2016年4月29日金曜日

賢島はお巡りさんだらけだった

 今日から世間一般では、大型連休、いわゆるゴールデンウィークに突入です。
 デービッド・アーキンソンさんによると、日本の観光産業をダメにしているのが、観光業者が何の努力もしないのに勝手にお客さんが押し寄せてくる、このGWという社会システムだとのことで、これには一理ありますが、まあともかく、標準的な日本人なら休みを使ってどこかに出かけてみようという気持ちが高まるし、観光業者にとっては書き入れ時であるのは間違いありません。
 主要国首脳会議(G7)の開催が1か月後に迫ってきた三重県伊勢志摩地域、特に主会場となる賢島(志摩市)は空前のサミットブームに沸いており、例年に比べて内外から多くの観光客が押し寄せていると連日報道されています。
 一方で、警戒態勢も厳重となり、地元住民の日常生活にも一部では支障が出ているとも聞こえてきます。
 実際のところ、賢島は今どんな感じなのでしょうか。出かけてみることにしました。

2016年4月28日木曜日

熊野古道伊勢路の来訪者数は35万人

 三重県と東紀州(三重県南部の、尾鷲市、熊野市、紀北町、御浜町、紀宝町の2市3町からなる地域)の各市町で構成する東紀州地域振興公社が、平成27年の熊野古道伊勢路の来訪者数(推計値)をまとめ、このたび公表しました。各紙が報じています。
 それによると、来訪者は35万2262人となり、熊野古道がユネスコの世界遺産に登録された10周年目に当たり、統計を取り始めて以来最高の来訪者数となった平成26年に比べて7万6436人、約18%の大幅減となりました。
 しかしながら、絶対数としては平成26年に次いで二番目に多くなっており、高水準を維持しています。

 先般、国土交通省紀勢国道事務所が平成26年3月に全通した高速道路(紀勢自動車道)と自動車専用道路(熊野尾鷲道路)の開通に伴うストック効果についての報告書をまとめたことは、このブログにも書きました。(リンクはこちら
 その中では、道路の延伸によって東紀州の観光客数は平成24年以降3年間連続で増加しており、平成26年は過去最高であったことが華々しく書かれていましたが、増加の要因は道路効果だけでなく、世界遺産登録10周年として実施されたさまざまなイベントや観光キャンペーンの効果も一定はあったことが読み取れる結果かもしれません。

2016年4月27日水曜日

ついに登場した「路線バスの旅」アプリ

 日経MJによると、路線バスでの旅を支援する「旅ツクール」なるスマートフォンアプリが登場しました。東京のソフトウエア開発業者であるビーディスが開発したもので、iOSとアンドロイドの両方に対応し、アプリは無料で配布されます。(4月25日付け)
 「食べる」「泊まる」「見る・遊ぶ」などのカテゴリー別に目的地が探せ、ユーザーは旅行先で旅のプランを見ながら、近くのバス停や目的地までのバスの路線、時刻を調べることができるそうです。


value press! より

 言語は日本語のほか、英語にも対応しています。また、今年中に韓国語、タイ語にも対応するとのことです。
 路線バスの旅は、元祖とも言える田川&蛭子コンビによるテレビ東京の「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」のほかに、徳光サン&田中律子サンのテレビ朝日「路線バスで寄り道の旅」も人気を集めるなど、中高年(中高生ではない)を中心に静かなブームになっているようです。

