名「県、政策的経費55%以下に 来年度当初予算の調製方針」)
 人口減少と高齢化、それに伴う経済の成熟、ひいては地方財政の縮小均衡は近い将来確実に現実になるわけですが、それは客観的なデータによってアタマでは理解できることでも、実際に自分たちの生活に関わってくる「予算支出額の減少」という事態に直面すると、現場ではこのような類の議論が展開されるということを、具体的に知られる好例です。
(はんわし注:学生向けを前提としているので、専門用語もそのまま引用します。)

2016年10月8日土曜日

都庁が特別ではない(続き)

(承前) 都庁が特別ではない(2016年10月2日)

 豊洲市場問題の東京都をはじめ、地方自治体の不祥事なりが世間で問題になる場合、必ず、いわゆる「ガバナンス」に問題があったという分析がなされます。
  この「ガバナンス」という言葉は、意味がわかったようでわからない、漠然とした用いられ方をしますが、要するに、
1)組織の中で、上の命令がしっかりと下に届き、下の意見もしっかりと上に届く風土になっている 
2)それだけではなく、例えば上の命令が法律に反しているとか、下の意見が広い視点を欠く偏ったものであるとかの、法律論や常識論に照らしたフィルターが組織内できちんとかかっている
3)そのうえで決まったことには、組織一丸となって最後までやり遂げている
  という3つが同時にうまく働いている状態ではないかと思います。
  大企業や官公庁、学校、軍隊など大人数の組織だけでなく、中小企業、NPO、はたまた町内会や同好会といった小組織であってもこの「ガバナンス」がうまく働いていない例は枚挙にいとまがありません。
 このため大組織は社員に役職や階級を設けて、権限と責任を明確にしたピラミッド型になっていますし、細かい社内手続きが設けられ、組織としての意思決定が手順に沿って行われるようになっています。

2016年10月7日金曜日

高速道路と道の駅、自由に?

 中日新聞によると、高速道路の外にある「道の駅」を利用するため、インターチェンジ(IC)からいったん途中下車して道の駅に立ち寄り、再び高速に乗り直しても料金が割高にならない新制度を国土交通省が平成29年度から導入するそうです。(10月5日付け
 ドライバーの疲労回復に加えて、地元の特産品などを販売している道の駅の利用者増加により地域活性化の副次効果も期待されるとのことであり、わしはこの記事を読んだ瞬間、紀勢自動車道の全通によって客足の減少が顕著になっている、一般国道42号沿いに点在している道の駅への救済策になるのでは、と思いました。
 しかしよく読むと実はそうではなく、高速道路でも「サービスエリア(SA)が未整備の区間」にある道の駅での実施を想定しており、しかも途中下車できるクルマも次世代型の自動料金収受システムである「ETC2.0」を搭載した車種に限定されるそうです。
 国交省は今年度中に実際の高速道路で実験を行う方針ですが、対象となる道の駅はこれから決めるとのことです。

2016年10月5日水曜日

田舎という古層

 年配の人なら同意してもらえると思いますが、「パリやロンドンには白人しか住んでいない」とは、多くの日本人が気軽に海外旅行に行けるようになった80年代のバブル経済期まで日本社会の常識だったといってよいでしょう。テレビの旅番組やドキュメンタリーでも、ヨーロッパの有名都市の映像にはほぼ白人しか映っていませんでした。
 しかし実際にヨーロッパの主要都市に行ってみると、有色人種が相当な人口を占めており、特に肉体労働にはアフリカ系やアラブ系の人々が多く従事していることを目の当たりにして、良くも悪くも日本社会の同質性を再認識した人も多いのではないかと思います。
 そんなことを思い出したのは、三重県東紀州地域にある町の議員が、拳銃を隠し持っていたとして警察に逮捕されたニュースを聞いたからです。
 この議員は5年前にも、健康保険に加入していない知人の元暴力団組長に自分の保険証を貸して不正に使用させたとして逮捕され、詐欺罪で有罪判決を受けた前科があるほか、平成24年には無免許運転でも逮捕歴があります。
 しかしながら、平成26年11月に行われた町議会選挙では700票を獲得して第6位(定数16名)で当選。現在3期目のベテラン議員となっていました。

2016年10月4日火曜日

給食が9000食も廃棄されていた

 伊勢志摩経済新聞によると、9月20日に三重県南部を横断した台風16号の影響により、進路に当たった伊勢市、志摩市の小・中学校で、合計9000人分もの給食が廃棄される事態が生じていました。(9月21日付け 台風16号、伊勢志摩で9000食以上の給食廃棄
 台風16号は、20日0時過ぎに鹿児島県の大隅半島に上陸した後、太平洋沿岸を東寄りに進み、昼過ぎには和歌山県田辺市付近に再上陸しました。その後、三重県を横断して東へ進み、21時ごろに東海道沖で温帯低気圧に変わりました。
 津地方気象台は20日の10時11分に、三重県の沿岸部の自治体に一斉に暴風警報を発表しましたが、ちょうどこの時間帯が、各市町にとっては給食を作るか作らないか、食べさせるか食べさせないかの判断のリミットと重なっており、結果的に廃棄の明暗を分けた形です。

2016年10月3日月曜日

サザエさん、見てる?

