2016年3月31日木曜日

やっぱりわからなかったこと

 きょう3月31日は年度末、わしらの同業者にとっては平成27年度が終了する、特別に重みのある日です。
 わしはここ最近とんと東紀州地域(三重県南部の尾鷲市、熊野市、紀北町、御浜町及び紀宝町の2市3町からなる地域)に仕事でかかわることはなくなってしまいましたが、地域の一ファンとして、よその人よりは東紀州のニュースに注目しているし、新しい商品やサービスができる限り買ったり体験したりしようと心がけているつもりではあります。(もちろん、あくまで心がけ程度なので、すべてのイベントや祭に出かているわけではまったくありませんが、それでも平均的な県民に比べて知識は多い方だと思います。)
 しかし、これはこのブログでもたびたび取り上げているけれど、昔から ~少なくともわしがそっちにいた頃の10年くらい前から~ そうで、今もそのままで、そうして、なぜこれが今も昔のままなのかがわしには全然理解できないことがあります。
 その「謎」は今日で終わる平成27年度もやっぱりわかりませんでした。
 皮肉でもなんでもなく、東紀州の関係者の誰からでもいいから、納得できる理由を教えてほしい気持ちでいっぱいなのです。

2016年3月30日水曜日

伊勢神宮参拝者数が248万人減に

 伊勢市が平成27年伊勢市観光統計を公表しました。
 これによると、伊勢神宮(内宮と外宮)の参拝者は838万人で、前年より23%、約248万人もの減少となりました。この数字は前回の第61回式年遷宮が斎行された平成5年とほぼ同じ水準です。
平成27年伊勢市観光統計より
伊勢市の観光は伊勢神宮に全面依存していると言ってよく、参拝者数の減少によって、近隣施設の観光客や交通機関利用者数などもほぼ全体的に平成26年に比べて減少傾向となっていますが、遷宮の前の年であった平成24年よりは上回っている状態であり、いわゆる「遷宮効果」の収束は前回(第61回)の式年遷宮の時よりも緩やかになっていると考えられるそうです。


2016年3月29日火曜日

軽がると飛び越えればいい

 なんじゃコリャ!?、的なニュースでした。
 今日の中日新聞朝刊に、三重県南部のある市で「海女(海に潜って魚介を獲る女性の漁師)」の若手ホープとして、観光キャンペーンはもとより、定住促進や子育て支援といった市の施策PRにも海女のコスチュームである純白の磯着姿でよく登場していた女性が、このたび結婚して、新居を市外に構えることがわかった、という記事が載っていました。(3月29日付け「結婚・転居後も海女やりたい」)
 ご結婚はおめでたいことです。どうかお幸せに。
 しかし、まさに今ブームの「地方創生」の申し子よろしく、市役所や市観光協会、漁協なんかに重宝使いされ、メディアに露出しまくっていた、いわば海女の広告塔のような若手が、結局、故郷を離れてしまうということには一抹の無常観というか矛盾というかを感じないわけにはいきません。
 お断りしておきますが、わしはこの人を非難する気はまったくありません。
 わしも観光物産展なんかで何度か彼女と言葉を交わしたことがありましたが、明るくて元気がよく、大変好感が持てる人でした。市役所をはじめ、関係者がこの女性をキャンペーンに使いたいと思うもの無理はないと納得するような素敵な女性なのです。
 見方を変えれば、この人を海女のスターに押し上げ、地方創生のキャンギャルに仕立てたのはオジサンたちの勝手な思惑の結果であって、むしろ、そんなしがらみに囚われず、ハズバンドと一緒に軽々と飛び越えてしまうようなこの方に、わしはシンパシーを感じるのです。