2016年4月26日火曜日

大阪市・修学旅行ものづくり工場見学ツアー

 時事通信社が配信している地方公務員向けの情報サイト 官庁速報 に、「修学旅行生に工場ツアー企画=大阪市」という記事が載っていました。(4月22日付け)
 かつて紡績業が盛んで、今も高い技術力のある企業が多く立地する大阪市大正区で、大阪を訪れる修学旅行生を対象にした同区の工場見学ツアーを本格実施する、というものです。
 大正区では、ものづくりのまちをアピールする事業(大正ものづくりプライド)を平成25年度から展開しており、平成27年度には修学旅行生向けの工場見学ツアーを試験的に始めたところ、福島県など7校から約350人が参加し好評だったことから、平成28年度からの本格実施に踏み切ったとのこと。
 中小企業の作業現場に学生・生徒に足を運んでもらい、ものづくりに関心を持ってもらうのが目的としているとともに、就職先に大正区を選んでもらい人口減少に歯止めをかけたい考えもあるそうです。
 工場など産業の現場を部外者に見学させたり、体験作業をさせるのは、「産業観光」とよばれるものです。

2016年4月25日月曜日

セミノールは食べにくい

 今日は小ネタ。
 先日のブログで、三重県紀宝町のみかん農家、石本果樹園が行っている「みかん頒布会」にわしも申し込んだことを書きましたが、今日、4月便が届きました。
 8kgの段ボールに入っていたのは、春ハウスはるぽん、日向夏、津の香、セミノール、の4種類のみかんでした。(それぞれのみかんが4ケ~10ケくらい入っています。)
 このうち、スターのポジションに君臨するのはやはり「春ハウスはるぽん」です。種類としては不知火(しらぬい)、一般的には「デコポン」として知られているものですが、石本果樹園のHPによると、
 通常デコポンは1月下旬には収穫を終えますが、石本果樹園では『超完熟』にこだわり、木成りのまま3月下旬まで育てます。木が弱ってしまうリスクを背負うものの、十分目を配り管理を徹底することで、甘みの強い本当に美味しい『はるぽん』に育ちます。
 とのことで、長年の栽培ノウハウを生かして独自の育成方法で作り上げたものであるため、スーパーなどでは決して見ることがなく、直送でのみ販売しているそうです。
 実際に食べてみると、ちょっと形容の表現が浮かばないくらい、超美味です。

2016年4月24日日曜日

GW中に伊勢志摩に行ってもいいの?

 先日の朝日新聞に 伊勢志摩観光、サミット逆風? GWの予約、出足鈍く という記事が載っていました。(4月19日付け)
 5月26日と27日に三重県志摩市で開催される主要国首脳会議(G7サミット)まで1か月余りとなり、伊勢志摩では本来なら大きな書き入れ時となるゴールデンウィーク(GW)中のホテルや旅館等の宿泊予約状況が今年は低調であり、空室も目立つ、という趣旨の記事です。
 実際には宿泊が制限されるのは開催直前の5月中旬になってからで、GW中は問題なく宿泊はできるそうなのですが、サミットという国家行事のためか、細かいスケジュールなどの情報が政府から現場になかなか示されない事情もあって、旅行会社では4月、5月の伊勢志摩観光ツアーを自粛するケースが多発しており、このことが一種の「風評被害」として個人客にも波及する形となっているようです。
 一方で、鳥羽市や志摩市に行ってみるとわかりますが、警察関係の車両が頻繁に走っており ~中には長野県警や兵庫県警など全国から応援に来ている車両も目立ちます~ 、駅や公共施設には警察官も配置されていて、伊勢志摩全体がある種の緊張感に包まれだしていることは紛れもない事実です。
 今日、鳥羽市内をぶらついていてあらためて感じたことをメモしておきます。