フジテレビHP より
 9月30日の日経MJに興味深い記事がありました。
 人気テレビ番組の代表格、定番中の定番である長寿アニメ「サザエさん」の視聴率が振るわない、という内容です。
 特に今年の春になってから視聴率が急激に落ち込んでおり、平成26年までは20%を超える放送回もあったものが、今年5月から8月にかけて視聴率がひとケタという回が4回も現れました。
 日テレ系の笑点の特番や、リオデジャネイロ・オリンピックと重なったとはいえ、平成27年以降は視聴率が20%を超えることも一度もなくなっています。
 MJによると、このサザエさんの低迷には大きく3つの原因(仮説)が考えられるそうです。

仮説1 磯野家の時代設定と現在とのズレ
 磯野家は3世代同居の大家族で、庭付きの平屋暮らし。サザエとフネは専業主婦で、しかもフネは常に和装です。

2016年10月2日日曜日

都庁が特別ではない

東京都HPより
 小池東京都知事が9月30日の定例会見で、いわゆる豊洲市場の「地下空間」について都庁職員による自己検証結果を公表したことが話題となっています。
 土壌汚染対策として敷地全体に盛土を行うとしていたにもかかわらず、建物部分の地下には施工されていなかった原因について、平成22年末の基本設計から平成23年秋の実施設計にかけての時期に、「地下空間を設ける」ことと「盛土をしない」ことが段階的に固まっていったことが推定できるものの、それを具体的に誰がいつ決定したのかという点は「ピンポイントということで指し示すのはなかなか難しい」と発言したからです。
 知事はこれら一連の設計プロセスを、「それぞれの段階で、何か流れの中で、空気の中で進んでいった」と説明し、今回の事態を招いた最も大きな要因に
1)関係者のガバナンス、責任感の欠如
2)内部のチェック体制や意思決定プロセスの不備
3)上司と部下の間や職員の職種間での連携の不足
 を挙げました。

2016年10月1日土曜日

赤福が10月1日から商品値上げへ

赤福HPより
 株式会社赤福(本社 三重県伊勢市)が10月1日から赤福餅の価格改定を行いました。8月10日から告知していたもので、徹底したコスト削減や業務の効率化等により販売価格の安定に努めてきたものの、物流費及び人件費の高騰、並びに安全安心な商品提供のための設備投資により企業努力高では販売価格を従来のまま維持できなくなったため、主力商品である赤福餅を最大7%値上げするというものです。
 これにより、店頭で食べる「召し上がり盆」(一皿2個、番茶付き)が税込み200円から210円に値上げされるほか、土産物として最もポピュラーな8個入りの折り箱が税込み720円から760円へ、12個入りが同じく1030円から1100円へ値上げされます。
 なお、赤福氷、赤福ぜんざい、冷やしぜんざい、抹茶、朔日餅全商品はいずれも値段が据え置かれます。
 報道によると、消費税増税以外の理由での値上げは平成16年以来、12年ぶりになるとのことです。

2016年9月29日木曜日

熊野尾鷲道路「尾鷲北トンネル」が着工

国土交通省中部地方整備局HPより
 現在工事が進められている国道42号熊野尾鷲道路(Ⅱ期)で、尾鷲北トンネルの工事安全祈願祭が9月22日に行われたことを紀南新聞ONLINEが報じています。(リンクはこちら
 熊野尾鷲道路は三重県南部の尾鷲市と熊野市を結ぶ自動車専用道路で、平成25年9月に尾鷲南IC~熊野大泊IC間の18.6㎞が開通しています。
 本来は高速道路(紀勢自動車道)と一体となって高速道路ネットワークを形成すべきものですが、実際には高速道路の終点である尾鷲北ICと尾鷲南ICの間5.4kmは未完成となっており、地元からは「ミッシングリンク(未開通区間)の一刻も早い解消を」との声が上がっていました。
 紀南新聞によるとⅡ期工事の総事業費は260億円。(したがって、Ⅱ期工事区間の建設費は1メートル当たり約480万円という超高コスト道路となります。)
 トンネルは4つが建設されますが、尾鷲北トンネルは長さ718mで、事業費は17億7552万円。平成30年2月の完成が予定されています。