2016年3月28日月曜日

在留外国人数が過去最高に

 nippon.comによると、平成27年(2015年)末時点での在留外国人の数は、前年比5.2%増の223万2189人で、統計を取り始めた昭和34年以降で最も多かったと法務省が発表しました。留学、技能実習の目的で日本に滞在する人がそれぞれ15%増えたのが要因とのことです。
 在留外国人数とは、仕事や学業などで日本に中・長期に滞在する外国人と、在日韓国・朝鮮人など特別永住者を合算したものです。平成20年の214万人をピークに景気後退や東日本大震災の影響などで減少していましたが、平成25年には再び増加に転じ、この1年間では11万人もの大幅増となっています。
 留学のために日本に滞在する外国人は約24万7000人と、前年比で3万人以上も増加。日本の企業や農業、漁業などの現場で技能・技術を習得する「技能実習」目的で在留する外国人も約19万3000人と、前年比で約2万5000人増えました。これは日本の雇用状況の好転、一部業種に顕著にみられる人手不足などが背景にあるとみられます。
 (nippon.com 在留外国人数が過去最高に [2016.03.16]
 では、三重県はどうでしょうか。
 三重県庁のウエブサイトでは、3月1日付けで「外国人住民国籍別人口調査(平成27年12月31日現在)」の結果は公表されており、前年比0.9%増の41,625人となっています。

2016年3月27日日曜日

石本果樹園「みかん頒布会」に入ってみた

 熊野川を隔てて対岸は和歌山県という三重県最南端の町、紀宝町(きほうちょう)でみかん農園を営んでいる 石本果樹園 のみかん頒布会というものに申し込んで会員になってみました。
 石本果樹園はこの地で三代続くみかん農家であり、一年の春夏秋冬を通じて40種類ものみかん(柑橘類)を自家栽培しているとのこと。
 また、栽培のみでなく販売部門もあり、直売所と通販で全国に配送しています。
 毎月一回、旬のみかんが宅配されてくるというこの「みかん頒布会」、料金は税込み、配送料込みで何と3900円(!)です。
 わしは自称みかん食いであり、一冬に5kg箱のみかんを10箱は買っている人間なので、この世にこんな美味しい話があるのかと思いながら、申し込んでみることにしました。

 申し込みは石本果樹園のウエブサイトからすることができ、クレジットカード、振り込み、代引きの3種類から決済が選べます。原則として一年間(12回分)ですが途中退会もできますし、決済は一括も、毎月決済もどちらも可能です。

■三代続く石本果樹園 みかん直売所   http://isimotokajuen.com/

 先週末に申し込んで、この週末に8kgの段ボール箱が我が家に到着しました。

2016年3月24日木曜日

豪商あっきいくんはこんなことをやっていた

 先日、松阪市民活動センターで開催された「市民参加の企画会議」というワークショップに行ってみたのでレビューします。
 ちなみに、以前このブログでも紹介したことがある、このビルの1階にあった松阪てつどう館が廃業して空っぽになっていたのには驚かされました ~ちなみに、現在テナント募集中だそうです~ が、それはさておき。
 市民参加の企画会議は、地域にある課題を、地域の住民が主体となり、地域にある資源を使って解決するビジネス、いわゆる「コミュニティビジネス」を新たに立ち上げたいと考えている人を対象に、あらかじめビジネスのアイデアを提出してもらい、それに対してワークショップに集まった人々が、自分の目線からアドバイスやブラッシュアップのためのアイデアを出し合うというものです。
 松阪市は、これはおそらく三重県内の都市にはほかにないし、たぶん全国でも珍しいと思いますが、松阪市役所、NPO法人Mブリッジ(松阪市民活動センター)、松阪市内の商工会議所と2つの商工会、三重県信用保証協会、日本政策金融公庫、の7団体が 松阪商人サポート隊 という創業支援組織を結成しています。
 今回のワークショップは、サポート隊の中のNPO(Mブリッジ)と松阪商工会議所の共催という位置づけであり、まさに地域課題をビジネスで解決する「地域の課題解決ビジネス」(コミュニティビジネス)を支援するためのベストなサポート体制で開かれたものです。