2016年4月21日木曜日

紀北町の動画が何とも悩ましい

 三重県紀北町の紀北町役場が 紀北町一次産業就業促進動画 なるビデオクリップを、Youtubeで公開しています。
 『あなたの異住がここにはある』編、移住者インタビュー『人生の再出発』 農業編、移住者インタビュー『帰ってきて実感する地元の魅力』漁業編、 「後継者たれ」編、「魅力ときめきいっぱい紀北町」編、などなど数種類のよく似た長ったらしい名前の動画が次々アップされていて、これだけでかなり混乱した脈絡のない感じを受けるのですが、実際に再生時間数分ほどのこれらの動画を見ても、出演しておられるIターン、Uターンの農林水産業者の若者には申し訳ないと思いながら、どうもあまり心に刺さってこないというか、ハッキリ言えば、凡庸な、ピントの甘い印象しか受けないのが正直なところです。
 紀北町に移住したいと考えている人に見せたいのでしょうが、移住したいと潜在的に夢見ている人の数は日本全国ではかなりにのぼるであろうなかで、では実際に三重県紀北町に移り住もう、とすでに明確に決めている人がどれくらいいるのでしょう。
 この動画を見ればかわかりますが、紀北町が日本のどこにあるのかといった地図情報は一切ありません。それどころか、これを見て仮に移住について紀北町の誰かに相談しようと思っても、相談先がどこなのかも、この映像が誰の監修で製作されているのか(つまり著作権者)の表記もまったく、全然ないのです。
 このビデオを見て、いったいどうしろというのでしょうか?

2016年4月20日水曜日

伊勢神宮の素朴な不思議

 朝刊の折り込みに 伊勢御遷宮委員会なるところが発行しているらしい 伊勢のごせんぐう というチラシが入っていました。
 今年は内宮ご鎮座2020年にあたるそうで、日本書紀には伊勢神宮・内宮が現在地に創建されたのが「垂仁天皇26年」とあるので、それを無理やり現代歴に換算すると、今年は2020年目になるということなのでしょう。
 これは史実としては証明できない、まさしく神話なのでしょうが、それはともかく、このチラシに伊勢神宮の2020年にわたる歴史が書いてあるのかと思ったら、メインの内容は伊勢神宮の神嘗祭(かんなめさい)をお祝いする行事として昭和47年から始まった「初穂曳(はつほびき)」というイベントを紹介するものでした。
 それも、この初穂曳にみんなで参加しましょうとか、開催費用を寄付してくださいとか、そういった明確なメッセージではなく、「初穂曳とはこんなものです」とか「どこどこ地区の奉献団が運営を担当しました」という内容を、ただ淡々と説明しているだけです。
 伊勢神宮に関する(民間主催の)奉祝行事に関するチラシとかパンフレットは、なぜだかわかりませんが、このようにターゲットもメッセージもはっきりしない、つまりは誰に対して何を言いたいのかがよくわからない、情緒的でぼんやりしたものがたいへん多いことが特徴です。

2016年4月19日火曜日

テスラは新しい価値観を売っている

 アゴラに、NPO法人Regional Task 代表であり「テスラ・シンドローム・ウオッチャー」を自称するNick Sakaiという方の テスラが日本の自動車・電機メーカーを破壊する日 という投稿が掲載されていました。
 日本では、昭和40年代の高度成長期から平成のバブル期まで、クルマは若者のあこがれであり、何よりも「新しいライフスタイル」も提案してくれる魅力的な商品でした。残念ながら今のコモディティ化した日本のクルマは生活用品ではあっても新しいライフスタイルを提案などしてくれません。
 これに対して、テスラは、「車(もの)」ではなくて「新しい価値観」を売っている、というのがSakai氏の見方です。わしにとって興味深い内容だったのでメモしておきます。



2016年4月18日月曜日

紀勢自動車道のストック効果とは

 国土交通省紀勢国道事務所が、「道路の開通による整備効果」紀勢自動車道・熊野尾鷲道路のストック効果 なる報告書を公表しました。
 三重県東紀州地域の5市町(紀北町・尾鷲市・熊野市・御浜町・紀宝町)と国土交通省などで構成する東紀州地域高速道路整備効果検討会が、平成26年3月に全通した高速道路(紀勢自動車道)と自動車専用道路(熊野尾鷲道路)について、開通によって生じているさまざまなストック効果や地域変化をとりまとめたものです。
 ちなみにストック効果とは「整備された社会資本が機能することによって、継続的に中長期的に得られる効果」という意味だそうで、要するに、高速道路が開通してどれだけ経済的、社会的な利益が生まれたかを取りまとめたもののようです。
 効果の具体例として、移動時間短縮、観光客の増加、防災、医療・福祉、産業など13分野の事例が挙げられており、これを見る限り東紀州はこの2年間右肩上がりで、良いことばかり起こっているようです。