2016年9月28日水曜日

田舎役人は騙される

THE HUFFINGTONPOST より
 鹿児島県志布志市役所が9月21日に動画サイトで公開したふるさと納税のPR動画が、女性差別だとの非難を受けて1週間後の26日には閉鎖に追い込まれたことが話題になっています。
 この動画は「少女U」というタイトルの2分間のショートムービーで、真夏のプールでスクール水着姿の美少女がある男性に「養って」と訴えるシーンから始まります。
 「その日から、彼女との不思議な暮らしが始まった」とナレーションが入り、男性は少女に食事や住環境を提供。翌年の夏、少女は「さよなら」と別れを告げて、プールに飛び込んでいくのですが、その時、姿が一匹のウナギに変わっていました。彼女こそ「うな子」というウナギだった、という内容だったそうです。
 ハフィントンポストなどによると、ウナギを少女に擬人化して飼育するというストーリーに対して、ネット上では「児童ポルノのように見える」「女性差別的な内容ではないか?」などと批判的な意見が出ていました。(9月27日付け)

2016年9月27日火曜日

鈴木三重県知事が自らの政治姿勢を陳謝へ

 今年7月の参議院選挙で三重県の鈴木英敬知事が与党支持の立場を表明し、自民党の新人候補の応援演説などを行ったことについて、9月26日に開かれた三重県議会の一般質問で新政みえ(民進党系)の三谷哲央代表が政治姿勢を糺したのに対し、知事は「県民への説明が十分でなかったことは申し訳ない」と陳謝しました。
 知事が国政選挙という政治の場そのものへの関わりについて、自らの政治姿勢を議会に対して陳謝したのは、昭和22年に現行の地方自治制度が始まって以来、三重県政では初めてのことだそうです。
 ひょっとして長く後世に残るエピソードかもしれませんのでメモしておきます。

 朝日新聞などによると、鈴木知事は平成27年4月の知事選で、自公、新政みえなどから推薦を受けて「県民党」を掲げて再選されました。これまで国政選挙では中立を守ってきましたが、先の参院選で自民党候補への支持を鮮明にしたため、新政みえは抗議文を提出するなど反発してきました。
 26日の県議会本会議では、三谷議員が「自分の選挙では県民党を看板に多くの支持を集め、突如特定政党の応援に奔走する。多くの県民が裏切られたと感じるのは当然のこと」などと知事の真意を聞く質問を行いました。

2016年9月26日月曜日

名鉄今伊勢駅はめっちゃコワい駅だった

 わしが伊勢市に住んでいるせいかもしれませんが、全国各地にある「伊勢」がつく地名は、どうしてこんな名前になったのだろうか、とか、いつか行ってみたい、と思うことがよくあります。
 代表的な地名としては伊勢崎(群馬県)とか、伊勢原(神奈川県)などがありますが、わしの行動範囲の中では、近鉄に駅がある伊勢田(京都府宇治市)なんかもあります。おそらくこれなんかは、昔伊勢神宮の荘園があったことに由来しているのだと思います。
 そんな中で、ずっと前からこんな場所があることは知っていたけど、まったく行ったことがなかった ~そもそも行く用事も必要性もなかった~ 伊勢由来の土地の一つに 今伊勢 というところがあります。
 JR東海道線に乗って名古屋から岐阜方面に行く途中、尾張一宮駅を発車してすぐに、JRの西隣りに並走する名鉄名古屋本線に、すごく小さな「今伊勢」駅がぽつねんと建っているのが見えます。小さな駅舎と跨線橋とホームしかありません。周囲は住宅地ですが、駅前に商店街があるわけでも、開けているわけでもありません。
 やや旧聞にはなりますが、今年の初夏、野暮用で名古屋に行ったとき、なぜかこの「今伊勢」のことを思い出し、時間があったのでふらりと一宮市まで行ってみることにしました。
 しかし、この今伊勢駅。わしの思い入れとは別次元のめちゃめちゃ怖い駅だったのです。

2016年9月25日日曜日

知名度って、まあこんなもの

 9月23日から今日にかけて、伊賀市のスパーク阿山で 伊賀焼陶器まつり が開催されていたのですが、今年もまたスカジュールが合わず、行くことができなかったのが残念でした。
 以前もこのブログに書きましたが、伊賀焼まつりは数年前は盛夏の7月に開かれていました。(伊賀焼陶器まつりに行った 2011年7月30日
 しかし来場者の便宜を考えて、暑さがやや凌ぎやすくなる9月下旬に変更されたとのことです。
 伊賀地域は、信じがたいことですが数百万年前には琵琶湖の湖底だったものが隆起して生まれた土地です。草木が腐敗して湖底に沈殿し、長い年月をかけて堆積した地層は、土の中に無数の微細な有機物が含まれているため、焼き物(陶器)にすると保温性が良い製品ができるとのことで、現在でも伊賀焼の土鍋は高級品から普及品まで幅広い製品群を有していますし、歴史を振り返ると戦国時代の「古伊賀」と呼ばれる花器や茶器は武将の間で珍重され、国宝も輩出しています。
 というわけで、わしはかつて地場産業担当者で伊賀焼の窯元も相当見学させてもらったのでどんどんマニアックな話になっていくのですが、こういったように、陶磁器好き、美術品趣味の人はもちろん、「鑑定なんでも探偵団」をよく見ているといったわしのようなレベルの人でも伊賀焼は非常に有名だと思うのですが、たまたま偶然にも、これに冷や水をかけられるような体験をしました。