2016年3月23日水曜日

無知は罪

 先日、ある経営者の方と雑談していて、「わしなあ、驚いたことがあるんや」と話してくれたことが大変印象的だったのでメモしておきます。
 それは、東京の偉い人々が「地方」の「視察」にこの地方にやって来た時の話だそうです。オブラートに包まざるを得ませんが、東京の偉い人とは、政治への強い影響力や情報発信力を持つ、ある種の職業や立場の人とご理解ください。要は行政機関に対して、こんな政策を作れとか、これだけの予算をここに付けろ、というような意見を発することができる「権力」を持っている人です。
 アベノミクスの恩恵が行き渡っていない(と信じられている)津々浦々の「地方」は今どんな状況なのか、その中でがんばっている人々、なかんずく地域で付加価値と雇用を生み出している地域中小企業の経営者と意見交換し、それらに必要な政策作りに反映していくという目的で、その人々は「視察」にやって来ました。
 その経営者の方は、地域の産品を地域外の消費者に販売する卸売業、言うなれば地域商社的な事業をしています。農林水産品は豊富に獲れるものの、それを素材のままで売っても二束三文です。付加価値をつけるためには商品に加工しなくてはならず、商品化に当たってはまず都会の消費者の意見を聞き、専門家を使って消費トレンドや市場動向をマーケティングしてから開発や試作に当たることによってヒット商品を次々生み出すことに成功しました。
 これは10年ほど前にマスコミにも大きく取り上げられ、地方経済活性化の成功例として関係者の間では比較的有名な事業でもあったのです。

2016年3月22日火曜日

SNS普及で店内撮影OKが増加

 わしは自称大型店マニアなので、たびたびこのブログにも目新しい大型店に行った訪問記を書いたりしています。その時に残念に思うことの一つは、ショッピングセンターやデパート、大型量販店などは、ほとんどが店内での写真やビデオの撮影が禁止されていることです。
 これは、店側からするとある意味当然のルールで、店舗にとって売り場とは、デザインやアピールポイント、接客などのノウハウが凝縮されている「商売道具そのもの」であり、それを勝手に撮影されて真似でもされたら大きな損失になってしまうでしょう。また、買い物客が写り込んでしまうのも、顧客のプライバシーを大事にするという姿勢からはやはり避けたいことかと思います。なので、わしもできる限り写真は撮らないようにしてきました。
 しかしその一方で、現実問題として携帯やスマホはほぼ100%の消費者に普及し、何かあるとメモ代わりにスナップ写真を撮ることも、もはや生活習慣になっています。大型店でも、たとえばお客が待ち合わせに使うようなモニュメントがあるスペースとか、吹き抜けとか、店の大きな看板といった象徴的な場所では、そこだけ撮影OKとなっていたり、事実上、たくさんのお客が写真を撮るのを黙認しているケースを多々見受けます。

2016年3月21日月曜日

JR東海・伊勢車両区が3月末で廃止へ

 鉄道マニアの間ではすでに公知の事実のようですが、JR伊勢市駅に隣接し、ディーゼルカー(気動車)の点検とか簡単な部品交換などの修繕を行ってきたJR東海 伊勢車両区が、今月末で廃止されることが中日新聞に報じられました。(3月19日付け朝刊三重版 「電化の波、118年に幕 JRの伊勢車両区」)

 伊勢車両区は明治31年に当時私鉄であった参宮鉄道の山田機関区として始まり、鉄道国有化、さらにJRへの移管を経て平成13年に現在の名称になりました。
 愛知県内のJR武豊線が平成27年3月に電化されたことに伴って、ディーゼル車の管理業務は名古屋車両区(名古屋市)と美濃太田車両区(岐阜県美濃加茂市)に集約され、現在伊勢車両区で勤務する28名の社員は名古屋地区の各職場に移る予定とのことです。

2016年3月20日日曜日

近鉄宇治山田駅が英語対応に

 近鉄宇治山田駅は、今年3月17日で開業85周年を迎えたそうです。


 今週の初め、月曜だったか火曜だったかの朝。
 わしが電車を待っていたら、列車案内の自動音声がまず日本語で、次いで突然、流暢な英語で始まったのでホームで並んでいた人たちも「おおっ!」という反応を示したような気がしました。
 英語音声は、Limited Express bound for Osaka-Uehonmachi is arriving at track 4. みたいな感じで、続いて「特急のご乗車には乗車券のほかに特急券が必要です。」という意味の案内が続きます。シンプルですが、英語がわかる外国人旅行者には役立つことでしょう。