2016年4月17日日曜日

メガマウス水揚げでやっぱり気になること

 三重県尾鷲市の尾鷲港で、体長5メートル、重さ1トンほどもある「メガマウス」というサメが水揚げされました。4月15日のことです。
 
 メガマウスはその名のとおり大きな口を持っており、水深100~200メートルに生息し、捕獲例が少ないことから「幻のサメ」と呼ばれており、生態については不明な点が多いそうです。
 今回捕まえられたメガマウスは、尾鷲港から約5キロ沖合の水深約45メートルの場所に仕掛けられた定置網にかかっていたもので、捕獲当時はまだ生きていました。
 新聞報道ではその後の生死は不明ですが、このメガマウスは研究用として県外に送られたとのことです。(写真は中日新聞 Chunichi Webから転載しました。)

 しかしまあ、こういった深海に棲む世にも珍しい生き物が捕獲されるというのは、やはりこの時節柄、近いうちに起こる南海地震、東南海地震、南海地震の前触れではないか、という点が気にならざるを得ません。

2016年4月16日土曜日

三重県の財政状況が深刻に 

三重県 中期財政見通し(平成28年度~31年度)参考試算
 三重県は財政状況が非常にひっ迫していることから、一般職員の交通費や消耗品費、コピー費などの行政経費を、昨年度(平成27年度)比で10%から20%削減するという数値目標を定めました。一部の新聞が報じています。
 三重県財政課によれば、平成27年度一般会計の交通費(予算名目上は「旅費」)は約18億6千万円。消耗品費は23億1千万円。コピー費など(予算名目上は「使用料・賃借料」)は29億1千万円にもなるそうです。(中日新聞 4月15日付け)
 主に一般会計の予算を使って仕事をしている、いわゆる知事部局に在籍している職員は三重県に約5000人います。なので一人当たりに換算すると、交通費が37万2千円、消耗品費が46万2千円、コピー費などは58万2千円となります。印象としては大変に大きな金額に思えますが、本当にこんなに使っているのか?はわしも一個人として実感がありませんし、厳密に計算したこともないので、よくわからないのが正直なところです。
 このように、わしも含め県職員にはコスト意識がないので、県は職員から有志を募ってワーキンググループを作り、具体的な経費節減の方法を検討していくとのことで、わしの職場にもメンバー募集の回覧が来ていました。

2016年4月14日木曜日

阿部泰隆先生のHPに「はんわしブログ」が

***マニアックな内容なので、政策法務に関心がある方以外は無視してください***

 一応、わしもブログ管理者として毎日アクセス解析はしているわけですが、本当に偶然に、あるサイトのリンクからジャンプしてきたアクセスを見つけ、元を辿って行ったら、何と有名な行政法学者である阿部泰隆さんの「弁護士 阿部泰隆のホームページ」という、そのまんまの名前のホームページからだったので驚きました。
 阿部先生は吾妻大龍なるペンネームで、“市長「破産」”という小説を出版されています。その本について検索したところ書評を見つけ、「わかりやすく書いてある」とのことで、北海学園大学学園論集なんかと一緒に、はんわしの評論家気取りも取り上げていただき、リンクを張ってもらったほか、全文を引用してくださっていました。
 たいへんハッピーなので、メモらせていただきます。

■阿部泰隆の最新ニュース  http://www.eonet.ne.jp/~greatdragon/hotnews.html

 わしが阿部先生の「行政の法システム」(上下巻で1万円くらいした)をけっこう真面目に読んでいたころ、地方自治体職員の、特に法学部出身者の間では「政策法務」がブームになっていました。地方制度改革によって地方自治体の活動領域は広がり、自立性が重要になる。そのためには政策法務のスキルが必須である。と叫ばれていましたし、職員研修センターでは曽和俊文先生や木佐茂男先生といった重鎮による政策法務研修もよく行われていました。