2016年9月24日土曜日

尾鷲商工会議所が日商・事業活動表彰を受賞

尾鷲商工会議所Facebookより
 日本商工会議所が毎年、全国の模範となる組織運営や先進的な事業活動を行った商工会議所を顕彰している「事業活動表彰」を、尾鷲商工会議所(伊藤整会頭)が受賞しました。
 全国で515ある商工会議所から今回受賞したのは7会議所とのことで、9月15日に開かれた第124回通常会員総会で表彰式が実施されました。
 受賞の内容は、平成24年度から尾鷲商工会議所が始めた「長期インターンシップ事業」に対してであり、これが商工会議所自身が学生(インターンシップ生)と受け入れ企業とのコーディネーター役を務めるという全国で初の方式による取り組みであって、尾鷲市内の企業には経営支援として、学生には地元(地域)就職を視野に入れたキャリア教育としての多面的な成果を上げていることが認められたとのことです。
 非常に名誉ある受賞だと思いますが、尾鷲商工会議所 長期実践型インターンシップ・プログラムのフェイスブックにニュースが提供されているのみで、わしが知る限りメジャーなマスコミでは報道されていないようなので、このブログにアップしておきます。

2016年9月22日木曜日

【PR】伊勢ギーク・フェア2016

 出展者・参加者がみんなで「作る」を楽しむイベントである、伊勢ギーク・フェア2016が10月15日(土)13時~16時、三重県度会町の宮リバー度会パークで開催されます。


2016年9月20日火曜日

ふるさと納税は国営「特産品通販」

 京都新聞(9月19日付け)の表層深層に掲載された ふるさと納税 国にしわ寄せ という記事が波紋を広げているようです。
 自分が応援したい自治体にお金を寄付をすると、自己負担額(2千円)を差し引いた差額が国税である所得税と、地方税である住民税から減額される制度であり、地域活性化を目的に平成20年度から始まったものの、当初は期待されたほど浸透しませんでした。それが徐々に浸透してきたのは、一部の自治体が酒類や牛肉などの高級特産品や地域内の工場で生産されたパソコンや家電製品などを返礼品とする、いわゆる高額返礼品競争が始まった3年ほど前からではないかと思います。
 平成27年度からは減税対象となる寄付額の上限引き上げや、年間5自治体までなら確定申告不要の「ワンストップ特例制度」も開始され、ますます競争は苛烈になっています。書店には「ふるさと納税制度でお得に買い物しよう」というノウハウ本がずらり並んでおり、新聞記事でもどこどこ市が返礼品を高額化した途端、寄付額が前年度の何倍になった、といったことが誇らしげに報道されています。
 しかし、当初から有識者が指摘していたように、これは国の税金で寄付者に割引で買い物をさせる国営通販ともいうべき社会主義的な制度であり、タコが自分の足を食べているのとなんら変わりません。

2016年9月19日月曜日

熊野市が乗り合いタクシーを市内全域に

YOMIURI ONLINE より
YOMIURI ONLINEによると、熊野市は10月から交通弱者や公共交通空白地対策として、新たに市内2地域で予約制の乗り合いタクシーを運行します。
 熊野市では山間部の公共交通空白地域(紀和、五郷、神川町内など)において平成22年から NPO法人のってこらい が過疎地有償運送を行っています。
 他の交通不便地域では、平成25年以降、2地域で市が乗り合いタクシーの運行を開始しており、今回さらに運行エリアが拡大することで乗り合いタクシーの運行地域が市内全域に広がることとなり、このような事例は三重県で初めてのこととなります。(9月14日付け リンクはこちら
 熊野市は東が熊野灘に面し、リアス式の長い海岸線沿いに漁村が点在しているほか、西は大台・吉野の山脈につながる山地で、やはり多くの集落が点在しています。
 市の中心部にはJR紀勢本線が通っていますが、そこから各集落への公共交通機関は市のコミュニティーバスなどに限られており、運行ダイヤの利便性や最寄りバス停までのアクセスなどで特に障がい者や高齢者には制約が少なくないのが現状です。