2016年3月18日金曜日

経済発展に戦略性は関係ない

 三重県の地方銀行 百五銀行のシンクタンク(百五経済研究所 略称HRI)が毎年この時期にリリースしている 三重県経済のあらまし を何年ぶりかで購入しました。
 三重県の人口推移や年齢構成、産業分野別の事業所数、従業者数、生産高などがグラフ化され、簡単な解説が添えられているもので、データの出所としては国勢調査であったり経済センサスや農林水産統計年報といった、一般でも無料で容易に入手できる公的な統計ではありますが、大変見やすくまとめられていて、ちょっとした調べものに使うのに非常に重宝な一冊ではあります。
 この3月に出版されたばかりの2016年版は、HRIが創立30周年を迎える記念号の位置づけということで、「戦後70年 三重の経済・産業小史」という数ページの特集が組まれているのですが、これがまた大変興味深い内容なので、三重県の産業や経済に関心がある方は、ぜひご一読をおすすめします。
 三重県の県内総生産は名目で約7兆7千億円くらいあって、全国順位で言うとだいたい20番目くらいに位置しています。このような「平均的な」県で、県域だけを対象に編集されているビジュアルな経済統計書が出版されているのは、東京都(90兆円以上!)のようなごく一部の都道府県を除いて、ほとんど見かけることがありません。このようにある意味で「経済に熱心な」県民性があると言える、三重県の経済発展の姿を振り返ってみるのも、一興かと思います。

2016年3月17日木曜日

本当は知っていたのでは?

 なでしこと称する女子サッカーのチームが、オリンピック出場をかけたアジア最終予選で敗退したことが大きなニュースとして報じられました。
 最終予選は午後7時のゴールデンタイムにNHK総合テレビで生中継されるという特別扱いで、事前の予測でも4大会連続のオリンピック出場は確実視されており、どのテレビ局のニュース番組を見ても、最後のほうで必ず天気予報とセットになって出てくるスポーツコーナーで、やたら元気のいいスポーツキャスターとやらが「なでしこは絶好調」とか「勝利は確実」などと散々持ち上げ、選手をヒロイン扱いし、監督を英雄視し、もう絶対に敗北などあり得ないと笑顔で絶叫していたと思ったら、世間は残酷、敗北した途端に手のひらを反して「澤がいなくなってチームから求心力がなくなっていた」とか「選手と監督に不協和音があった」「ベテランから若手への交代が進んでいなかった」などなど敗けた理由のオンパレード。
 まるでもう、わたしゃ最初から負けると思っていたのよ、と言わんばかりの論評が続き、あれほど能天気だったスポーツキャスターとやらは、もう済んだことと「なでしこ」の「な」の字も呼ばなくなり、やれテニスじゃ大相撲じゃ春の甲子園じゃと話題を変え、目先を変えて、いったいこの「キャスター」たちは今までいったい何を見て、何を取材してきたのか、なでしこ以外の外国チームの技術がわからなかったのか、実力を知らなかったのか、いずれにせよ頭の中はカラっぽじゃないのかしらん、と思わせるに十分な軽佻浮薄な「スポーツジャーナリズム」がまかり通っています。