2016年4月13日水曜日

「タクシーおもてなし総選挙」結果発表

 伊勢商工会議所が 伊勢のタクシーおもてなし総選挙 の結果を発表しました。
 観光などで伊勢市内のタクシーを利用した客が、接客態度などが優秀だったタクシーを選び、顕彰するもので、最優秀ドライバーには三交タクシーの中川昌彦さんが、最優秀事業所には三交タクシー伊勢営業所がそれぞれ選出されました。
 この総選挙は伊勢商工会議所がタクシー関係者の「おもてなし」意識向上につなげようと企画したもので、伊勢市内のタクシー会社9社の、約300人のドライバーを対象に行われました。
 昨年12月から今年2月にかけて、利用客が印象の良かったドライバー名とタクシー会社名、あいさつ、応対、運転技術などを評価し、専用のハガキで投票する方式で実施され、395通の投票があったそうです。
 表彰状を授与した伊勢商工会議所の濱田典保副会頭は、「タクシーはもてなしの最前線。これからも安全第一で観光の質を高めてほしい」とコメントしたそうです。(中日新聞記事より)
 この伊勢のタクシーおもてなし総選挙については、以前もこのブログで取りあげました。濱田副会頭の言われることはまったくその通りで、タクシーのサービス水準とその地域の観光力は正比例していると思います。

2016年4月12日火曜日

運行再開したJR名松線に乗ってみた(その3・了)

 JR東海といえば、帰りの車中でこんなことがありました。

 伊勢奥津から出たわしの列車は、松阪方面から来る下り列車とすれ違う(行き違う)ために途中の家城駅で10分ぐらい停車します。
 その待ち時間中に車内放送があって、「下り列車が超満員のため発車時間が延びており、10分ほど遅れる予定だ」というのです。
 駅員さんによると、名松線は平日は一両編成で運転しているが、土日は乗客が多いので二両編成で運転しているそうです。しかし今度の列車は、あまりにお客が多く、途中の駅のお客さんは全然乗れないので、積み残したまま運転しているとのこと。

 無人駅で何の情報もないまま積み残されるお客さんも災難だと思いますが、しかしよく考えれば、桜のシーズン真っただ中である、運行再開したばかりで話題性が高い、などを考えたら、乗客が殺到することはわかりそうなものです。
 せめて3両編成にするとかもっと柔軟に対応できないのでしょうか。

2016年4月11日月曜日

運行再開したJR名松線に乗ってみた(その2)

 JR名松線の終点である伊勢奥津は、その昔、上方(大阪)から伊勢神宮までを結んでいた「伊勢本街道」の宿場の一つでした。
 この周辺は山ばかりで林業が盛んだったことから、鉄道敷設を契機に奥津には多くの材木と、それを扱う商人が集まり、いっそう繁栄しました。
 駅からは歩いてほんの1分ほどで、その旧・伊勢本街道に出られるのですが、大きな商家が建ち並んでおり、昔の繁栄をしのばせてくれます。


2016年4月10日日曜日

運行再開したJR名松線に乗ってみた(その1)

 約6年5ヶ月間の運行休止を経て、先月(3月)16日に全区間で運行を再開したJR東海・名松線(松阪駅~伊勢奥津駅)に乗ってきました。

 名松線が運行再開した日はちょうど北海道新幹線の営業スタートと重なってしまったため、ニュースとしての全国的な注目度は今ひとつでしたが、三重県の山間部を走る典型的なローカル線 ~しかも盲腸線~ であり、平成21年10月の台風によって線路流出など甚大な被害を受け、一時はそのまま廃線となることも現実性を帯びていただけに、6年以上もの空白を経て再び鉄道が再開したことは非常に珍しいケースだそうです。