2016年3月15日火曜日

交流キャラバンは宝の山だった

 経済産業省の主催による “ちいさな企業”交流キャラバン が尾鷲商工会議所で開催されたことが、朝日新聞など一部の新聞に記事掲載されていました。
 三重県のマスコミは国(中央省庁)が県内で行うことは何にせよ大きく報道する官尊的な姿勢なのですが、今回は遠隔地の開催だったのと、主催者代表が、中小企業庁の部長と中部経済産業局の局長という、やや軽量級の布陣だったこともあって扱いが小さかったのかもしれません。
 “ちいさな企業”交流キャラバンの開催趣旨や課題については、以前もこのブログに書きました(はんわしの評論家気取り 「“ちいさな企業”交流キャラバン」が尾鷲市で 2016年1月12日)のでそちらをお読みいただきたいのですが、予想通りというべきか、中小企業の代表として出席していた東紀州地域(三重県南部の、尾鷲市、熊野市、紀北町、御浜町、紀宝町の2市3町からなる地域)の10名の経営者が陳述する意見と、それを受けての中小企業庁、中部経産局のコメントはなかなか噛み合わず、これはちょっとどうなのか・・・と思ったのが正直なところでした。
 断っておきますが、わしは、キャリア官僚としてそれなりに偉いこの人たちが、東紀州までやって来て、地域の経営者たちとひざ詰めで意見交換するという、この姿勢は立派だと思います。
 地方自治体の首長でさえ、芸能人とのトークショーとか予定調和的な有識者会議には喜んで出席するものの、予測不能な不規則発言が飛び出すかもしれない一般住民との対話集会には絶対に出てこない人がいる中で、この真摯な姿勢は評価に値すると言わざるを得ません。
 意見交換としては噛みあっていなかったものの、出席した経営者の生の声はやはり掬すべきものがあったと感じたのでメモしておきます。

2016年3月14日月曜日

高田本山前の「ぼんぼり」に行ってみた

 三重県内の宗教施設はもちろん伊勢神宮が世界的にも有名なのですが、津市には浄土真宗の一宗派である高田派の総本山 専修寺(せんじゅじ)というお寺があります。
 このお寺は幼稚園や高校も経営しており、津周辺は真宗高田派がご宗旨の家が非常に多いので市民の方はよく知っていると思いますが、観光地としては実はあまり有名ではなく、それだけに実際に訪れてみると、境内があまりに広く、かつ門や本堂、御影堂などの大伽藍が建ち並び、京都か奈良にでも来たかのような錯覚を思えるほどです。
 しかも専修寺の周辺は、お寺を中心に町家が密集して建ち、周囲がお堀(環濠)で囲まれている、いわゆる寺内町の町割りが現在でもはっきり残っています。町内を散策すると、昔の時代にタイムスリップしたかのような気持ちになる、ちょっと不思議な、そしてまだ来たことがない方はぜひ一度訪れてみることを強くおススメできる街でもあります。
 先日、所用で津を通った時、少し時間があったので、その高田本山専修寺の門前に2年前にオープンしたという地産地消ビュッフェ ぼんぼり に初めて行ってみました。

2016年3月13日日曜日

スマホ世代のPCしらず

 今日の日本経済新聞の朝刊 カレントスコープ という連載物に、今の大学生は普段使いしているデジタイルデバイスがもっぱらスマートフォンなので、パーソナルコンピュータのスキルが数年前の若者よりもむしろ低くなっている、といったような興味深い内容が書かれていました。(3月13日付け スマホ世代のPC知らず)
 パソコンをそもそも持っていない若者も多く、タイピングが非常に遅い、半角変換のやり方がわからない、ワードやエクセルといった汎用的なビジネスソフトが使えない、といったケースも少なくないそうです。
 もちろん、若いうちは再教育も容易でしょうが、識者からは、パソコン教育や研修などの機会を得られる若者と、そうでない若者との間で新たな格差(デジタイルデバイド)が生れかねないとの危惧を指摘する声もあるそうです。
 わしもここ1~2年、大学の先生のように若者と常日ごろ接している人から、そのような話を聞いたことはありました。その人が言うには、今の学生はLINEで友人とコミュニケーションしているので、パソコンの電子メールを打つ時にメールのタイトルや宛名を入れないとか、前置きも何もなくいきなり用件だけを1行で送って来るとか、発信者に自分の名前を入れないとか、すぐに返信しないと「無視された」と思ってしまい、以後の意思疎通がたいへんになるとか、といったことに日々驚かされているとのことでした。