 松阪駅で出発を待つキハ11。始発列車の行き先は途中の家城(いえき)駅です。
 乗車してみると超満員ではないにせよ、座席はほぼほぼ満席になるくらいの込み具合でした。やはり東海地方では運行再開がニュースでそれなりに大きく伝えられたためもあるのでしょうか。

2016年4月8日金曜日

地方創生カレッジが年内開講へ

 時事通信社による地方公務員向けのネット配信「官庁速報」によると、政府(内閣府地方創生推進室)はこのたび、地域活性化を志す人向けに、インターネットを使って行う育成プログラム 地方創生カレッジ を年内に開講するとのことです。(地方創生カレッジ、年内に開校=専門人材500人以上育成へ―政府 2016年4月8日) 
 市町村レベルによる地方創生の取り組みは、市町村版の地方創生戦略である、いわゆる「地方版総合戦略」の策定がほぼ出そろった今年度から、本格的にスタートすることになります。
 これらの事業の安定運営には、首長(市町村長)の補佐役や、事業プロデューサーといった専門性を有する人材が必要になりますが、地方ではそういった人材が不足しているという現状認識のもと、地方創生に関わる第一人者らが主にオンライン上の動画で講義する ~俗にいうEラーニング~ 形式のカレッジを開講して、人材の育成を図ろうというものです。
 今後2~3年で1万人の受講者を見込んでおり、専門性を身に付けた人材を5年以内に500人以上養成することが目標。これにかかる予算は10億円で、カリキュラムの作成とカレッジの運営は政府から業務委託された日本生産性本部が実施します。
 詳細は今後詰っていくのでしょうが、政府が業務の委託を告知したウエブサイトに例示されているカリキュラムの内容イメージは次のようなものです。

2016年4月7日木曜日

誠実な人がいなくなったら

 乙武さんの人徳というべきか、あれほどわかりやすい、叩かれやすい「不始末」を犯した人が、わりと短期間で世間から忘れられ、不問に付されつつあると感じるのはわしだけでしょうか。
 もちろん彼とて聖人君子ではなかろうし、わしらのような凡夫は煩悩の海を漂う所詮はクラゲのような存在なので、乙武さんも「アチラがお盛んなヒトが、たまたま重度の障がい者であった」というだけなのでしょう。嫁さんも許しているみたいだし。
 しかし、本当の問題は、世間が彼をバッシングしすぎているとか、乙武さんにも恋愛の自由はあるとか、一度のミステイクですべてを失う世の中はおかしいとか、そういう上っ面の話ではありません。
 彼は事件発覚後に辞任するまで東京都の教育委員でした。東京都の公教育全般に意見を言う立場の有識者だったわけです。世間の手本となる、清く正しい人物であるべきでした。清く正しい人間なんてこの世に誰もいないかもしれませんが、清く正しい人が委員でなければ、教育委員会による教育行政という仕組み自体が立ち行かないのです。
 社会制度とか社会組織はそのような「フィクション」で成り立っています。彼が清く正しくない「普通の人」だったのであれば、それを自覚していたのなら、最初からそのフィクションに乗っかってはいけなかったのです。
 彼は(あるいは彼の弁護者は)自分の子供たちにこの経緯をどう説明するのでしょうか。わしは真剣に聞いてみたいのです。


2016年4月5日火曜日

伊勢市の「三交イン」がいまこんな感じ

 平成26年暮れに三重交通が建設を公表していたJR伊勢市駅前のホテル三交インですが、わしがふだんあまり意識していない間に、かなり巨大な躯体が立ちあがってきたのでメモしておきます。
 三交インが新しく建つのはJR伊勢市駅前の伊勢市宮後一丁目地内です。古い伊勢の方なら三交百貨店の跡地と言ったほうがピンとくるでしょう。
 計画によれば、三交インは地上12階建て。延べ床面積は3200㎡で、1階は店舗、2階以上がビジネスホテル。建設工事は大日本土木により平成27年10月から始まっており、今年11月に竣工予定とのことです。
 この写真はJR伊勢市駅の広場から右方向を見たものです。周囲に高いビルがほとんどないので、完成後はかなり目立つ建物になることでしょう。一説には完成時点で伊勢市内で一番高いビルになるそうです。