2016年3月12日土曜日

カッシーニの仲田社長がキュートだった件

 今日は、つい最近まで確か「鈴鹿国際大学」だったのを改名したらしい「鈴鹿大学」に行ってきました。
 大学に新しくビジネス・インキュベーションリサーチセンターが設立されたとのことで、その記念シンポジウムが開催されたので聞きに行ってみたのです。
 三重県は製造業が盛んで、全国的に見れば経済活動も底堅い県ではあります。しかし、個々の市町レベルや、細かい地域レベルで落とし込むと、人口の減少、地場産業の低迷、工場の撤退など、地域の経済力が低下していることが大きな問題となっています。
 地域が自立していくためには地域みずからが「稼ぐ」ことが必要ですが、産業活性化の手段として従来型の工場誘致はもはや無意味になっている以上、地域資源を活用したビジネスの促進や、既存の中小企業の経営力強化、さらには起業・創業の促進など、その土地の個性に応じた振興策が求められることになります。
 これには、人材を地域に供給している大学の役割も大切であり、今回のシンポジウムのテーマも 地域で稼ぐ -地方創生・グローバル化と起業・人材育成の未来- というもので、メインの講演は、カッシーニ株式会社社長の仲田洋子さん、伊賀市長の岡本栄氏、夢古道おわせ支配人の伊東将志氏、という3本立てのドリームマッチでした。

2016年3月11日金曜日

言うたんといたげーな

 週末なので、今週、県庁内に走った軽いパニックについて書き置かざるを得ません。
 日経ビジネスオンラインの鶴野充茂氏による連載コラム 金曜動画ショーの2016年3月4日号に掲載された 

伊勢志摩サミットのPRは「見ていられない」 見れば見るほど不安になる 

が、あまりに辛辣、かつ的を射ているので、言葉にならない衝撃とある種の感動が県庁内に広がったのです。

 鶴野さんの主題は、地方行政機関による広報や情報発信には、内容が見ている人に伝わらないダメな例が多い、ということなのですが、その「理想的にダメな例」がG7サミット(いわゆる伊勢志摩サミット)が開催される三重県が行っている情報発信であり、あまりのナンセンスぶりで、見ていられないレベルになっています。とまで評されています。
 三重県内では異常なほどに高まっているサミットムードですが、USJのリボーンだの、北海道新幹線の開通だの、京都鉄道博物館の開館だの、全国各地で新しく魅力的な観光資源の開発にしのぎが削られている中で、残念ながら埋没気味なのが客観的事実ではないかと思います。

2016年3月10日木曜日

外国人花嫁というブームがあった

 先日、国(総務省)が発表した平成27年国勢調査の速報値によると、日本の総人口は1億2711万人となり、前回(平成22年)調査時に比べて94万7千人(0・7%)の減少となりました。大正9年に国勢調査が始まって以来、人口が減少したのは初めてということです。
 もっとも、総務省は「人口推計」という調査も行っており、これによると実際には平成22年ごろから日本の総人口は減少が始まっていたことから、今回は、その事実が国勢調査によって再確認されたという以上のことはないわけですが。
 しかし、このような現実が突きつけられたこともあって、人口が減少している「地方」(=都市部に対しての田舎という意味での)では、少子化対策、なかんずく、若年者の結婚促進対策がますます加速することになろうかと思います。
 わしは時々、これと関連して連想していたのが、バブル全盛の30年ほど前、若者、特に農家の跡とり男性の結婚難が大きな地域問題となっていた東北地方などの農村部で、中国やフィリピンといった国々から若い女性を花嫁に迎える、いわゆる「農村の外国人花嫁」というブームです。
 疲弊する農村の起死回生策として行政が主導した事業でしたが、花嫁の出自の貧困 ~花嫁の出身国と日本との経済格差~ に付け込んだ行為であるとか、多くの女性たちは日本語で会話もできない状態で結婚を決断しており、実質的な人身売買である、などといった批判が内外から高まり、一部では法外な仲介料をせしめるブローカーが暗躍したことから2000年ころにはほぼ終焉した、例のあのブームです。