2016年4月4日月曜日

なぜ地方議員はあんなふうなのか

【読感】地方議員の逆襲 佐々木信夫著 (講談社現代新書)

 ずっと昔、わしがまだ一担当者のころですが、上司がある議員から今度の一般質問で何を聞いたらいいか、質問を考えてくれと相談されたそうで、その作業が若いわしのところへ回ってきたことがありました。
 それまで新聞なんかで知ってはいたけれど、まさかほんまにそんなことをしてるんや・・・と驚いていたら、「これはうちの課への○○先生からの応援なんや。いい答弁を書いたら議会でオーソライズされて事業がやりやすなるやないか。」と上司に教えられ、わしもまあそんなもんかと思って自問自答風の答弁案を作ったことがありました。(その後これが本当に使われたのかは知りませんし、今はもうこんなことはやっていないでしょう。)
 
 先日も高校野球の自県の代表校にバスの停め方が悪いと暴言を吐いたオカバ議員が話題になりましたが、号泣議員といいセクハラ議員といい、なぜ地方議員のレベルは低いのか、いや、そもそも、この人がたは普段いったい何をしているのか、というのは率直に言って少なくない有権者、住民が共通して感じている疑問かと思います。
 そしてまた、このような地方議員の評判の悪さはそうとう昔からマスコミにも指摘され、たびたび社会問題にもなるのに、なぜやはり今でもそのままなのか・・・も不思議なことではあります。

2016年4月3日日曜日

旧豊宮崎文庫史跡見学会に行ってみた

 現在では想像できませんが、皇大神宮と豊受大神宮は現在でこそ伊勢神宮の内宮と外宮として一括りにされていますが、歴史的には創建の時期も由緒も別々なので、それぞれ別の神宮として独自に発展してきた、いわば独立独歩の存在でした。時には正統性をめぐって激しく反目しあい、実際に中世には合戦が起こったことさえあります。現在のような形になったのは、世襲の神職制度が廃止され国家神道となった明治期以降のことです。


 その外宮の世襲神官であった度会一族で、権禰宜であり国学者でもあった出口延佳(でぐちのぶよし)らが、江戸時代初期の慶安元年(1648年)に創建したのが「豊宮崎文庫」という、今でいうと大学のような施設です。
 今はすべて更地となっており普段は立ち入ることができませんが、敷地内のが咲くこの時期には一般開放されており、4月2日には史跡見学会が開かれたので行ってみました。

2016年4月2日土曜日

サークルKってなくなるの?

 もう20年も前のこと。
 わしのいた県の出先機関には、管内の各市町村が毎月発行している広報誌が届けられていました。
 ごみの収集日が変わりますとか、浄化槽の清掃手数料を値上げしますとか、いきいき体操教室のスケジュールとか、図書館の新着本とかが載っている、誰も読まない、あれです。
 広報誌の2月号はどこも必ず成人式特集号になっていて、人口が多い市はともかく、新成人が50人くらいしかいない町村では全員の顔写真が載っていたり、「抱負」の一言が書かれていたりして、小規模な自治体にはそれなりの良さがあったなあ…なんて今になって思います。
 ある町の広報誌には新成人へのアンケートが載っていました。わしがはっきり記憶しているのは。「この町にあったらいいと思うものは何ですか?」という質問に対して、50%以上が「コンビニ」と回答してことです。
 そのころ、すでに都市部にはコンビニはいくつかありましたが、多少遠方の郡部(町や村)にはまだほとんどコンビニは見かけませんでした。いわゆる都会的な洗練された店舗として、山間部にあったその町に住む若者はコンビニに憧れていた、そんな時代でした。