2016年3月9日水曜日

今年は秀吉生誕480周年

 巨大な大鳥居があることは前から知っていたけど、実は一度も行ったことがなかった名古屋市中村区にある豊国神社(とよくにじんじゃ)に先日初めて行ってみました。

 豊国神社と言えば桃山時代に建てられ壮麗を誇ったという京都の東山にあるのが有名ですが、名古屋のほうは明治18年に当時の愛知県令によって創建されたという、比較的新しい神社です。
 ただ、ここがすごいのは、何と豊臣秀吉が生れたという、その生誕地という場所に建てられていることで、わしは別に武将マニアでも秀吉ファンでもなんでもないけれど、そういう歴史的な人物と接点が持てたような、不思議な感慨に打たれたスポットではありました。
 赤い大鳥居(高さ24メートル。建てられたのは昭和5年!)のある中村公園の交差点から、いかにも下町といった感じの住宅と商店、雑居ビルが建ち並ぶ参道を歩くこと10分。
 木々が茂っているのが見える一角が豊国神社です。

2016年3月8日火曜日

あなたがこの本を読むべき3つの理由

【読感】ニッポンのスゴい親父力経営 伊藤澄夫著 (日経BP社)

 三重県四日市市にある金型メーカー (株)伊藤製作所の代表取締役社長 伊藤澄夫氏による著書です。
 副題に 続・モノづくりこそニッポンの砦 とあるように、この本は、このブログでも紹介した前著「モノづくりこそニッポンの砦」の続編ともいうべき本です。
 伊藤製作所が作っている「金型」とは、たい焼きを作る型をイメージするとわかりやすいのですが、中に溶かした樹脂を流し込んで複雑な形の部品を作ったり、鉄板をはさみこんで凹ませたり穴を開けたりするのに使う金属製の「型」のことです。つまり、モノづくりの一番最初に必要となる道具です。
 摩擦や熱に耐える非常に固い金属で作られ、しかも非常に精密な ~ミクロン単位の~ 精度が求められるものでもあります。
 この「金型」の技術を切り口にして、社員約50名の中小企業である伊藤製作所が生き残りと事業拡大のため取ってきた戦略が本書のテーマですが、中でも以下で紹介する3つのポイントは、地域産業活性化やまちおこしに関心を持つすべての方にとって非常に参考になると思います。
 やや乱暴ですが、わしなりにまとめると次のようになります。

2016年3月7日月曜日

近づかせない、という落としどころ

 最近どことなく春めいてきて、散歩が楽しい季節になってきました。オッサン丸出しですが。
 ありがたいことに、伊勢とか鳥羽はたいへん景色がきれいなところで、小一時間散歩するのにふさわしい場所がたくさんあって、江戸時代から続く古典的な名勝である「二見浦」も代表的な散歩スポットの一つです。


 ちょうど「おひなさまめぐり in 二見」の最終日で、建ち並ぶ古い立派な木造旅館や昔ながらの土産物屋さんの軒先に、自慢のおひなさまが並べられているのを、たくさんの散策客が巡っていました。
 で、この写真で言うと右側の路地を入ると、すぐに海があるので、そっちのほうも散歩してみることにしました。

2016年3月6日日曜日

JR認知症事故裁判 患者の日常は

 3月2日、最高裁判所が、認知症の高齢者が徘徊中にJR東海の電車にはねられて死亡した事故(平成19年12月に発生)において、家族には監督義務や賠償責任はないとする判決を下しました。
 民法714条は、認知症のように法的な責任能力がない人が起こした損害の賠償責任は「監督義務者」が負うと定めています。認知症患者を介護している家族が監督義務者と言えるのか、そして本件では、その監督義務を怠っていたと言えるのか、の2つが大きな争点でした。
 この判決内容については、特に認知症患者の家族や介護関係者からは常識的で妥当な判決という評価が多い一方で、これから認知症の患者が激増していくことが確実な中、このような事件事故が起こった場合、社会全体で賠償を支えていく保険制度のような仕組みが急務であるとの指摘もあります。
 民法の法的な解釈については専門家によるブログなど、わかりやすい解説も多くありますのでそちらをご覧いただくとして、わしらのような一般市民にとっては、被害者の認知症がどの程度まで進行していたのか、そして家族はどの程度まで介護していたのか、が気になるところです。
 そこで、先日公開された最高裁判例の中から、事実関係の概要を抜粋してメモしておきます。家族が認知症となった経験を持つ方には身につまされるでしょうし、ここまでやっていたうえでなお賠償責任を負うとされたらかなり絶望的な気持ちになったことと思います。

2016年3月3日木曜日

新宮港への客船誘致が好調

新宮市役所HPより
 紀南新聞ONLINEによると、先月末、和歌山県・新宮港に入港する客船への対応充実を目指す官民共同の協議会、「新宮港クルーズ客船受入協議会」の第1回会議が開催されました。
 新宮港は、熊野古道が世界遺産を登録されたのを機に新宮市や和歌山県が大型豪華客船(クルーズ船)の誘致に積極的に取り組んでいます。
 実際に近年の寄港数は順調に推移しているそうで、地元への経済波及効果も高いことから、さらにおもてなしを充実させてクルーズ船の再来や下船客の市内周遊を図るため、新宮市役所や新宮市観光協会、漁協、商工会議所、料理飲食業組合、菓子組合、バス会社などで協議会を立ち上げたとのことです。
(3月2日付け まちなか誘客をいかに 新宮港客船への対応協議
 クルーズ船は利用客に富裕層が多いことから全国で誘致合戦が展開されており、横浜や神戸、博多などの定番のほか、ここ新宮や、四日市、清水、敦賀、金沢など各地の地方港が、アジア諸国の日本旅行ブームなどもあってクルーズ船を受け入れている状況だそうです。
 しかし、わしは不覚にも、新宮港にそれほど多くの船が入港していることを知りませんでした。

2016年3月2日水曜日

小さな企業の経営革新

 JR津駅の北側では、今かなり広い範囲にわたって土地区画整理事業が行われています。新しく家が建ったり、道路ができたり、日々景色が変わって新しい街になっています。
 先日その一角を歩いていたら、歩道沿いにこのような折り畳み式のごみ集積装置が設置されているのを見つけました。


 これは津市にある浅野鉄工所の製品で、タタメールと名づけられています。
 このタタメール、ようするに鉄製の大きなカゴなのですが、浅野鉄工所のホームページによると、ごみ収集後は「スッキリ畳む」ことができ、しかも瞬時に「景観に溶け込む」という特長を持っており、折り畳みの仕組みに関して特許も取得しているとのことです。
 この浅野鉄工所は従業員が2名。まさに「鍛冶屋さん」と呼ぶのがふさわしいような小規模事業者が取り組んだ、タタメールの開発と事業化を後押ししたのが「経営革新支援制度」でした。

2016年3月1日火曜日

学生のミカタ Hatena-Cafe に行ってみた

 三重県津市の近鉄江戸橋駅前にオープンしたHatena-Cafe(はてなカフェ)に行ってきましたのでレビューします。

 はてなカフェは「学生のミカタ」とのキャッチフレーズが付いているとおり、大学生(院生含む)と短大生しか入店することができず、しかもドリンクはすべて無料!、WiFiも無料、コピーも無料、食べ物持込みOK!という、夢のようなお店です。
 江戸橋駅は国立三重大学と津市立三重短期大学の最寄り駅であり、学期中は日々数百人の学生が乗り降りしている思われます。
 アクセス面でまさしくベストなロケーションにあるわけですが、オーナーである株式会社Loud Voiceの杉山社長によれば、ここは学生と社会、学生と企業を結ぶコミュニティカフェがコンセプトであって、学生生活をサポートする場であるとともに、将来の就職に備えて企業の情報を得たり、企業に対する印象を養う場となることを目指しているそうです。(Googleマップはこちら